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少女七竈と七人の可愛そうな大人
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少女七竈と七人の可愛そうな大人の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.25pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全65件 61~65 4/4ページ
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表紙をみて気になっている人も多いはず。 この美しい二人の切ない物語です。 読んでいる途中、この2人がどうなってしまうのだろうと、 読み進めるのが怖かった。でもページをめくる手は止まらない。 読んでよかったです。 話ごとに語り手が変わる・いろんな視点から物語が語られていくのも おもしろかったです。 | ||||
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後々ライトのベル作家の作品だと知ったが、文章は十二分に読ませるものがある。 主人公の少女七竈の独白文が凝っていて、「吹け 滅びの風」「○○後輩」といったエッジの立った(?)台詞回しが強く印象に残った。 筋立てには特筆すべき点はないのだが、登場人物の特質や会話のテンポを重視するなら格別の作品かもしれない。 | ||||
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うつくしい。 うつくしい、世界。 うつくしい、少女。 うつくしい、生きかた。 鉄道模型に閉ざされた、異母兄弟少年・雪風と、いんらんな母の娘、少女・七竃の、うつくしい言葉でつむがれる世界。 昭和の頃に、実らない恋に対する無自覚の煩悶から、堅物箱入り娘のままの小学校教諭でありながら、7人の男と関係を持つことで、自分を変化させてみたいと願った川村優奈。 誰かの子供を身ごもり、私生児を出産。その娘、七竃は、とてもうつくしいかんばせをしていた。 母・優奈、娘・七竃、かつて優奈と関係を持った男たち、公務員を退職した祖父、引退した警察犬、優奈の友であり風雪の母、優奈が欲しても手に入らなかった男・田中。 狭い共同体、狭い人間関係の中で、それぞれのまなざしから切り取られる平凡なはずの世界は、わずかに、少しずつ、でも確実に変容していく。 個性溢れる脇役が、ずいぶんとたくさん顔を出すのにも関わらず、すっきりとまとまっており、理解しやすい。桜庭一樹の今後のさらなる広がりに、期待大だ。 | ||||
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七竈の母、川村優奈は平凡な女性ながら数多くの男と交じり、子を宿した。 昭和の田舎にあってこの行為は忌むべきものであり、その結果生まれた七竈は肩身の狭い思いをすることとなる。 輪をかけて不幸なことに、母に似ることなく彼女のかんばせはあまりにも美しく狭い田舎社会では悪目立ちしてしまう。 しかし、そんな彼女にも唯一心を許せる幼馴染が居た。 同じように美しすぎる美貌をもった男の子 雪風 である。 ちょっと古風で丁寧な話し方をする七竈。 あまり口を開くことはないが、多くの時を七竈と共に過ごした雪風。 家を空けることが多くなり、遂には育児を祖父に任せ放浪を続けるようになる淫乱な母。 小さな彼女らは青春期特有の永遠感を抱き、この時がずっと続くものだと信じていたが…。 優奈の奔放に巻き込まれた大人たちと、最大の被害者である子供が織り成す少し悲しく儚い恋愛物語。 うーん、情緒豊かな作り込み。 何か環境が変わるきっかけが起こるわけでもなく平凡な日々を過ごしているのに、徐々に同じでは居られなくなる心情の移ろい。 そして、便宜上恋愛小説とは言ったものの、強く熱く想いを寄せる恋があるわけではなく少し様相を異にする風情がある。 良い意味で同じ人が『GOSICK』を書いているとは思えない(笑)。 | ||||
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人気ライトノベル、GOSICKシリーズの著者、桜庭一樹氏の単行本(もしや初のハードカバー?) 大変遺憾ながら”美しく”生まれてしまった17歳の少女、川村七竈(かわむら ななかまど)と 七竈の住む町のもう1人の異形、美しい少年(七竈の友人)桂雪風を取りまく可愛そうな7人の大人たちのお話。 桜庭作品といえば”少女”といってもいい程だが 今回も”美しい”少女が桜庭さんの手に掛かると、いやらしさや特有のプライド、意識、 ある種の自覚などを持たないサッパリ美少女になる。 サッパリだがそれでも、芯の部分はしっかりとした”女性”を持っている。 桜庭作品に出てくる少女たちは、まるで砂糖でコーティングされた菓子のようだ。 側が溶けると現れる芯の部分に、僕は毎回翻弄される。 ライトノベルで注目を浴びている桜庭氏だが 最近では「少女には向かない職業(このミスで20位にランクイン、現在GAOにて連続ドラマ放送中)」 「ブルーススカイ」を始め文芸雑誌にも執筆をするなど、幅広い活躍をみせている。 今後も長編を文芸誌で連載予定だとのこと。 今後の活躍に期待しつつ、手にしっくりくるこの本を手に あなたも 桜庭作品の少女特有の甘い香りのする銃に 照準を定められてみてはどうだろうか。 | ||||
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