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死ねばいいのに
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死ねばいいのにの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.68pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全166件 101~120 6/9ページ
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本の内容はミステリーだから書けませんが、 アマゾンの紹介文でも、 「死んだ女のことを教えてくれないか―。無礼な男が突然現われ、私に尋ねる。」 とあるとおりで、このパターンで無礼な男に尋ねられた人たちの視点で 何人かが尋ねられるわけです。 というとどこがおもしろいのかちっとも分からないでしょうけれど、 僕が思ったのは、たったそれだけの場面(移動も、動作もほとんどないわけです) を一人称で描いているのに、心の方の「動き」はものすごく鮮やかで、 これが本当に文章だけで書かれているのか??と驚くほどでした。 地の文とカギ括弧だけの、風景描写もない、ほとんど会話しかないやりとりを 描いて、ここまで表現できるっていうのはうまいとしかいいようがない。 確かに無礼な男は決めぜりふ的に「俺は馬鹿だから」というし、そのわりに 弁が立ちますが、彼のいう「馬鹿」は学がないと言うほどの意味だと 思えば(つまり、本質的な馬鹿の意味ではなく)、全然、あらというほどの ことはないと思います。 僕は、最初の人の話を読んで、すっかり笑ってしまい、最後のあたりでは、 だんだんくらーーい気分になっていくという、滅多なことでは得られない 珍しい感想を持ちましたが、それもまた巧みな組み立てではないか、と。 だってこれだけうまいんだもん、それで十分ですよ。 | ||||
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ヒトの心の弱さ=本音はノンフィクションの作品からはあまり聞こえてこない。自伝を書く者は本当の弱さをヒトには見せないから。評伝を書く者はそのヒトをどこかで理解しようとしているから。京極夏彦という媒体を通じて、普段語られることの少ない誰にでもある闇の部分が、物語だからこそ増幅され分かりやすく描かれている。その闇の部分とはどこか遠い世界の非現実的なものではなく、自分自身だ。自分を言葉で言いあてられたいヒトに薦めたい。自分が見透かされたような気にさせられたのだが、なぜか気分が悪くない。私は憑き物が落とされました。 | ||||
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ヒトの心の弱さ=本音はノンフィクションの作品からはあまり聞こえてこない。 自伝を書く者は本当の弱さをヒトには見せないから。 評伝を書く者はそのヒトをどこかで理解しようとしているから。 京極夏彦という媒体を通じて、普段語られることの少ない誰にでもある闇の部分が、 物語だからこそ増幅され分かりやすく描かれている。 その闇の部分とはどこか遠い世界の非現実的なものではなく、自分自身だ。 自分を言葉で言いあてられたいヒトに薦めたい。 自分が見透かされたような気にさせられたのだが、なぜか気分が悪くない。 私は憑き物が落とされました。 | ||||
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久々に読んだ京極さんの小説です。やはり、京極さんの独特な文体はいいな、としみじみ思いました。人というものは、自分のことは棚上げし、またはしてもらったことは都合よく忘れ、不平不満ばかり言う動物です。主人公のケンヤは、殺された女の子の関係者をたずね、話を聞いてまわります。そこで、ケンヤはそういう被害者意識の強い人たちばかりに出会います。自己を正当化し、自己中心に物事を考える人々。彼(彼女)ら独自の理屈で、ケンヤを攻撃してきます。彼(彼女)らの理屈はどこかおかしいのだけれど、どこがおかしいか、指摘できない。読んでいるこちらは、もどかしさを感じていらいらしてきます。それを、自称頭が悪いケンヤが、鮮やかに看破するのです。「なるほど、彼らの論理のおかしな点は、そこにあったのか」、と胸がすく思いがします。ケンヤが看破する前に、自分だったら彼(彼女)らに何と言うか、考えてみるのも楽しい読み方かもしれません。自分もこの中の人物に似ている点があるので、ケンヤに指摘された気がしました。そして、少し、幸せになった気も。 | ||||
