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東京ダモイ
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東京ダモイの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.68pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全25件 21~25 2/2ページ
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第52回江戸川乱歩賞受賞作。 シベリア抑留のなかで不可解な死を遂げた鴻山中尉。 その第一発見者である高津二等兵が、58年後、シベリア抑留生活を 詠んだ俳句集(手記)を自費出版させようとする。 さらに舞鶴港で、そのシベリア俘虜収容所の看護婦をしていたロシア人 女性殺害。一緒にいた男性は行方不明。その男性の名字は鴻山。 冒頭から事件のすべての題材をさらけ出し、読者を物語へと誘う力を 強く感じます。 高津の手記が、シベリアと舞鶴、ふたつの殺人事件を解決するプロット がおもしろく、構成力があります。 高津がシベリア抑留生活の傷を背負って孤独に生きてきたのと反対に、 自費出版専門出版社の営業担当槙野の中途半端な態度、まわりのことに 振り回される生き方に、現代社会の生ぬるさを浮かび上がらせます。 しかしミステリーを解く段階で、失速。警察も高津の手記のみに頼って しまう。つまらない。 ただし、最後に高津の身体的特徴をキーポイントにしたのはいいです ね。カタルシスを覚え、とりあえず胸をなでおろす展開になっていま す。 おそらく著者はシベリア抑留生活を描きたかったのでしょう。 その描写は迫力があり、忘れてはならない戦争の傷ということを、今 一度、胸に刻みました。 | ||||
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第52回江戸川乱歩賞受賞作。 シベリア抑留のなかで不可解な死を遂げた鴻山中尉。 その第一発見者である高津二等兵が、58年後、シベリア抑留生活を 詠んだ俳句集(手記)を自費出版させようとする。 さらに舞鶴港で、そのシベリア俘虜収容所の看護婦をしていたロシア人 女性殺害。一緒にいた男性は行方不明。その男性の名字は鴻山。 冒頭から事件のすべての題材をさらけ出し、読者を物語へと誘う力を 強く感じます。 高津の手記が、シベリアと舞鶴、ふたつの殺人事件を解決するプロット がおもしろく、構成力があります。 高津がシベリア抑留生活の傷を背負って孤独に生きてきたのと反対に、 自費出版専門出版社の営業担当槙野の中途半端な態度、まわりのことに 振り回される生き方に、現代社会の生ぬるさを浮かび上がらせます。 しかしミステリーを解く段階で、失速。警察も高津の手記のみに頼って しまう。つまらない。 ただし、最後に高津の身体的特徴をキーポイントにしたのはいいです ね。カタルシスを覚え、とりあえず胸をなでおろす展開になっていま す。 おそらく著者はシベリア抑留生活を描きたかったのでしょう。 その描写は迫力があり、忘れてはならない戦争の傷ということを、今 一度、胸に刻みました。 | ||||
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現代に起こった殺人事件が60年前のシベリア捕虜収容所での殺人事件と関連していて、それを解く鍵が俳句の中に隠されているという趣向で、前半から中盤はやや展開にもたつきがあるものの、手堅くまとまっていて、いかにも乱歩賞らしい作品です。 俳句の謎やシベリア捕虜収容所の描写、自費出版の状況など、題材はそれなりに面白い反面、モチーフはどれもどこかで読んだことのあるようなものばかりで、あまり新鮮味は感じませんでした。 悪く言えば、乱歩賞受賞作としてはあまりにも無難にまとめられた、可もなく不可もない凡庸な作品です。ただし、メイントリックは本当に可能なのかどうか、大いに疑問が残ります。 | ||||
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ストーリーの概略だけ聞くとすごくおもしろそうに感じるのだが。 メインのトリックに無理がありすぎるし、俳句も興味のある人にはいいかもしれないけれど……、という感じでした。 ぱっとしない印象。 | ||||
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トリックも稚拙で、昨年度の作品に比べるとかなり駄作である。 10年以上、江戸川乱歩賞を連続して読み、過去の物も結構読んで いますが、2作が受賞した時は、駄作が多いですね。 | ||||
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