■スポンサードリンク
死ねばいいのに
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
死ねばいいのにの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.68pt |
■スポンサードリンク
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全166件 121~140 7/9ページ
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
正直、期待はずれ。 愚直なまでにまっすぐに生きてみると、 この「男」のように他者の勝手な言い分がすべて「おかしい」=「死ぬしかないんじゃないか」 となるかもしれないのだが、この「男」の言い分をまともに聞くと、 やはり「死」を軽視した論法に帰結うるようなしないような・・・ 結局何をいいたいかわからず、???な本。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
正直、期待はずれ。 愚直なまでにまっすぐに生きてみると、 この「男」のように他者の勝手な言い分がすべて「おかしい」=「死ぬしかないんじゃないか」 となるかもしれないのだが、この「男」の言い分をまともに聞くと、 やはり「死」を軽視した論法に帰結うるようなしないような・・・ 結局何をいいたいかわからず、???な本。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
亜佐美と言う女の子が殺され、主人公の若者・渡来が、 その関係者に話を聞いていくというストーリー。 この主人公の行動も謎だし、言いたいことも謎で、 どうもよく分からないままに読んでいったという印象です。 この若者特有の話し方が、最初はちょっと新鮮で面白いと思ったのですが、 だんだんと鼻について、正直後半はきつかったです。 多分、そこも作者の狙いではあったと思います。 5話まで雑誌に連載され、最終章の6話は書き下ろしで、 一見付け足しに思えるところですが、 これが全体がきりっと締まって良かったです。 もし5話のままで終わっていたら、評価は3だったと思います。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
亜佐美と言う女の子が殺され、主人公の若者・渡来が、 その関係者に話を聞いていくというストーリー。 この主人公の行動も謎だし、言いたいことも謎で、 どうもよく分からないままに読んでいったという印象です。 この若者特有の話し方が、最初はちょっと新鮮で面白いと思ったのですが、 だんだんと鼻について、正直後半はきつかったです。 多分、そこも作者の狙いではあったと思います。 5話まで雑誌に連載され、最終章の6話は書き下ろしで、 一見付け足しに思えるところですが、 これが全体がきりっと締まって良かったです。 もし5話のままで終わっていたら、評価は3だったと思います。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
京極夏彦のトレードマーク、妖怪もレンガ本もない平凡なミステリ。殺人事件の関係者に被害者のひととなりを聞いて回る。その人間たちの造型描写を楽しむと行った趣向の作品。会話が進むうちに関係者たちが本音をさらしてゆく段階が面白くはあるが、最後は説教臭くなって興ざめする。死ねばいいのには決め台詞で使われるが、必ずしもその情景にそぐわない。京極氏の実験作であり、できはあまりよくない.京極堂シリーズが待ち遠しい. | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
