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推定少女
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推定少女の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.23pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全26件 1~20 1/2ページ
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購入したので分かりませんがとても迅速な対応ありがとうございます | ||||
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この小説には3つのエンディングが用意されている。 個人的に「放浪END」「宇宙人END」「精神病院END」と 私は呼んでいる。 どれも未来が違うため、三つ合わさって真相が分かるということではないようだ。 読後、色々と結末においてもやが頭に残ったが、主人公の苗字「巣篭」に込められた意味に気づいた時には納得することができた。 巣に篭っていた少女は「白雪」によって大人の世界に連れ出され、何者でもなかった彼女は大人の世界へと踏み入れる。 「白雪」の正体を理解することは出来なかったが、無味の炭酸水のような苦さと清涼感が残る良い物語であった。 …電脳戦士が何だったのかは本当にわからない。 | ||||
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他の作品も買いたいと思いました! | ||||
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巣篭カナと白雪は完璧な「少女」を現わしていると思う。 カナが何をやったのか、白雪が何者なのかはもうどうでもいい。 兎に角彼女達は逃げるべきなのだ。 「大人」もなる事から どうか逃げ切って、15歳の少女のままでいて欲しい。 | ||||
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いろいろ奇想天外な物語が展開されてゆきますが、根底にあるのは、青春と絶望、子供と大人の中間で揺れ動く心なのかなと思いました。 | ||||
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『彼女たちは、夜を逃げる」この本の帯についているキャッチコピーはこのように書かれていました。このキャッチコピーと実際の内容が読む前と後で持つ意味がまったく異なっているように感じます。対象年齢はどちらかといえば大人向けではなく中高生向けではないかと思います。 作中に出てくる大人たちにとっての「子供」と、子供たちが持つ自分たちの「子供」の考え方の差が読んでいく中でどんどん顕著に表現されていて、その考え方の差について注目して読み進めていくのが個人的に楽しかったです。この本はゲームのように何種類かの終わり方が待っていて、それぞれの終わり方の中で主人公が大人になったり、子供のままでいたりなどいろんな解釈ができます。この作品は非常に読みやすい。 | ||||
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本来ライトノベルレーベルで書かれた作品ですので、この本のメインターゲットは若年層です。 その為、本を読み慣れている大人がこの本を読むと話の内容にも、その終わり方にも疑問がたっぷり残るはずです。 それでもメインターゲットである中高生が読めば、ファンタジー的な要素に押されて「あぁ良かった」と思える作品になるんじゃないかなと思います。 文章は読みやすかったですし表現も平易ですが、人によっては合わないであろう点もあるので、店先で表紙を少しでもめくって見てから買うことをオススメします。 | ||||
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いや、日本語は美しいけどね。 (ネットで小説の手本として勧められる桜庭作品なだけに) しかし、ストーリーが支離滅裂すぎる。 伏線も回収してないし。 主人公のカナが突然ブラックアウトして 幻覚を見るシーンが多用されているが、 これって......ヤバい薬でもやっているんじゃないの? と疑ってしまう様な描写。 (SFの大御所のディックも薬やってたし、フランスの文豪も そういう奴多かったしなぁ......作家に薬は必要悪か?) 後、大人と子供の境界とか思春期の思い出がどうのこうのと書かれていますが この小説ではっきりとそんな大仰なテーマを明言している箇所は皆無です。 3つあるエンディングの一つで「大人になりたくない」というカナの 独白が一カ所あるだけです。 このストーリー構成から子供の心理だとか、思春期のモラトリアム云々なんて 導き出されないですよ。 多分この作品、登場人物も薬やって、作家も薬やって、読者も薬やって 皆でパープリン妄想しているだけなんだな、と。 長くなってしまったが一言でまとめれば「意味不明」なストーリー。 ただ最初に言った通り日本語の文章は美しいよ。 | ||||
