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君たちに明日はない
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君たちに明日はないの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.71pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全27件 1~20 1/2ページ
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垣根涼介さんの「仕事論」という感じの本でした。 リストラ請負会社に勤める村上真介が主人公です。陽子という、リストラ対象者と恋仲になりつつ、 リストラ業をすすめていき、その中に異能の人がいたり、かつての旧友がいたり、トヨタにつとめる女がいたり、最後には音楽会社の中で誰を残すか、二人のうち一人を選べ、というフィニッシュとともに、陽子の再就職先も無事に見つかり、大団円ではあります。 なんとなく、短編集っぽいところがありますね。 仕事にはイメージングが必要だ、とか、人を変えるのは仕事だ、とか、女性と男性、どちらが仕事できんの?とか、会社内の評判は気にせずにいい、だとか、そういう垣根さんの「仕事論」が語られているように感じました。 | ||||
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軽く時間つぶしにさらさら読む読み物としてはいいんじゃないかと思った。 | ||||
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リストラを専門に請け負う会社に勤めている真介の仕事は、クビ切りの面接官。昨日はメーカー、今日は銀行、女の子に泣かれ、中年男には殴られる。はっきり言ってエグイ仕事だ。そんな中、いつも通りにクビを言い渡すはずのターゲットに恋をしてしまった――。 | ||||
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このシリーズも未読はもはや、あと一冊となってしまいましたが、これが第一巻だったのですね。 信介と陽子のなれそめがかなりのページを割いて描かれていますね。 ああ、そんな出会いだったのね、という発見(というほどのものでもありませんが)と分かったのは ちょっと面白かったですが、あとの二編は残念ながらイマイチなカンジでした。 残り一冊、じっくりみしめて読もうと思います。 | ||||
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リストラ屋、首切り屋。企業の人員削減を請け負う会社に勤める村上真介。面談を通して首切り対象者にそれとなく巧妙に自己都合退職を会社の人事部に代わって通告する。その数が自分の成績になりまた出世につながる。笑いと涙の物語だが内容はさっぱりしている。一般文学通算707作品目の感想。2013/12/02 08:10 | ||||
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リストラ業務請負会社の若手社員が主人公。 こういう会社が実在するのかは寡聞にして知らないが業務内容は対象者を絞った早期退職制度の説明代行の様な仕事である。 但、それ程あくどい手管を弄する訳ではない。主人公が担当した業種も異なる5つのリストラ面接を巡る人間模様が描かれている。 読み易いんだけど、面接担当である主人公、美人アシスタント、元リストラ対象であった年上の恋人、学生時代の友人…全般的になんかしっくり来ない。 面接対象である人々の人生模様も感情移入する程ではない。 取り敢えず続編『借金取りの王子』までは読む予定。 | ||||
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主人公は、クライアントに代わって退職するよう社員を説得する会社で働いている。その仕事で出会う人たちとの物語。いかにもドラマがありそうな設定。面接担当者とリストラされる人との話もあれば、面接相手と恋仲になってしまう話もある。バラエティに富んでいるし、それなりにおもしろいのだけれど、テーマがわからず、読後に何も残らなかった。娯楽小説だとすれば、それでよいとは思う。ただ、他のレビュアーさんも書いているように、性描写はいただけない。汚らしいし、普通の女性はAVみたいなことはしない(と思う)。ひまつぶしにはなるので、そのようなニーズがある方はどうぞ。 | ||||
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33歳の別会社の人間にリストラの宣告はされたくないな・・・。 実は垣根作品は初。山本周五郎賞作品ということと、テーマに興味があったので 手に取ってみた。タイトルや装丁のイメージ通りに読みやすい小説であったが、 もう少しハードなネゴシエートもあるかと思いきや、意外と皆さん物分りよかっ たり、リストラがあっさり回避されたりと、そちらはやや拍子抜け。 他のレビュアーさんも書かれている通り、この土俵で戦うと、どうしても奥田英朗 との比較になってしまうが、残念ながら、一話完結の妙味は奥田英朗には遠く及ば ずというのが正直な感想。 ただし、3話目の「旧友」はベタだけれどいい感じの作品。他もこの水準の話で あれば、いい勝負になると思うのだが。 | ||||
