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死ねばいいのに
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死ねばいいのにの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.68pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全166件 141~160 8/9ページ
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総合的な感想は、面白かったです。 ただ、各章のオチがパターン化しているように感じました。結末までいく為の作業のようです。特に残念だったのが、重要な最後の5、6章が。5章のオチで無理矢理結末に持っていき、6章の最後の数ページでバタバタと駆け抜けた感じがします。 それでも、犯人の動機と女性の望んだこと、理解を持てない人もいるようですが、私は十分受け入れられました。「普通」「当然」「当たり前」で満ちたこの世の中で、この結末は救われました。 世の中に、正しいことなど無いのでしょう。人の心も計れません。人間はあらゆるものに捕らわれすぎだと思います。完全自殺マニュアルではないですが、もう少し生きやすい世の中にならないかな、と。 なんだかしみじみさせられました。 | ||||
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とある殺人事件の関係者6人と、自称「頭が悪くて物を知らない」青年の会話形式で話が進んでいきます。 それぞれの章が関係者の一人称で綴られており、彼彼女らは青年との会話の中で様々な悩みや苦しみを吐き出していきます。 悩みは極端に珍しいものではなく、会社や生い立ちの悩みといった、容易に読者も感情移入しやすいものです。 青年の舐めた態度も相まって、彼らは語りながら、悩みが怒りへとヒートアップしていきます。 すると、今まであまり多くを語らなかった青年がコロッと態度を変え、思わぬ形成逆転が始まります。 この唐突なカウンターがものすごく鮮やかで気持ち良いのです。 さっきまで悩み・怒りを吐き出していた人間に感情移入していた私はなんだったの? 読んでいる私自身、前のめりだった感情に対して、気持ちの良いカウンターを食らった気持ちになりました。 そんなエンターテイメント小説だと私は解釈しています。 ”あの”決め台詞も、「愛のあるツッコミ」だと思うのですが。 | ||||
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奇をてらったタイトルかと思ったら、読むときちんと内容に沿ったもので、それが最後にわかって感動すらした。 ただ、それ以外はどうだろう。若い女性が殺され、その女性の関係者一人ずつに話を聞く男性が主人公なのだが、ブツブツと切れる話し方も、毎度繰り返される自分が礼儀を知らないという言い訳も、ちょっとしつこい感じで、途中からは会話の内容を楽しむというより、ひたすら結末待ちのような心理状態になってしまった。 こういうふうに読んでいて少しずつストレスが溜まっていく小説だと、最後にドカンと謎が解けて、スッキリするとうれしいのだけれど。読んでよかった、と本を閉じられて。そのへんでちょっと、最後に解ける謎が少なくて物足りなかったかな。タイトルの本当の意味がわかったのはよかったけど、他はスッキリとまではいきませんでした。 | ||||
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奇をてらったタイトルかと思ったら、読むときちんと内容に沿ったもので、それが最後にわかって感動すらした。 ただ、それ以外はどうだろう。若い女性が殺され、その女性の関係者一人ずつに話を聞く男性が主人公なのだが、ブツブツと切れる話し方も、毎度繰り返される自分が礼儀を知らないという言い訳も、ちょっとしつこい感じで、途中からは会話の内容を楽しむというより、ひたすら結末待ちのような心理状態になってしまった。 こういうふうに読んでいて少しずつストレスが溜まっていく小説だと、最後にドカンと謎が解けて、スッキリするとうれしいのだけれど。読んでよかった、と本を閉じられて。そのへんでちょっと、最後に解ける謎が少なくて物足りなかったかな。タイトルの本当の意味がわかったのはよかったけど、他はスッキリとまではいきませんでした。 | ||||
