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ひまわりの祝祭
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ひまわりの祝祭の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.56pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全43件 21~40 2/3ページ
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本は素晴らしいですが、「藤田嗣治」(ふじたつぐはる)のふりがなが、「ふじたつぐじ」になっていたので直していただきたいです。 | ||||
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全体としては最後に人を死なせる終わり方が好きではありません。 ハードボイルドとミステリーとのことですが、 結局男性のエゴに女性が付き合わされている気がしました。 主人公の周りで真っ先に怪しそうと思われる新聞配達の青年が やっぱりねーという形でネタバレしていて 伏線を広げすぎという印象を持ちました。 新聞配達の青年が「荘子」を読んでいたのが印象的で 読み返したくなりました。 筆跡を似せさせるのはアラン・ドロンの映画へのオマージュと書けば綺麗ですが ストンと胸に落ちてこないまま終わりました。 | ||||
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隠された絵のことを想像すると、鳥肌立ちます。疾走感があり、一気に読了。ラストは呆然…。すごいです。絵の描写が好きです。気持ちが動くタイプのお話ではありませんが面白かったです。 | ||||
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テーマがゴッホのひまわりであることや登場人物が魅力的でキャラが分かりやすいせいか、ストーリーが映像として記憶に残っている作品です。主人公の行動には共感できない部分もありますが、会話の切れ味がすごく登場人物ひとりひとりの個性や心情が文章としてここまで描けるのは驚きです。 題材のロマン性であったり人物設定はすごく好きなので、もう少し推理小説としての謎解きに比重があって銃撃戦などの暴力的な内容が抑えめであってくれれば自分としてはより楽しめたかもと思います。 | ||||
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いまいち、さ、文章がこのひとどくとくの理屈ぽい表現のしかた、最後まで感情移入出来ず。 | ||||
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前に読んだ、「テロリストのパラソル」と同じような感じで主人公が1人で事件に臨んでいくのかと思っていましたが、 今回の話は周りの人たちも‘いい味’を出してくれてました。 主人公に恋をする、元妻にそっくりの女性、本当は敵なんだけど、‘ゴッホの8枚目のひまわり’を守る為、 気付けばともに主人公と手を組み戦うホモ(表現が悪かったらすいません…。)の人…。 とにかく、そういった仲間関係の絡みが今回の話ではいい味を出してたと思いました。 最後の結末の場面に近づいていくと、小説なのに、なんだか映画を観ているような、そんな迫力も…。 そして、‘8枚目のひまわり’の運命を知り、「~ああ、それでこのタイトルなんだ…」と、感動してしまいました。 伊織さんのことを知っている人もそうでない人も、読む価値ありの、本だと思います。 | ||||
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つまんなくはないんだけど、なんというか全てが中途半端に感じる。細かいことが色々気になって全体としてはチグハグな印象。作品として成り立つように取り繕いましたよ、的な。 覚えてることを箇条書きしてみる。※ネタバレあり。 ・2本の主軸が最後まで交わらない上に話が一本調子。 ・主人公のギャンブルの天才設定はなんだったんだ。 ・結構長い割りに前半はほとんど無意味。無理やり膨らませてるとしか思えない。 ・登場人物の動きがやたら不自然。一応の理屈はつけてるけど、理に落ちない。 数千億の負債を抱えてる人間が数十億のために命賭けで動くか、とか。 絵を持って逃げたんなら倉庫で待ち伏せされることくらい想像して回避できるんじゃね、とか。 たまたま顔が似てただけ、の女をあんなに無理して雇うか、とか、雇われた女があんなに好奇心発動させて動き回るか、とか果てには命までかけてロクに知らない主人公を助けにくるか、とか。言い出したらキリがない。 あと細かいところでは ・ハードボイルドの会話が寒い。なんていうか、下手、としか言いようが無い。 これは好みの問題かもしれないけど、なんというのか、「ハードボイルドってこんな感じでしょ?」みたいなハードボイルドのパロディーを読んでるような気分だった。 ・唐突に無意味に文学的。 会話が突然やたら文学的になったり理屈っぽくなったり。これがホントに唐突かつ、本筋に関係なくて浮く。なんか深いこと言ってるでしょ、みたいな。 さらについでに言うと、必然性なくゲイを出すのが嫌。文中で擁護してるけど、「見世物の一つ」として侮辱的に描いてるのは 何より作者本人だろう、という感想を持った。大体老年にさしかかってから男色に転向って、どんだけ例があるの?あまり考えられないんだけど。そういう「奇抜」な設定を、ただ「奇抜でしょ?」ってだけで本筋と関係なく置く、っていう無神経がとっても嫌。 ラストもいかにも「お話畳みまーす」って感じ。 無意味に人殺すな。 無意味に美術品を焼くな。 大体こんな感じです。どうにもがっかりだけが残った作品でした。。。 | ||||
