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東京ダモイ



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【この小説が収録されている参考書籍】
東京ダモイ
東京ダモイ (講談社文庫)

東京ダモイの評価: 3.68/5点 レビュー 25件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.68pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全25件 1~20 1/2ページ
12>>
No.25:
(5pt)

歴史の勉強になります。

戦争について、改めて深く考えさせられました。
東京ダモイAmazon書評・レビュー:東京ダモイより
4062135604
No.24:
(5pt)

若者に、読んでいただきたい

戦争が、ここまで、人格を踏みにじっていたとは、いまさらながら、驚かされました。
題材にした作者は、素晴らしいです。
東京ダモイAmazon書評・レビュー:東京ダモイより
4062135604
No.23:
(3pt)

丁寧で平易なミステリ小説

シベリア抑留について調べているなかで手に取った一冊です。

伏線が丁寧に張られているのですが、あまりに丁寧なため、ある人物の初登場の時点で「この人が犯人だろうな」と察しがついてしまいました。凶器や殺人の動機も想像の域を出ません。
それと気になったのは、三十代以下であるはずのヒロイン、主人公の妹が、まったく年齢相応の喋り方をしていない点です(10年前に書かれているとはいえ)。おばさん口調が気になってしまい会話の内容が頭に入って来ない。熟女ものとか義母ものの官能小説の登場人物みたいだよ!

色々批判的な感想を述べましたが、俳句から犯人の手掛かりを探っていく行程は面白いですし、ミステリとして楽しみながらシベリア抑留についての知識を得られるので、大変意義のある一冊だと思います。
本書でシベリア抑留や、収容所で詠まれた俳句について興味を持たれた方は、参考文献にも挙げられている『収容所から来た遺書』を併せて読むことをお薦めいたします。
東京ダモイAmazon書評・レビュー:東京ダモイより
4062135604
No.22:
(2pt)

久しぶりに 最後まで読めなかった本でした

話がだらだら。。進まない。途中で飽きてしまった。江戸川乱歩賞受賞本との事で せっかく期待したのに。。
東京ダモイAmazon書評・レビュー:東京ダモイより
4062135604
No.21:
(5pt)

久しぶりの本格派推理小説!

最近再び推理小説を読み始めて、買ってみたのが本書。多くの文献を参考に歴史の暗部に着眼したミステリーの組み立ては、久しぶりにスカッとした読後感をもたらしてくれた。途中やや中弛みの感もあるが、イントロの記述が読み手を一気に引き込み、その勢いでラストまでという飽きのこない作品だといえる。
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4062135604
No.20:
(5pt)

東京帰郷

戦後のシベリア抑留中の収容所での殺人が時を経て、ある出来ごとをきっかけに新たに殺人が起こり、その謎をある人物の句からひも解いていくといういかにも江戸川乱歩賞作品らしい筋立てのミステリー。
ページ数はそれほど多くないが、シベリア抑留という史実をモチーフに戦争の影が現在も影響を及ぼす深いストーリー展開で、非常に良くまとまっている。
抑留中の収容所での限定空間での凶器なき殺人のトリックが古典過ぎるのがまあ欠点なのだろうがが、話自体が面白いのであまり気にならない。
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No.19:
(4pt)

俳句が事件の鍵を握る面白ミステリー!

『時限』を読み、鏑木蓮さんという作家の存在を知り、この作品を手にしてみた。

プロローグは1947年のシベリアで始まる。ひたすら日本への帰郷、ダモイを夢見る収容所の日本兵達。その収容所で起きた殺人事件と60年後に舞鶴で起きたロシア女性の殺人事件がリンクする時…

悲惨なシベリアの収容所生活の場面を読む度に百田尚樹の名著『永遠の0』を思い出した。ひたすらお国のために闘い続けた日本兵が望む事と大本営の意図との乖離が何とも哀しい。

