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凍える牙
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凍える牙の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.84pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全103件 41~60 3/6ページ
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男性社会の中での女性の働きにくさがとてもリアルでした。 女性の敵は理解のない男性だけでなく、同じ女性同士の嫉妬だったり多種多様で。 分かり合えるという期待を浮かべさえしないのがきっぱりしてよかったです。 復讐の構図も過剰に描かないところが好きでした。 そして、人のつまらなさと対比するかのような疾風の存在が心に深く残りました。 一方で、つまらなくても泥臭く生きる人間もまた仕方ないけれどそう悪くもないものかと思いつつ読了。 | ||||
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他の方が書かれているとおり、最後はあっさり解決という点物足りません。 相方のベテラン刑事が、解説に書いてあるほど偏見に凝り固まった男ではありません(小谷野敦氏のレビューをご覧ください)。 会社でとてつもなく嫌なことがあったときに読みました。スッキリしました。 普通のエンターテインメントですね。 浅田次郎が『蒼穹の昴』で賞獲れないんで悔しがったのも分かりますが、これから読まれる方、あまり期待しないで肩の力を抜いてくださいね。 | ||||
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音道と滝沢のコンビがなかなかよいです。 何作かある、音道シリーズに手を出してみようかと思います。 最初のつかみ以降、ストーリー展開は、想定通りに進んでいくので、謎解きという部分は物足りないです。 また、バイクが重要な要素になることが、半ば決まっているのも、 物足りなさの原因かもしれません。 | ||||
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犯人を追い詰める描写が長い。ダラダラ長くて中だるみしている。 この作者のツイッターでの投稿に、 安倍総理とチンパンジーの写真を並べて「すごい顔してる」と人の顔をけなしたりしていたが、 人の顔や容姿をけなすことはよくない。 考え方は人それぞれだが、見た目をけなすのはおかしい。 他にも政治家の写真を出して、悪相だとか顔をけなすツイートをしていたが、 思想はどうあれ、人の容貌を悪く言う作家だということにがっかりした。 | ||||
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女性刑事だからこその視点が良かったです。このシリーズは結構好きで読んでいます。 | ||||
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雑居ビルのレストランにふらりとあらわれた客が突然、炎を吹き上げて焼死、そしてビル火災へ。 衝撃的なオープニングにミステリー好きなら心をわしづかみにされます。やがて焼け死んだ男の脚には大型の動物に咬まれた跡が判明し、捜査は、両方の手がかりを基礎に始められます。 そこで登場するのが音道貴子刑事。男しかいない、男じゃなければいけないと思われている警察社会に飛び込んだ三十路の美人刑事は、パートナーを組むことになった中年オヤジ刑事、滝沢から小娘扱いされながらも、じょじょに頭角を現し、滝沢との関係が変わってくるところが見ものです。 ラストの150ページは、最初の展開からはとても考えられなかったような流れになりますが、ミステリーだけでなく感動をあたえてくれます。さすが直木賞受賞作品だけあって読み応えがあります。 15年前の作品なので携帯電話も普及していない時代、女性の社会進出がめざましかったころです。仕事をバリバリこなすデキる女がヒロインとして逆に輝いていた時代じゃないでしょうか。頭の中で音道刑事を浅野温子を演じているように想像していました(笑) | ||||
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女性刑事が主人公というのも新鮮だった。無理な恋愛どろどろはなく、でも過去になにかあったんだろうという感じがちょうどよかった。 | ||||
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直木賞受賞作だが、犬ものということで敬遠していた。韓国版映画を観て初めて読んだが、良作である。西村寿行の『犬笛』の失敗を糧にした作品という気がする。犬はあくまで添え物だが、刑事という男社会へ入り込んだ音道貴子の孤独感が、最後に狼犬と共鳴するという仕組み。『犬笛』ほどひどくはないがムリがある、とはいえ、それはいいだろう。天海祐希も韓国映画でもヒロインは超美人が演じたが、原作では容姿の描写はなかった気がする。が結婚しているから、そこそこということか。そのほうがリアルで、映画、ドラマは美人すぎて不自然な点があった。 さてしかし、安原顕の解説には驚いた。作品とはほとんど関係のない、森永グリコ事件やらオウム真理教事件やらの書籍を紹介し、たけり狂ったように日本は五流国で男どもはみなダメだと叫んでいる。いったいでは一流国とはどこのことであろうか。復讐是認は結構であるが、いったいこの男は小説を小説として論じることができないのか。しかも肩書が「スーパーライター」とあるのには恐れ入谷の鬼子母神だ。その以前はスーパーエディターだったが、全部「自称」。新潮文庫もいつまでもこんな、珠に傷がついているみたいな解説は載せておかないのがよかろう。 | ||||