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読み始めてすぐ面白くなり、面白いまま読み終わった。特に会話の場面が面白く、そして、構成のほとんどが会話。飽きずに読めた。主人公の渡来健也は、まるでソクラテス。亜佐美の関係者に、"亜佐美のことを教えてほしい"と尋ねる彼は、まさに無知の知を持つ賢人。のような気がしたが、最後まで読むと、よく分からなくなった。何回か読み直してみたが、やはり よく分からない。他の登場人物の気持ちは理解できたような気がするのに、渡来健也の気持ちだけは、腑に落ちない。この一点のみ、とても気持ちが悪かった。物語の内容は「現代社会に対する作者の意見」という感じで、僕にとっては非常に耳の痛い話だった。 | ||||
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読み始めてすぐ面白くなり、面白いまま読み終わった。 特に会話の場面が面白く、そして、構成のほとんどが会話。 飽きずに読めた。 主人公の渡来健也は、まるでソクラテス。 亜佐美の関係者に、"亜佐美のことを教えてほしい"と尋ねる彼は、 まさに無知の知を持つ賢人。のような気がしたが、 最後まで読むと、よく分からなくなった。 何回か読み直してみたが、やはり よく分からない。 他の登場人物の気持ちは理解できたような気がするのに、 渡来健也の気持ちだけは、腑に落ちない。 この一点のみ、とても気持ちが悪かった。 物語の内容は「現代社会に対する作者の意見」という感じで、 僕にとっては非常に耳の痛い話だった。 | ||||
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生きる意味とか、死ねない理由とか、人殺しがいけないと諭す本ではない。 そんなものを勝手に求めて、勝手に『意味が???な本。』なんてレビューはお門違いだと思う。 殺された一人の女性をめぐる、関係者6人+1人の話…なのに、単純に言い切るのは難しい。 女性の過去を手繰るうちに浮き彫りになったのは、欲か、見栄か、傲慢か、妬みか……。 単純すぎる真実と複雑な『人間』を見事に描き切っていると感じた。 後味が良いものでは決してないし、ハッピーエンドも待ち受けているわけではないけれど、京極先生の新境地が見えて私は楽しめた。 | ||||
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生きる意味とか、死ねない理由とか、人殺しがいけないと諭す本ではない。 そんなものを勝手に求めて、勝手に『意味が???な本。』なんてレビューはお門違いだと思う。 殺された一人の女性をめぐる、関係者6人+1人の話…なのに、単純に言い切るのは難しい。 女性の過去を手繰るうちに浮き彫りになったのは、欲か、見栄か、傲慢か、妬みか……。 単純すぎる真実と複雑な『人間』を見事に描き切っていると感じた。 後味が良いものでは決してないし、ハッピーエンドも待ち受けているわけではないけれど、京極先生の新境地が見えて私は楽しめた。 | ||||
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大げさだけど、人間って、何のために生きてるの? 「人生山あり谷あり」「いいこともあれば、悪いこともあるさ」 なんて、ずいぶんお気楽なこと言って、淡々と生きてる? 不平不満を愚痴って慰めてる自分に酔ってない? まぁ、人それぞれの価値観が相違し、正解はないんだけど、 この作品は、幸せや人生に対しての常識を揺るがせる、 ふと立ち止まって、今の生き方を熟考させる意味で、刺激を 大いに受けた作品でしたな。 100%満足してる人生を送っている人間になんて、 会ったことないし、そうなったらなったで、全く 面白くない人生だろうな。 「今が幸せなら、不幸せになる前に、死ねばいいのに」 「そんな馬鹿なこともあるんすよ」 「人間じゃなくて、何かもっと凄えものみたいな気がして来て」 終盤の怒涛の科白が胸に突き刺さる。 まぁ、冷静になって考えると、疲弊した人生を送っていると、 思考回路がおかしくなるということ。 凡人のおいらは、ただ、弱いながらも、人生にしがみついて、 かかわる周りの人間に迷惑かけずに、まっとうに生きていく しかないな、と感じるしかないのだけれど・・・。 今の人生が、心身ともにテンパってる人にこそ読んでほしい けど、その人によっては、取扱注意作品ともいえよう。 | ||||
