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少女七竈と七人の可愛そうな大人
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少女七竈と七人の可愛そうな大人の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.25pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全65件 1~20 1/4ページ
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田舎で美少女に生まれたゆえに注目されてしまうというお話。父親は不明だけど、きっとあの人…それに気づいて、年を重ねるほど生きづらくなっていく。すごく面白いです。宇垣美里さんが読んで、東京行きを決意したそうです。確かに宇垣さんのような美しく、賢い女性は地元(彼女の場合は兵庫県)では生きづらいのだろうなと思う。 | ||||
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先にこの作家の「砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない」を読んで、けっこう深い内容の小説だと思ったし、そういう作品を書く作家さんかと思ったのですが、こちらの小説はもう少し重さを抑えた、ライトノベルと称して差し支えない作品になるのかもしれません。 顔のことを『かんばせ』などと古めかしい表現で作品中に何度も言い表し、人並外れた美形な顔に生まれた男女の苦悩が一つのテーマになっているようですが、そんなに美しく生れてこなかった私などからすれば、そんなに真剣に悩むこととはにわかには思えなくて、ちょっと共感することは困難でした。まあ実際にものすごいイケメンや、とてつもない美少女に生まれた人にはそれなりの、苦労はあるのかもしれませんが・・・ ネタバレになりますが、七竈と少年雪風は、血縁関係にあるのですよね(多分ふたりの父親が同じ人物)。ただ雪風の母親と田中教諭が兄弟であるという設定でもあり(しかも七竈の母と実際に肉体関係もあった)、七竈は田中教諭の娘の可能性もあるのかと思わせたりするのが、まわりくどいと思いました。 七竈がもし田中教諭の娘なら、七竈と雪風はいとこということになり恋人同士になっても問題はなくなるわけですから、七竈と雪風の関係については、もっと早い段階からはっきりさせたほうが、七竈と雪風がもう一歩近付けない理由がわかりやすかったと思います。 解説の古川日出男氏も気に入ったようですが、七竈達の後輩の緒方みすずという登場人物がけっこう魅力的に感じました。友人がほとんどいない七竈が、「先輩」と呼んでくるみすずに対しては、「後輩」と返したりして心を許している様子が、ほほえましいと感じました。 また、みすずは夏風のことが好きなのに、七竈と夏風が離れてしまうのを悲しんだり、七竈ともずっと一緒にいたいと泣いたりする箇所が、一番この小説の中でリアリティを持って共感することができた部分です。 | ||||
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レビューを信じて購入したが、ブックオフで購入した方が良かった。 | ||||
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まるで繊細な絵の中にいる少年少女の姿が美しくも切ないです。 言葉選びも独特で美しく、セリフも言葉も情景も頭から離れません。 桜庭先生の作品の中でこれが一番のお気に入りで、何度読んだのかわかりません。 しんとする冬の寒さと雪景色が印象的だからなのか、毎年冬になるとこの作品に心惹かれ読んでいます。 | ||||
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この作品で桜庭一樹の本は、5冊目となりましたが、いつも感動して読んでます。 但し、『赤朽葉の伝説』『ファミリー・ポートレイト』程の感動は、ありませんでしたが、いつものように、個性的な登場人物達とそつのない物語の流れで、この作家らしさが出てます。 まあ読んでよかったという評価ではあります。 | ||||
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角川文庫の桜庭一樹は愛読していたが、本書が抜けていた。読めて良かった。 「美しく生まれてしまった」七竈は、幼馴染の美少年・雪風と趣味の鉄道模型に没頭する毎日だ。 母親の優奈は男漁りに忙しく、出て行ってしまった。 祖父と二人暮らしの生活はそれなりに好ましいが、いつまでも続くわけではない。 冬の旭川を舞台に、少女の青春が描かれる。波乱の乏しいストーリーだが、妙に吸引力がある。 犬や脇役の人物が語り手になる趣向が、変化をつけてくれる。 ヒロインがクールで皮肉屋なのがいかにも桜庭一樹らしい。うむ、こういうのが読みたかったのだ。 | ||||
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後ろの方良かったです。良い青春小説でした。青春小説なんて言うと誤解されるかもしれませんが。七竃面白い娘でした。真夏に冬の北海道の話を読みました。昨日は台風も来ました。この本のことを知ったのは、紗倉まなさんの「最低」のあとがきでです。桜庭さんの本を読むのはこれで2冊目です。1冊目は「私の男」。アレは強烈でした。映画も。 帯を読んで七竃、どんな高飛車な子だろうという先入観がありました。 | ||||
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以前、はじめて読んだときは、ビッチゆうなが気持ち悪い!って印象が色濃く残り大嫌いな話に感じましたが、最近なんとなく思いだし何故か、いまならわかるかも知れないと読んでしまいました。そうしたらば、美しいかんばせを持った七竈と雪風のせつなくうつくしい日々が素晴らしかったです。ゆうなのせいもあり、ふたりはとても似ているのがかなしい。それらを理解したイマではすきなタイトルです!! | ||||
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主人公が淡雪のようなイメージ。綺麗だけど掴むと冷たくすぐ溶けてしまうような。そんな儚さが物語全体に揺蕩っている。どこか浮世離れしてる子たちの、どこか幻想的な作品。 | ||||
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同じ街で美しく生まれてしまった七竃と雪風と周りの大人たちの物語。 平凡な日常から抜け出すために辻斬りのように7人の男と関係を持った小学校教師の河村優奈から、地方都市で生まれ美しいことを消費されつづけた乃木坂れなまでたくさんの大人が少女の平穏な生活を脅かす。 サッと物語が流れていく小説であった。 | ||||