また、俳句が事件の全貌を読み解く鍵を握っており、非常に面白いミステリーの仕立てとなっている。

さらに抑留体験者の高津が岩手県の紫波の出身で、日詰といったご当地ならではの地名と宮澤賢治の詩が登場するあたりも面白い。

鏑木蓮さんは、これからも期待出来る作家だとあらためて思った。
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4062135604
No.18:
(3pt)

力作だが二番膳茶のミステリー

この手を題材にしたものは,たくさん前例があり、オリジナル性に欠けるので良いストリーであっても感心できませんでした。ただし、読ませる力はある作者で、読んでも損の無い作品なのは確かです。
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4062135604
No.17:
(4pt)

単なるミステリーではなく

第52回江戸川乱歩賞受賞作ということで購入。感心させられる程しっかりしている展開と、これはいくら何でも無理だろうという展開が混在していた。しかし、シベリア抑留に関する歴史的情報が豊富なので、非常に勉強になった。迷ったら、購入しても損はない作品だと思う。
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4062135604
No.16:
(4pt)

単なるミステリーではなく

第52回江戸川乱歩賞受賞作ということで購入。
感心させられる程しっかりしている展開と、これはいくら何でも無理だろうという展開が混在していた。
しかし、シベリア抑留に関する歴史的情報が豊富なので、非常に勉強になった。

迷ったら、購入しても損はない作品だと思う。
東京ダモイAmazon書評・レビュー:東京ダモイより
4062135604
No.15:
(5pt)

究極の描写

審査員の大沢さんが絶賛していましたが、
シベリアの描写がすばらしかったです。
つらくて重たいテーマではあるのですが
われわれが知らない隠された歴史がこの本にはたくさんあります。
しかもところどこで挿入していく俳句がまた味があっていい。
最後はせつなくて涙が出ました。
文庫になって初めて読みましたが、
こんないい作品があったなんて。
乱歩賞作品を読み漁ってみたい気分になりました。
東京ダモイAmazon書評・レビュー:東京ダモイより
4062135604
No.14:
(3pt)

作者は上手く纏め上げている

現代に発生した殺人事件の原因を、過去の出来事に求める、
やや古いタイプの作品である。文章がこなれていないのと、展
開にメリハリがないので、最初は読み進めるのに多少の努力
を要した。
ミステリーとしてみると、60年前の事件が殺人まで犯す動機と
なり得るのか、疑問である。日本国内ではなく、シベリア抑留中
の出来事であり、証拠も何も無いのに、殺人まで犯すだろうか。
トリックも、発想は良いが、いささか無理があるような気がする。
作品後半の、元シベリア抑留兵が書いた手記と俳句から、現代
の殺人事件の謎解きをする展開は面白い。手記の中で語られる
悲惨な抑留生活や、現代に生きる人々が手記と俳句から殺人
事件を推理する姿は、この作品の読み所である。
ただ、謎解きをするのが、警察と編集者の二手に分かれてしまい
中途半端な印象を受けた。どちらかに重点を絞った方が良かった
のではないか。また、会話が妙に回りくどかったり、判りにくかっ
たりするのが気になった。
ミステリーとしては構成やトリックなど凡庸と言えるかも知れない。
素材は違えども、似たような内容の作品を、何度か読んだ気もする。
しかし、シベリア抑留生活や俳句等の素材を、作者は上手く乱歩
賞の規定枚数に纏め上げている。乱歩賞受賞作として、一定の
水準に達している事は間違いないと思う。
東京ダモイAmazon書評・レビュー:東京ダモイより
4062135604
No.13:
(3pt)

作者は上手く纏め上げている

現代に発生した殺人事件の原因を、過去の出来事に求める、
やや古いタイプの作品である。文章がこなれていないのと、展
開にメリハリがないので、最初は読み進めるのに多少の努力
を要した。

ミステリーとしてみると、60年前の事件が殺人まで犯す動機と
なり得るのか、疑問である。日本国内ではなく、シベリア抑留中
の出来事であり、証拠も何も無いのに、殺人まで犯すだろうか。
トリックも、発想は良いが、いささか無理があるような気がする。