各章は被害者の関係者が一人称で語る形式を取り、すべて準ひきこもりの若者が何者かに殺された知り合いの女性アサミについて尋ねる対話で構成されています。 徐々に浮かび上がる被害者像。そして暴かれる関係者らが覆い隠していた秘密。ときにそれは彼ら自身が思いもよらなかったアサミの姿であったり、自らの姿であることも。 若者は対人スキルに欠けた、一見非常識で傍若無人なDQNのようですが、関係者達が口を揃えたように「馬鹿にされて辛い(認めて欲しい)」「自分は悪くない(相手が悪い)」「勝ちたい(負けたくない)」と他人との関係の中に自らの幸福やら不幸やらを見つけようとするなかで、自分自身は他人との関わりに何も期待しない人間であることについて非常に自覚的です。 結局、アサミがどういう人間で何を考えてたのか、なぜ犯人の手にかかって死ななければならなかったのかは最後までよくわかりません。客観的に見ればアサミは悲惨な人生を歩んだ、明らかに不幸な人間です。でも、本人は不幸だとは言ってなかった、無理してるようにも見えなかったというのも「真実」だったらしい。 唐突なようですが、たぶんアサミは菩薩です。 最後に「君は人殺しだよ」といわれて犯人が「安心したように目を伏せた」のは、おそらく他人のことなんか解らなくて当たり前」なのに自己イメージが他人にそのまま伝わったからであるとともに、殺したアサミが「人間じゃなくて、何かもっと凄えもの」でなくてよかった、という二重の安堵だったように思います。 「幸せなおちびちゃん?私がサミシイかどうかは私が決めるの」は相田裕の『ガンスリンガー・ガール』のセリフですが、誰かが幸せか不幸かなんて他人が決めることはできないんでしょうきっと。湊かなえ原作・中島哲也監督の『告白』のような映画になったらとてもおもしろいだろうなあ、といまから当てもなく期待してます。 GUNSLINGER GIRL 1 (電撃コミックス) | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
京極夏彦のトレードマーク、妖怪もレンガ本もない平凡なミステリ。殺人事件の関係者に被害者のひととなりを聞いて回る。その人間たちの造型描写を楽しむと行った趣向の作品。会話が進むうちに関係者たちが本音をさらしてゆく段階が面白くはあるが、最後は説教臭くなって興ざめする。死ねばいいのには決め台詞で使われるが、必ずしもその情景にそぐわない。京極氏の実験作であり、できはあまりよくない.京極堂シリーズが待ち遠しい. | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
各章は被害者の関係者が一人称で語る形式を取り、すべて準ひきこもりの若者が何者かに殺された知り合いの女性アサミについて尋ねる対話で構成されています。 徐々に浮かび上がる被害者像。そして暴かれる関係者らが覆い隠していた秘密。ときにそれは彼ら自身が思いもよらなかったアサミの姿であったり、自らの姿であることも。 若者は対人スキルに欠けた、一見非常識で傍若無人なDQNのようですが、関係者達が口を揃えたように「馬鹿にされて辛い(認めて欲しい)」「自分は悪くない(相手が悪い)」「勝ちたい(負けたくない)」と他人との関係の中に自らの幸福やら不幸やらを見つけようとするなかで、自分自身は他人との関わりに何も期待しない人間であることについて非常に自覚的です。 結局、アサミがどういう人間で何を考えてたのか、なぜ犯人の手にかかって死ななければならなかったのかは最後までよくわかりません。客観的に見ればアサミは悲惨な人生を歩んだ、明らかに不幸な人間です。でも、本人は不幸だとは言ってなかった、無理してるようにも見えなかったというのも「真実」だったらしい。 唐突なようですが、たぶんアサミは菩薩です。 最後に「君は人殺しだよ」といわれて犯人が「安心したように目を伏せた」のは、おそらく他人のことなんか解らなくて当たり前」なのに自己イメージが他人にそのまま伝わったからであるとともに、殺したアサミが「人間じゃなくて、何かもっと凄えもの」でなくてよかった、という二重の安堵だったように思います。 「幸せなおちびちゃん?私がサミシイかどうかは私が決めるの」は相田裕の『ガンスリンガー・ガール』のセリフですが、誰かが幸せか不幸かなんて他人が決めることはできないんでしょうきっと。湊かなえ原作・中島哲也監督の『告白』のような映画になったらとてもおもしろいだろうなあ、といまから当てもなく期待してます。 GUNSLINGER GIRL 1 (電撃コミックス) | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