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この小説ほど読者を楽しませることを前提にハードボイルドであることに自覚的に、そしてマーケットにいかに訴えるかの効果を理知的に考慮して書かれた作品は珍しいのではないでしょうか? 登場人物は魅力的な個性を善玉、悪玉、主役脇役を問わず与えられており、洗練された文章を得て生き生きと描かれていますが、進行に合わせて物語に出入りし、ストーリー上の必要に合わせていろいろな個性を見せていく様子は、チェスの駒のようです。 ミステリーとしての謎解きもやたらと頭の切れる主人公にすべてお任せで、読者に推理させる負担を与えず、ひたすらカッコよい物語世界を見せてくれます。 面白く読めましたが、読了後却って、作者の手のひらの上で踊らされたような不思議な印象が残ります。 | ||||
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まだみぬゴッホの八枚目のひまわりを巡る作品。 テーマとしてはとてもロマンがあって序盤は高揚を誘うが、 どうもストーリーの流れが強引で、先の言い訳を事前にされているかのような展開で気持ちがよくない。 たとえば留学先のアメリカで射撃場へ行くことや、主人公の義理の弟がヤクザであることである。 都会の中心で隠居生活を送る主人公の過去としては、ずいぶんと先の読める話だ。 もちろん多額の金が動けばブラックなマーケットにもその影響が及んでくるのは言うまでもないのだが、 だからといって話の起伏のために銃撃戦をしたり、それを成立させるためにアンダーグラウンドを取り入れたりなど 創作だからと言って、理屈さえ通れば良いというものでは無いのではないかと思う。 言い回しは魅力的だが、何故か今作ではくどい程に同じ言葉を使うので、回数を増すごとに不愉快になる。 同作家の前作である「テロリストのパラソル」の方がずいぶんとキレや緊迫感がある。 藤原伊織作品全般に言えることだが、登場人物や設定があまりにも酷似しているので 何か一作だけ読んで、気持ち良いうちに離れてしまった方が良いように思える。 それだけ質が高く中毒性のある文章を書ける作家だ。 この作品も、もっと良い方向に導くことができただろうと思ってしまうのが、とにかく惜しい。 駄作では決してない。でもどうしても厳しくなってしまうのは 藤原伊織作品の敵は藤原伊織作品、だからだ。 | ||||
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「テロリストのパラソル」に続き、この作品も日本から海外への「心の旅」を体感できました。今回も 文章の中に、「名文」をいくつも発見でき、1文で、心の琴線を震わせることのできる、すばらしい 表現力、描写力を感じます。クライマックスの場面は「川端康成」の「雪国」の最後の情景を思い浮かばせました。 本当に、悔しい気持ちです。この先藤原さんの、作品が 表れてこないことは。 | ||||
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「テロリストのパラソル」に続き、この作品も日本から海外への「心の旅」を体感できました。今回も 文章の中に、「名文」をいくつも発見でき、1文で、心の琴線を震わせることのできる、すばらしい 表現力、描写力を感じます。クライマックスの場面は「川端康成」の「雪国」の最後の情景を思い浮かばせました。 本当に、悔しい気持ちです。この先藤原さんの、作品が 表れてこないことは。 | ||||
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世捨て人となって生きる気力を亡くしていた男のもとに、昔の同僚が訪れるところから事件が始まっていく。ストーリはいつも通り読みやすくページ数が多かったにも関わらず引き込まれた。お金に執着がなく面倒なことを嫌う男だが、面倒に巻き込まれるのを受け入れたのは妻の自殺の真相を究明したかったからであり、妻への愛は本物だったと思う。妻の自殺の真相が意外と単純だったのはがっかりだったが、最後に絵を燃やしてしまうのはなくなった妻と妻に似た不幸な女性への送り火ということでよかったと思う。 | ||||
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世捨て人となって生きる気力を亡くしていた男のもとに、昔の同僚が訪れるところから事件が始まっていく。ストーリはいつも通り読みやすくページ数が多かったにも関わらず引き込まれた。お金に執着がなく面倒なことを嫌う男だが、面倒に巻き込まれるのを受け入れたのは妻の自殺の真相を究明したかったからであり、妻への愛は本物だったと思う。妻の自殺の真相が意外と単純だったのはがっかりだったが、最後に絵を燃やしてしまうのはなくなった妻と妻に似た不幸な女性への送り火ということでよかったと思う。 | ||||
