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陰摩羅鬼の瑕



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陰摩羅鬼の瑕の評価: 3.71/5点 レビュー 121件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.71pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全121件 101~120 6/7ページ
No.21:
(5pt)

しっとりとした死

なんとなくトリック?はわかってしまうのですが、その後読んでいくとああ、と思わされます。読後は、余韻が素敵に残りました。美しい日本語と、京極堂の語りは変わらず、真実を明らかに。でも、かなしいですね。
陰摩羅鬼の瑕(おんもらきのきず) (講談社ノベルス)Amazon書評・レビュー:陰摩羅鬼の瑕(おんもらきのきず) (講談社ノベルス)より
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No.20:
(3pt)

ひさしぶり。

もう肩が凝るわ筋が張るわ。久しぶりに京極作品の重さを実感。(言葉通り、肉体的な意味合いでですが)★の数が3つというのはこのシリーズの前作達に照らし合わせて、というところ。からくりは様々な人が言われるようにこれまでと比べ容易にわかりますが、著者としてもそこは承知の上でしょう。それに気づいたとしても面白いというのが京極作品の魅力だと思いますが、今回は私の中では3つ、です。まあそんなことを言いつつも、あの小説家の哀れなことやらあの探偵の相変わらずなことやらあの刑事の出番の少ないことやらあの古書肆のうんちくの長いことを存分に楽しめ、ついつい京極の掌の上で踊らされてしまうのです。
陰摩羅鬼の瑕(おんもらきのきず) (講談社ノベルス)Amazon書評・レビュー:陰摩羅鬼の瑕(おんもらきのきず) (講談社ノベルス)より
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No.19:
(4pt)

うむ陰摩羅鬼。

生きて居るコトの意味。生きて居るコトに果して意味はあるのか。生きる事=不安=不安とは何か。最初の21ページまでに全てが語られている。京極作品に通奏低音のように共通するテーマ。「人の存在とは」「脳と心の関係」日常に埋没する存在者としての不安。そこから解き放たれるべき本来的な存在。モノとしての人、物質的な存在は世界との交渉関係の中にある。それは本質的。しかし存在そのものは世界との関係性とは無縁の絶対的な意識。意識とはなにか。心とはなにか。無自覚な人間は存在を外に求め、寧ろモノとして強く在りたいと願う。呪を自らかけることで安心する。伯爵は、逆説的にモノとしての存在がある事で、人は死なないと自ら思い込んでいたのです!ね。確かに、死んだ人間を思う事と、数年間会っていない友人を思う事に、差異はないと考えられます。死んでいると認識できなければ人は、誰かの意識の中で永遠に生き続けるのですから。
陰摩羅鬼の瑕(おんもらきのきず) (講談社ノベルス)Amazon書評・レビュー:陰摩羅鬼の瑕(おんもらきのきず) (講談社ノベルス)より
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No.18:
(4pt)

待ちに待った新作

今にも倒れそうな関口、傍若無人の榎木津、突っ走る木場、渋面の京極堂とやっと揃った面々を前に言う事なし。
更には路上で朦朧となった関口に語りかける謎の作家の登場や姑獲鳥の新解釈など楽しい趣向が満載である。
京極ファンなら、是非とも購読されたい。読み進む内にゾクゾクとした恐さが、行間から溢れ出て来る。
「姑獲鳥の夏」から京極作品に邂逅した私としては、それぞれのソロ活動も、それなりに嬉しいが、
このカルテットの織り成す、複雑なリズムとハーモニーのぶつかり合いこそ待ち望んだものだ。
そして、ソロを取る主旋律の憑物落としが、哀しくも不可思議な世界を解き明かし鎮める。
出来れば今後も彼らの演奏を一作でも多く聴かせ賜えと、かしこみかしこみもまをす。
陰摩羅鬼の瑕(おんもらきのきず) (講談社ノベルス)Amazon書評・レビュー:陰摩羅鬼の瑕(おんもらきのきず) (講談社ノベルス)より
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No.17:
(3pt)