作品後半の、元シベリア抑留兵が書いた手記と俳句から、現代
の殺人事件の謎解きをする展開は面白い。手記の中で語られる
悲惨な抑留生活や、現代に生きる人々が手記と俳句から殺人
事件を推理する姿は、この作品の読み所である。

ただ、謎解きをするのが、警察と編集者の二手に分かれてしまい
中途半端な印象を受けた。どちらかに重点を絞った方が良かった
のではないか。また、会話が妙に回りくどかったり、判りにくかっ
たりするのが気になった。

ミステリーとしては構成やトリックなど凡庸と言えるかも知れない。
素材は違えども、似たような内容の作品を、何度か読んだ気もする。
しかし、シベリア抑留生活や俳句等の素材を、作者は上手く乱歩
賞の規定枚数に纏め上げている。乱歩賞受賞作として、一定の
水準に達している事は間違いないと思う。
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4062135604
No.12:
(5pt)

シベリア抑留を知らない世代へ

短い中にも元抑留兵の自費出版書を通じて、シベリア抑留の問題と、犯人を読み手に探させる手法が生かされている。さらに今時の人間達に犯人を追わせながら、俳句を読み解く楽しみまでも手解きしてくれ、素人が読めば俳句の素晴らしさにも触れられるだろう。激情的に描かれた「不毛地帯」とは全く異なる抑留本だが、今時の人間が抑留についてあらためて考えるには、本書の方が馴染み易い。
東京ダモイAmazon書評・レビュー:東京ダモイより
4062135604
No.11:
(5pt)

謎解きは浅かったけど

話自体は骨太なものですね。
忘れられていく戦争、抑留者の体験をミステリーに織り込み、語り継ぐ手法はなかなかのものです。俳句を暗号のように使っているのも作者の知恵を感じました。
ただどんでん返しがなく、どうしてミステリーとしてはくいたらなさが残るかもしれません。
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4062135604
No.10:
(3pt)

「乱歩賞」の制限枚数撤廃を!

本年度「第52回江戸川乱歩賞」受賞作。
私は、現行の乱歩賞受賞のポイントは2つあると思っている。
ひとつは、過去に扱われたことのない新しいテーマをメインモチーフとすること。
もうひとつは、昨今の大作全盛の時代に、原稿用紙350枚〜550枚という制限枚数の内でいかに事件を起こし、物語を展開させ、盛り上げ、まとめるか、である。
その点、本書はこの難しい両方のポイントを上手にクリアーした、いかにも乱歩賞らしい作品に仕上がっている。
テーマは、過去の、シベリアの捕虜収容所と、現代の、俳句集の自費出版を扱っている。殺人事件もシベリア収容所当時の昭和22年と、現代(平成17年)に起こっている。
また、過酷な強制抑留生活の生々しいありさまと、過去と現代の殺人事件を解明する鍵を、シベリア当時二等兵だった高津老人が、自費出版を希望する“手記を伴った俳句集”の中で述べる、という形にうまくまとめ、制限枚数の内で消化している。
ただ乱歩賞を意識するあまり、ストーリーの深刻さとか広がりを犠牲にしている感は否めない。高津老人の俳句が殺人事件を解明するヒントになっているというところも地味で、かつ難解である。
加えて、主人公が、自費出版の会社の若い編集者とやり手の女性上司なのか、現代の事件を捜査する刑事(たち)なのか、あいまいである。どちらかをはっきり中心に据えた方が良かったと思う。
枚数制限さえなければ、本来作者は、もっとセンセーショナルな事件を取り上げたり、もっと捕虜収容所の悲惨な抑留生活について述べたりしたかったのではないかと思う。
東京ダモイAmazon書評・レビュー:東京ダモイより
4062135604
No.9:
(3pt)