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この作品の柱は二つ。妻の自殺の真相と、名画「ひまわり」の8作目の存在だ。 後半でもっとこの二つが絡んでくるのかと思ったが、ずっと平行線のままだった。 8作目の「ひまわり」がなぜ世の中に出てこなかったのか、その理由もすっきりと しない。ストーリーもそれほど盛り上がるわけでもなく、淡々と展開されていく 感じだった。登場人物の描写がもう少しあれば、ひとりひとりの個性がもっと見えて くるのではないだろうか。結末も物足りない。想像はついたが、もっと別の結末を 考えてもよかったと思う。最後まで飽きずに読めることは読めるが、読後はいろいろな 不満が残る作品だった。 | ||||
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この作品の柱は二つ。妻の自殺の真相と、名画「ひまわり」の8作目の存在だ。 後半でもっとこの二つが絡んでくるのかと思ったが、ずっと平行線のままだった。 8作目の「ひまわり」がなぜ世の中に出てこなかったのか、その理由もすっきりと しない。ストーリーもそれほど盛り上がるわけでもなく、淡々と展開されていく 感じだった。登場人物の描写がもう少しあれば、ひとりひとりの個性がもっと見えて くるのではないだろうか。結末も物足りない。想像はついたが、もっと別の結末を 考えてもよかったと思う。最後まで飽きずに読めることは読めるが、読後はいろいろな 不満が残る作品だった。 | ||||
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読み始めてから、主人公の周りに起こる展開がスピード感溢れ一気に読める作品です。 登場人物も個性的ですが、何より主人公のクールさに小生は惹かれました。 流石、伊織氏の作品です! | ||||
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この作品は、推理小説としてみれば完成度の高いいい作品だと思う。 主人公の男性が大人になりきれていないなど、読む人によって多少好みは別れるかもしれないが、それでも読む物をぐいぐいと惹きつけてやまない力がある。 ただ、どうしてもラストが納得できなかった。 確かに、人の命より大切な物など、この世に存在しないとは思う。 だからといって、それ自身にはなんの罪科もない「文化遺産」に対して、仮にも美術を志したことがあるはずの主人公の決断はあまりにも軽率で独り善がりだったのではないかと感じた。 最後のページで唖然としたまま放り出されてしまったせいか、読後感が今ひとつすっきりしなかったのが残念でならない。 ラストシーン、作者自身も消化しきれないまま書いてしまったのではないか、そんな風にも感じてしまった。 | ||||
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97年度版このミス30位 97年の初読の際にはそれほど印象に残らなかったのだが、あらためて読み直してみると、なかなかよい。500ページ強の作品だがグイグイと作品に引き込まれた。 この作品は作者の初期の作品であるが、この作品にも見られる、「大人になりきれない主人公(男性)」と、「気が強く、主人公より年下でありながら、主人公を最も理解し、温かく見守り続ける女性」という登場人物の組み合わせは、この後の作品にもしばしば見ることができる。「ワンパターン」と見る向きもあるかもしれないが、ここまで徹底しているのだから、作者が確立した「作風」として理解したいところだ。少なくとも、私にとっては、愛すべき「ワンパターン」である。 | ||||
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妻の自殺をきっかけに、閉じこもりの生活を送る元売れっ子デザイナー秋山。 ある日、元同僚が訪ねてきて、「500万円を捨てたい」と奇妙な相談を持ちかけます。 それは、謎だった妻の自殺の原因とファン・ゴッホの幻の作品の存在を探ることになるきっかけとなっていきます。 主人公の妻に対するあこがれのような感情と、この事件をとりまく人たちが幻の絵画「ひまわり」に抱く欲望が平行して筋をすすめていくので、ちょっと不思議な感じのお話になっています。 むやみやたらと盛り上げようとしたりしない淡々とした文章なのですが、筋が面白いのでぐいぐいひきこまれる小説でした。次々と展開していくので一気に楽しみました。 | ||||
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まず、読みだしたら止まらず、いろんなことを犠牲にして二日で読み切ったという事を告白しておこう。その上で述べるのだが、著者の本を『テロリストのパラソル』に次いで読んだのだが、失望した。著者が長年勤めていた広告代理店の論理でいえば、第一作めがヒットしたなら、次ぎの二作目あるいは三作目ぐらいまでは同じ傾向の作品を作る事が消費者の期待に応えることなのか。一作がそこそこ面白かったぐらいならそれも有りだったかもしない。しかし一昨目が江戸川乱歩賞、直木賞のダブル受賞をするような作品だったとしたら、次ぎの作品は一作目をこえて欲しいと願うのが、ファンのワガママな期待というものである。ところがこの作品一作目と構造があまりにも似ている。そもそも「ハードボイルド」というものは構造が似ているものなのではあるが、主人公は頭のいい世捨て人、もと好きだった女性によく似たヒロインが現れる。主人公の過去と絡んで物語が進んでいく。魅力的な相棒が現れる。その他いろいろ。ここまで似た作品を創ってしまうとは!!面白かっただけに失望した。 | ||||
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