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天女の末裔
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天女の末裔の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.33pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全1件 1~1 1/1ページ
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■天女の末裔★★ 週刊文春1984年 国内2位 ミステリと民族学の融合とか、シャーマニズムを扱った伝奇的な作品という評価らしい。が、登場人物がまったく魅力的でないこともあって、全然、響いてこなかった。ところどころ「?」となる、会話や場面展開があって、筆力不足のような印象が大きい。そもそもの事件の発端となる主人公と、母親の出会いは良かったんだけど。 決着のつけ方も偶然ぽいし、伝奇ものの、おどろおどろしい感じがしなかった。 江戸川乱歩賞応募作が、例年にくらべ低調な年だったらしいが、前年受賞作の高橋克彦著『写楽殺人事件』と比較しても、確かにもの足りないなぁ。 ■放課後★★★★ 週刊文春1985年 国内1位 読み進めていく中では、冗長な場面が多いと思っていたのだが、解決にいたる過程で、登場人物の性格描写を含めて巧みに伏線がはられていたことが良くわかってくる。密室殺人の謎に対する2重の解がこの中でうまく生きているんだよなぁ。トリックや動機はともかくとして、犯人はなんとなく特定されてしまうので、驚きは少ないんだけど。 乱歩賞の選評では、殺人の動機に難ありのコメントが見られたが、今日的にはとてもリアル。主人公のちょっとかわいた感じが現実味を持っていたりする。時間を忘れて楽しめる、学園ミステリと思う。 乱歩賞受賞作品は毀誉褒貶いろいろあるんだが、東野圭吾氏の以降の活躍を予見させるデビュー作ですね。 *放課後と同時受賞の森雅裕『モーツァルトは子守唄を歌わない』は、本全集には含まれていない。 | ||||
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