■スポンサードリンク


邪魅の雫



新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!

邪魅の雫の評価: 3.79/5点 レビュー 98件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.79pt


■スポンサードリンク


Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全98件 41~60 3/5ページ
No.58:
(5pt)

このシリーズが読めるだけで幸せ

大磯、平塚でおこった連続毒殺事件。
様々な人物の視点から描かれる、入り組んだ物語は「あの男」によって収束される。
毎度のことながら、京極氏の豪腕によって何度もうなってしまった。
今回は、主要なキャラクターたちがわんさか登場。
新キャラたちも味わい深いの人物ばかり。
探偵・榎木津が絡んだ事件なのだが、榎木津の出番は少なめ。
でも、人間味のある榎木津をちょっと垣間見ることができたので嬉しい。
邪魅の雫 (講談社ノベルス)Amazon書評・レビュー:邪魅の雫 (講談社ノベルス)より
4061824384
No.57:
(4pt)

コンセプトは大好きですが、

話の舞台が広すぎで、好みじゃないです。
私はこじんまりとまとまっている姑獲鳥の夏とか鉄鼠の檻
みたいなほうが好きです。
益田や青木がメインだけど、個人的には、やっぱり、中禅寺や榎木津
の登場場面がもっとほしかったです。
最後のページ、榎木津のことばには鳥肌が立ちました。最後のページだけ
何度も読み返してしまいました。
邪魅の雫 (講談社ノベルス)Amazon書評・レビュー:邪魅の雫 (講談社ノベルス)より
4061824384
No.56:
(5pt)

切なくて哀しい…。

榎木津が大暴れ!京極堂がびしっと祓う!関口君がうぅあぁと唸る!と、毎回同じパターンを望んでいる人には向かないかな。私は同じパターンの話を何話も読むのは嫌いなので痛快な話もあれば哀切な話もある、って方が好き。毎回同じじゃつまらないしね。今回の話は、とにかく辛い。読んでる側も心が痛い。前作もかなり切なかったけどちょっと切なさや哀しさの種類が違うかな…。ラストでは思わず涙が零れた。もしかすると男性にはわかり辛いのかもしれない。これは女性が読むと、相当辛くて鬱になりそう。でも、とても面白い。
邪魅の雫 (講談社ノベルス)Amazon書評・レビュー:邪魅の雫 (講談社ノベルス)より
4061824384
No.55:
(3pt)

今回は憑物が憑かなかったかな

このシリーズは私の中では推理小説とは思っていない。私の中の位置付けは『憑物落し物』だ。
そういった意味では、今回憑物が憑かなかったし、そのため落ちようもなかった。
本作は、長文読解に近いものがあり、そういった意味では推理は要らず、きちんと読んでいけばその文章の中に誰が誰を殺したかは書いてある。ただその長文と言うのが800ページ程あるのであるが。
このシリーズの魅力はいろいろあるが、その一つは薀蓄であり、その妖怪の話しであり、寺社仏閣の話しであろう。本作は、ほとんど薀蓄がない。
憑物が憑かず、薀蓄もないと、今一つといったところもあるのだが、やはりそれはそれでこの著者の文章は好きではあるので、また次作に期待したいと思う。
邪魅の雫 (講談社ノベルス)Amazon書評・レビュー:邪魅の雫 (講談社ノベルス)より
4061824384
No.54:
(4pt)

少し残念かな。

京極夏彦さんの作品を読むと、日本人に生まれて日本語でこの作品を読めて良かったといつも思います。今回もそう思いましたしストーリーも面白かったです。
個人的に好きな青木刑事がたくさん描かれていて嬉しかったし、色んな人の違う一面みたいなものも見られて面白かったです。
最後が今までと少し違い切ない感じだったのがすごく印象的でした。
ですが、途中で推理小説でいう所の<犯人><トリック>などにあたる部分が分かってしまいました。最後の京極堂の憑物落としでも「いや、そんなに説明しなくても、もう分かってるし」という感じになってしまい、あのパズルのピースが次々にはまっていくような「ああ。そうだったんだ!」がなくて残念でした。前作の『陰摩羅鬼の瑕』でもそうだったので、初めのころのように登場人物達と一緒に憑物落としされる感覚になれるような作品を次回に期待したいと思います。
邪魅の雫 (講談社ノベルス)Amazon書評・レビュー:邪魅の雫 (講談社ノベルス)より
4061824384
No.53:
(3pt)

