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身代わり
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身代わりの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.27pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全10件 1~10 1/1ページ
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<少しだけネタバレあり> 『依存』の直後、まだ夏休み中の事件。タックはあの事件で負った心の傷をタカチと二人で療養中。 ではあるが、著者の執筆では、前作から本作まで9年が経過している。 さらにわたし個人としては、『依存』を読んだのが2004年5月だから、まる17年ぶりである……。 最後に読んだ西澤作品が2016年2月に読んだ『聯愁殺』で、そこからでも5年ぶり。いや、時間が経つの早すぎやわ……。 『依存』と本作が出版された間には、タックシリーズとしては短篇集が二冊あるが、時系列としての繋がりはなかったので、『依存』の衝撃的なクライマックスの後のタックが心配だったファンにとっては、感慨深い、待ちに待った作品である。【注1】 このシリーズも長短合わせて九冊目。 推理の主体や視点人物がころころ変わり、それ以上に出版社がバラバラなので、シリーズ名が安定しないのが特色のひとつだが、本書の解説者は、安槻シリーズがしっくりくると書いている。 そうすると、『七回死んだ男』とかまでシリーズに入ってしまうので、個人的には、ほとんどの作品で〆の解釈を披露するのはやはりタックなのだから、タックシリーズが無難でよいと考えている。 タックで思い出したが、本書のかなりのパートで視点人物を務める辺見祐輔。 タカチがボンちゃんとは呼んでいたが、本書中一度もボアン先輩とは呼ばれなかったよーな。特に意味はないか……。 ところで、著者の言によれば、本作は≒1990年の出来事なので、ケータイは登場せず、佐々木警部はポケベルで呼ばれていた。 そのあたりの背景は解っていたにもかかわらず、一見繋がりのみえない容疑者たちの連絡方法にインターネットを想定してしまった。情けない……。 内容はいつものとおり、心の暗部を抉ってくるものだが、シリーズが懐かしいのと、著者作品にもかなり慣れたというのもあるのか、かなりグイグイと楽しく読めた。 「身代わり」はもちろん、被害者のひとり、鯉登あかりが書いた小説の題名だが、他の被害者、曾根崎と明瀬がある意味で、復活するタックの身代わりである等、様々な“身代わり”が散りばめられている。 一人怪物が出てくるが、その関与をかなり早い段階で想定できたのも、著者作品に慣れたおかげかw その怪物について、最後まで視点人物(複数)の前に姿を表さない演出もおもしろい。 【注1】そもそもタック初登場の『解体諸因』の時系列は『依存』の数年後だから、彼が精神的に復帰することは判明していたわけだが……。 | ||||
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新品と言われても分からないほど状態よく、次も利用したいと思いました。 | ||||
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懐かしい四人が思ったよりがっつり出てて楽しかった シリーズものとしては無いと困る一作、タック&タカチ復活篇です やっぱり作者、ソネヒロやあかりちゃんみたいなキャラ描くの得意だなあ まあもっとえげつないキャラ、シリーズにはいたが 明るい作風、ダークな敵キャラってのが一般的には西澤作品の特徴ではあるが おかげで「仔羊達の聖夜」「彼女が死んだ夜」なんかがしんどすぎて読み返せない自分としては この作品位のダークさなら再読出来る…と変な感想 次作楽しみー!! | ||||
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2009年に出た単行本の文庫化。 久しぶりの「安槻」シリーズの長編だ。今回は辺見祐輔が探偵約で、最後は匠千暁がしめるという趣向。ストーリーとしては独立しているが、人間関係の面などで、前作『依存』を読んでいないと、いまいち分かりにくいかもしれない。 トリックがそこそこいい。よくあるタイプかと思わせて、さらにひとひねりある。そして、そのひとひねりに人間性の恐ろしさみたいなものが詰まっていて、印象的だ。 アルコール摂取のすさまじさは相変わらず。 | ||||
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なかなか続きがでなくなってしまっていたので楽しく読ませていただきました、が、 もっとタックとタカチに踏み込んだものを書いて欲しかったりします^^ | ||||
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このシリーズは全部読んでいます。 謎解きも楽しいですが、この仲間たちの食べる、呑むシーンが好きです。 本当によくお酒を飲み食べる。そして美味しそう。 | ||||
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正直作者も、前作「依存」を持て余してるんじゃなかろうか。これほど前作と間が空くとそんな邪推迄してしまう。しかも今となっては前作で明かされた主要人物の衝撃の過去はフィクション的には使い古された感すらあるし。言ってもせんない事ですが。久しぶりに懐かしいキャラに会えて楽しかったですが。だからこそなおのこと。…しかし「あたし、チキンをもぐもぐ」みたいな文を読む度、新井素子が与えた影響って大きかったんだなーとか思ってしまう。40代以上で文章書いて商売してる人に、未だにこの文体の人いますよね…。 | ||||
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シリーズものと知らずに読みましたが、充分に楽しめました。続けて起こる事件に全く関連性がないように思えて、実は複雑に絡み合っている。その為、犯人がなかなか浮かんでこず、どう繋がってゆくのかわくわくしながら読みました。最初の一冊がこちらになってしまいましたが、他の作品も読んでみたいと思います。 | ||||
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自宅にいた女子高生・鯉登あかりが殺害された。不可解なのは、彼女の 遺体のそばに、近所の挨拶回りをしていた明瀬巡査の遺体があったこと。 しかも、明瀬巡査の死亡推定時刻は、あかりのそれより約四時間遅いという。 そしてその五日前。辺見祐輔が開いた飲み会に参加していた曽根崎が、 帰りに女性を襲い、返り討ちに遭って死亡したと思しき事件が起きていて……。 まったく無関係に見えた二つの事件を結びつけているのは、きわめて古典的な犯罪 の図式で、さらにその外側に、歪んだ欲望を抱く「超犯人」の意図が存在していると いうのが、本作全体の構図。 しかし、作者が描きたかったのは、一分の隙もない完璧な《操り》の構図 ではなく、むしろ、身勝手で利己的な意思が潰えるさまだったといえます。 また、個々の謎についていえば、最も魅力的と思える「死亡推定時刻の四時間のズレ」 の真相については、若干肩透かしな印象なのですが、後に起きる、第三の事件の犯行 現場を特定する推理では、明快で切れ味鋭いロジックが展開されています。 シリーズものとしては、何といってもあの『依存』の後日談ということで、 未だ衝撃の余韻は残っているものの、本作でタックとタカチの二人が 前向きに一歩を踏み出したことも窺われ、一安心。 今度はあまり待つことなく、次の長編が読めることを期待したいですw | ||||
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「依存」以来のタック・タカチシリーズ。タックとタカチは後半で登場してきます。 別の場所で起こった2つの殺人事件が、物語が進むにつれ意外な展開を見せる・・・という感じの物語。タカチの人物像が今回かなり人間味を増しており、それに関しては好き嫌いが出てきそうです。しかし、一気に読み終わりました!やっぱりこの人の作風は大好きです。 もっと話自体濃くても良かった様な気もありますが、読み終わっても古本には出さずにこれからも読み直したりしたいので星4つにしました。 | ||||
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