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凍える牙
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凍える牙の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.84pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全12件 1~12 1/1ページ
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Audible版です。 直木賞受賞ということで期待したが、あらためて賞の受賞作品を、購入の参考にすべきではないと思い知らされた。 審査員はプロであり読者目線ではない。 審査員の言う通り、ミステリーとしては完成度は低いが、主人公刑事と相方の先輩刑事との関係の描写が上手いと評価された。 全くその通り!でもそれは技術的なものだと思う。こういう賞は作家の育成の意味もあると言えるし。 主人公の魅力が理解できない。男社会への不平不満ばかり。 魅了的な主人公が活躍するのが、面白い小説ではないの? 作中では白バイ出身の彼女は、プライベートでもバイクに乗り、今回の事件でもバイクで活躍した。 しかし、バイク乗りの僕自身から見て、リアリティがない、情熱が伝わってこない。 著者は実際にバイク経験が無いように思えた、知らんけど。 犬が事件に関わるのは、斬新な要素だと思う。 次の短編集『花散る頃の殺人』も3分の1まで読んだ(聴いた)が、途中でやめた。 この作者の作品は編集者が、より介入し方が面白くなりそう。 つまり、独りよがり。 実際、実写化されているようだ。素材として魅力がある作品。 完成度が低いが、これでも面白いと思える方はいるのだろう。 結論は大衆小説に必要な、娯楽要素が無い。 | ||||
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女性だがなんとなく警察官になった主人公。男社会での不自由さや理不尽さも消化し、弱みを見せずに職務を全うする。一方で、事件解決の糸口となるオオカミ犬の存在。主人公と同じように、主人に求められることを必要以上に理解し、実行する。犯人像や犯行動機が徐々に明らかになる一般的なサスペンスとしての物語はありつつ、それ以上に主人公とオオカミ犬の生き方の比較を色彩豊かに描くことによって印象づける作品 | ||||
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ポケベル時代、1990年代か80年代の話かと思いますが、1988年生まれの私(男性)にとって、 今女性の社会進出が急速になされる時代において、長い間女性が不遇な目にあってきたという背景、 その一旦がうかがい知れる物語となっています(警察社会は特殊で、現在も色濃いとは思いますが)。 ミステリーとしての内容については、少し長い割に予想外の事が起こらないものの、題材が飛び道具なので、 神秘的というか気持ちのよさがあるという印象でした。 | ||||
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人体を発火させる殺人事件が発生。主人公の女性刑事は、捜査を続けるうちに、次々と人を噛み殺すオオカミ犬とのつながりを見出す。 本作品は、白バイを駆る以外に特別な才能があるわけではない等身大な女性を主人公に据えたミステリだ。 警察という男性社会の中で、女性の虐げられ感はステレオタイプ。気難しい中年刑事とのバディものでもあり、事件の解決にともなって、犬猿の仲の二人がどうなるかが見所となっている(想像はつくのだが)。 オオカミ犬の描写は素晴らしいのだが、バイクの追跡シーンは迫力が欲しい。刑事 音道貴子シリーズの開幕。【直木賞】 | ||||
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Audibleにて。ファミレスで突如前進が炎上して焼死した男性、謎の動物によってかみ殺される事件の連発。主人公はともにバツイチのアラサー女刑事と中年おっさん刑事。丁寧な心理描写と、次第に相棒として心を通わせていく2人の関係性の進展は細やかで好印象。後半はなかなかほかの警察小説では見れないような手に汗握るまさかのレースシーンがあったりする。文章量は多いが、文章そのものにクセはなく、読みやすい(聴きやすい)。 | ||||
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他の方が書かれているとおり、最後はあっさり解決という点物足りません。 相方のベテラン刑事が、解説に書いてあるほど偏見に凝り固まった男ではありません(小谷野敦氏のレビューをご覧ください)。 会社でとてつもなく嫌なことがあったときに読みました。スッキリしました。 普通のエンターテインメントですね。 浅田次郎が『蒼穹の昴』で賞獲れないんで悔しがったのも分かりますが、これから読まれる方、あまり期待しないで肩の力を抜いてくださいね。 | ||||