あっという間に先が読めるのに、毎回展開が同じであきる。 ようは「タイトル負けしてい、ビックリするほど普通。」 なので★3にしたいところですが、 1)関係者がバカ設定の主人公より知能が低いようで、話しにならいない。のでマイナス1 (というか、他の方も書いてらっしゃいましたが 教養なしで頭が悪いのに、他人の意見を論破する。という設定自体に無理がある。) 2)主人公の男の子の言葉に説得力がない (一番ひどいのは 重要な"死ねばいいのに"という理由が一貫していない。ネタバレに繋がる可能性があるのであえて書きません)。のでマイナス1 内容は現実味があるのに主人公の設定にだけ現実味がない。 頭が悪い設定なら「そんなにイヤなら死ねばいいのに」程度の発言に留めるべき。 作者は、ろくな言葉遣いもできない教養のない頭の悪い人間 を知らないんじゃないでしょうか・・・・。 「素人がボクサーに立ち向かい、素人ならではの斬新な攻めでKO勝ち!しかも連勝!」 みたいな。そんな感じです。 実はプロボクサーだった!みたいなドンでん返しでもあれば救われますが 大バカなことやっちゃってるのでそれも無理ですしね。 忙しい方は、1、5、6人目だけ読めば十分です。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
あっという間に先が読めるのに、毎回展開が同じであきる。 ようは「タイトル負けしてい、ビックリするほど普通。」 なので★3にしたいところですが、 1)関係者がバカ設定の主人公より知能が低いようで、話しにならいない。のでマイナス1 (というか、他の方も書いてらっしゃいましたが 教養なしで頭が悪いのに、他人の意見を論破する。という設定自体に無理がある。) 2)主人公の男の子の言葉に説得力がない (一番ひどいのは 重要な"死ねばいいのに"という理由が一貫していない。ネタバレに繋がる可能性があるのであえて書きません)。のでマイナス1 内容は現実味があるのに主人公の設定にだけ現実味がない。 頭が悪い設定なら「そんなにイヤなら死ねばいいのに」程度の発言に留めるべき。 作者は、ろくな言葉遣いもできない教養のない頭の悪い人間 を知らないんじゃないでしょうか・・・・。 「素人がボクサーに立ち向かい、素人ならではの斬新な攻めでKO勝ち!しかも連勝!」 みたいな。そんな感じです。 実はプロボクサーだった!みたいなドンでん返しでもあれば救われますが 大バカなことやっちゃってるのでそれも無理ですしね。 忙しい方は、1、5、6人目だけ読めば十分です。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
まずタイトルがそそる。そんなね、いっつも取り澄ましたようなこと思ってないすよ、人間。こういう風に言いたいときがいっぱいあります。だからこういう乱暴な言葉って力があります。 それから、若者言葉にいらつくことってありますよね。語尾上げとか、「ですよね」みたいな疑問形主張とか。はっきり言ってすっげーむかつく。でも、その対処術をここに京極堂先生は示してくださったわけです。〜自分も使ってみると面白いよ〜。さすがです。 京極堂先生は、きっとこの小説のケンヤのセリフを書いていて、楽しかったと思うのです。だから、あのむかつく若者言葉で、みなさんも日記なんか書いてみたらいかがでしょ。 っつーか、主題とかオチとかどーでもよくね?メールっつーメディアに合わせた新ジャンルッつーわけっしょ。激烈アタマよくね?この人。そーゆーセリフがちょー自然だし。 ほら、気持ちいいですよ。攻撃は最大の防御なり。みなさんも不愉快言葉を楽しんじゃいませんか。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
登場人物の前に、礼儀知らずで頭が悪いと自称する青年が現れ、 亡くなったある女性の事を聞いてくる。 その女性と何かしらの関係にあった彼等は、最初こそ冷静さを 保っているが、徐々に己の奥底にあるものを吐き出し始める。 大部分が会話で成り立っていて、スラスラと読める。 今時の若者言葉で話す主役は、話術に優れているとか弁が立つ というキャラではないが、相手の言い分を自分なりの考え方で 看破して結果的(?)にはその本心を出させてしまう展開は、 同作者が描く京極堂のそれに似ているような印象を受けた。 結果的にそうなる今作の主役と、犯人にそれを狙って仕掛ける 京極堂とはまた全く別のタイプになるだろうけど。 読み易い内容で引き込まれる部分も多かっただけに、オチへと続く 展開が余りにも急過ぎた気がした。 京極作品は『固定観念や認識の差』が事件の理由に挙げられる事が 多いが、今作の犯人の思考・行動・動機は私には理解が難しかった。 そこが私と犯人との固定観念の差なのだろう。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
