■スポンサードリンク
オイディプス症候群
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
【この小説が収録されている参考書籍】
オイディプス症候群の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.09pt |
■スポンサードリンク
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全34件 21~34 2/2ページ
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
密室と化した孤島、複雑な間取り、ギリシャ神話、正体不明のウィルス菌の増殖と、本格ミステリーファンが触手を伸ばさないはずがない。おまけに容疑者はそれぞれに当てはまるとくれば、ここは笠井潔の真骨頂。分厚い単行本とともに脱帽である。 ただ、身近に犯人がいるにもかかわらず、その恐怖心が表現出来てなかったり、心理状態には多少の難はあると思うが、極力こうした叙述的部分は廃して、状態の結果と探求に徹したところはさすが笠井潔である。 『哲学者の密室』を凌ぐ大作となった本書。それよりは物語の展開を追い易い作品となっているが、いずれにせよ今世紀を代表するミステリーであるのには間違いない。本格推理ものはかくあるべしと世に問いかけた一大傑作。これを読まずに日本のミステリーは語れない!! | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
密室と化した孤島、複雑な間取り、ギリシャ神話、正体不明のウィルス菌の増殖と、本格ミステリーファンが触手を伸ばさないはずがない。おまけに容疑者はそれぞれに当てはまるとくれば、ここは笠井潔の真骨頂。分厚い単行本とともに脱帽である。 ただ、身近に犯人がいるにもかかわらず、その恐怖心が表現出来てなかったり、心理状態には多少の難はあると思うが、極力こうした叙述的部分は廃して、状態の結果と探求に徹したところはさすが笠井潔である。 『哲学者の密室』を凌ぐ大作となった本書。それよりは物語の展開を追い易い作品となっているが、いずれにせよ今世紀を代表するミステリーであるのには間違いない。本格推理ものはかくあるべしと世に問いかけた一大傑作。これを読まずに日本のミステリーは語れない!! | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
フーコーが主人公とともに謎のウイルスが絡んだ殺人事件に巻き込まれるという意味でネタとして面白かった。哲学者のキャラが推理探偵に変身するわけだが、ウィトゲンシュタインを使ってもなんか書けるだろうなと思った。そういえばずっと前のヴァンパイヤーウォーズではマイケル・ポランニーや栗本慎一郎とおぼしきキャラが出てたっけ。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
フーコーが主人公とともに謎のウイルスが絡んだ殺人事件に巻き込まれるという意味でネタとして面白かった。哲学者のキャラが推理探偵に変身するわけだが、ウィトゲンシュタインを使ってもなんか書けるだろうなと思った。そういえばずっと前のヴァンパイヤーウォーズではマイケル・ポランニーや栗本慎一郎とおぼしきキャラが出てたっけ。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
「嵐の山荘」あるいは「途絶の孤島」を舞台とするミステリに対するメタフィクション。よくできたメタフィクションはその分野の名作になりうるという例。このタイプのミステリに一般的な難点は「犯人が限定される状況であえて犯行に及ぶ」という犯人の行為の不自然さですが、「オディプス症候群」はこの問題に対して説得力のあるモデルを提示します。この作品の結末は十分すぎるほどフェア。犯人を同定する論理が魅力的です。犯行の構成自体はある新本格派作家(... 今となってはひどく懐かしい言い方ですね)の作品に類似しているのですが、私はこちらの処理のほうが好みです。事件と並行する思想的な論争は今回は「外部と権力」をテーマに進展しますが、「アポカリプス殺人事件」や「哲学者の密室」ほどには、事件自体と深い関係を切り結ぶところまではいかなかったように感じられました。しかしとにかく凡百の推理小説からは屹立した傑作です。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
矢吹駆ものファンの私としては待望の一作。しかも、某有名作品の世界を明らかに意識した孤島もの・館ものである。いやが上にも期待は膨らむ。 しかし、読み進むうちにアレレとなってしまった。矢吹駆ものの魅力のひとつである哲学論議にいつもほどの冴えがないのだ。読み進めるのに苦痛を感じる。 ミステリとしての結構も破綻だらけ。真相はアンフェアそのものだし、肝心なところに偶然を多用するのも興ざめだ。そして何と言っても、“見立て”の不自然さは致命的だ。殺人現場で被害者を放置して登場人物が長々と推理談義をするのにも違和感を覚える。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
