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死ねばいいのに
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死ねばいいのにの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.68pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全166件 61~80 4/9ページ
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1人目 2人目 3人目 4人目 5人目 6人目 の6章で構成されています 1〜5人目までは、のらりくらりとすすみながらも 真綿でじわじわと締められるような、 詰め将棋でじわじわと追い詰められるような感覚があり それでも次々と読み進めていきたい思いに駆られます 6人目はいよいよ種明かしなのですが これまた、のらりくらりとかわされながらも真実に行き着きます で、「なんだ?これは?」という感想にいたりました 人の生き様や状況をこんなに淡々と説明?解説?されたら 何だか困るなぁ…とちょっと動揺した1冊です | ||||
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『死ねばいいのに』なんてタイトル…。 もう初版が刷られてから2年近くになりますが、ようやく手にして読んでみました。 ちょっと今までに無い語り口でストーリーが展開して行きます。 またその語りが妙な案配でストーリーに嵌って、読んでいるうちに読み手もハマってしまいます。 読んでみて、この作品は著者から読者へのエール?なのかとも思えてきました。 「取りあえず愚痴をこぼす位なら、現状打破に向けて動いてみろよ。」と。 タイトルがタイトルだけに、もっと暗いじっとりしたイメージを持っていたのですが、 然にあらず。 タイトルで引いちゃった私の様な方も、一度手に取って読んでみて下さいね。 | ||||
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一人目。二人目。三人目。四人目。五人目。六人目。の章からなる、ある殺人事件にまつわるお話。 各章に必ず出てくるセリフ「死ねばいいのに」。 そのセリフを吐く人物こそが事件のキーマンであるのはもはや明白。 キーマンのニュートラルな視点は、ざっくりと六人の本質を露呈させる。 誰もが持つ人間のサガ。 しかし、キーマンが捜し求めたのは、そんな悲しいサガを持たない被害者の真実だった。 死んでしまったほうがいい人なんかいるのか。 ラストにその答えが待っている。 自分の人生、不満だらけの方、幸せってなんだろ?と悩んでいる方におススメいたします。 | ||||
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久々に京極さんの本を読みました。 …なんとももやっとした気分になったのでレビューという形でここに書かせてください。 「しねばいいのに」 今回のタイトルは何だか凄いですよね。 初めて書店で見かけた時はそのインパクトあるタイトルに物怖じしてしまいなかなか手を出さずにいました。 話の大まかなストーリーは他のレビュー様でもすでに書かれていますが、とある女性が死に…その女性のちょっとした知り合いだという男が女性の上司、隣人、恋人、母親、警察官と順々に死んだ女性について聞いていくという話になっており、話につながりはありますが一応短編?のような感じです。 京極さんの本読むのはこれが初めてという方にはとても新鮮な作品だと思います。 しかし、ある程度ミステリを読む方、または京極作品に慣れ親しんだ方は話の中編あたりでもう落ちがどうなるか分かってしまうかもしれませんね。 私個人としては途中で話のパターンが読めてしまい、どうしてもじっくりと読む気が起きなくなり、また締めの台詞もだんだん口説く感じたので飛ばし飛ばしに読んでしまいましたf(^ー^; でもこの本はある意味前向きに頑張ろうという気持ちになれるお話です。 口説いと感じましたが、主人公?の渡来君の言葉自体はとても理に叶っていて、読んでいて『実は凄く頭が良いのでは?』と感じました(笑) 色々とぐだぐだ書いてしまいましたが、今何となく気合いが入らない・すぐ誰かに当たり散らしたくなってしまう…そんな方に読むのおすすめします。 是非、渡来君にお説教してもらってください。 | ||||
