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ストレート・チェイサー
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ストレート・チェイサーの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.25pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全8件 1~8 1/1ページ
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いつも西澤作品は最後に意外な真犯人が現れる。推理する人は今回は、十代の女の子というところも意外性がある。魔法の眼鏡によるトリックであるが、それを使ったものが犯人ではなく、愛する人を助けるための行為であることも何となく癒される。 | ||||
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うーん、まあまあかな。 作品そのものに仕込まれているカラクリは、勘のいい人ならすぐに気づいてしまうかも。 で、密室とかはでてくるんだけども、そこは西澤保彦なのでSFでアレ。 裏表紙のあらすじで「感動傑作!」と銘打っていて、たしかにハッピーエンドではあるのだけど、感動まではしないかな。 なによりもアメリカーンなノリがいまひとつなじめず、キャラクターのよさもなかったのが残念だった。 | ||||
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アメリカの地方都市を舞台にした交換殺人と密室殺人が発端だが、これらの要素から想像するような方向には話が進まないのが西澤作品らしい。あまり全面に出ていないが、これもいわゆる西澤SF趣向の推理の一群に属する作品である。 それゆえ、密室のトリックなどは真面目な人だと馬鹿にするなと怒りだすレベルだが、西澤作品を読んでいる人にそんな人はいないはずだからまあいいだろう。 最後の一行の仕掛けが面白いのだが、このネタを採用している割には、一部視点的に描写するのが不可能な個所があるような気もするのだが・・・。 いやに会話文が多く、台本みたいな文章だな、文章下手糞なのかと最初読むと感じてしまうが、それも最後の一行の仕掛けでそうなるのは仕方ないと分かる。 | ||||
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ミステリーの醍醐味は何といっても「どんでん返し」であろう。物語の終盤で明かされる意外な真実。それまで読んできた内容が一瞬にしてその相貌を変え、何気なく読み飛ばしていたエピソードが、実は周到に編み込まれた伏線だったことに気づかされる驚き。「返し」が深ければ深いほど、すなわち読者がだまされていた時間が長ければ長いほど、その驚きは強く感動も大きくなる。 その「どんでん返し」の配置はもちろん物語の終わりに近ければ近いほどいい。中盤よりも手前に「どんでん返し」があっても、その後何もなければ尻すぼみである。さらに「どんでん返し」は短ければ短いほどいい。どんなにすごい「どんでん返し」であっても、その説明に例えば百ページ近くもかかってしまっては、読んでいるあいだに読者は白けてしまう。 そういった意味では本作は、少なくとも「どんでん返し」に関しては、ほぼ理想的と言えるのではないだろうか。何しろ最後の一行で全てがひっくり返るのだから。 いわゆる叙述トリックであり、賛否両論があるだろう。個人的には面白い試みだと思った。しかしそのトリックに包まれた中身のミステリーそのものは、それほど面白いとは思わなかった。しかもこのトリックはSFの力を必要とする。外側のトリックを美味しく作るために、内側の食材が犠牲になっているという印象を受ける。好き嫌いが分かれる作品だろうが、読んで損はないと思う。 | ||||
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名前も素性も知らない二人の女性と“トリプル交換殺人”の約束をしてしまったリンズィ。 あくまで冗談のつもりで、気に障る上司であるウエイン・タナカを殺害対象に指名した。 その翌日、タナカ邸の密室――内側から閂とチェーンがかかり、 人による工作が不可能な――の中で、他殺死体が発見される。 交換殺人が実行されてしまったのか? さらに、同じような密室殺人事件が発生し……。 SF的設定が導入されたミステリであることを念頭において読めば、 本作の仕掛けが何かを予想することはさほど難しくないと思います (叙述に詐術がほどこされた×××××のヴァリエーションですね)。 とはいえ、母子癒着や同性愛、人種差別といった著者が多用するモチーフ に彩られた一風かわったラブストーリーとしては、なかなかよくできています (東野圭吾の○○○○○テイストともいえるんじゃないでしょうか)。 最後の最後で真相を明かす演出も、若干ベタですが、心地よい余韻を生んでいます。 | ||||
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1998年にカッパ・ノベルスとして出たものの文庫化。 西澤氏お得意のSFミステリである。それに馴れていない人は怒るかも知れない。ご注意。 プロットはなかなか凝っている。真相には確かにビックリ(違う意味でも!)。犯人も意外な人物だし、ミステリとしては基準点に達しているのではないか。 ただなあ・・、あのトリックはありなのかなあ・・。 | ||||
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西澤氏はSF的設定の中である縛りを設け、その縛りの中で謎を論理的に解くというロジカル・ミステリの大家。その西澤氏がアメリカを舞台にトリプル交換殺人とそれに纏わる不可能犯罪に取り組んだ作品。 だが、読んで中途半端なモヤモヤした気持ちに包まれる。部分的に気の利いたアイデアもあるのだが、作品の意匠が「それは、ないだろう」と言うものなのだ。どちらかの方式に決めて書いた方がスッキリした作品になったと思う。そうして貰わないと冒頭の紹介が...。 | ||||
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まず、交換殺人、密室殺人と聞いて、正統派本格推理を期待すると 裏切られますので気を付けましょう。 途中までは本格の雰囲気たっぷりで、おなじみ論理のアクロバットも 見られてとても良かったんですが、結局はミステリーのタブーが、、、 西澤氏の変格作品に慣れている読者にしか賛同を得られないでしょう。 ラストのヒューマンドラマに多少の感動はありましたが、あえて外国 を舞台にした必然性や、その効果は疑問です。 | ||||
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