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「ヒートアイランド」等でヒットを飛ばす垣根涼介のサラリーマン小説。 リストラ代行会社の社員である主人公は、今日も会社に代わって首をきるための面接を行う……。 垣根涼介の上手さはその読みやすさにあると思う。改行が多いから、という理由はさておき、それでもこの読みやすさは半端ではない。 どう考えても暗く重くなりそうな話を明るくテンポよく描いているのもお見事。嫌な感じがまったくなく、読み終わってとても気持ちのいい小説だ。 文章に若さがあるのもとても魅力的(稚拙という意味ではありません、念の為)。 アンダーグラウンド小説だけじゃないぜ、というところを見せつけた作者が今後どこへ向かうのか楽しみだ。 | ||||
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リストラ請負会社に勤める主人公。人の運命を左右する立場にあり、どんなに恨まれ、なじられ、泣かれても、自らのスタンスを貫き通しやり遂げていく。 不確定な未来において生き抜いていくためには、確固たる信念に基づいて手を抜かずに取り組んでいくしかないのでしょう。 「でもね、やりたい仕事をやっているのなら、ある程度は我慢できると思うのよ。たとえ出世できなくても、きつい労働条件に置かれても、自分自身で納得できる部分はある。自分のやっていることに誇りみたいなものを持つことは出来るんじゃないかな」 | ||||
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人の人生を左右する仕事 そんな重いテーマとは裏腹に今風のノリでオムニバス形式で どんどんと進んで行くあっというまに読めちゃう作品。 面白いけど、表層的。軽くて楽しいけど、印象に残りづらい。 ドラマ化するにはちょうどいい。 読むからには面白かった以外に何か残したいんです。 残った印象は、アジア料理と彼女の肢体なのは、ちょっと悲しい。 次作に期待。 でも読みやすいから次もよも。 | ||||
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リストラを担当する面接官の話。 リストラというものが、社外の会社に委託された場合、どういう手順を踏んで 実際どんなやりとりが行われて自主退職まで持ち込まれるのかが、 よくわかった。いい社会勉強になったと思う。 ただ、文学作品としてどうかという疑問が残る。 シリアスな仕事だし、リストラされる方も大きな葛藤を抱えているだろうと思うが その深みがない。 各章の終わりには、「え?これで終わり?」という尻切れトンボ感がつきまとう。 もっと深く切り込んでいってもよかったのではないか、それとも この表面的さで娯楽性を表そうとしているのか…わからない。 なので、☆3つ。 | ||||
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垣根涼介は、初挑戦。 夫(当時は彼氏)に勧められたことがきっかけで読みはじめた。 リストラ請負人なんて、仕事に自信が持てず日々悶々としてる私にとっては 読みたくないような暗い内容なんじゃないか…と思ってたけど、 その想像は良い意味で外れた。 たとえ会社がリストラ候補として挙げた社員だとしても、主人公の村上真介は 自分の視点で、リストラ候補者の実績を評価し、面接に臨む。 時にどうしようもない社員のこともあれば、時に素晴らしい業績があれど冷や飯食いの 状況にある者もいる。 村上が真摯な気持ちで、その一人一人に臨んでいくその態度が、読んでいて とてもひきつけられた。 仕事で頑張ることは、かっこいい。 そこに、明日に向けて努力するエネルギーをもらえた。 私にとっては、恋人の陽子の存在は、いてもいなくてもどっちでもよかったかな。。。 ほかの方が書いていらっしゃる、「さまざまな期待を持つ読者層を満足させたそう」という 感想はまさにそのとおりで、仕事のこと・恋愛のこと・性描写・・・といろいろありすぎて、 興味を持てないページもたくさんあった。 その辺のせいで、作品にぐっとひきこまれずパラパラ読み飛ばしつつ最後に行き着いた感がある。 でも全体的には気に入ったので、「借金取りの王子」も読みます。 | ||||
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リストラ請負人とゆう設定が面白そう! と思って読み始めました。 キャラクターのひとりひとりも 現実的かつPOPで、気軽に読めるエンタメ小説という印象です。 年上の彼女の素直なキャラが好きでした。 あと、リストラされそうになる同級生とその妻のやりとりも印象的。 「旬」の小説として面白いと思いました。 | ||||
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違法である指名解雇が出来ない会社に変わり、 実質的な首切りを言い渡す、いかがわしい首切り専門会社に勤める主人公。 この設定は面白い。そこには、たとえ部外者とはいえ他人の首を切る苦悩もあるし、 どうやって噛んで含めて納得させるかという、テクニックも必要になる。 それらが、うまく書かれているため、その世界に引き込まれる上、 首を切られる相手が、いかにもな社員ばかりというのもまた面白い。 また、それだけではなく、自身の過去の勤め先での冷遇や、 古い顔見知りを切らねばならぬと言う場面をも向かえたり、首切り対象の女性との恋愛もある。 しかし、なぜか足りない。どこか薄っぺらい。 人物の過去と現在を詳細に書き連ねているのに、それがかえって陳腐に思える理由は、 あまりに作為的な人物造形にあるのかも知れない。 他の方も書いておられるとおり、OLが好きそうな如何にもな主人公像だったり、 苦難にも遭遇するわりに、どこか軽やかに上手に乗り越えていく姿は、 本当のサラリーマンらの共感は得にくいだろう。 まるで一部メディアが「ビジネスパーソン」とあおり立てて作る会社員像と似ているのだ。 こういったところで、本当の意味で、働くものの悩む姿が見えないのである。 また、露骨な性描写は、作品を通俗的なものに貶めている。 なくても良いものをあえて強調して附けたように読み取れるため、 作品の質を損ねているのは否めない。 語り口は素晴らしく、途中で止まってしまうような『リズム音痴』な文章ではないため、 読みやすいが、反面、各登場人物達の呟きや心情表現が、皆、似通ってしまってもいる。 企業名や盆暗大学を架空のものにする割に、筆者出身の筑波大はそのままというところは虚栄心を感じる。 メガバンクに炭坑節で入った、Fランク大学生の旧友という設定も、 せっかくのリアルさを損ねている。 山本周五郎賞受賞には疑問符が立つが、面白い作品ではある。 ヴォリュームもあるし、設定も詳細なので、気軽に読めて腹もそこそこ膨れる。 そんな作品だと思う。 | ||||