待望の京極堂登場作品、ただ・・

白樺湖畔にある通称「鳥の城」でおこる30年越しの連続殺人事件の真相とは。。榎木津、関口、中禅寺と京極夏彦作品のAllStar?が揃い踏み。姑穫鳥の夏からのファンにはたまらない作品ではないだろうか。三人の登場人物が各々一人称で語っていく手法をとっており、読む者をぐっと引き込む。但し展開が読みやすく、犯人が誰であるのかがすぐに想像がついてしまう。また従来の作品よりも妖怪の薀蓄の部分がへったように感じるのは残念なところ。ファンならば読むべし。京極堂登場作品を読んでいない方は「姑穫鳥の夏」からどうぞ!
陰摩羅鬼の瑕(おんもらきのきず) (講談社ノベルス)Amazon書評・レビュー:陰摩羅鬼の瑕(おんもらきのきず) (講談社ノベルス)より
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No.16:
(4pt)

ネタはすぐにわかっても...

かなり早い段階でネタはわかってしまいますが、それでも最後まで一気に読ませるのは流石です。今回はネタそのものよりも、そこに到る哀しさというかせつなさが胸に迫ります。2回、3回と憑き物落としのパートを読み返していると涙が...。
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No.15:
(3pt)

残念

発売までずいぶん待っただけに残念です。今まで京極堂シリーズは(外伝は別にして)どれをとっても、どれから読んでも面白かった。個性ある登場人物とその描写、織り込まれた知識、謎解き、、いくつもの面を持った宝石のような作品ばかりでした。もちろん本作にも、すべての要素が含まれているのですがどうも、好評だった映画の続編のようなイメージを思い浮かべてしまいます。犯人?と犯行の理由?が、早い時点でわかってしまったからでしょうか?京極堂シリーズは単なる探偵物ではないのですが、探偵物をベースにしている以上、致命的だと思います。次回作に期待しています。
陰摩羅鬼の瑕(おんもらきのきず) (講談社ノベルス)Amazon書評・レビュー:陰摩羅鬼の瑕(おんもらきのきず) (講談社ノベルス)より
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No.14:
(5pt)

「姑獲鳥の夏」再び

久しぶり(5年ぶり?)の京極夏彦の長編です。京極堂や榎木津、関口くんの活躍を思う存分堪能できました。今回の事件は一年前におきた関口巽本人の事件…「姑獲鳥の夏」の再来なのです。舞台は鳥の城と呼ばれるお屋敷でそこには伯爵とよばれる華族が住んでいます。この人物は生まれてこの方屋敷の外にほとんど出たことがなく、屋敷の中にある大量の書物によって世界のことを学んできました。その舞台でこれまでに4度結婚初夜の花嫁が殺されるという事件が起こっており、これから5度目の結婚式が始まるのです。惨劇は五度繰り返されるのか?探偵として犯罪を未然に防ぐために榎木津が要請されます。しかし、榎木津は目を病んでおり現実の風景を見ることができず人の記憶だけが見え㡊??状態になっています。付き添いできた関口は花嫁を救うために全力を尽くしますが…。この繰り返しの事件、属性だけの予定調和の犯罪に対して立ち向かうのは「関口、榎木津、京極堂」の三人。この三人の役割分担がとても久しぶりに姑獲鳥の夏を思い起こさせました。姑獲鳥も陰摩羅鬼もどちらも鳥の妖怪ですね。姑獲鳥に関する新事実も議論されます。今回の事件は参考文献にハイデッガーがあります。「存在と時間」生きるとはどういうことなのか…しっかり考えるはめになりました。「この世には不思議なことなど何もないのです」やっぱりこの一言ですね。
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No.13:
(3pt)

残念

発売までずいぶん待っただけに残念です。
今まで京極堂シリーズは(外伝は別にして)
どれをとっても、どれから読んでも面白かった。
個性ある登場人物とその描写、織り込まれた知識、謎解き、、
いくつもの面を持った宝石のような作品ばかりでした。
もちろん本作にも、すべての要素が含まれているのですが
どうも、好評だった映画の続編のようなイメージを思い浮かべてしまいます。
犯人?と犯行の理由?が、早い時点でわかってしまったからでしょうか?
京極堂シリーズは単なる探偵物ではないのですが、
探偵物をベースにしている以上、致命的だと思います。
次回作に期待しています。
陰摩羅鬼の瑕(おんもらきのきず) (講談社ノベルス)Amazon書評・レビュー:陰摩羅鬼の瑕(おんもらきのきず) (講談社ノベルス)より
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No.12:
(4pt)

