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死ねばいいのに
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死ねばいいのにの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.68pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全166件 161~166 9/9ページ
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読み始めてすぐに、東野圭吾の『新参者』を思い出してしまった。各章が独立した話になっていて、少しずつ事件の核心に迫っていく(わけでもないのだが)。描かれるのが人間の心理であるというところも。ただし、本書はミステリーではない。真犯人はあっさりわかってしまうし、トリックも何もない。犯人探しに関しては、身も蓋もないといってよい。描かれる心理も、『新参者』が人情、いわば人間の好ましい側面であるのに対し、本書が描くのは暗黒面である。登場人物は、被害者について聞かれているにもかかわらず、他人に対する不平や不満をここぞとばかりにぶちまける。でも、それは客観的に見ると、だれでも悩んでいることであったり、自分でどうにかできることであったりする。それに気づかないから「死ねばいいのに」となるのである。あんたそれでも生きてるじゃん。何がそんなに不満なの?それが主人公の言い分である。読み終わってみると、いつもの京極ワールドなのであった。ただし、後味はあまりよくないので、読むならご注意を。 | ||||
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ある無礼な男が死んだ女性のことを聞きまわる。 だが、聞かれた当の本人達が語るのは、死んだ女性のことではなく自分自身のこと。また、それが結果的に自分の内面が暴き出されていくこととなる。。。 京極堂や百物語シリーズと同様、京極や又市のような存在(仕掛け)を通して相手の本性が暴かれるという物語の構成自体は一緒であるが、これらの作品が持つ一種のカタルシスはなく、むしろ読んだ後に粘っこい暗さが残る。その辺は怪談系の路線というべきか。 あと、6回同じ展開を繰り返すため、途中から物語の造りに飽きてしまい、それが余計に粘っこさを感じた原因かもしれない。 この今までの京極作品シリーズとはちょっと異なるところが新機軸というべきなのだろうか? 物語全体としては面白いのは面白いが、読後の満足感というところが満点と評価できないところであった。 | ||||
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2010年5月16日購入、翌17日読了。 京極堂シリーズ(&そのスピンアウトもの)以外で初めての京極作品、しかもハードカバー。にもかかわらず、感想はびみょー… 値段分楽しめなかった気がします。 タイトルのとおり「死」に関する認識がミステリーの鍵。死に対する歪んだ認識を扱った「文庫版 陰摩羅鬼の瑕 (講談社文庫)」をちょっと思い出しました。 犯人の動機が無理めなのはいつものことだけど、やっぱり京極堂シリーズみたいにロジカルにカッとんだプロットで「うひゃー、おもしろーい!」って感じでジェットコースター的に読みたかった、けどそうじゃなかった、というのが素直な気持ち。扇情的なのは京極っぽくないし時代も現代じゃない方がいいな。それだけ京極堂シリーズのインパクトが強いってことだろうけど。 作品の感想としては蛇足になりますが、本作は1章〜5章を文芸誌に掲載して、6章(オチ)は単行本が初出。あまりお行儀が良い商売とは言えませんね…。看板作家の人気に頼ってしまうあたり、出版不況を象徴している書籍のようにも思いました。 | ||||
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著者新作は現代ミステリー。死んだ女の生前の姿を探る一人の男。尋ねた先々で曝け出される人間の業、むき出しの真実。これほど口に出すのが憚られるタイトルなのに、これほど人に読ませたくなる作品はまれであろう。多くの人がとらえる意味合いとは全く異なるであろう本作品中での『死ねばいいのに』という言葉・・・。『?』と思った方はすでに京極ミステリーの術中にはまっている。 | ||||
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2010年5月16日購入、翌17日読了。 京極堂シリーズ(&そのスピンアウトもの)以外で初めての京極作品、しかもハードカバー。にもかかわらず、感想はびみょー… 値段分楽しめなかった気がします。 タイトルのとおり「死」に関する認識がミステリーの鍵。死に対する歪んだ認識を扱った「文庫版 陰摩羅鬼の瑕 (講談社文庫)」をちょっと思い出しました。 犯人の動機が無理めなのはいつものことだけど、やっぱり京極堂シリーズみたいにロジカルにカッとんだプロットで「うひゃー、おもしろーい!」って感じでジェットコースター的に読みたかった、けどそうじゃなかった、というのが素直な気持ち。扇情的なのは京極っぽくないし時代も現代じゃない方がいいな。それだけ京極堂シリーズのインパクトが強いってことだろうけど。 作品の感想としては蛇足になりますが、本作は1章〜5章を文芸誌に掲載して、6章(オチ)は単行本が初出。あまりお行儀が良い商売とは言えませんね…。看板作家の人気に頼ってしまうあたり、出版不況を象徴している書籍のようにも思いました。 | ||||
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著者新作は現代ミステリー。死んだ女の生前の姿を探る一人の男。尋ねた先々で曝け出される人間の業、むき出しの真実。これほど口に出すのが憚られるタイトルなのに、これほど人に読ませたくなる作品はまれであろう。多くの人がとらえる意味合いとは全く異なるであろう本作品中での『死ねばいいのに』という言葉・・・。『?』と思った方はすでに京極ミステリーの術中にはまっている。 | ||||
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