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東京ダモイ
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東京ダモイの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.68pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全14件 1~14 1/1ページ
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戦争について、改めて深く考えさせられました。 | ||||
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戦争が、ここまで、人格を踏みにじっていたとは、いまさらながら、驚かされました。 題材にした作者は、素晴らしいです。 | ||||
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最近再び推理小説を読み始めて、買ってみたのが本書。多くの文献を参考に歴史の暗部に着眼したミステリーの組み立ては、久しぶりにスカッとした読後感をもたらしてくれた。途中やや中弛みの感もあるが、イントロの記述が読み手を一気に引き込み、その勢いでラストまでという飽きのこない作品だといえる。 | ||||
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戦後のシベリア抑留中の収容所での殺人が時を経て、ある出来ごとをきっかけに新たに殺人が起こり、その謎をある人物の句からひも解いていくといういかにも江戸川乱歩賞作品らしい筋立てのミステリー。 ページ数はそれほど多くないが、シベリア抑留という史実をモチーフに戦争の影が現在も影響を及ぼす深いストーリー展開で、非常に良くまとまっている。 抑留中の収容所での限定空間での凶器なき殺人のトリックが古典過ぎるのがまあ欠点なのだろうがが、話自体が面白いのであまり気にならない。 | ||||
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『時限』を読み、鏑木蓮さんという作家の存在を知り、この作品を手にしてみた。 プロローグは1947年のシベリアで始まる。ひたすら日本への帰郷、ダモイを夢見る収容所の日本兵達。その収容所で起きた殺人事件と60年後に舞鶴で起きたロシア女性の殺人事件がリンクする時… 悲惨なシベリアの収容所生活の場面を読む度に百田尚樹の名著『永遠の0』を思い出した。ひたすらお国のために闘い続けた日本兵が望む事と大本営の意図との乖離が何とも哀しい。 また、俳句が事件の全貌を読み解く鍵を握っており、非常に面白いミステリーの仕立てとなっている。 さらに抑留体験者の高津が岩手県の紫波の出身で、日詰といったご当地ならではの地名と宮澤賢治の詩が登場するあたりも面白い。 鏑木蓮さんは、これからも期待出来る作家だとあらためて思った。 | ||||
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第52回江戸川乱歩賞受賞作ということで購入。感心させられる程しっかりしている展開と、これはいくら何でも無理だろうという展開が混在していた。しかし、シベリア抑留に関する歴史的情報が豊富なので、非常に勉強になった。迷ったら、購入しても損はない作品だと思う。 | ||||
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第52回江戸川乱歩賞受賞作ということで購入。 感心させられる程しっかりしている展開と、これはいくら何でも無理だろうという展開が混在していた。 しかし、シベリア抑留に関する歴史的情報が豊富なので、非常に勉強になった。 迷ったら、購入しても損はない作品だと思う。 | ||||
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審査員の大沢さんが絶賛していましたが、 シベリアの描写がすばらしかったです。 つらくて重たいテーマではあるのですが われわれが知らない隠された歴史がこの本にはたくさんあります。 しかもところどこで挿入していく俳句がまた味があっていい。 最後はせつなくて涙が出ました。 文庫になって初めて読みましたが、 こんないい作品があったなんて。 乱歩賞作品を読み漁ってみたい気分になりました。 | ||||
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短い中にも元抑留兵の自費出版書を通じて、シベリア抑留の問題と、犯人を読み手に探させる手法が生かされている。さらに今時の人間達に犯人を追わせながら、俳句を読み解く楽しみまでも手解きしてくれ、素人が読めば俳句の素晴らしさにも触れられるだろう。激情的に描かれた「不毛地帯」とは全く異なる抑留本だが、今時の人間が抑留についてあらためて考えるには、本書の方が馴染み易い。 | ||||