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殺人事件の被害者の関係者の前に現れる謎の青年を軸とした物語。 言葉遣いも知らず、態度も悪い青年が関係者達に死んだ女の事を聞いて回っていく中で、 死んだ女性の人生と関係者の自分勝手さ、事件の犯人が明らかになる。 ミステリ小説としては凡庸である。 ある程度まで読めば、犯人も、殺人の動機も大体予測が出来てしまう。 ただ、言葉遣いも知らず、態度も悪いという青年の人物設定は巧い。 特に青年の言葉遣いは、文章を読んでいて不快に感じ易いと思う。 物語の登場人物達と同様の不快感を感じさせることで、読者を登場人物達に感情移入させる効果がある。 客観的に見れば、自分勝手で自己中心的な登場人物たちの言い分も、 感情移入することで、彼等の考えが自分の内にも少なからず存在すると気が付かされる。 だからこそ、青年が「死ねばいいのに」の後に続ける正論を素直に受け入れる事が出来ない。 そして、登場人物達が如何に平凡で普通な人間に過ぎないと知る筈だ。 そこで初めて、私は殺人の動機を理解することが出来ました。 文章を重ねることで、理解出来ない動機を理解させる。 京極氏のいつもの手法ではないか。 実に作者らしい小説です。 | ||||
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殺人事件の被害者の関係者の前に現れる謎の青年を軸とした物語。 言葉遣いも知らず、態度も悪い青年が関係者達に死んだ女の事を聞いて回っていく中で、 死んだ女性の人生と関係者の自分勝手さ、事件の犯人が明らかになる。 ミステリ小説としては凡庸である。 ある程度まで読めば、犯人も、殺人の動機も大体予測が出来てしまう。 ただ、言葉遣いも知らず、態度も悪いという青年の人物設定は巧い。 特に青年の言葉遣いは、文章を読んでいて不快に感じ易いと思う。 物語の登場人物達と同様の不快感を感じさせることで、読者を登場人物達に感情移入させる効果がある。 客観的に見れば、自分勝手で自己中心的な登場人物たちの言い分も、 感情移入することで、彼等の考えが自分の内にも少なからず存在すると気が付かされる。 だからこそ、青年が「死ねばいいのに」の後に続ける正論を素直に受け入れる事が出来ない。 そして、登場人物達が如何に平凡で普通な人間に過ぎないと知る筈だ。 そこで初めて、私は殺人の動機を理解することが出来ました。 文章を重ねることで、理解出来ない動機を理解させる。 京極氏のいつもの手法ではないか。 実に作者らしい小説です。 | ||||
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「死ねばいいのに」 iPad板を読破。本の評価をしちゃいけない(出来ない)「ズルい」作品です。何故なら「それをどう思うかは人それぞれでいいんじゃねぇ?」と主人公に言われそうなので・・・常識か非常識か・・・ただ人が生きていくことの道徳感を強く刺激させられました。 できれば最終章のどんでん返しを期待したかったのは自分だけ?ま、最後が気になって一気に読んでしまう魅力はありますよ! このレビューを読んだあなたは、もう私との関係者!? | ||||
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「死ねばいいのに」 iPad板を読破。本の評価をしちゃいけない(出来ない)「ズルい」作品です。何故なら「それをどう思うかは人それぞれでいいんじゃねぇ?」と主人公に言われそうなので・・・常識か非常識か・・・ただ人が生きていくことの道徳感を強く刺激させられました。 できれば最終章のどんでん返しを期待したかったのは自分だけ?ま、最後が気になって一気に読んでしまう魅力はありますよ! このレビューを読んだあなたは、もう私との関係者!? | ||||
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「死ねばいいのに」というタイトルが何を意味するのか、どういう展開なのか、興味をそそられる。重いタイトルとは対照的に、すらすら読み進めることができる。主人公の若者が亡くなった「知り合い」の情報を集めて行くのだが、徐々に展開が想像できるようになる。自分たちが勝手にわがままに生きているのかも?と考えさせられる面はある。ただ、個人的には1人目以外に対しての「死ねばいいのに」というセリフは、少し無理やりな気がする。 主人公の考え方は一見投げやりだが、共感できる部分があると感じる読者もいるかもしれない(最後の結末は除くとして)。そんな主人公の考え方からすれば、こんなレビューを書くこと自体、はばかられてしまう。「この本をどんな風に感じるかは、人それぞれなんじゃねえの? 偉そうに書いてんじゃねえよ」という声が聞こえてきそうだ。 | ||||
