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誘拐児
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誘拐児の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点2.61pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全8件 1~8 1/1ページ
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昭和21年に発生した誘拐事件。警察は、身代金と共に犯人を取り逃がすという失態を演じてしまった。誘拐された5歳の男子の行方も杳として知れることはなかった。 15年後、一人の青年が死に際の母親から、誘拐された子供であることを告げられる。青年は、真相を知るべく、母親が縁を切った人々を訪ね歩く。青年の苦悩を知った恋人もまた、青年のために助力をするのだった…。 並行して発生した殺人事件に、過去の誘拐事件がどう絡んでいるのか、が見所。二組のライバル刑事たちが、互いの意地をかけて殺人犯の捜査をするうちに、過去の誘拐事件との接点に気付いていく…という展開。 青年、恋人、刑事たちと視点が切り替わって、点がやがて線になっていくのだ。時代背景を含め、単なる誘拐事件とその後日談に終わらせていないのが良い。 クライマックスのサプライズは予想ができてしまうし、少々、都合の良いところもあるが、濃密な人間関係を炙り出している点は、物語として大いに評価できる。 【乱歩賞】 | ||||
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【ネタバレあり!?】 (1件の連絡あり)[?] ネタバレを表示する | ||||
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翔田氏の江戸川乱歩賞受賞作品。 昭和30年代を舞台に戦後すぐのある児童誘拐事件を発端にした殺人事件を描いた作品。 作者がこの時点で熟年という年齢もあり、古き良き時代の乱歩賞の雰囲気がする読み応えのある作品になっている。 誘拐ものだが、誘拐そのものの過程をサスペンスにしたのではなく、その事件の余波と戦後の混乱時期を小説としてうまく描き出している。 21世紀に入ってからのイマイチな乱歩賞作品の中では安定した質を誇るお勧めできる作品だ。 | ||||
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終戦直後に起こった未解決の小児誘拐事件。 15年後、とある殺人事件をきっかけに再びこの誘拐時間が動き出す・・・ 2つのチームの視点が交互に、時には交わりながら描かれる。 実にスピーディで真相が分かりにくい描写は作者の筆力によるもの。 最後まで読者を飽きさせることなく、エピローグまで一気に読了した。 決して著名な作品ではないが、ミステリーの良書といえよう。 | ||||
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戦後の混乱期の昭和21年、5歳の男の子が誘拐された。用意周到な犯人の計画。身代金は 犯人にまんまと奪われてしまう。だが、人質の男の子はついに戻らなかった。そして15年後、 この誘拐事件は衝撃的なできごとで再び姿をあらわすことなったのだが・・・。 昭和36年、良雄は死ぬ間際の母から驚くべきことを聞かされる。「おまえは誘拐された子だ。」 実の母だと信じて疑わなかった良雄は、奈落の底に突き落とされたような絶望感を味わう。だが、 母の遺した言葉の真実性を確かめるために行動を起こす。 良雄は本当に誘拐事件の被害者なのか?犯人は、育ててくれた母なのか?それとも・・・?昭和 36年に起こった殺人事件が15年前に起こった誘拐事件の真相を暴くきっかけとなっていくのだが、 そこに見えてきたのは戦後の混乱期を必死に生き抜いた人たちの姿だった。小さな、ほんの小さな 恨みが、やがて大きな悲劇を生み出す。人間とは、何と愚かで哀れな生き物なのだろう。過去の 事件と現在の事件、登場人物たちの過去と現在、それが微妙に交錯する。そして、交錯しながら 確実に事件の核心に近づいていく。読んでいて納得できない部分もあったが、その構成は見事だと 思う。最後まで読み手を引きつけて離さない、面白い作品だった。 | ||||
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戦後の庶民生活に関する描写はとてリアルで、引き込まれました。なかなか犯人が分からないストーリー展開ということもあり、最後まで一気に読めました。 ただ、事件の謎を追う刑事が2組いて、それぞれが別ルートで謎を究明していく展開は、多少読者を混乱させるように思います。 また、主人公の母親が、誘拐された少年を保護するに至る経緯など、ちょっと書き込み不足な気もしました。 でも個人的には面白かったので、☆4つです。 | ||||
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天童さんがエピソードの豊かさがいい小説みたいな書評を書いてましたけど、うなずけます。しかし、後半のストーリーがわかりにくい。小包の話もできるのか疑問。真犯人があまりにも唐突すぎる気がしました。でも人情味あふれるいい話だと思います。 | ||||
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天童さんがエピソードの豊かさがいい小説みたいな書評を書いてましたけど、うなずけます。しかし、後半のストーリーがわかりにくい。小包の話もできるのか疑問。真犯人があまりにも唐突すぎる気がしました。でも人情味あふれるいい話だと思います。 | ||||
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