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直木賞受賞と書いてあったので過剰な期待をしたのかも。私には刑事ものでも警察内部の人間関係が少しくどい。 | ||||
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すごく考えさせられる復讐劇。 狼犬に生まれてしまった悲劇 日本でも ドラマにしてほしい | ||||
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友人のすすめで買いました。 この作者の本は初です。 しかし、この人の書く文章がどうしても好きになれませんでした。 文章がやたら長くて最初と最後の主語が変わってしまったり…英語の訳を読んでいるかのようでした。 それから主人公含む登場人物に魅力がなく、それだけならいいのですが全く感情移入できませんでした。 ミステリーとしてもいまひとつ。 もやっとします… ただ、本の後ろのあらすじ通り、最初のつかみはよかったです。 最初にこれだったので、もうこの作者の本は読むことはないと思います。 それから、レビューにネタバレが多すぎるので買って読む前に読まない方がより作品を楽しめると思います。 | ||||
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本書は、第115回(1996年上半期)直木賞受賞作による警察サスペンス小説である。 過去に2度のドラマ化をされており(2001年:天海祐希主演、2010年:木村佳乃主演)、今回、韓国映画『凍える牙』〈2012年9月8日公開、監督:ユ・ハ、主演:ソン・ガンホ(チョ・サンギル=滝沢保)、イ・ナヨン(チャ・ウニョン=音道貴子)〉で3度目の映像化をされており、ソン・ガンホ氏(俳優の國村隼に微妙に似ている(^_^;))の主演作品(過去に『JSA』『殺人の追憶』近年では『青い塩』など韓国を代表する俳優)というのもあって拝見したが面白かった原作である本作にも興味を持った次第です(私は基本的に『観てから読む』タイプです)。 謎の人体発火事件を機に起きる、獣による咬殺事件の謎を追う男女の刑事コンビが奔走する――活躍を描いた作品なのですが…、 まず、冒頭でレストランの客が突然燃え始める展開に宮部みゆき著『クロスファイア』を思い起こさせるワケで何も知らずに読めばその手の作品だと勘違いしたかもしれない…(^_^;))、 本作の主役である男女の刑事コンビ――強行犯担当の叩き上げ古参の刑事・滝沢保(以下滝沢)、捜査本部紅一点のバツイチ独身の美人女刑事・音道貴子(以下貴子)―― そもそも警察組織自体がまだまだ男社会なワケでましてやむさ苦しいオヤジ刑事の集まる捜査会議に紅一点の美人女刑事である貴子が目立つ(もしくは際立ってしまう)んですよ。周囲の刑事たちが「(貴子と)コンビを組める刑事はイイよな」と冷やかしと皮肉まじりで言っているのを聞き流している滝沢もその時は対岸の火事だと思っていたら、まさかのコンビを組まされる事になって困惑してしまうところに本作の面白みがあるのです(それは貴子の方も同じ気持ちです)。 中年刑事が美人刑事と一緒に行動するだけで聞き込み先でも好奇の目で見られたり、滝沢としては貴子を美人なだけの役立たず、足手まといと何かとやりにくかったりするワケです。それでも変に発言すると女性蔑視、セクハラと受け取られかねないので余計に神経を使うワケです。また、貴子は貴子で女である事で舐められないよう肩肘(防御)を張りながら、職務を全うしようとするワケです。お互い親密になるワケでもなく、ビジネスライクな接し方しかしないんですよ(心の中ではお互い“青二才”“皇帝ペンギン”と思惑をぶつけているところも面白い)。そのギクシャクした関係(様子)が本作の面白みの一つだと思います。 物語自体は、冒頭の事件から野犬に襲われて死亡する事件が続発する事によって捜査するうちに事件の背景が見えてくるんですが、物語のキーが「疾風(はやて)」という名のオオカミ犬が活躍する展開でもあって、印象としては動物ミステリーモノの大御所・西村寿行(『黄金の犬』『犬笛』など)の作品を思わせるんですよ。捜査が進む中で滝沢と貴子の間にも信頼感のようなモノが少しずつ芽生えてくるのもイイんです。 直木賞受賞作という事もあって面白かったです。私的には、ドラマの方も機会があったら見てみたいと思います(読んでいて女刑事は天海祐希氏のイメージであっていると思うが、中年刑事が大地康雄〈2001年版〉、橋爪功〈2010年版〉両氏というのはどうでしょうか?本作を読んだ上では、それほど年配って感じでもなかったし、ソン・ガンホ氏の方があってるかな? | ||||