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なんだか現実味のない美しすぎる主人公。なのに彼女の周りの状況や心情の描写は妙にリアルです。美しい自覚があるのに特に何もせず親友と趣味の世界に没頭するのも逆に人間らしい。 全体的に言葉の選びがきれいで、詩のような世界と現実が混ざりあっているので、私には新鮮でいろいろ感じるものがありました。読み手によっては少し賛否がわかれるかもしれません。 | ||||
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私のミスで誤って頼んだため。この本には罪はないのですが 逆恨みです | ||||
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桜庭さんのファンですが桜庭さんなら何でも勧められるわけではない。 ファミリーポートレートが一番好きだけど簡単には勧められない…。 Gothicは有名だけど本当に勧めたい桜庭さんらしさじゃない…。 やっぱりこれですわ。 文章の美しさとか人間関係のリアルさとか。 警察のシーンとかいちいち心をぶん殴る。 だけど時間はゆったりしてる。 私も読みながら二人を離したくないと思った。 切ないよおおおあうあう… 七回読んだけど炭になんかなってないわ、また読も | ||||
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ストーリーは面白かったのですが、文章が読みづらいです。入り込むことができず、頭に描いた舞台は棒読みのまま読み終わりました…。他の読者の評価が良かったので購入しましたが、拍子抜けしました。 | ||||
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桜庭一樹さんの本は、これで4冊目ですが この本は、最も好きな作品です! 今でも、読後に味わったあの感じは何だったろう、と思い出します 爽快感でもなく、哀愁でもない、ユーモラス そう、言うならば 桜庭一樹独特のユーモラスが溢れてて、魅きつけられたのです まず、主人公 : 七竃の "遺憾ながら美少女に生まれてしまった"という設定 主人公が美少女ということ自体、僕は初めてで驚いたのですが 笑 その七竃が、どこかズレちゃってるので 美少女という設定も、嫌味なく受け入れられます そして、これは『私の男』でも使われていた技法ですが 章によって、主人公を変えて、物語を展開させていく この独特のスタイルが面白いです 特に印象的だったのが、犬の視点で語っていたトコ (個人的には、私の男よりも、良い感じにまとまってたと思います) それにしても、どうしてユーモラスという感情を 読後に抱いたのだろうか それはきっと、分かり易いハッピーエンドではなかったけれど 七竃も優奈も、結局はそれで幸せで 取り残された、雪風もみすずも なんだかんだで、不幸な道は歩まなさそうな気がするから、かもしれない | ||||
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言葉遣いが非常に面白い。 「かんばせ」 はこれからしばらく僕の中で流行語となるでしょう。 文章も流れるようで、出てくる人物が美しいというのも私好みです。 僕も中学生の時、二年ほど旭川に住んでいたのを思い出したりもしました。 ・・・・・ただこれってほとんど少女マンガじゃないんですか? という疑問符がつくので星四つ。 | ||||
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砂糖菓子の弾丸や推定少女は「あたし」が主人公の物語で桜庭さんを代表する作品ですが、この作品はそれらとはまた違った 一面とメッセージ性を持っていると感じました。 良いなと感じたのは、七竈をはじめとする登場人物達の言葉遣いで、このおもしろおかしくて、どこか癖になってしまう言葉の数々が 他の作品にはない雰囲気を作り出しています。 時には切なくもあり、愚かでもあり、だけど綺麗な言葉。それが心に残ります。 田舎町の世界の狭さというのは私自身大変共感できるものがあり、そこで生まれてしまった少女の苦悩や彼女を取り巻く人間関係、避けられない時間の流れ、 今が二度とやってこないということ、そういった人生というものの真実が痛いほどに描かれて、読み終えた後は自分のこれまでの日々を考えさせられました。 「可愛そうな人達」はきっと今も日本中に数えきれないくらい存在しているんだと、自分もその中の一人なんだと感じました。 そして、それでも人はそれぞれの事情を抱えて生きていかなければならないと、生きているんだと。 読みやすかったので一気に読んでしまいまいたが、また読み返したいと思える作品でした。 | ||||
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ところどころ読んでいた桜庭氏の本を全部読んでみようと思い立って、特に期待せずに買ってみた。エキセントリックなのにひっそりした感じで結構面白かった。 | ||||
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もう代表作中の代表作なのではないでしょうか。何故か知名度は低いようですが。 この詩的感性の連続はマシュマロ地獄のようです。 もう全部の行が名セリフと言ってもいいくらい、半端ではない音感です。 そして恋愛小説をテイのいい砂糖菓子にしてしまわない苦みばしりっぷりが、この人の男っぷりの良さ(笑)ですね。 薄いようで濃厚な、ダークなディープキスをされて、 濡れつつも傷付けられて、 ケアもされないまま放置プレイ。 そんな素敵な軽いSMごっこ。 僻村人間関係脱皮ガイダンスです。 | ||||
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私は桜庭一樹の作品は砂糖菓子の弾丸は撃ち抜けない、少女には向かない職業に次いで 三作目ですが、これが一番良かった。 この本を読むまでは恥ずかしながら、この人は同じようなのしか書けないんだなあと 失礼極まりないことを考えていましたがそんな事はありませんでした。 あらすじを読んだとき、七竈は自分の美貌に惑わされてる人々をひたすら冷ややかに見ている構図が浮かびましたが 七竈自身も母や自身の美貌に振り回されていて、年相応に幼いところもあって感情移入しやすかった。 他の方も言っていますが、桜庭一樹入門としても良いと思います。 色々な人の視点から歪な関係が明らかになる所が三羽省吾の厭世フレーバーに似てるので どちらかが気に入ってる方にはもう一方もオススメできます。 | ||||
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