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プリズム
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プリズムの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.57pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全21件 21~21 2/2ページ
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本書は、最近、デビュー作の「慟哭」が話題をよび、注目されている貫井徳郎氏の11作品目である。氏は本格派であり、コテコテのミステリーファンにはたまらない作品ばかりであろう。 内容は、ある小学校の女教師が自宅で死亡した状態で発見される。睡眠薬入りのチョコレート、同僚の男性教師、外からの侵入を物語る切り取られた窓ガラス、そして女教師の命を奪ったと目されるアンティーク時計。これらのパズルを、各章の主人公が自分なりの推理で組み立てていく。 次章へのつなぎ方がこれまた絶妙。犯人と推測された人物が次章の主人公になり、前章の論拠の矛盾点などを改善し組み立て直す。章が進むにつれて、だんだんと犯人が絞り込まれていく。いわゆる消去法である。最後に残るのは誰なのか?この種のネタは、モロ文系である書評子の好みではない。読後感がスッキリしないからだ。本書は、各章で行われる誰かを犯人とした場合の論拠。その組立て自体を楽しむものであろう。数学的にいえば「証明」に相当するのではないか。理系の本格ミステリーファンには垂涎の秀作である。 ちなみに、プリズムとは「光の屈折・分散などを起させるのに用いるガラスなどの三角柱」である。 | ||||
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