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大げさだけど、人間って、何のために生きてるの? 「人生山あり谷あり」「いいこともあれば、悪いこともあるさ」 なんて、ずいぶんお気楽なこと言って、淡々と生きてる? 不平不満を愚痴って慰めてる自分に酔ってない? まぁ、人それぞれの価値観が相違し、正解はないんだけど、 この作品は、幸せや人生に対しての常識を揺るがせる、 ふと立ち止まって、今の生き方を熟考させる意味で、刺激を 大いに受けた作品でしたな。 100%満足してる人生を送っている人間になんて、 会ったことないし、そうなったらなったで、全く 面白くない人生だろうな。 「今が幸せなら、不幸せになる前に、死ねばいいのに」 「そんな馬鹿なこともあるんすよ」 「人間じゃなくて、何かもっと凄えものみたいな気がして来て」 終盤の怒涛の科白が胸に突き刺さる。 まぁ、冷静になって考えると、疲弊した人生を送っていると、 思考回路がおかしくなるということ。 凡人のおいらは、ただ、弱いながらも、人生にしがみついて、 かかわる周りの人間に迷惑かけずに、まっとうに生きていく しかないな、と感じるしかないのだけれど・・・。 今の人生が、心身ともにテンパってる人にこそ読んでほしい けど、その人によっては、取扱注意作品ともいえよう。 | ||||
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ネタバレになるので詳しくは書けませんが、”トリックを暴き、犯人が動機を吐露して、大団円”といった普通のサスペンスがお好きな方には全くおすすめできません。 読後感は非常にもやもやするというか、厭な気分になること間違いなしです。 なんだかもやもやしたい時におすすめです。 | ||||
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ネタバレになるので詳しくは書けませんが、”トリックを暴き、犯人が動機を吐露して、大団円”といった普通のサスペンスがお好きな方には全くおすすめできません。 読後感は非常にもやもやするというか、厭な気分になること間違いなしです。 なんだかもやもやしたい時におすすめです。 | ||||
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いや、だから、何か引っ掛かるとこがあったんじゃないんすか? これは主人公ケンヤの台詞だが、私にとってはこの小説はツボもツボ、ドツボだった。 私事だがこの数年下手な小説顔負けの波乱の生活を送り、自分なりに落ち着いていく過程で得た結論、それをこのケンヤが見事に言っていた。 アサミの母の項ではアサミが私の娘に重なり思わず目に涙が浮かんでしまった。 まあ、小説なんてどう読もうが読んでどう考えようが勝手だから、主人公が現実にはありえないキャラだとか、謎解きとしては凡作だとか、そういう読み方もあるんだなと、そんな風に読める人は幸せな人なんだな、と思うだけだが、 これって京極先生が自分の人生観をケンヤという低学歴ニートの口を借りて言っているんだと思う。 これがね、誰もが認める人格者とか立派な教育者が言っていたら当たり前すぎるし聞くほうは 「てめえの説教なんか聞きたくねえよ、大体てめえが人生の世の中の何がわかってんだよ、くそったれが」 と思うでしょう。 何だか浅くなるし軽くなる。 主人公を低学歴ニートにしたのは京極先生の深謀遠慮だと思う。 立派な人や幸せな人にはわからない真実というものもあるかもしれない。 ありえないキャラだと言うのなら京極堂や榎木津だってありえないわけで。 登場人物が自分や自分の周りの誰かにどこか思い当たる場合、考えさせられるところがあればそれでいい作品だと思う。 私は死ぬことができずに生きるしかないのなら、自分の力が及ぶ限り、精一杯生きるしかない、たとえそれが誰にも評価されなかったとしても、と今思っているし、それは本作を読む前から思っていたことだった。 私にとっては「魍魎の函」以来の衝撃の作品であり、結論は 京極恐るべし。 | ||||