シベリア抑留

まず、なかなか上手くまとまっている作品だな、というのが第一。シベリア抑留、というのをメインテーマに、俳句、自費出版なんていうものの世界を交えて物語を展開。いろいろなものの裏舞台を描く、というのは90年代以降の江戸川乱歩賞作品でよく見られる傾向であるが、それを踏まえつつも、キッチリとまとまっている辺りは好印象。
特に、作中に登場するシベリアでの過酷な状況というものの描写が秀逸。横暴なソ連軍。粗末に扱われる日本兵たち。思想教育に、スパイの疑惑……作中に描かれる様子は実に生々しい。第2次大戦をテーマとした作品も、乱歩賞作品には多いのであるが、これだけ生々しさが表現された作品というのは始めてではないだろうか?
と、ここまで褒めてきたのだが、その謎解きのような部分になると失速した、という印象。まず、58年前のトリックが、プロローグを読んだ時点で「これだったら、嫌だな」と思ったものがずばり来て苦笑。そして、終盤の謎解きが、手記の中にある俳句を読んで物証とか無しに「こうじゃないか?」と推理していき、その通りでした、となるだけなのはちょっと辛い。ここがもう少し良ければ…と思う。
でも、十分に乱歩賞受賞作としての水準はクリアしているのではないだろうか?
東京ダモイAmazon書評・レビュー:東京ダモイより
4062135604
No.8:
(2pt)

ちょっとがっかり

結論から言うと、従来の江戸川乱歩賞受賞作と比べ、どうもいまいちで、がっかりしてしまった。舞鶴で起きた殺人事件を辿っていくと、約60年前に発生したシベリアの捕虜収容所における殺人事件に端を発しているらしいということが分かるものの、両方の殺人事件の謎を握っていると思われるキーパーソンが、自費出版しようとした俳句集の原稿を残して失踪してしまうというストーリー。ソ連と日本の両国で起きた殺人事件を、時代を超えて結びつけて描くという点ではスケールの大きな構成なのだが、壮大さとリアリズムでは山崎豊子の「不毛地帯」にだいぶ劣るし、謎解きも中途半端。犯人に至る伏線の入れ方が不自然なので、勘が良ければその時点で気付いてしまう。ただ、主要な登場人物それぞれが芯の通った人生を送っており、その描写がなかなか秀逸な点で救われている。
東京ダモイAmazon書評・レビュー:東京ダモイより
4062135604
No.7:
(5pt)

現代と戦争をつなぐもの

感動した。何よりもまず、テーマがしっかりしている。
推理小説として、たとえば江戸川乱歩の世界を期待して読んでしまうと、「なんだ、つまらない」と読む人もいるだろう。当然である。この小説は、人間ドラマを描いているからだ。
そこに、謎解きの要素が入ってくる。俳句の解釈と、殺人との関係、自費出版のことなど、細かいプロットに目がいってしまうと、派手な殺人事件がない、エンタテインメント性に欠けるところも、確かにある。
しかし、戦争について、実にわかりやすい文章で描きながら、現代に生きる私たちに、祖国とは、愛とは、家族とは、そして日本で現代を生きるとは何かを伝えようとしているテーマ性は、大いに評価できる。
小ぶりの作家、小手先の、軽いエンタテインメント性だけでないようのない小説が多い中、ひさしぶりに重量感のある作家が誕生したといえるだろう。
自作は。あまり急がなくてもいいので、本書のような、きっちりとしたテーマのある作品を期待したい。
東京ダモイAmazon書評・レビュー:東京ダモイより
4062135604
No.6:
(4pt)

秀逸な作品

日本兵のシベリア抑留から物語りが始まり、すぐに六十年後の現代に飛ぶ。そして、シベリアの捕虜時代に起こった殺人事件の謎を、一兵士の「句集の自己出版」、その中に詠まれた俳句から解き明かされていく。
 乱歩賞にふさわしい作品で、壮大な構想であるが、最後に明らかになる殺人トリックは、私には今ひとつに思えた。
 それと読者に高い知的レベルが要求される作品で、俳句を解釈するシーンが、私にとって難解だった。
 しかしながら、その構成力と落ち着いた文章は、たいしたものだと思いました。
東京ダモイAmazon書評・レビュー:東京ダモイより
4062135604

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