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京極夏彦の文章はくどい。極端にいうと、2〜3行ですむ文章が、何ページにも亘って解釈の説明、比喩、その他諸々の事象を着飾らせる。その描写がたまらないという読者は当然ファンになる。 慥に「鉄鼠の檻」の禅の含蓄等は惚れ惚れするような展開で圧倒されたが、本書の登場人物同士の会話の流れは横道に逸れすぎだ。 若い派遣社員の鹿島亜佐美が殺され、4回しか会った事のない渡来健也が、亜佐美を知る人物を尋ね歩き、亜佐美とはどういう女性だったのかと解明していくストーリーなのだが、三人目のヤクザの情夫の登場から、現実感がなくなり読む速度が落ちてきた。 ただ、四人目の母親の言い訳と健也とのやり取りが多少読ませ、五人目でさすがに驚愕するが、着地に工夫が欲しかった。 | ||||
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内容も何も知らずに、なんとなーく厭世的な気分になってみちゃって読んでみた。 電車ではカバーせずにちょっと読みづらいくらいのタイトルだが。 ワタライケンヤという謎の青年が一人の死んだ女性に絡んだ 6人の人間に、彼女についてのインタビューをしていく話。 設定も展開も最後までなかなかわからないのが面白い。 6人はすべて、ワタライとのやり取りの中で、 これまでの人生で否応なしに彼らを縛り、歪められてきた思い込みやら人生観 を少しだけ、見つめなおすことになる。誰もがきっとどこかの章ではっとするだろうと思う。 誰に対してかわからないが、「ごめんなさい」という気持ちになった。 自分だけが不幸みたいな気分に浸って。 なにもいいことがないとか口癖で。 いつも何に対しても否定の精神で。 なんかすごく恥ずかしくなった。 これまで結局、自分のことしか考えてなかったんだな―と。 と、さりげなく自己反省ができる本。こういうものの見方をに気づいてみることは、 すごく貴重なことだと思う。前述のとおり、自分のがんじがらめな考え方をすこし緩められた気分。 タイトルとは裏腹に、不思議と読後は少しラクな気持ちになっている自分がいた。 | ||||
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京極作品を読みなれていないと、 #私は百鬼夜行(京極堂)シリーズは全部読んでます。 独特の言い回しなど、ややとっつきにくいのではという印象を受けました。 死んだアサミのことを、アサミの関係者(職場や隣人など)に聞いて回るケンヤ。 「xxxさんですよね、アサミのこと教えてもらえませんか」 「オレ頭悪りーし・・・」 「礼儀とかしらねーし・・・」 「根性ねーし・・・」 「怒らせたんなら謝ります・・・」 アサミのことを聞いても帰ってくるのは、みんな自分のことを話す、アサミのことを知りたいのに・・・。 「オレ頭悪りーし・・・」 といいつつも、本質をついている。 ケンヤはアサミと4回しか会ったことがないと言っている、 でもなぜ、4回しか会ったことのない、人のことを聞いて回るのか? 終盤、アサミを殺した犯人が明かされますが、やや違和感はあるものの、なかなか楽しめました。 | ||||
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通勤電車の中でこの本を読んでいる人がいて、タイトルをみて???って思いどんな本だろうと思い買いました。 読みながら、これって私に言われてるみたいって思いました。今までの事とか思い返して、この少年に会ったら私も 同じ事を言われるんじゃないかなって思いました。 迂闊に物を言ったり、態度にだしたり、自分を振り返らないといけないって思いました。 | ||||
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京極夏彦好き、衝撃的なタイトルに惹かれ購入しましたが期待外れでした。 一人の、社会的地位も常識も力も、何もない、チンピラ風の若者が 殺された知人の事について知るために、その上司・隣人・家族、に会いに行き その一人一人と対峙し、それぞれの仮面に隠された内面を鋭くえぐっていく・・・ というこの過程がとても説教臭く、 どうしても著者が、社会に向かい、私たちに向かい説教をしているという風に感じてしまい、 いまどきの言葉を使う、いまどきの若者の言葉なのですが 説教好きのおじさんから、何回も説教されてるような、不快感を感じました。 また、対象は違えど、これの繰り返し、あきました。 途中飛ばし、最後を読みましたが、思ったとおりのおちでこちらもがっかりでした。 | ||||