死んだ女性でつながる連作短編小説です。 しかし、小説の中で語られるのは関係者の心の闇です。彼らの立場、性格、思い込み、 身勝手な振舞いに思い当たる節のある読者は感情移入がし易いと思います。 好きと嫌い、喜びと悲しみ、幸せと不幸せなどの気持ちは境界線上で揺らぐものなのに、 その人の境遇、経験、秘密などから自分の本心とは裏腹に一方に執着してしまい 憑き物に捕らわれた人達の話でもあります。 自分の見られたくない本性を見透かされて、【死ねばいいのに】という言葉が叩き付けられる。 そこをクライマックスとして関係者の憑き物が落ちて行く。この形式で6個の短編が連なるために、 後半では決め台詞へ向けて他人の身勝手な心情を読んで行くのを煩わしくも感じました。 「幸せなのに死にたいと思う瞬間」、「生きているのを可愛そうだと思う瞬間」が 被害者と加害者に訪れたのを、今までに京極作品を読んだことのある私は受け入れましたが、 初めての方には説明不足で納得が出来ないかもしれません。 京極作品のエッセンスを味わえるので、文書量が多くて敬遠されていた方にはお勧めします。 物足りないと感じた方は、この本をきっかけに京極ワールドに足を踏み入れて頂ければと思います。 本作以上に面白い京極作品はたくさんあります。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
登場人物の前に、礼儀知らずで頭が悪いと自称する青年が現れ、 亡くなったある女性の事を聞いてくる。 その女性と何かしらの関係にあった彼等は、最初こそ冷静さを 保っているが、徐々に己の奥底にあるものを吐き出し始める。 大部分が会話で成り立っていて、スラスラと読める。 今時の若者言葉で話す主役は、話術に優れているとか弁が立つ というキャラではないが、相手の言い分を自分なりの考え方で 看破して結果的(?)にはその本心を出させてしまう展開は、 同作者が描く京極堂のそれに似ているような印象を受けた。 結果的にそうなる今作の主役と、犯人にそれを狙って仕掛ける 京極堂とはまた全く別のタイプになるだろうけど。 読み易い内容で引き込まれる部分も多かっただけに、オチへと続く 展開が余りにも急過ぎた気がした。 京極作品は『固定観念や認識の差』が事件の理由に挙げられる事が 多いが、今作の犯人の思考・行動・動機は私には理解が難しかった。 そこが私と犯人との固定観念の差なのだろう。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
死んだ女性でつながる連作短編小説です。 しかし、小説の中で語られるのは関係者の心の闇です。彼らの立場、性格、思い込み、 身勝手な振舞いに思い当たる節のある読者は感情移入がし易いと思います。 好きと嫌い、喜びと悲しみ、幸せと不幸せなどの気持ちは境界線上で揺らぐものなのに、 その人の境遇、経験、秘密などから自分の本心とは裏腹に一方に執着してしまい 憑き物に捕らわれた人達の話でもあります。 自分の見られたくない本性を見透かされて、【死ねばいいのに】という言葉が叩き付けられる。 そこをクライマックスとして関係者の憑き物が落ちて行く。この形式で6個の短編が連なるために、 後半では決め台詞へ向けて他人の身勝手な心情を読んで行くのを煩わしくも感じました。 「幸せなのに死にたいと思う瞬間」、「生きているのを可愛そうだと思う瞬間」が 被害者と加害者に訪れたのを、今までに京極作品を読んだことのある私は受け入れましたが、 初めての方には説明不足で納得が出来ないかもしれません。 京極作品のエッセンスを味わえるので、文書量が多くて敬遠されていた方にはお勧めします。 物足りないと感じた方は、この本をきっかけに京極ワールドに足を踏み入れて頂ければと思います。 本作以上に面白い京極作品はたくさんあります。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