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直木賞受賞と書いてあったので過剰な期待をしたのかも。私には刑事ものでも警察内部の人間関係が少しくどい。 | ||||
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刑事ものとしては良作(前半)、しかし全体として盛り上がりに欠ける。 直木賞受賞作品として期待値を上げて読んだのもあるが、引き込まれる要素はあまり無かったか。 刑事ものとしては良作、しかし終盤の盛り上がりに欠ける。 オオカミ犬との追いかけっこのシーンも間延びしていて、飛ばし読みしてしまった。 事件についての全貌が見えてくる部分では物足りなさがある。 登場人物の役割が中途半端な印象(特に音道の家族は必要なかったような)。 男性社会で生きる女性を描いていて、その部分では女性の共感を得る内容でしょう。 最後まで男性刑事に隙をみせない姿がやたら頑なな印象でした。 女性作家による女性主人公なので男性には受けが弱いと思いました。 | ||||
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「晩鐘」を偶然手に取り、圧倒的に読ませる作者だなと思い、後追いだけど「風紋」も読んだ。全然飽きないどころか、その作品の中に自分を没頭させてしまった。こんなすごい作者なら、他にも読んでみたい、と直木賞受賞の代表作品を読んでみた。確かに、事件が発生しそれを解決していくという意味では推理小説なんだろうし、でも途中で大体の犯人像はわかってしまい、そこから先の広がりがない。定評のある心理描写は今回も見事だと思ったが、「なんでそこまで犬が好きなの?」人間関係で苦労した心の痛みが癒されてない?それとも幼少時代に飼っていた犬の影響か何か?など、その肉付けがなくて、犬に対してなんとも思わない自分からすると、着いていかれなかった。また、滝沢との対峙も、確かにわかる部分はあるが、数ページごとにお決まりのハラスメント描写が出てきて、少し食傷気味になった。徹底的に犯罪物にするか、人間ドラマを描くのか、決めた方がいい。今回は残念ながら中途半端だったようだ。(という訳で「幸福な朝食」に読み進んでいます^^) | ||||
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直木賞と聞いて、遅ればせながら、読みました。ストーリーは良いのですが、ウルフドッグがかしこすぎて、リアリティーはうすいなあ。 こんなに賢い犬が人をかみ殺すというのも、動物好きには、ちょっとなあ。 主人公の貴子が、いくらトカゲでも、殺人犬を追う大役を一人で受けるのも不自然。もっとほかに優秀なドライバーがいたでしょうに。あと、家族が自殺未遂したときも、犬のほうに気をとられて、病院に駆けつけるどころか、腹を立てたりして、何か、作者の性格が見えたような気がして、引いてしまいました。 | ||||
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TV界等でも、ベテラン俳優でさえ、「子供と動物には勝てない」そうである。小説でも同じで、主人公に小さな子供や動物を持ってくると、批判ができないムードになり、お涙頂戴のストーリーも書きやすくなる。 本作でも作者は主人公をハッキリと狼に設定しており、不自然な発火事件から始まる刑事達の活動などは添え物くらいにしか考えていない。作者の頭にあったのは、結末の大都会の中の狼の疾走シーンだけだったろう。これをバカらしいと思う人には付いて行けない。狼をこのように自由に操れるのかと言う根本的な疑問もある。滅びかけた(実際には滅んだ)幻の狼の姿に共感が持てる人だけに通用する作品。 | ||||
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この作品の最大の魅力は夫に捨てられたバツイチ交機女デカ音道と妻に逃げられた皇帝ペンギン体型堅物デカ滝沢の掛け合い漫才のような絶妙なコンビだ。これがとても面白。そして後半に登場する疾風の魅力に尽きる。この登場人物の描写が映画リーサル・ウェポンのように楽しく、事件の結末は気にならなかった。事件自体は犯人の動機や犯罪方法に全くリアリティがなく、非常に薄っぺらな展開で面白味がない。非常に凝った手口ですぐに足がつきそうな犯罪を実行する犯人。今守らなくてはいけない大切な者を不幸にしても過去に制裁を加えようという心理も理解出来ない。ラストの音道と疾風のランデブー走行?も盛り上がる場面(特に湾岸、幕張辺りの読者は必読!)だが現実味は全くない。しかし、そんなことはどうでも良いのだ。音道、滝沢と疾風がいれば。音道、滝沢コンビは続編があるので是非、テレビドラマではなく映画化して欲しい。ハリウッド映画ばりに面白くなるだろう。 | ||||
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