■スポンサードリンク


推定少女



新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
【この小説が収録されている参考書籍】
推定少女 (ファミ通文庫)
推定少女 (角川文庫)

推定少女の評価: 4.23/5点 レビュー 26件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.23pt


■スポンサードリンク


Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全26件 21~26 2/2ページ
<<12
No.6:
(5pt)

直木賞作家、桜庭一樹の原点

この本は桜庭一樹の出世作といわれている『砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない』の前に出ています。『砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない』とこの本は共通点が多くある、というより同じテーマで描かれており、『砂糖菓子〜』の一種の続編あるいは番外編としても読めるので、砂糖菓子ファンの方は『少女には向かない職業』と併せて読んで損はないと思います。
『推定少女』は際立って「生きるという闘い」というテーマが強調されています。少女二人はどうぶつの森のような地方都市から大都市へ旅立ち、そこで安息を得たと思いきや突然生きるための闘いと選択を強いられます。といっても、アクションシーンはあんまりないんですが。対照的な少女の選択、そして心の揺らぎはこの頃から綿密に描かれ、読者を唸らせてくれるでしょう。ライトノベル的文法(直接的擬音、感嘆符の多用など)が多く使われ、『私の男』もしくは『赤朽葉家の伝説』から入った読者は戸惑うかもしれませんが、その源流には格闘家でもある桜庭一樹の本質があります。
推定少女 (ファミ通文庫)Amazon書評・レビュー:推定少女 (ファミ通文庫)より
4757719957
No.5:
(4pt)

あっても消えていってしまうもの

 中学生の頃、ある企業の商品開発の様子を示すドキュメント番組を見たことがあります。そこでは、女子高生の意見を取り入れて商品開発を行っていました。担当者の言うことには、子供の新鮮な発想を取り入れることによって、売れる商品を開発できるということでした。
 それを見てボクは思いました。あんたも昔は子供だったじゃん!何で今は同じ発想ができないの?ボクは、大人になっても子供の視点を失わない人間でいよう、と。
 子供の頃、親に対してムカついても、実際にそこから逃げ出そうとはなかなかしない。なぜなら、そんなことをすれば一発で生活ができなくなることを知っているから。結構、したたかなんです。
 そんな頃を思い出すお話です。
推定少女 (ファミ通文庫)Amazon書評・レビュー:推定少女 (ファミ通文庫)より
4757719957
No.4:
(4pt)

ストーリーも良いし、イラストも素晴らしい(*'д`*)ハァハァ

最後の最後まで漠然としていて、よく分からない内容の作品ですが、個人的には「砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない」より良かったです。('-,_ω-`)プッ
とある一人の女の子と、偶然出会った宇宙人かもしれない女の子、そして逃亡途中で出会った髪の長い女の子のような男の子と共に繰り広げられる逃亡劇。
逃亡中に主人公が語りだす思春期の女子らしい心理描写が胸に来ます。あぁ、こんなこと考えてたよなぁと僕は彼女の逃亡劇を傍観しつつ、15歳だった頃の自分に想いを馳せるのでした。('-,_ω-`)プッ
「砂糖菓子」と比べて何が良かったのかなぁ?
主人公が女の子なのにもかかわらず、自分のことを「ぼく」って言っていたから、男の僕でも感情移入できたのかなぁ?(笑)
後半へ進むにしたがって、内容の漠然度は徐々に上がっていきます。最後は、果たしてどうなったんでしょうか。
わけがわからないけど、幼い頃の自分を喚起させる何かがこの作品にはあったと思います。('-,_ω-`)プッ
推定少女 (ファミ通文庫)Amazon書評・レビュー:推定少女 (ファミ通文庫)より
4757719957
No.3:
(4pt)

子供の敵とか味方とか。

 ニュースで子供たちの思想の自由を訴える評論家。犯罪に走った少年少女を弁護する心理学者。学費を払ってくれるひと。しいては「子供たちの味方」。 年下の女の子が大好きな男性。子供でも入れる銃火器のお店。教育に悪い「子供たちの敵」。 この本を読み終わって、そんな大人の思い込みがいっさい逆転した「本当の子供の世界」を書いた話なのだと感じた。 つまりはこの話で、主人公の少女にとって前者は「敵」で後者は「味方」として描かれていたわけで。 そういう感覚のズレがテーマのひとつだと思う。 結論を言うと、実際その年頃の子供たちや、そのころの心を無くしていない大人たちが読んで共感するのを目的に書かれている本という印象だ。 それ以外にも、「大人」と「子供」の間のさまざまなズレ。 例えば、いわゆる「大人の精神」をもって分析するつもりで読めば、「登場人物たちは何もわかっていない」という感想を抱くはずだ。 そのとおり、この年頃の子供なんて何もわかっちゃいない。 だけど現実に大人たちは「いくら子供だからってそのくらいわかっているだろう」というような態度で接する。 その辺りのズレから生まれてくるもの。 ごく普通の中学三年生の少女が体験した不思議な出来事の中での、交わされる会話の中には、そんな空気が流れている。 特に「愛してる」という言葉に関する云々は一読の価値あり。 最後のまとめ方や投げっぱなしの謎などが難だったために星は一個ひいたが、本来話の筋を楽しむ話ではなく、登場人物たちのそんな想いを会話から感じつつ読む話だと思う。 むしろその辺りは不条理ものと割り切ったほうがよさそうだ。 なので、個人的には気にしなくていいレベルかと。
推定少女 (ファミ通文庫)Amazon書評・レビュー:推定少女 (ファミ通文庫)より
4757719957
No.2:
(3pt)

うーん……

15歳の少女の揺れる心や大人に対する反抗心などが素直な言葉で書かれていてよかったと思います。登場人物も個性的だけど、共感できる面があって好感が持てます。不思議なお話で読むほうも登場人物と一緒にハラハラする場面もあり、一気に読めるお話です。イラストレーターの高野音彦さんの絵も作品の世界にあっていていいと思います。しかし、最後のまとめ方等には難があり、読後感を損なってしまっているのがもったいなかったと思います。
推定少女 (ファミ通文庫)Amazon書評・レビュー:推定少女 (ファミ通文庫)より
4757719957
No.1:
(4pt)

燃える青春(絵は萌えるけどよっ)

公立中学校の3年生で15歳の少年は逃亡中にダストシュートの中で銃を持った同年齢の全裸の少女と出会う。その後の彼の物語は平凡な中学校生活でもラブコメでもない、普通の中学生が体験することは無かったはずの体験。でも、これもまた青春。本誌の中のカラーページは表紙と同じものとダストシュートでであった時の様子の2つの絵から構成されています。
推定少女 (ファミ通文庫)Amazon書評・レビュー:推定少女 (ファミ通文庫)より
4757719957

スポンサードリンク

  



<<12
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!