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いや、だから、何か引っ掛かるとこがあったんじゃないんすか? これは主人公ケンヤの台詞だが、私にとってはこの小説はツボもツボ、ドツボだった。 私事だがこの数年下手な小説顔負けの波乱の生活を送り、自分なりに落ち着いていく過程で得た結論、それをこのケンヤが見事に言っていた。 アサミの母の項ではアサミが私の娘に重なり思わず目に涙が浮かんでしまった。 まあ、小説なんてどう読もうが読んでどう考えようが勝手だから、主人公が現実にはありえないキャラだとか、謎解きとしては凡作だとか、そういう読み方もあるんだなと、そんな風に読める人は幸せな人なんだな、と思うだけだが、 これって京極先生が自分の人生観をケンヤという低学歴ニートの口を借りて言っているんだと思う。 これがね、誰もが認める人格者とか立派な教育者が言っていたら当たり前すぎるし聞くほうは 「てめえの説教なんか聞きたくねえよ、大体てめえが人生の世の中の何がわかってんだよ、くそったれが」 と思うでしょう。 何だか浅くなるし軽くなる。 主人公を低学歴ニートにしたのは京極先生の深謀遠慮だと思う。 立派な人や幸せな人にはわからない真実というものもあるかもしれない。 ありえないキャラだと言うのなら京極堂や榎木津だってありえないわけで。 登場人物が自分や自分の周りの誰かにどこか思い当たる場合、考えさせられるところがあればそれでいい作品だと思う。 私は死ぬことができずに生きるしかないのなら、自分の力が及ぶ限り、精一杯生きるしかない、たとえそれが誰にも評価されなかったとしても、と今思っているし、それは本作を読む前から思っていたことだった。 私にとっては「魍魎の函」以来の衝撃の作品であり、結論は 京極恐るべし。 | ||||
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タイトルは衝撃的。 ただ少し惜しい点がいくつか。 最初は、ケンジの設定である世間知らずの若者、というのも上手く表現出来ていて面白いと感じましたが… 読み進めていくにつれてそんな人間がこのような言葉を遣って相手を論破したりするんだろうか、と疑問に思ったり。 六章で今までの主人公の行動が繋がりますが、途中少し中弛みしてしまったように感じます。 しかし、誰もが感じているような傲慢な感情をバサリと切っていくのは爽快でした。 自分も切られた1人なので考えさせられた部分も多々ありました。 総合的に面白い作品なのでしょうけど、一概にそうは言えないような癖のある作品ですね。 | ||||
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冗談です。一気読みしたのは本当です本書既読の友人に「半○ちに似てねぇ?!」と言ったら「…そう?」と冷たくあしらわれました本書の題名及びキーワードである「死ねばいいのに」の真意については"極論では"との意見もあると思いますが、それも僕らのようなニューエイジ、ロストジェネレーションにはそこまで受け入れがたいものでもないのでは、でもやっぱり生きとし生ける者はすべてその生を全うすべきではなんて。こもごも物語から何か(それは大抵著者のメッセージであったり)を受け取ろうとする姿勢(これって危険なことじゃないかと常々考えている。危惧している。危ぶんでいる)がない僕にとっては、おもしろい作品でした〜以下ネタバレ含む余談ですが、僕なら首締めよりナイフでサックリやってほしいものです苦しいのはイヤだからなあ | ||||