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「死ねばいいのに」というタイトルが何を意味するのか、どういう展開なのか、興味をそそられる。重いタイトルとは対照的に、すらすら読み進めることができる。主人公の若者が亡くなった「知り合い」の情報を集めて行くのだが、徐々に展開が想像できるようになる。自分たちが勝手にわがままに生きているのかも?と考えさせられる面はある。ただ、個人的には1人目以外に対しての「死ねばいいのに」というセリフは、少し無理やりな気がする。 主人公の考え方は一見投げやりだが、共感できる部分があると感じる読者もいるかもしれない(最後の結末は除くとして)。そんな主人公の考え方からすれば、こんなレビューを書くこと自体、はばかられてしまう。「この本をどんな風に感じるかは、人それぞれなんじゃねえの? 偉そうに書いてんじゃねえよ」という声が聞こえてきそうだ。 | ||||
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サラサラッと読める作品である。 筋は、予想できるが、楽しめると思う。 各人の人間模様が、描かれているが、ヒトって自己中だねーと再確認させられる。 いまいち評価できないのは、タイトルである。 何故、タイトルにこの語句をチョイスしたかは、本作を読めば十分に理解できる。 この言葉が呼び水なのよねー。 しかしである。 ステレオタイプな現代において、やはりタイトルはショッキング。 生命に関わりを持つ職業の者にとっては、嫌悪感をぬぐえない(作品の内容ではないですよ)。 タイトルだけで星を減らすのは、どうかと思うのだが・・・・ 許せないかなー。 各章ごとの挿絵は最高に良かった。 トータルとした作品の完成度はさすが。 iPadでの本作のダウンロードが凄い気になる。 印刷媒体のメディア革命はもうすぐかいな? メディアミックスされた京極作品というのも楽しめるのか、京極先生の頭の中をのぞいてみたい。 | ||||
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サラサラッと読める作品である。 筋は、予想できるが、楽しめると思う。 各人の人間模様が、描かれているが、ヒトって自己中だねーと再確認させられる。 いまいち評価できないのは、タイトルである。 何故、タイトルにこの語句をチョイスしたかは、本作を読めば十分に理解できる。 この言葉が呼び水なのよねー。 しかしである。 ステレオタイプな現代において、やはりタイトルはショッキング。 生命に関わりを持つ職業の者にとっては、嫌悪感をぬぐえない(作品の内容ではないですよ)。 タイトルだけで星を減らすのは、どうかと思うのだが・・・・ 許せないかなー。 各章ごとの挿絵は最高に良かった。 トータルとした作品の完成度はさすが。 iPadでの本作のダウンロードが凄い気になる。 印刷媒体のメディア革命はもうすぐかいな? メディアミックスされた京極作品というのも楽しめるのか、京極先生の頭の中をのぞいてみたい。 | ||||
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タイトルと装丁が良い本です。内容は、一読した限りでは楽しめませんでした。頭がよくないことや敬語が使えないことがそんなに偉いのか?お説教にもうんざりです。そんなこと今さら言われるまでもないでしょう。森鴎外の「高瀬舟」の静かな諦観が懐かしくなりました。現代は騒々しい時代だなあ、と改めて思いました。 | ||||
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タイトルと装丁が良い本です。内容は、一読した限りでは楽しめませんでした。頭がよくないことや敬語が使えないことがそんなに偉いのか?お説教にもうんざりです。そんなこと今さら言われるまでもないでしょう。森鴎外の「高瀬舟」の静かな諦観が懐かしくなりました。現代は騒々しい時代だなあ、と改めて思いました。 | ||||
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衝撃的なタイトルでテーマもその通り「死」。しかしながら自分は「楽しく」読了しました。最初の一編目からやられました。 読み進めるに従って各所に仕掛けが施されており、その度に「おお、そう来たかぁ」という感じ。 小説を読むにあたって読者が自然と身につけた習慣というか作法みたいなものを気持ちよく裏切ってくれる様な仕掛け。 タイトルから京極夏彦得意の鬱屈としたモノローグの続く作品かと思いましたが、設定もあってか全体的に軽い印象。テーマは「死」ではありますが人の「生き方」について複数の方向から考えさせられる作品になっています。 | ||||