今年の夏はやはりコレ

 「鳥の城」という魔境の闇は、読者を作品世界に引き込み、きっと魅了することでしょう。 怪奇性に富んだ不可解な事件も発生します。 そしてその結末は、まさしく常識を覆すものです。 一見無駄と思えるほどの文章の中に封じ込められた伏線達が、それを造り上げています。 もしや大げさかも知れませんが、確かにこれは凄い小説でした。 また人気キャラクターである榎津礼二郎の登場機会が多く、榎津ファンにも嬉しい内容となっていると思われます。 ただ、あまりにも展開の遅いことが唯一不満に思いましたが……。
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No.11:
(4pt)

まってました!

漸くの新刊、待ってたかいもあってか・・というか、当然のごとく、今回もやはり分厚かった。読み応えありすぎて、睡眠時間削って読みふけりました。犯人を推理していくよりも、その端々で各キャラが行っている討論を読むほうが楽しいかも。犯罪&探偵小説のような、「犯人を推理しながら読むのが好き」と言う人には不向き。しかし、儒学や仏教に(当然、妖怪にも)興味がある人には、ぜひ読んでもらいたい本ですね。
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No.10:
(4pt)

見えないモノ、見えるモノ。

『姑獲鳥の夏』で始まった京極堂シリーズが、作品中で再び夏を迎えたこの『陰摩羅鬼の瑕』で一つの区切りを迎えた、のではないか。京極堂が謎を解決するミステリーとして捉えれば、あまりにも冗長で退屈としか評することはできないが、これを関口の心の闇を探る小説だとすれば、この長さは納得いくような気もする。『姑獲鳥の夏』とは密接な関連性があり、テーマも表裏一体ともいえる。この作品から京極堂シリーズに入るのはオススメできない。
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No.9:
(4pt)

見えないモノ、見えるモノ。

『姑獲鳥の夏』で始まった京極堂シリーズが、作品中で再び夏を迎えたこの『陰摩羅鬼の瑕』で一つの区切りを迎えた、のではないか。京極堂が謎を解決するミステリーとして捉えれば、あまりにも冗長で退屈としか評することはできないが、これを関口の心の闇を探る小説だとすれば、この長さは納得いくような気もする。『姑獲鳥の夏』とは密接な関連性があり、テーマも表裏一体ともいえる。この作品から京極堂シリーズに入るのはオススメできない。
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No.8:
(3pt)

鳥の城

白樺湖にある鳥の城、伯爵が住む洋館に訪れたのは小説家、関口と探偵、榎木津。そこは主の花嫁が初夜を迎える前に花嫁が命を奪われるという館だった。今回の妖怪シリーズは前半意外な同業者と関口が会ったり、探偵の目が見えなくなったり・・。妖怪、儒学、民俗学が主に語られていて読んでいて京極先生らしい作品だった。京極ファンなら読んで損はない作品です。
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No.7:
(5pt)

さすが京極夏彦!

5年も待った甲斐がありました。相変わらず魅力的なキャラクター、引きずり込むようなストーリー展開!珍しく先が見えてしまったのですが、それでも面白さに遜色はありません!
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No.6:
(5pt)

「普通」とは…

「鳥の城」と呼ばれる、豪奢な伯爵家の館で、起きた事件。その当主である、伯爵のもとに嫁ぐ花嫁は、必ず新婚初夜に何者かに殺害されてしまうという。「小説家」の関口と、「探偵」榎木津は、館へと招待され、そして事件と関わる事になる…今回の主軸となっているテーマは、「儒教・儒学」のようです。いつもながら、著者のその膨大な知識量に驚き、独特の世界観に引き込まれてしまいます。そして、何かしら考えさせられる所があります。今回は今までの作品とは、少し趣が違うように感じられました。やはり殺人事件が絡んでくる事もありますし、色々と思う所もあり、哀しく、また切なくもなりましたが、読後感は爽やかだったように思います。
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No.5:
(3pt)