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タイトルは衝撃的。 ただ少し惜しい点がいくつか。 最初は、ケンジの設定である世間知らずの若者、というのも上手く表現出来ていて面白いと感じましたが… 読み進めていくにつれてそんな人間がこのような言葉を遣って相手を論破したりするんだろうか、と疑問に思ったり。 六章で今までの主人公の行動が繋がりますが、途中少し中弛みしてしまったように感じます。 しかし、誰もが感じているような傲慢な感情をバサリと切っていくのは爽快でした。 自分も切られた1人なので考えさせられた部分も多々ありました。 総合的に面白い作品なのでしょうけど、一概にそうは言えないような癖のある作品ですね。 | ||||
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冗談です。 一気読みしたのは本当です 本書既読の友人に 「半○ちに似てねぇ?!」 と言ったら「…そう?」と冷たくあしらわれました 本書の題名及びキーワードである「死ねばいいのに」の真意については"極論では"との意見もあると思いますが、それも僕らのようなニューエイジ、ロストジェネレーションにはそこまで受け入れがたいものでもないのでは、でもやっぱり生きとし生ける者はすべてその生を全うすべきではなんて。こもごも 物語から何か(それは大抵著者のメッセージであったり)を受け取ろうとする姿勢(これって危険なことじゃないかと常々考えている。危惧している。危ぶんでいる)がない僕にとっては、おもしろい作品でした 〜以下ネタバレ含む 余談ですが、僕なら首締めよりナイフでサックリやってほしいものです 苦しいのはイヤだからなあ | ||||
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一人のフリーターの男性が、4回しかあったことのない、何者かに殺された知人女性 の人となりを調べるため、彼女の友人知人・家族に話を聞きに行く話 こう書くと何の事ちゃ?と思う。そう、なんのこっちゃいなのだ。 彼女(アサミさん)の話をしたいのだけど、結局その関係者の話がメインになってくる。 今の現代人が抱えてる様々な、愚痴、不幸を、主人公の男性(ケンヤ)にぶつけ、 学識も常識も無いはずのケンヤが、カウンセラーのように、彼らをメッタキリ斬りし救って行く。 この辺の、いつの間にか立場が入れ替わる様や、愚痴や不幸をひっくり返す様は見事。 下手な作家が書いたら、絶対矛盾や歪み、強引さが目立つはずなのに、本作にはない。 あるのかも知れないが、上手さで見事にカバーされていて、驚く。 関係者はかなり極端な人が何人か居る、そこまではとは思うが、自分にも思い当たるな という人は居るはず、私にはあった。登場人物と一緒にケンヤに指摘され、ちょっとハットさせられた。 幸せとは、出来事もさることながら、自分の気持ちしだいなのだなとこの本を読んで感じた。 見た目からの先入観の恐ろしさも感じる事が出来る。 とてもブラックだけど爽快な本だと思う。一読をお勧めします。 | ||||
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一人のフリーターの男性が、4回しかあったことのない、何者かに殺された知人女性 の人となりを調べるため、彼女の友人知人・家族に話を聞きに行く話 こう書くと何の事ちゃ?と思う。そう、なんのこっちゃいなのだ。 彼女(アサミさん)の話をしたいのだけど、結局その関係者の話がメインになってくる。 今の現代人が抱えてる様々な、愚痴、不幸を、主人公の男性(ケンヤ)にぶつけ、 学識も常識も無いはずのケンヤが、カウンセラーのように、彼らをメッタキリ斬りし救って行く。 この辺の、いつの間にか立場が入れ替わる様や、愚痴や不幸をひっくり返す様は見事。 下手な作家が書いたら、絶対矛盾や歪み、強引さが目立つはずなのに、本作にはない。 あるのかも知れないが、上手さで見事にカバーされていて、驚く。 関係者はかなり極端な人が何人か居る、そこまではとは思うが、自分にも思い当たるな という人は居るはず、私にはあった。登場人物と一緒にケンヤに指摘され、ちょっとハットさせられた。 幸せとは、出来事もさることながら、自分の気持ちしだいなのだなとこの本を読んで感じた。 見た目からの先入観の恐ろしさも感じる事が出来る。 とてもブラックだけど爽快な本だと思う。一読をお勧めします。 | ||||
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