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犬博物館の外で
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犬博物館の外での評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.75pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全2件 1~2 1/1ページ
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キャロルの作品の中でも好きな本です。主人公に味があり、登場人物に愛嬌があります。個人的にあまり濃いのが好きでないキャロルの恋愛描写も少な目。物語後半から不思議な世界に入り込んでゆき、後味も悪くありません。村上春樹の本に似た雰囲気を感じました。カバーを変えて(あまり魅力的でないので)再販してほしいです。 | ||||
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ジョナサン・キャロルという人は、魔法使いだと思う。理由は魔法使いに頼らないからだ。つまり、妖精、幽霊、魔法使いといった”実在はしないけど、みんなの心の中に共通して存在している観念”に頼らずに、ありえないことをまことしやかに書き、足の下の地面を心地よく取り去ってイマジネーションの空中浮遊をさせてくれるという点で。まず、この物語の中に出てくる尊大な天才芸術家の規格外の言動。ビリオネア・オイルダラーの国家首長という規格外の大物の申し出による犬博物館建造という規格外の展開。中東の国へ主人公が赴くあたりから話がだんだん、じゅうたんが空を飛んでいてもそれはそれでいいんじゃないか的なオリエンタル・マジックに染まり始めるのが、この作家のうまいところだ。現実と虚構の継ぎ目を決して見せない。そして、気が付くと、笑わされ、泣かされ、考えさせられている。リチャード・バックに共通するちょっと説教くさいところは、生まれたときから信仰が生活の軸になっているお国柄か。ともあれ、拗ねながらも懐疑的になりながらも結局は人間を肯定するこの作家の姿勢が、最後まで読んでよかったと思わせてくれる。 | ||||
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