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話自体は骨太なものですね。 忘れられていく戦争、抑留者の体験をミステリーに織り込み、語り継ぐ手法はなかなかのものです。俳句を暗号のように使っているのも作者の知恵を感じました。 ただどんでん返しがなく、どうしてミステリーとしてはくいたらなさが残るかもしれません。 | ||||
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感動した。何よりもまず、テーマがしっかりしている。 推理小説として、たとえば江戸川乱歩の世界を期待して読んでしまうと、「なんだ、つまらない」と読む人もいるだろう。当然である。この小説は、人間ドラマを描いているからだ。 そこに、謎解きの要素が入ってくる。俳句の解釈と、殺人との関係、自費出版のことなど、細かいプロットに目がいってしまうと、派手な殺人事件がない、エンタテインメント性に欠けるところも、確かにある。 しかし、戦争について、実にわかりやすい文章で描きながら、現代に生きる私たちに、祖国とは、愛とは、家族とは、そして日本で現代を生きるとは何かを伝えようとしているテーマ性は、大いに評価できる。 小ぶりの作家、小手先の、軽いエンタテインメント性だけでないようのない小説が多い中、ひさしぶりに重量感のある作家が誕生したといえるだろう。 自作は。あまり急がなくてもいいので、本書のような、きっちりとしたテーマのある作品を期待したい。 | ||||
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日本兵のシベリア抑留から物語りが始まり、すぐに六十年後の現代に飛ぶ。そして、シベリアの捕虜時代に起こった殺人事件の謎を、一兵士の「句集の自己出版」、その中に詠まれた俳句から解き明かされていく。 乱歩賞にふさわしい作品で、壮大な構想であるが、最後に明らかになる殺人トリックは、私には今ひとつに思えた。 それと読者に高い知的レベルが要求される作品で、俳句を解釈するシーンが、私にとって難解だった。 しかしながら、その構成力と落ち着いた文章は、たいしたものだと思いました。 | ||||
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第52回江戸川乱歩賞受賞作。 シベリア抑留のなかで不可解な死を遂げた鴻山中尉。 その第一発見者である高津二等兵が、58年後、シベリア抑留生活を 詠んだ俳句集(手記)を自費出版させようとする。 さらに舞鶴港で、そのシベリア俘虜収容所の看護婦をしていたロシア人 女性殺害。一緒にいた男性は行方不明。その男性の名字は鴻山。 冒頭から事件のすべての題材をさらけ出し、読者を物語へと誘う力を 強く感じます。 高津の手記が、シベリアと舞鶴、ふたつの殺人事件を解決するプロット がおもしろく、構成力があります。 高津がシベリア抑留生活の傷を背負って孤独に生きてきたのと反対に、 自費出版専門出版社の営業担当槙野の中途半端な態度、まわりのことに 振り回される生き方に、現代社会の生ぬるさを浮かび上がらせます。 しかしミステリーを解く段階で、失速。警察も高津の手記のみに頼って しまう。つまらない。 ただし、最後に高津の身体的特徴をキーポイントにしたのはいいです ね。カタルシスを覚え、とりあえず胸をなでおろす展開になっていま す。 おそらく著者はシベリア抑留生活を描きたかったのでしょう。 その描写は迫力があり、忘れてはならない戦争の傷ということを、今 一度、胸に刻みました。 | ||||
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第52回江戸川乱歩賞受賞作。 シベリア抑留のなかで不可解な死を遂げた鴻山中尉。 その第一発見者である高津二等兵が、58年後、シベリア抑留生活を 詠んだ俳句集(手記)を自費出版させようとする。 さらに舞鶴港で、そのシベリア俘虜収容所の看護婦をしていたロシア人 女性殺害。一緒にいた男性は行方不明。その男性の名字は鴻山。 冒頭から事件のすべての題材をさらけ出し、読者を物語へと誘う力を 強く感じます。 高津の手記が、シベリアと舞鶴、ふたつの殺人事件を解決するプロット がおもしろく、構成力があります。 高津がシベリア抑留生活の傷を背負って孤独に生きてきたのと反対に、 自費出版専門出版社の営業担当槙野の中途半端な態度、まわりのことに 振り回される生き方に、現代社会の生ぬるさを浮かび上がらせます。 しかしミステリーを解く段階で、失速。警察も高津の手記のみに頼って しまう。つまらない。 ただし、最後に高津の身体的特徴をキーポイントにしたのはいいです ね。カタルシスを覚え、とりあえず胸をなでおろす展開になっていま す。 おそらく著者はシベリア抑留生活を描きたかったのでしょう。 その描写は迫力があり、忘れてはならない戦争の傷ということを、今 一度、胸に刻みました。 | ||||
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