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「ワイルドソウル」には圧倒された。ああいう小説は初めて読んだ、と思った。その垣根涼介が、テレビでインタビューに答えていた。「君たちに明日はない」と、「借金取りの王子」が紹介されていた。そして手にとった。悪くはない。でも新しさがない。書かれた時から時間が経過したからだろうか?いや、違う。「ワイルドソウル」を読んでいる私は、垣根にしかない「疾走感」を期待して読んだのだ。しかし、これなら読んで一年経ったら、「あれ、あの…リストラ請負人の話は誰の本だっけ?」となるだろう。垣根でなくても書ける題材なのである。もう、あのレベルの小説は読めないのだろうか?じっくり腰を据えて、しっかりした取材に基づいた重厚さのある、エンターテイメントを、また書いてもらいたいものである。 | ||||
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このタイトルで想像されるようなライトノベルではありません。主人公の村上真介の勤める会社は日本ヒューマンリアクトといういわばリストラ屋、人員削減が必要な会社の委託を受けて会社側が退職させたい社員と面接を行い、転退職をすすめる企業です。本来であればその会社の人事部や総務部がやるべき仕事ですが、このような代行会社を利用した方が社内摩擦も起こりにくく、情実も入りにくいというメリットがあります。こんなビジネスが労働基準法的に許され実際に存在するのかどうか知りませんが、このアウトソーシングの世の中、いかにもありそうなビジネスモデルで、これを作品化した著者の着目点はなかなかフレッシュだと思います。 お話は各章毎に建材メーカの営業部長や企画推進の課長代理、玩具メーカの開発主任、大手銀行の為替電信部員、自動車者企業向け派遣企業のイベントコンパニオン、レコード会社のプロデューサと5種類の企業のリストラ話となっており、それぞれの企業がおかれた産業構造や、リストラが必要となった会社の事情がよく調べられているリアリティに富んだストーリーになっています。しかしながらこの書名にしても、あるいはACT1からACT5とされる横書きの目次やカバーのイラストにしても作者はあえてそうしたのでしょうが、一見ライトな感じに演出されています。別に深刻ぶった小説が好きなわけではありませんが、本書は手軽によめるビジネス小説などと一括りにされるようなもの以上の中身があります。文章も味わいは別として表現に破綻はありません。 リストラ面接対象者であった8歳年上の陽子との恋愛が各章をつなぐ縦糸として描かれており、少し描写が生臭さすぎるとの評価もあるようですが、私は小粋な都会風の映画のラストシーンのような仕上がりの本書の最後を読むと、この陽子とのエピソードは作者が最初から綿密に仕組んだ見事な起承転結になっているのだと感心しました。 | ||||
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リストラ専門の外部委託会社に勤める主人公:村上真介はリストラ対象者の面接を終えて考える。「こんな仕事のどかがいいのか,わからない・・・」そんなとき,真介は一人の8歳年上40代の女性:芹沢陽子という気の強い女性の面接を担当する・・・ 様々な会社のリストラの面接を担当しながら,主人公が自らの人生を回顧し,これからの自分の人生について考えていくと言うストーリー。この作者の他の作品に漏れない大変読みやすいものであるが,多少内容が薄いというか,物足りない感じがするのは否めない。同時期発売の新書『借金取りの王子』が続編に当たるらしいが,同作品を買ってまで読もうという気は起こらない。しかし,読みやすく面白い作品ではある。 | ||||
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状況設定、トピック、キャラはおもしろいと思うが、どの話も中途半端に終わった感があり、もの足りなかった。設定が良いだけに勿体無いと感じた。 進んで読む価値はないと思う。暇つぶしに良い一冊。 | ||||
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初めて読んだ著者の作品。リストラ業務請負業者という発想もいいし、リーダビリティも高いのだが、奥田英朗の二番煎じではないかという思いは最後まで拭いきれなかった。 たしかに、この作品ではリストラという深刻な題材を扱っているが、お笑いの要素がかなり濃い「伊良部先生シリーズ」だって扱われている題材は現代社会が抱える深刻な問題だ。ただし、現在の同シリーズ最新作「町長選挙」は別で、これは多少悪乗りし過ぎの感があるが。 他にも書かれている方がいるとおり、こういったシチュエーションを書かせたら奥田英朗の方が巧いし、登場人物のキャラも立っている。明らかな違いは、奥田英朗の作品には直接的な性描写がなく、この作品には結構登場するといったことくらいか・・・。でもこの性描写もよくある常套句ばかりが並んでいるので興醒めしてしまう。 奥田英朗の作品を読んでいなければ評価は高かったような気もするが・・・。 | ||||
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