思弁的な感じ

なんか、観念小説を読んでいるような気になった。が、様々な登場人物の行動を納得させる理屈付けと紙数は結末において合致するわけだし、合理的な思考で書かれてるんだよね。
短けりゃ、そんな行動するか? なんて疑問も湧き起こるし。
雫が元になり、邪魅が活動する。タイトルのまんまだけど、そんな小説です。
邪魅の雫 (講談社ノベルス)Amazon書評・レビュー:邪魅の雫 (講談社ノベルス)より
4061824384
No.52:
(5pt)

鬱々してる。

読み応えも相変わらずだし、文句なし。
面白かった!
だらだらと長く続く文章もあり、そこがまた鬱々としていていいです。
嗚呼、日本人で良かったなんてことも思えちゃう小説だと思います。
難点をいうなら、本が“重い”です。
物理的に“重い”のです。
腕がかなり疲れました。
でも読んで損はないのではと考えます。
邪魅の雫 (講談社ノベルス)Amazon書評・レビュー:邪魅の雫 (講談社ノベルス)より
4061824384
No.51:
(1pt)

がっかり。

このシリーズは、どうしても読む前から過剰に期待してハードルをあげてしまうんでしょうね。そのせいか今回は、かなり落胆しました。全体的に陰鬱で、ただダラダラ長いだけ。読んでいてイライラするし読み終わってもスッキリしない。過去の傑作を星五つとするなら、今回は残念ながら星一つです。
邪魅の雫 (講談社ノベルス)Amazon書評・レビュー:邪魅の雫 (講談社ノベルス)より
4061824384
No.50:
(4pt)

妖怪談義のない本格推理小説

長編揃いの京極堂もの。またしても800ページ余の大作である。しかし今回は若干様相を異にする。まず、妖怪がらみの会話がほとんどない、ほぼ純粋な推理小説である。また、いつもは冒頭に晦渋な問答や述懐があって読むのに苦労するが、今回はそういう苦労が少ない代わりに、物語がなかなか動き出さない。まるで慣性の大きい物体を動かすような忍耐が、今回は中盤まで続く。中程からは展開に勢いが出ていつもの京極堂ものらしくなるが、そこまでたどり着くのが大変であった。これは、明るいキャラクターで作品を引き立てる榎木津が後半まで登場せず、京極堂も後講釈を除いては一カ所しか登場しない、という構成にもよるだろう。木場の活躍がない(登場はする)ことも一因か。つまり、ほかの登場人物が脇役として如何に非力であるか、ということである。
複雑な物語であり、私には十分に読み込んだ自信がない。しかし、推理小説としての論理的整合性は高く、本格推理として高水準の作品であると思った。なお今回は、各章の冒頭文に死に関する言葉が使われるという趣向がなされている。私はこういう小細工は嫌いである。
邪魅の雫 (講談社ノベルス)Amazon書評・レビュー:邪魅の雫 (講談社ノベルス)より
4061824384
No.49:
(3pt)

京極作品の変わり目か

 今回も‘長い’です。
 京極氏の持ち味ともいえる‘長さ’ですが,初期の作品ではそれが謎解きの伏線となっていることが多かったのに対し,本作では人物の説明・心理描写に費やされている印象です。これは,もちろん作品の善し悪しではなく,創作手法の違いでしょうが,一連の京極堂シリーズのパターンに慣れ親しんだ読者には違和感を抱かせる原因となるかもしれません。
 またその分,本作では,推理小説・探偵小説としての色合いが従来作品より希薄な印象を受けます。
 小説としてはなかなか面白いのですが,京極作品に親しみのない読者には読みづらいかと考え,星3つの評価としました。
邪魅の雫 (講談社ノベルス)Amazon書評・レビュー:邪魅の雫 (講談社ノベルス)より
4061824384
No.48:
(5pt)