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今作、推定少女は以前にライトノベルとして刊行されていた作品です。 この作品に限った事ではありませんが、この人はライトノベルのような題材も一般文芸のように書くのがとっても巧い印象を受けました。 主人公カナの大人への不信感だったり、そういったその年齢特有のモヤモヤした感じとかを丁寧に描いています。 ライトノベルの定義とか、難しく良く分かりませんが、こういう所が一般文芸のような読み口に感じるのかと思いました。 エンディングが三つあるのも、ノベルゲームみたいで面白いですね。 自分はバットエンドである「放浪」が好みです。 | ||||
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ストーリーとしては主人公・巣籠カナは何をやらかしたのか? デザートイーグルを持った謎の少女・白雪は誘拐されたお嬢様なのか 宇宙人なのかという、かなりサイケデリックなものではあるが、 巣籠カナが腹の中に複雑な感情を抱きながら、十五歳という若さゆえに 不器用かつ舌足らずであるために、自分の思いをぶつけることができず、 結果的に表面でしか物事を見ようとしない大人たちに対して葛藤したり、 自分自身にいらだったり、大人になるまでの辛抱と諦めたりするさまを 巧く描いている。 確かに十代の頃、周囲の大人は将来は何になりたいと問うくせに、 いざそれを明かすと、「現実を見ろ」「みんながみんな思った通りの 職業につけるとは限らない」「あなたの学力じゃムリ」などと色々な 理由や難癖をつけて否定し、挑戦することすら許さないという理不尽な 扱いに辟易し、親に対しても「『スポンサー』にはいい顔しとかなきゃ」 みたいな割り切った考えをしていたことを思い出す。今思えば、 自分で決めた行動に対する結果と責任を受け入れられないのなら、 大人の言うことを聞け。その範囲で行動するならケツを拭いてやると 言うことだったのでしょうけど。 自分がいつか親になり、子どもが中学生くらいに成長したら、 「何でも好きなことに挑戦してみろ。責任は俺が取ってやる」と言って あげられるほどの心の広さを持ち合わせることができるだろうか。 | ||||
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大人も子供の頃の記憶を喪失しているのではと思わせられた作品です。この作品はいわゆる子供のエゴがつまっています。子供から見た大人、子供から見た社会、子供から見た純粋な疑問、といった子供のエゴがつまっています。この作品は忘れていた疑問を思い出す事が出来ます。またこういう疑問を抱いた事の無い人、成功している人や特別に苦労している人でも読んでこういう疑問もある事を考えてみるのもいいかもしれません。大人なら公式を使用して納得のいく解答を導きだせます。しかし、子供にとって必要なのは公式の使い方ではなく公式の導き方です。 | ||||
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『砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない』の登場人物たちの原型が躍動する。本作と『砂糖菓子〜』の登場人物の対応関係から、テーマを大上段にふりかぶらないこの作者のテーマ性を見いだすことができるだろう。一見、主人公の未来にだけ救いを託したような『砂糖菓子〜』に漂う、それだけでない肯定感を、本書によって補強され、ホッとした気分になる。千晴少年のセリフ「まだ見ていない色を語る言葉はない」は、否定形で語られた希望の名言。 | ||||
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『砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない』の登場人物たちの原型が躍動する。 本作と『砂糖菓子〜』の登場人物の対応関係から、テーマを大上段にふりかぶらないこの作者のテーマ性を見いだすことができるだろう。 一見、主人公の未来にだけ救いを託したような『砂糖菓子〜』に漂う、それだけでない肯定感を、本書によって補強され、ホッとした気分になる。 千晴少年のセリフ「まだ見ていない色を語る言葉はない」は、否定形で語られた希望の名言。 | ||||
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とある事情から逃亡者になった中学三年生の少女と 片田舎のダストシュートで氷漬けにされていた少女 ふたりは特にあてもなく東京まで逃げていき ひとりの少年と出会う 本筋はとてもシンプルで 語り口も軽い 中学三年生が書いたもの ということを意識しているのかもしれない 本書には奇妙なことに三通りのエンディングが用意されており 大筋は似ているものの すべて異なる 作中に張った伏線を回収せずに完全に読者に投げつけるという手法は ここまで大胆だとなかなか清々しいくらいだ やや物足りなさは覚えるものの 軽快で読みやすかった | ||||
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とある事情から逃亡者になった中学三年生の少女と 片田舎のダストシュートで氷漬けにされていた少女 ふたりは特にあてもなく東京まで逃げていき ひとりの少年と出会う 本筋はとてもシンプルで 語り口も軽い 中学三年生が書いたもの ということを意識しているのかもしれない 本書には奇妙なことに三通りのエンディングが用意されており 大筋は似ているものの すべて異なる 作中に張った伏線を回収せずに完全に読者に投げつけるという手法は ここまで大胆だとなかなか清々しいくらいだ やや物足りなさは覚えるものの 軽快で読みやすかった | ||||