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京極夏彦というと、すぐに薀蓄とお思いでしょうが 実は説得力こそが、その本領なのでしょう どれだけ言いたいことがあろうと、相手が聞いてくれなければ何にもならないわけで この、聞かせるテクニックこそが、まさに京極夏彦の真骨頂なのだなあ・・と 今回の小説でつくづくと思い知らされました あの、相手に絡み付いて、そうとはしらずに、どんどんと、思いのままに引きずり込んでいく話術は恐ろしくも、魅惑的ですよ、ホント 出来たらば、この犯人、今後イシドロパロディーみたいな名探偵になって蘇ってほしいものであります。はい | ||||
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筆者の作品ですから、例の如く理屈っぽいです。 狂言回しの青年により登場人物・関係者の建前に隠れた本音が次々と暴かれていきます。その露悪的展開は作者独特の雰囲気を漂わせ、結構いい味だしてると思います。 ただ、動機については、特に意外感がありませんでした。筆者としてはここでアッと言わせたかったと思われますが、素直に評者の心にはストンと来ました。(これは評者の感性がちょっとおかしいのかもしれませんが.....) | ||||
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少し前に、電子書籍でも同時発売するということで話題にもなっていた気がする。 シリーズ外の作品、あるいは新シリーズの1作目というのは、先の展開が予測しにくい面があると思うが、この作品に関しても、その部分がかなり強く聴いていたのでは、と思う。ストーリーはシンプルで、とある事件を中心に、その周辺人物へ話を聞きにいくことで、事件の輪郭が、あるいは、被害者が徐々に見えてくるという話だ。その過程で事件が徐々に解決していくわけではなく、あくまでも事件そのものが見えてくるだけだ。その点では、なかなかこの作品がどのような結末を迎えるのかなかなか予想出来ない。何度も使えるてではないが、とても興味深いと思う。 また、この本と続けて読んだ森博嗣の『ヴォイド・シェイパ』が作品の構造や、テイストは違えど、非常によく似たかたちをもっているように感じた。 | ||||
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他の方のレビューで、ケンヤは学がないわりに理論的とか筋か通っている。 という意見があるけど 学がない、ケンヤ曰く馬鹿だからこそ素直に指摘したら、たまたま理論的だったってことはあると思う。 ある意味、子どもが鋭い指摘をするのに似てるかも。 ただ、ラストはイマイチでしたね〜。残念。 | ||||
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電子書籍として出される事が前提なのか、他の京極作品に比べるととっつきやすく、表現も平易だし、難しい漢字も少ない。 逆に、京極ファンにとってはやや軽すぎる印象を受けるかも。 6つのチャプターから構成されていて、主人公と「もう1人」の人物との会話で進んで行く。 主人公の「今どき口調」が、これまた京極夏彦という作家のイメージからちょっと解離しているように感じる人も多いかもしれない。 4人目との会話の途中で、うっすらとオチが見えてしまうのは仕方ないが、それでも十分楽しめるはず。 ただ、百鬼夜行などのクラシック系京極ファンには、違和感が大きいかもしれないし、京極堂シリーズファンにはストーリーが単純過ぎると感じるかもしれない。 京極堂シリーズのファンとしてレビューすると、5点満点は付けられない。 やっぱり、京極夏彦に馴染んでしまった人には物足りなさが先行してしまう。 この作品から京極夏彦に取りかかると、おそらく別の作品で挫折する可能性が高いだろうし。 結構サクサク読めてしまいます。 何度も読み返したくなるタイプの作品ではないですね。 そういう点では、★3つでもいいくらいかなあ? | ||||