面白いのだが

例によって例の如く、微細なまでの人物像、綿密なストーリー。実にすばらしい。個人的に残念なのが、今までのシリーズに比べると榎木津が少し、こじんまりしていたのが残念。まぁ今回のストーリー上では仕方ないのだが。
邪魅の雫 (講談社ノベルス)Amazon書評・レビュー:邪魅の雫 (講談社ノベルス)より
4061824384
No.47:
(3pt)

リアルな人物描写

この作品を読んで思ったこと。【大鷹】というキャラクターは自分そっくりだなぁって思った。これまでのシリーズを読んできて、正直理解できない、嘘っぽいキャラも登場してましたが、今思えば、京極先生の人間観察能力の素晴らしさが伺える。わかる人にはわかるかな?ここまでの人物描写が出来るのは、あと一人、【ジョジョの奇妙な冒険】の荒木先生だけだと思う。リアルな人物描写で言えば、京極堂シリーズはスバラシイと思う。
邪魅の雫 (講談社ノベルス)Amazon書評・レビュー:邪魅の雫 (講談社ノベルス)より
4061824384
No.46:
(5pt)

やっぱり好き

きぃ〜、だらだら長い!人物多くて覚えきれん!誰の独白なんだ、一体こりゃ?
久々の京極堂は本の物理的な重さもあって、前半かなりイライラした。
でも途中から加速がついて、いつのまにかずっぽりハマり込み、やっぱり最後は京極堂に落とされてしまう。
「魍魎」を読んで欝が治り、以来京極ファン。本作のメロウなトーンも好きでした。
邪魅の雫 (講談社ノベルス)Amazon書評・レビュー:邪魅の雫 (講談社ノベルス)より
4061824384
No.45:
(2pt)

長い長い京極小説

京極シリーズは好きで全部呼んでいるのですが、だんだん最初のころのようなテンポが失われてきたように思います。ほんとにただただ、長い…!!だらだらと要らないことが沢山書かれていて、すっとばして読んでも良いところが山ほどありました。被害者加害者の暗い重たい心情がいやというほど書かれていて、気分も多少落ち込みますし、思わずすっとばして読んでしまいました。
それと京極堂の憑物落としも腕が落ちたのでしょうか、最後の締めがあまりスムーズではなかったです。だからよけいに長く感じてしまうのかもしれません。
メインの登場人物(レギュラーとでもいいますか…)も脇にいきすぎてしまって、シリーズとして楽しみにしているとがっかりしてしまいます。事件の被害者加害者が表に出すぎてしまうのは分かるのですが、メインの登場人物とも関わりがあるんだからもう少し登場させてあげてほしいと思います。やっぱり榎木津は榎木津だからすごいのに、もったいないです。
ただ事件の構成とかはすごく納得がいくので、ミステリー好きな方にはお良いと思います。
邪魅の雫 (講談社ノベルス)Amazon書評・レビュー:邪魅の雫 (講談社ノベルス)より
4061824384
No.44:
(3pt)

衰え。

今や最初の頃の京極節は失われ、単なる一般的なミステリ。
しかも重要な情報は終盤まで隠され続けている為、推理小説でもない。
ストーリーも平凡か、或いは若干それより劣り、前作に続いて、今作も精彩を欠いている。
繰り返されるキーワードも、最早やや鬱陶しい。
邪魅の雫 (講談社ノベルス)Amazon書評・レビュー:邪魅の雫 (講談社ノベルス)より
4061824384
No.43:
(2pt)

冗長だが、許せる

「陰摩羅鬼の瑕」を最低作とするなら、本作「邪魅の雫」は下から二番目のでき。
冗長すぎる。面白いところは面白いので、半分くらいの長さにまとめれたら、佳作なできになっただろう。京極夏彦はもうぶ厚く書くことをあきらめるべきである。そうすれば、まだ一流作を出し続けることもできるだろう。だが、本作はもう冗長すぎる。「塗仏」あたりから冗長化しているのだ。
ただし、読後の感想をひとことでいうなら、許せる作品である。まだ、許容範囲内である。次回作にも期待する。
邪魅の雫 (講談社ノベルス)Amazon書評・レビュー:邪魅の雫 (講談社ノベルス)より
4061824384
No.42:
(4pt)

