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ひまわりの祝祭
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ひまわりの祝祭の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.56pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全43件 41~43 3/3ページ
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テンポも良い、主人公・秋山秋二を取り巻く謎も興味深い。が、何かが足りない。私にはどうにも登場人物の存在感が希薄過ぎるように思えてならない。秋山の亡き妻そっくりである麻里は、ちょこっと出番が与えられただけだし、ヤクザである曽根にも大物感がない。秋山を取り巻く勢力の一方である田代はただの愚か者で、もう一方である仁科も殆ど出番がなく、秋山が巻きこまれる発端となった村林もちょい役だ。ストーリーを通して、印象に残る人物が、原田と新聞配達の青年くらいなのはなぜなのだろう?この作品自体は、文庫本で520頁あまりと、決して短いわけではないのだが、これだけの要素を詰めこむにはページが少な過ぎるように思えてならない。それが結果として、ストーリーを駆け足気味にし、登場人物たちの魅力を薄めているのではなかろうか?私にはそう思えるのだが・・・。 | ||||
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初読後、作者前作『テロリストのパラソル』に非常によく似ていると思ったが、その後伊織さんの他作品を読み一年後にあらためて読んでみると、それほど似てもいないと感じた。原田の微笑と、荘子を読む「最近の若者」的佐藤青年が魅力的だ。読後、夢を追うことや「才能の悲哀」というものについて考えさせられる。伊織さんの作品は、特に描写があるわけではないが、どれも静かで日本的なにおいがする。そして人間の悲哀といったものがひしひしと伝わってくる。 | ||||
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本作品においては、「テロリストのパラソル」にはまだ多少はあった技巧が、完全に著者自身の全共闘ナルシシズムに埋め尽くされて、とても付き合いきれない内容になっている。展開も登場人物も安易の一言に尽きる。ただでさえ嫌味なだけのフェティシズムやナルシシズムの掃き溜めになりがちな日本のハードボイルドの中にあって、その悪い所をまるで冗談のようにかき集めたとしか思えないできばえ。 | ||||
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