京極夏彦の「妖怪ぬきの」現代ミステリということで期待しましたが、残念な内容でした。 主人公であり語り手のワタライケンヤのキャラクターと役回りに説得力がないと思います。 設定では、学歴も教養も仕事もないはずの彼が事件に関係する他者の論理の矛盾点や考えの甘さをズバズバ看破し、諭しまくります。 こんな人は現実には考えづらい…。 次回作に期待します。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
総合的な感想は、面白かったです。ただ、各章のオチがパターン化しているように感じました。結末までいく為の作業のようです。特に残念だったのが、重要な最後の5、6章が。5章のオチで無理矢理結末に持っていき、6章の最後の数ページでバタバタと駆け抜けた感じがします。それでも、犯人の動機と女性の望んだこと、理解を持てない人もいるようですが、私は十分受け入れられました。「普通」「当然」「当たり前」で満ちたこの世の中で、この結末は救われました。世の中に、正しいことなど無いのでしょう。人の心も計れません。人間はあらゆるものに捕らわれすぎだと思います。完全自殺マニュアルではないですが、もう少し生きやすい世の中にならないかな、と。なんだかしみじみさせられました。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
京極夏彦の妖怪・怪談小説ですね。これ。 百鬼夜行や又市シリーズではなく、幽BOOKSで最近描かれている短編怪談のような感覚。 事件の動機やトリック、アリバイ工作が奇をてらいつつも合理的でよく練られ、人情や因縁や愛憎や狂気や時刻表なんかほどよくからめちゃって、キャラのたつ探偵やら刑事やら少年やら家政婦やらがうんうん苦労しながらわずかな手がかりを糸口に事件解決に導く・・・といった所謂『直感ではなく証拠と論理的推論によって謎の解明を行うミステリー小説』が読みたい方には、 ぶっちゃけ向きません。 怪談ばなしには、論理的推論も証拠も結末もないものですから・・・ 京極作品で語られる独特の『殺意と死の概念』がなんとな〜くでもわかって読めれば楽しめる作品かなぁ。 百鬼夜行シリーズのように、妖怪の名前や形が直接あるいは隠喩として描かれているワケではありませんが、この作品のシメとして語られたものに なんだ妖怪じゃないか。 と感じた次第です。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
とある殺人事件の関係者6人と、自称「頭が悪くて物を知らない」青年の会話形式で話が進んでいきます。 それぞれの章が関係者の一人称で綴られており、彼彼女らは青年との会話の中で様々な悩みや苦しみを吐き出していきます。 悩みは極端に珍しいものではなく、会社や生い立ちの悩みといった、容易に読者も感情移入しやすいものです。 青年の舐めた態度も相まって、彼らは語りながら、悩みが怒りへとヒートアップしていきます。 すると、今まであまり多くを語らなかった青年がコロッと態度を変え、思わぬ形成逆転が始まります。 この唐突なカウンターがものすごく鮮やかで気持ち良いのです。 さっきまで悩み・怒りを吐き出していた人間に感情移入していた私はなんだったの? 読んでいる私自身、前のめりだった感情に対して、気持ちの良いカウンターを食らった気持ちになりました。 そんなエンターテイメント小説だと私は解釈しています。 ”あの”決め台詞も、「愛のあるツッコミ」だと思うのですが。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
京極夏彦の「妖怪ぬきの」現代ミステリということで期待しましたが、残念な内容でした。 主人公であり語り手のワタライケンヤのキャラクターと役回りに説得力がないと思います。 設定では、学歴も教養も仕事もないはずの彼が事件に関係する他者の論理の矛盾点や考えの甘さをズバズバ看破し、諭しまくります。 こんな人は現実には考えづらい…。 次回作に期待します。 | ||||
| ||||
|
■スポンサードリンク
|
|
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!