京極作品です

今回の巻は登場人物の様々な面を知ることができる巻だと思います。関口君、益田君、榎木津などの主要な登場人物だけでなく脇役も様々な一面を見せてくれます。そのあたりは読んでいて良かったです。しかし、今回は勢いがなく全体的に淡々としていた気がします。一番盛り上がる京極堂の憑き物落としもあまり迫力ありませんでした。これまでのシリーズの内容を考えると少し寂しい感じもします。ですが、やはり京極作品というのでしょうか、二度三度と読む内に話の深さがわかります。話に盛り上がりはあまりありませんが、伝わるものはしっかりとあります。読んでいるときに挫折しそうになったことと自分が京極フリークということで☆は四つ。とりあえずこの巻から京極作品を読みはじめることはお薦めしかねますね
邪魅の雫 (講談社ノベルス)Amazon書評・レビュー:邪魅の雫 (講談社ノベルス)より
4061824384
No.41:
(4pt)

世の中とかかわれない人々

京極氏の作品は推理小説で言う”動機”に主軸を置いている。
人の心の闇、現代の病んだ社会が生んだ、一種常軌を逸した殺人者が描かれていることが多いように思う。
舞台が昭和28年、GHQが撤退し、日本が民主主義国として一人歩きしだした時代と言うのもキ−になっているのかもしれない。
今回は世の中とかかわれない人々がキ−マンになっており、現在のネット犯罪をも連想してしまう。
京極堂は常に犯人の心の中に入り、心の中の闇を解き放ち、憑き物を落とすのだが、それは犯人にとって一種のセラピ―になっているように思う。
しかしながら、この作品には京極堂にとっても”わからない”人物が登場する。
ストレス、トラウマ、甘えに押しつぶされた無軌道な殺人者に憑いた妖怪は京極堂にも、分からないのだろうか?
今回作品の奥行きに反して、少々長かったような気がし、星4つです
邪魅の雫 (講談社ノベルス)Amazon書評・レビュー:邪魅の雫 (講談社ノベルス)より
4061824384
No.40:
(3pt)

京極フアン以外にとっては

京極フアンにとっては興味深い作品かもしれません。最後に、謎解きの大演説があって、謎がとけるカタルシスが味わえて。さらに、探偵役の過去の恋愛(?)経験があきらかにされ、この犯罪自体に、微妙にからんでいるのがわかるから。でも、フアンでない私には、正直言って、最初の導入部の、長い会話や、回顧の部分を読むのが辛かったです。この本の厚さ! でも、フアンの人には、そういうところがたまらないんでしょうね。このシリーズの最初の2、3冊を読んだときの強烈なインパクトは、だんだん薄れているように思うのですが(フアンの皆様ごめんんなさい)
邪魅の雫 (講談社ノベルス)Amazon書評・レビュー:邪魅の雫 (講談社ノベルス)より
4061824384
No.39:
(4pt)

世界と渡り合おうとする人たち。

「ひとごろし」と「ひとごろしでない人」との違いはどこか。
私たちは、「ひとごろし」にはなることはない存在なのか?
かなり怪しい。
もし、この作品の「しずく」があったら、
目の前に憎い人間の項が見えたら、
思いとどまることはできるだろうか?
殺人へと駆り立てる「しずく」の存在ゆえに、幾人もの人間が
世界と自分とのあり方を間違え、殺人を犯していく。
そして捜査は混乱を極めていく・・・。
古典のように主語は誰で述語は誰なのか、本気でわからなくなりました。
ノートに書き取って読もうかと思いました。
最後の4ページは、哀しい。
戦争が、色んなものを壊してしまったのが、全シリーズ通じてうかがい知れます。
涙が止まらなくなる京極堂シリーズは、これが初めてです。
働いている女性だと、特に共感できるのではないでしょうか?
邪魅の雫 (講談社ノベルス)Amazon書評・レビュー:邪魅の雫 (講談社ノベルス)より
4061824384

スポンサードリンク

  



新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!