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衝撃的なタイトルでテーマもその通り「死」。しかしながら自分は「楽しく」読了しました。最初の一編目からやられました。 読み進めるに従って各所に仕掛けが施されており、その度に「おお、そう来たかぁ」という感じ。 小説を読むにあたって読者が自然と身につけた習慣というか作法みたいなものを気持ちよく裏切ってくれる様な仕掛け。 タイトルから京極夏彦得意の鬱屈としたモノローグの続く作品かと思いましたが、設定もあってか全体的に軽い印象。テーマは「死」ではありますが人の「生き方」について複数の方向から考えさせられる作品になっています。 | ||||
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人が普段当たり前のように感じ、信じているものを砕き、人の心の闇を抉るような作品だったと思います。 多角的な価値観を持つ作家、京極夏彦さんのある種ひねくれた側面がフューチャーされた作品だと思います。帯に書かれたようなミステリー要素はほぼ無いですが、「非常に整合のとれたプロットにも関わらず、座り心地の悪い」感覚を味わう事ができます。その居心地の悪さをどう受け取れるかが不快娯楽として今作を楽しめる鍵であると思います。個人的には今作のような作家像が筆者の持ち味であると思えるので、ファンの方は楽しめるのではないでしょうか? | ||||
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人が普段当たり前のように感じ、信じているものを砕き、人の心の闇を抉るような作品だったと思います。 多角的な価値観を持つ作家、京極夏彦さんのある種ひねくれた側面がフューチャーされた作品だと思います。 帯に書かれたようなミステリー要素はほぼ無いですが、「非常に整合のとれたプロットにも関わらず、座り心地の悪い」感覚を味わう事ができます。その居心地の悪さをどう受け取れるかが不快娯楽として今作を楽しめる鍵であると思います。 個人的には今作のような作家像が筆者の持ち味であると思えるので、ファンの方は楽しめるのではないでしょうか? | ||||
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読み始めてすぐに、東野圭吾の『新参者』を思い出してしまった。各章が独立した話になっていて、少しずつ事件の核心に迫っていく(わけでもないのだが)。描かれるのが人間の心理であるというところも。ただし、本書はミステリーではない。真犯人はあっさりわかってしまうし、トリックも何もない。犯人探しに関しては、身も蓋もないといってよい。描かれる心理も、『新参者』が人情、いわば人間の好ましい側面であるのに対し、本書が描くのは暗黒面である。登場人物は、被害者について聞かれているにもかかわらず、他人に対する不平や不満をここぞとばかりにぶちまける。でも、それは客観的に見ると、だれでも悩んでいることであったり、自分でどうにかできることであったりする。それに気づかないから「死ねばいいのに」となるのである。あんたそれでも生きてるじゃん。何がそんなに不満なの?それが主人公の言い分である。読み終わってみると、いつもの京極ワールドなのであった。ただし、後味はあまりよくないので、読むならご注意を。 | ||||
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ある無礼な男が死んだ女性のことを聞きまわる。 だが、聞かれた当の本人達が語るのは、死んだ女性のことではなく自分自身のこと。また、それが結果的に自分の内面が暴き出されていくこととなる。。。 京極堂や百物語シリーズと同様、京極や又市のような存在(仕掛け)を通して相手の本性が暴かれるという物語の構成自体は一緒であるが、これらの作品が持つ一種のカタルシスはなく、むしろ読んだ後に粘っこい暗さが残る。その辺は怪談系の路線というべきか。 あと、6回同じ展開を繰り返すため、途中から物語の造りに飽きてしまい、それが余計に粘っこさを感じた原因かもしれない。 この今までの京極作品シリーズとはちょっと異なるところが新機軸というべきなのだろうか? 物語全体としては面白いのは面白いが、読後の満足感というところが満点と評価できないところであった。 | ||||
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