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非在



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【この小説が収録されている参考書籍】
非在
非在 (角川文庫)

非在の評価: 3.70/5点 レビュー 10件。 Dランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.70pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全2件 1~2 1/1ページ
No.2:
(2pt)

あと一歩物足りない

 あなたは人魚は存在すると思いますか?
 ジュゴンだったりゴマフアザラシだったり、スナメリだったりとかではなく、いわゆる人魚。セイレーン。上半身が人間の女性で下半身が魚というあの人魚です。
 この人魚同様に謎の生物とされる、カッパやネッシー、宇宙人等の、続にUMAと呼ばれる生き物を探す大学のサークル、ウルトラ。彼らは、孫文の親せきが残したとされる文書を手にいれ、尖閣諸島の中に人魚がいる島があるのではと探検に出かけます。もちろん、尖閣諸島なんかには今、日中の政治的緊迫もあり、普通の大学生たちが行けるはずもなく、彼らは中国側から漁船にまぎれて日本に密入国という形でそこへ行きます。しかし、探検隊のメンバーは「人魚」「朱雀」「仙人」などを島で見つけるものの、不可思議な事態に巻き込まれ、一人一人と死んでいきます。
 そして、その事件を記したフロッピーディスク入りのボックスが海岸線で一人の女性カメラマンに発見されます。最初は冗談だろうと思っていたものの、彼女はだんだんと事件が気になり、調査し、やがて裏付けとなるウルトラの隊員達の行方不明が事実とわかりついには警察も動き大々的に捜索がなされるのですが、島では彼らがいた痕跡すら見つかりません。はたして、事件は本当にあったのか?
 また、島では本当は何が起こったのか?
 人魚は本当にいるのか?
 そして、カメラマンと彼らの先輩達はこの島で残りのメンバーを見つける事ができるのか?
 あとは読んでのお楽しみですが、正直に言うとちょっと食い足りない。物語のひねりや人が死んでいくことについての謎やトリックも少し食い足りない。一応、人魚についてはある結末が用意されてはいるのですが、個人的にはもっともっと突っ込んでいって欲しかったし、もう少しドラマチックな展開を希望してしまいました。初めて読む作家さんだけに、この作家さんの中でこれがこの方の作品群の中でどのレベルなのかがわかりませんが、個人的にはもうあとひと頑張り読み応えのあるものにして欲しいなと感じました。
非在 (角川文庫)Amazon書評・レビュー:非在 (角川文庫)より
4043731035
No.1:
(2pt)

ライトに猟奇してる1冊

 植物写真家の猫田は、海岸で謎の密閉容器を拾う。中には1枚のフロッピーディスクが入っていた。その内容は、大学のサークルによる人魚捜しの旅についてであるが、部員が変死したのだという。いきなり手記は途切れ、SOSで締めくくられていた!ディスクの内容に仰天した猫田は、鳶さんと伝説の島へ向かうのだが。 ちょっとクセのある文体で、ライトな内容なのに何故か読みにくいという難儀な本である。仕掛けは楽しいのだが、謎と解決に鮮やかさが無く、ややサプライズに欠けるかもしれない。もっと雰囲気たっぷりに書いて、民俗学ミステリみたいにしたら私好みなんですけど…。
非在Amazon書評・レビュー:非在より
4048733672

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