瑕、傷、疵

さっそく読破しました。死の定義とは?分かりません私には。環境は人を変えてしまいますか!変えるんでしょう。久々の京極堂シリーズを待ちわびた一人です。京極夏彦さんの書き方が変わったような気がします。…?映画に例えるなら吹き替えの声が主役と違う印象を感じました。私だけかな?微妙に感じます。作品はすばらしいです。皆さんも必ずお読み下さい。
陰摩羅鬼の瑕(おんもらきのきず) (講談社ノベルス)Amazon書評・レビュー:陰摩羅鬼の瑕(おんもらきのきず) (講談社ノベルス)より
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No.4:
(4pt)

久しぶりの京極堂ワールド

シリーズが進むにつれ、どんどん京極堂が出てくる場面が後々となってくるが、それがまた、出てきたときの「まってました!」の期待感が最高。最後の数十ページで京極堂がいつもの黒衣に身を固め、すべてのなぞを解き明かしていく場面も、いつもながら圧倒的。でも、「女郎蜘蛛の理」を頂点としたような、張り巡らされていた伏線が、最後の京極堂の「憑き物落し」の場面で、見事に紐解かれていく爽快感が、今回はちょっと足りないか。特殊なシチュエーションを舞台に「死」の境界をめぐって繰り広げられる実験的な作品といえるだろうか。でも買って損なし。京極堂ワールドを充分に堪能できる作品だ。
陰摩羅鬼の瑕(おんもらきのきず) (講談社ノベルス)Amazon書評・レビュー:陰摩羅鬼の瑕(おんもらきのきず) (講談社ノベルス)より
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No.3:
(3pt)

諸手をあげて・・・というわけにはいかないのですが。

5年振りの京極堂本シリーズ新刊です。情報を小出しにされていたエノさんファンには、色々な意味で待望の内容かと。『理』や『宴』での(個人的には不快だった)「無くなり方」や「敵」はなりを潜め。事件が綾辻氏の館シリーズを彷彿とさせるような「鳥の城」と呼ばれる限定された空間内で起こったり、予想外のリンクや、常とは違った方向に進む関口君と。いつもとは様子の違った作品になっています。ただ。京極方式に慣れてしまった人間には、最初の数頁で、京極堂が解体することになる理と、其処に至る朧気な道筋が見えてしまうのではないかと思ってしまいました。答えを突き付けられながらこの量を読み進めるのは、正直かなりの苦痛で。京極堂の蘊蓄や3人目の狂言回しである伊!庭氏の話が入ってきて、途中から気にならなくなりましたが・・・。言葉の裏にある意味を追求するあまり、眩暈感が稀薄になってしまった印象です。ノベルズ版『狂骨の夢』くらいの短さで纏めてしまっても良かったような・・・。それでも、やはり読まずには居られないのですが。寂しく、悲しい話ですが、誰一人として憎めない。静かな読後感でした。
陰摩羅鬼の瑕(おんもらきのきず) (講談社ノベルス)Amazon書評・レビュー:陰摩羅鬼の瑕(おんもらきのきず) (講談社ノベルス)より
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No.2:
(5pt)

また会えましたね。

私はこの本が発売されるのを、ずっとずっと待っていました。なぜならば、前作からの関口巽のその後が気になって気になって気になって仕方なかったからです。塗仏を読んでから大分間が開いているので、読み始めるのがなんだかちょっと照れくさいような気分だったり、すごく待っていたので、すぐに読むのがもったいないような気分になったりと、もう手元にあるのにまだ読み出せないでいます。『京極堂シリーズ』は、なんだか夏というイメージが私はあります。(物語中の季節は作品ごとに色々なのでどうしてなのか不思議なのですが)この夏を満喫しながら、じっくりとこの『陰摩羅鬼の瑕』を読みたいと思います。
陰摩羅鬼の瑕(おんもらきのきず) (講談社ノベルス)Amazon書評・レビュー:陰摩羅鬼の瑕(おんもらきのきず) (講談社ノベルス)より
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