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刑事ものとしては良作(前半)、しかし全体として盛り上がりに欠ける。 直木賞受賞作品として期待値を上げて読んだのもあるが、引き込まれる要素はあまり無かったか。 刑事ものとしては良作、しかし終盤の盛り上がりに欠ける。 オオカミ犬との追いかけっこのシーンも間延びしていて、飛ばし読みしてしまった。 事件についての全貌が見えてくる部分では物足りなさがある。 登場人物の役割が中途半端な印象(特に音道の家族は必要なかったような)。 男性社会で生きる女性を描いていて、その部分では女性の共感を得る内容でしょう。 最後まで男性刑事に隙をみせない姿がやたら頑なな印象でした。 女性作家による女性主人公なので男性には受けが弱いと思いました。 | ||||
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主人公の音道貴子は、不器用な感じの女性で肩肘を張って男社会で頑張っている感じ。欠点もあるしかっこ良くないけど、それがなかなかいい。また、ウルフドッグという犬を飼ってみたくなりました。ミステリーとしてみると先が見えるのですが、人の描き方がうまく、登場人物がぶつかり、少しずつ近づいて行く、でも、簡単に壁がなくならない、そんな流れに強くひかれました。 ただ、なぜか変な解説がついていて、これは、好きではありませんでした。 | ||||
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直木賞受賞作ということと、裏表紙のサマリーを読んで魅かれて買ったが、中盤からストーリー展開における息切れ感が強くなってしまい、何度か投げ出しそうになった。せっかくだから最後まで...と言い聞かせながら何とか読み切ったというのが本音。振り返ってみると、出だしの期待度十分の意外性ある殺人シーンが一番の山だったような気がする。オオカミ犬による殺人という種明かしも、意外と早めにわかってしまい、終盤にかけてのドキドキ感にも欠けたように思う。ただ、乃南さんの本を読むのはこれが初めてだったので、別の作品も読んでみれば、彼女に対する評価は変わるかもしれない。 | ||||
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小説好きとしては、何故今まで発売から何年もたっているのに読まなかっ他のか、直木賞受賞もうなずける。スリルとサスペンスあふれる、大変面白い作品にあがっている。 | ||||
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冒頭の爆発場面だけが鮮烈で印象に残る作品。そのあとの筆致は僅少な語彙による無意味な同一内容の繰り返しの連続。ただは呆れるしかない。このような繰り返しは読み進める上で苦痛でしかなかった。男性優位の職場における女性の立場を良く描いているとの評価もあるようだが、先輩男性刑事の言葉にも不自然なものが多く違和感がある。 直木賞選考委員諸氏に猛省を促したい。 | ||||
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面白い! 一気に乃南アサさんのファンになりました! この後、鎖(上下)も続けて読みましたが、これも凍える牙を上回る面白さでした。 音道刑事のシリーズ、全巻読破するのも時間の問題です。 | ||||
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最初から最後まで飽きる事なく楽しめました。 男社会で尚且つ完全な階級社会の警察で働く女性の心情がリアルです。 でも滝沢にも少し共感を覚えてしまった。 滝沢と音道の絡みも良かったけど、 犬好きの自分としては疾風が一番。 カッコよかった! でも最後はかわいそうでしたが。 | ||||
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女性刑事ものというと、誉田哲也の「ストロベリーナイト」(姫川玲子もの)とどうしても比較して しまうのだが、雲泥の差でこちらに軍配です。ハイ。 男の作家が描くヒロイン像は、男として「女にはこうあって欲しい」という願望がどうしても散りば められているわけだが、やっぱ女性作家が書くとリアリティが違うな。愛想も無ければ色気も無いわ けだけれど、そんなヒロインだからこそ物凄く締まった作品になっている。 余談だが、二人とも実家が浦和というのは面白かった。その界隈で生活している身としては、そんな 偶然も楽しかった。 冒頭の人間が発火する事件、狼犬による殺人など一見すると派手な小説のように思えるが、あくまで もそれは読者を惹き付けるためのものだけで、実際には捜査の過程での同僚の男性刑事との心の葛藤、 苛立ちなどを丹念に描いていく地味な作品だ。通常の小説や映画だと、反目しあう二人が最後は固い 絆で結ばれ・・・というのがパターンだが、そこまでいかない落とし方には好感が持てた。 私はヒロイン音道貴子がバイクで狼犬を追うシーンがこの小説のハイライトだとは思わないし、その 部分には大して惹かれない。また、男としてヒロイン音道貴子には何の魅力も感じない。でも、全体 を通してとても魅力的な作品だったので、この後のシリーズも読んでみたい。 | ||||
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