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天才たちの値段
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天才たちの値段の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.74pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全11件 1~11 1/1ページ
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舌で、真作か?贋作を見抜く設定が面白い! 短編集なので、読みやすいです。 | ||||
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素晴らしい本を送っていただきありがとうございます。大事に読みます。 | ||||
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安いし早いし良かったです。これからも利用したいと思っています。 | ||||
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単行本の方で既に読んでいたが、解説も読みたかったので文庫を購入。 表題作でいきなり引き込まれた自分は、これを書いた作家はいったいどんな人なのだろうかと思わずにはいられなかったのだが、解説で少しだけそのアウトラインを知る事ができた。おそらく著者は美術を心から楽しんでいるのだと思う。 登場する美術品は、美術に興味の無い人でもおそらく聞いたことはあるかなといった物が多く、ちょっと画像をググれば「ああ、これか」と思うのではないかと思うが、それでもディテールの話しになれば難解だと言われてしまうだろうし、また一方ではマニアックな美術ファンには軽い扱いだと思われてしまう事もあるのかも知れない。書く側にとっては、きっとそこのさじ加減が、小説としての難しいところでもあるのではないだろうか。 でも、とにかく私は読んでいてとても楽しかった。美術にまつわるミステリアスなエピソードを肴に、人の心の機微の面白さを味わうというような楽しさで心が満たされた感じがした。 それは、著者自身が造形芸術を愛し、さまざまな視点から幾通りもの楽しみ方のできる人だからなのではないか思う。 読み終わった後で、無性に上野の国立博物館や西洋美術館に行きたくなった。 中に入って展示品を見ている時の、ちょっと時間が逆戻りするような不思議な感覚を思い出し、なんだか懐かしくなったからだ。 文中で佐々木先生がおっしゃる「突飛な事をするのが、芸術じゃない」に対して一言。 美大生たちはよーく分かっております。でもそこのところの見極めに皆頭を悩ましているのです。どうぞご理解あれ。 | ||||
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美術大の講師と天才美術コンサルの二人が、美術品に関わる謎解きをする短編集。 美術大の講師の佐々木は当然美術品に対する造形は常人よりはるかに深いわけだが、美術品の真偽を見分ける天才の神永には及ばない。この二人の関係はシャーロック・ホームズとワトソン博士に近い。勿論神永がホームズだ。 この二人の前に登場する謎もボッチチェリの贋作であったり、16世紀に日本で作成された日本最古のメルカトル法の地図であったり、江戸時代の涅槃図であったりと、思いがけないものが次々と登場して、これらに対して二人が大いに薀蓄を語り、解決していく過程はとても楽しい。 自分は日頃、美術品には全く興味がないので、書かれている内容がどれほどのレベルであるかは検討がつかないが、素人が読んでもなるほどと納得させるような内容になっており、知的興奮のような感覚を味わえる。続編も出ているようなので早速読んでみようと思う。 | ||||
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ボッティチェリやフェルメール等の芸術品を巡る大学の美術講師と舌で真贋を見極めることのできるコンサルタントの美術ミステリ。 これまでに余り無い着想の小説で、登場人物の描き方や文章力を考慮すると小説としてのレベルは☆3程度かと思いますが、美術好きな方だとその着想のオリジナリティ等を考慮して☆4評価になるのではないでしょうか。いずれにしても(薀蓄は多いですが)気軽に楽しめる美術エンターテイメント小説で、個人的には芸術を一緒に語る友人が増えたような嬉しい出会いでした。また時間をおいて、より洗練された続編を読んでみたいと思います。 | ||||
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謎解きの判じ物として読むとあまり面白くないかも知れない。私が美術に疎いため、主人公謎解きの仕方がどれほどすごいのか、現実味が湧かないのです。それでも、美術に関した題材を扱っているというのが目新しく、文章の流れがよくて読みやすいうえ、展開も小気味よい。NHKのブックレビューで絶賛されていたので手に取りました。美術関係に興味のある方にお薦めです。 | ||||
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本物に会うと甘い味を感じ、偽物は苦い味を舌に感ずるという神崎美有氏。 恐らくそんな神通力が欲しいと鑑定する人たちは、感じてるのでしょうね。 ドラエモンの不思議なポケットみたいに、この人物から思いがけない真実が出てくる。 いろいろ調べた上で書いたようで、相当の美術の分野の知識が沢山謎解きにでてきます。 面白くよみました。 しかしもう一人の主人公の大学講師佐々木昭友氏が感じるように、その特殊な能力を持たない人間には、たまらないでしょう。 モーツァルトの前のサリエリみたいに、無力感に襲われるはず。 本物かどうか、画廊に偽物を掴ませられないか、こんな蘊蓄が必要な世界には縁遠いなと思いました。 せいぜい「開運なんでも鑑定団」でも見て、楽しむくらいでいいなと。 そして美術館で気に入った絵を眺めて、楽しめばいいと。 そんな気になったほど、鑑定の難しさを思い知らされ、楽しみました。 | ||||
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すっかり虜になってしまいました。 すぐにでも続きが読みたい!! 西村京太郎、赤川次郎、逢坂剛、宮部みゆき、石田衣良などを生み出した 「オール讀物推理小説新人賞」受賞作家の単行本デビュー作。 オーソドックスな推理小説の形式を踏襲しているが、 殺人は起きず、美術作品の真贋そのものが「謎」を構成する。 推理小説の興奮とともに、知的な雰囲気を味わわせてくれるだけでなく、 「舌」によって美術作品の真贋を見分ける(?)ミステリアスな天才・神永(ホームズ)と、 引き立て役の短大教員・佐々木(ワトソン)のコンビが絶妙で、 キャラにも好感が持てる(イヴォンヌ姉妹や佐々木の師匠もね)。 二転三転する構成は緻密、文章は流麗で、言葉選びにもセンスを感じる。 レビューで『ダ・ヴィンチ・コード』と比較している方がいましたが、 新人が、世界的大ヒット作と突然比べられてしまうだけでもすごい! 超「舌」美術探偵、神永美有とともに、今後が楽しみな作家の登場です。 はやく続編を出して欲しい。 長編や映像化にも期待。 | ||||
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長編を映画に例えると、短篇は五分番組、いやコントぐらいだろうか。 50P(原稿用紙80〜100枚)という濃縮された時間のなかで、 ジグソーパズルが出来ていくのを見るように話が展開していく。 そして、ただ主人公が同一であるというだけでなく きちんと一つの環になって締められているので、 最後のピースがきちんと嵌る音が聞こえてくるような心地よさがある。 白っぽい、濃度の薄い小説が多いなか、久々に「濃さ」を味わえる作品。 続編はもちろん、この人に長篇を書かせたらどんなものが出来あがるのか…… 見てみたい作家である。 | ||||
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「ダ・ヴィンチ・コード」のウンチクがらみ謎解きが楽しめた人には バカウケするでしょう。作者の知識の深さには驚きます。 キャラも立っているし、楽しく読めました。 続編も読みたいなあ。今度はイヴォンヌの大活躍もキボ) | ||||
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