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電子書籍として出される事が前提なのか、他の京極作品に比べるととっつきやすく、表現も平易だし、難しい漢字も少ない。 逆に、京極ファンにとってはやや軽すぎる印象を受けるかも。 6つのチャプターから構成されていて、主人公と「もう1人」の人物との会話で進んで行く。 主人公の「今どき口調」が、これまた京極夏彦という作家のイメージからちょっと解離しているように感じる人も多いかもしれない。 4人目との会話の途中で、うっすらとオチが見えてしまうのは仕方ないが、それでも十分楽しめるはず。 ただ、百鬼夜行などのクラシック系京極ファンには、違和感が大きいかもしれないし、京極堂シリーズファンにはストーリーが単純過ぎると感じるかもしれない。 京極堂シリーズのファンとしてレビューすると、5点満点は付けられない。 やっぱり、京極夏彦に馴染んでしまった人には物足りなさが先行してしまう。 この作品から京極夏彦に取りかかると、おそらく別の作品で挫折する可能性が高いだろうし。 結構サクサク読めてしまいます。 何度も読み返したくなるタイプの作品ではないですね。 そういう点では、★3つでもいいくらいかなあ? | ||||
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最初から最後まで、言葉を交わしながらも、 すれ違い、誤解し、理解にたどり着けない そのいい加減で曖昧な平凡な人の心理を具体的にひとつずつ描き出していく 小説じゃないとできない 他の表現方法じゃ表現できないモノを読んだ そういう印象 | ||||
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最初から最後まで、言葉を交わしながらも、 すれ違い、誤解し、理解にたどり着けない そのいい加減で曖昧な平凡な人の心理を具体的にひとつずつ描き出していく 小説じゃないとできない 他の表現方法じゃ表現できないモノを読んだ そういう印象 | ||||
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女が殺された。 女の知り合いが女の関係者に「女のこと」を聞いてまわる。 「女のこと」を聞くのは、別に事件を解決しようとして聞いているのではなく、 「女はどいういう人間だったか」を知るため。単純に「女自身」について知るため。 話は一人1話となっており、全6話。 作者の「百鬼夜行シリーズ」で登場人物の京極堂が「憑き物落とし」をしていましたが (事件関係者たちの状況を整理して語り、総括して結果的に事件解決的な感じの例のアレ ・・・・・・間違ってたらすみません)それに似ている気がしました。 男は女の関係者に会って話を聞き、その話にツッコミを入れることによって結果的に 関係者自身のモヤモヤした心がまとまる・・・みたいな感じです。 そして、1話から5話までどんどん関係者のモヤモヤがまとまっていって・・・・・・ はたして「殺された女」って?殺した人って?と繋がっていき、6話でまとまって終了。 結末は簡単に述べられる感じではないです。案外あっさりはしているのですが、人によって 感じ方は様々で、「ここで終了」というより、「さぁ、あなたならどう感じる?」という 結末です。ちなみに私は『生きるってどういう事だろう』なんて柄にもなく考えました。 ・・・・・・全然上手く表現できてませんけど、私は良い本だと思います。 | ||||
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他の人にとってはどうかは知らないけれど、私にとっては久々に実がある作品だと思いました。普通の推理小説にとって、「関係者の心情」は所詮「主人公が察した心情」、もしくは「ただ口で語っただけの心情」なのでこうやって話し手によってまったく違う環境や性格の使い分けが出来るのはすごいと思います。 無理やりの動機という人もいますが、私は犯行の動機がすごくよく分かるし、同じ気持ちになると思います。なんとなく哀しい話でした。あと、亜佐美の母親最低。あいつはほんとに「死ねばいいのに」と思いました。 | ||||
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他の人にとってはどうかは知らないけれど、私にとっては久々に実がある作品だと思いました。普通の推理小説にとって、「関係者の心情」は所詮「主人公が察した心情」、もしくは「ただ口で語っただけの心情」なのでこうやって話し手によってまったく違う環境や性格の使い分けが出来るのはすごいと思います。 無理やりの動機という人もいますが、私は犯行の動機がすごくよく分かるし、同じ気持ちになると思います。なんとなく哀しい話でした。あと、亜佐美の母親最低。あいつはほんとに「死ねばいいのに」と思いました。 | ||||
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