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6年前にファミ通文庫版を読んでどうにもモヤモヤしたものを感じたのですが、 今回の完全版を読んでようやくすっきりしました。逃避行を続ける二人。 あとがきや解説を読む限りではEnding1が本来想定していたEDなんでしょう。 残りは指定によって歪められた結末…なんだかまじめに批評しているのが滑稽に思えてきます。 殺人事件は起こってしまったけど白雪も幻じゃない。予定調和なんかぶっとばせ。 人からみればバッドエンドでも昔に戻った気分になった自分にとってはこれこそが ハッピーエンドだと感じました。作者は賞を取ってからライトノベルから離れているようですが また書きに来てくれないでしょうかね。 | ||||
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大人になる前に はやく大人になりたい人に 大人のことが大嫌いな人に そして、「大人」と「子供」を併せ持つ、19歳に。 この本を贈ります。 この本がどうだったとか自分は何を感じたとかをここで書くつもりはありません。 それは人それぞれ違うものであるはずだし、またそうであってほしいと思うからです。 それだけの多様性をこの本は持っています。 自分の感性を大切にしながらこの本と対話してほしいと思います。 | ||||
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最終章以外は、物語は一筋に進む。桜庭一樹が描く少女らしい、痛みと怒りを甘さでくるんだような、少女でしかありえない少女たちの物語だ。 家族内の問題や、教室の中の閉塞感、世代特有の焦燥感や無力感。一枚岩でありえない記憶と自我。純粋さを失って複雑に曖昧になっていく私というもの。胸の奥がひりつくような懐かしさが立ち上る、圧倒的な既視感。 あの年頃の気分を、どうしてこう、この人は書くのが上手いのだろう。大人になりたくない、大人になりきれない、大人になることが途方もなく難しく感じていた、あの頃の気分を。 現実からは逃げ切れない。現実に追いつかれ、飲み込まれる。それが、穏当で安全で現実的な終わり方であり、多くの大人はそんな風にその時代をやり過ごしてきた。だから、生き延びることができて、再び元の世界に戻れることは、ハッピーではある。 でも、せっかくのSF設定なのだ。一人ぐらい、そのまま逃げ切ることを許してあげてもいいじゃないか。子どもの頃を思い出した後では、Ending1が一番のハッピーエンドのような気もした。 | ||||
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「己の無垢なる〈分身〉との邂逅と別離」をテーマにしているという 意味では、『砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない』と対をなす作品。 ただ、『砂糖菓子』が明確な事件が起こるミステリ的要素を含んだ作品であるのに対し、 本作は、一種のマジックリアリズム的手法で思春期の焦燥や不安が描かれています。 そうしたファンタジックな作品空間が選ばれることで、少女の淡く、 儚い心情が、より切実に読者の胸に迫ってくるように感じました。 ところで、この角川文庫版では未公開エンディング2本を含む、 三通りの結末が収録されています。以下、その内訳を記します。 ・「Ending1 放浪」…最初に書かれたもの ・「Ending3 安全装置」…編集部の要請で、ハッピーエンドに書き換えたもの ・「Ending2 戦場」…3を短くと要請され、書き換えたもの ファミ通文庫版では、2がエンディングとして使われています。 三通りのエンディングを、それぞれ単独で娯しむことも可能ですが、 やはり、すべてを一つの物語として受け取るべきなのだと思います。 謎の美少女・白雪の正体は結局なんだったのか、「電脳戦士」はその後どうなったのか……。 本作は、そのようなことへの「答え」を求める物語ではありません。 ある人にとっては、現在進行形の、また、ある人にとってはるか昔に通り 過ぎた、思春期という疾風怒濤の季節を生きる自分と出逢う小説なのです。 | ||||
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家出した少女と、眠りから覚めた謎の少女の逃亡劇。冒頭から、謎とサスペンスが全開。面白い。 出てくる大人がみんな類型的なのは、なんだけれど、彼らは端役だから大した問題ではない。その分、少女の心情がたっぷり描写されている。 そして、クライマックスがよかった。あっちへ行ってしまう人たちとの別れがせつない。それでも、主人公の少女は、こっちで折り合いをつける。大人になっていくのだ……。 ラストには不明な点も残る。版元の意向があり、変更があったとか。角川版ではいくつかのラストが用意されているらしい。少し気になるけれど、それを差し引いても、十分、楽しめる作品。 | ||||
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