■スポンサードリンク
風のターン・ロード
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
風のターン・ロードの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点2.50pt |
■スポンサードリンク
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全2件 1~2 1/1ページ
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
この物語の最大の魅力は、謎解きとは直接関係ないのですが、主人公がバイクで走るシーンでしょう。読者もバイクに乗りたくなる。 事件自体は、1年前に生き別れの妹が神戸のとあるカフェで殺され、その未解決事件を兄が調査するというものです。 関係者一同が偶然カフェに集合して、主人公が「何という偶然だ!」(おいおい)と言ったり、マスターがやけに渋くてモテモテだったり、ヒロインが3人登場して、それぞれが複雑な仲だったり……悪く言ってしまうと、今で言う「ケータイ小説」っぽい構成。しかし、細部までキャラを作りこんでいるので、感情移入がし易い佳作に仕上がっています。 思わせぶりな実業家や〇〇財閥のお嬢様が出て来る辺りなんか、まさにケータイ小説っぽい(苦笑)これが、物語と何の関係もなかったのは惜しいです。 殺人事件自体は、誰が犯人か(というかこの人しかいない)すぐ分かると思います。思わせぶりなシーンでモロバレ。動機は悲しかった。全然悪気がなく言った一言が、相手を(そして自分を)こんなに傷付けてしまうとは。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
江戸川乱歩賞 1986年、1987年 受賞作二編。 ■花園の迷宮 週刊文春 1986年 国内1位 当時の職業婦人としての公娼の世界が、丹念に描かれていて、なかなか興味深かった。逃げ道がなく退廃的な遊郭という舞台で、親友美津を思うふみの健気さが、よりいっそう痛々しい。事件は、驚きの真相なのだが、伏線が張られていても、予想は難しいだとろう。そもそも本作品は、風俗や、人物の描写がとても良いのだけれど、ミステリーとしての完成度も、高いと感じだ。文章もテンポがよくって、一気に読了できる。救いのないものがたりではあるが、ラストのふみの決意が清々しい余韻を残す。 ■風のターンロード 週刊文春 1987年 国内5位 バイクで疾走するシーンは、臨場感があって、作者がバイク小説家と言われることが良くわかる。が、ミステリとして面白いかというとそうでもない。なんで?って気になるところが多々あったりする。もう少し書き込んでくれれば納得できるところもあるのだが、残念ながら隔靴掻痒というしかない。 本全集は、花園の迷宮で評価した。二作品ともTVで映像化されているようだ。花園の迷宮は、映画化もされている。未見。 | ||||
| ||||
|
■スポンサードリンク
|
|
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!