矢吹駆ものファンの私としては待望の一作。しかも、某有名作品の世界を明らかに意識した孤島もの・館ものである。いやが上にも期待は膨らむ。 しかし、読み進むうちにアレレとなってしまった。矢吹駆ものの魅力のひとつである哲学論議にいつもほどの冴えがないのだ。読み進めるのに苦痛を感じる。 ミステリとしての結構も破綻だらけ。真相はアンフェアそのものだし、肝心なところに偶然を多用するのも興ざめだ。そして何と言っても、“見立て”の不自然さは致命的だ。殺人現場で被害者を放置して登場人物が長々と推理談義をするのにも違和感を覚える。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
17歳の時、カケル&ナディアと出会ってから、早22年。前作『哲学者の密室』が出た時は本当にうれしかった。それ以来のシリーズで、わくわくして読んだ。3200円で買ったことを後悔はしていない。しかし、同じ値段だった前作や、当時1000円弱で手に入れた『バイバイ』『サマー』『薔薇』を越えるかというと、疑問である。ただ舞台となった時代の雰囲気や、現在へもつながる問題を巧みに折り込んでいるところはさすがである。何より一気に読めたし、初めて犯人を当てることが出来た!(完璧ではなかったが)と言うことは、やはり「フェア」な本格的推理小説と言えると思う。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
17歳の時、カケル&ナディアと出会ってから、早22年。前作『哲学者の密室』が出た時は本当にうれしかった。それ以来のシリーズで、わくわくして読んだ。3200円で買ったことを後悔はしていない。しかし、同じ値段だった前作や、当時1000円弱で手に入れた『バイバイ』『サマー』『薔薇』を越えるかというと、疑問である。ただ舞台となった時代の雰囲気や、現在へもつながる問題を巧みに折り込んでいるところはさすがである。何より一気に読めたし、初めて犯人を当てることが出来た!(完璧ではなかったが)と言うことは、やはり「フェア」な本格的推理小説と言えると思う。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
フーコー哲学、ギリシャ神話が実は本筋にあまり関係ない・・・というご意見をいくつか拝読しましたが、邪道かもしれないけど本編とは別に勉強になったし楽しかった私。はい、素人です;ミーハー駆ファンとしては、今回彼の存在感がちょっと薄かったのが淋しい!でも女の子としてはナディアちゃんの探偵振りも応援したいので、その点では満足かな?日本が誇れるシリーズだと思うので、ますますお元気で書き続けて頂きたいです。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
フーコー哲学、ギリシャ神話が実は本筋にあまり関係ない・・・というご意見をいくつか拝読しましたが、邪道かもしれないけど本編とは別に勉強になったし楽しかった私。はい、素人です;ミーハー駆ファンとしては、今回彼の存在感がちょっと薄かったのが淋しい!でも女の子としてはナディアちゃんの探偵振りも応援したいので、その点では満足かな?日本が誇れるシリーズだと思うので、ますますお元気で書き続けて頂きたいです。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
島田荘司氏が龍臥亭事件を書いた時、あえて本格推理のコードにこだわったとありましたが、笠井氏の今回の作品も本格への挑戦なのでしょう。(龍臥亭よりも数段上のできばえです。)心理モノやハイテクモノが多い現在のミステリーの中にあってこの直球、頭が下がります。矢吹駆に会えるのも次はまた10年後かと思うと、何となく寂しいです。評論だけではなく、是非本格への挑戦を作品として続けて欲しいものです。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
島田荘司氏が龍臥亭事件を書いた時、あえて本格推理のコードにこだわったとありましたが、笠井氏の今回の作品も本格への挑戦なのでしょう。(龍臥亭よりも数段上のできばえです。)心理モノやハイテクモノが多い現在のミステリーの中にあってこの直球、頭が下がります。矢吹駆に会えるのも次はまた10年後かと思うと、何となく寂しいです。評論だけではなく、是非本格への挑戦を作品として続けて欲しいものです。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
10年ぶりに発表される矢吹シリーズ最新作。ギリシアの孤島を舞台にして、本作ではミシェル・フーコーの思想との対決があります。ミステリーとしても読み応え充分の大作。笠井ファンでなくとも必読です。 | ||||
| ||||
|
■スポンサードリンク
|
|
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!