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陰摩羅鬼の瑕



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陰摩羅鬼の瑕の評価: 3.71/5点 レビュー 121件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.71pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全121件 81~100 5/7ページ
No.41:
(2pt)

京極堂シリーズだと思えばこそ読んだが……

京極堂シリーズにしてはイマイチというレビューが多いのですが、逆です。基本的に非常に苦しいつまらない小説で、京極堂シリーズだと思えばこそ、なんかおもしろい部分が出てくるかと期待して最後まで読み進んで、結局えらく失望させられる、というのが実情だと思う。形さえあれば生きていると解釈するのだという犯人にとって、いろんなものの同一性ってどういうふうに理解されていたんだろうということが今ひとつ想像がつかず(「死」ということだけにしぼればなんとかつじつまはかろうじてあっているかもしれないけれど、それ以上に広げて考えると説得性がまったくない)、謎解きにほとんど説得性が感じられません。徒労感の多い一作です。
陰摩羅鬼の瑕(おんもらきのきず) (講談社ノベルス)Amazon書評・レビュー:陰摩羅鬼の瑕(おんもらきのきず) (講談社ノベルス)より
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No.40:
(4pt)

一本道

 待ちましたよね、結構。シリーズ本編としては5年振りですな。 読み進める途中で、ある程度見通しがつく人も居るでしょうか、今回は。“事件”がシンプルな所為か、すんなり通れる感じ。 然しですね、本当に驚いた箇所もあるわけです。一人で読んでて、「おお」とか声を上げてしまったかもしれません。サプライズ面は相変わらず充実してると思います。  
陰摩羅鬼の瑕(おんもらきのきず) (講談社ノベルス)Amazon書評・レビュー:陰摩羅鬼の瑕(おんもらきのきず) (講談社ノベルス)より
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No.39:
(2pt)

ダメだ…

読了後の最初の感想は「ダメだ…」好きだった過去の作品(初期)は、幾重にも謎と複線が張り巡らされ犯人云々よりもその犯罪に至るプロセス及び背景が最大の見所でした。とても予測不可能で、唸らされる終焉に感動すら覚えました。しかし今回は真っ直ぐの一本道。「まさかこんなオチじゃないだろうな」と安易に予想した結末がそのままやってきました。がっくり…。片手間で書いた作品じゃありませんように、と祈ったのが通じなかったようです。でも次も買ってしまうんだろうな。
陰摩羅鬼の瑕(おんもらきのきず) (講談社ノベルス)Amazon書評・レビュー:陰摩羅鬼の瑕(おんもらきのきず) (講談社ノベルス)より
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No.38:
(3pt)

読後の愉しみ

謎解き小説というジャンルと捕らえなければ、かなり楽しめる一冊。事件の原因と結果だけみるなら、かなり早い段階で見当が着く。シリーズで読んでいれば誰がどうやって謎解きするのか、今さら読まなくてもわかる。シリーズも巻を重ねて来ると、ある程度形骸化する。「そこ」には意味がない。登場人物もそう言っている。やがては腐る肉の部分に、主題があるのだろうと思うと面白い。館の主の名前も、調べてみるとなかなか奥深く、話に新たな彩りを添えてくれる。休日1日あれば読了できるが、その後アレコレと調べ物するとそうもいかない。これも、このシリーズならではの愉しみ。
陰摩羅鬼の瑕(おんもらきのきず) (講談社ノベルス)Amazon書評・レビュー:陰摩羅鬼の瑕(おんもらきのきず) (講談社ノベルス)より
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No.37:
(3pt)

伏線がしょぼい

全巻読んできたファンには、しょぼすぎたのでは?とにかく、誰が、どんな動機で犯罪を犯したのか、すぐわかる。そして、今まで、その予想が裏切られたのが京極堂シリーズの真骨頂なのだが、今作はそのまんまだ。かつ、このシリーズにおいて、トリックなんてのはどうでもいい。ただ、こんな考え方で、人は犯罪というものをしでかしてしまう、そしてそれは、誰にでもありうる、それを実感させるのが京極作品のすごいところだと思っていたのだが。しかし、これはちょっとおそまつだ。また、今回は、知識の披露も効果的でない。この人は、民俗学など、文系的な知識の大家というイメージがあるが、実は、テーマは理系的な素養であることが多く、それが私にとって新鮮だった(「うぶめ」は量子力学、!「もうりょう」は大脳生理学、など)。この「おんもらき」はややそれっぽく「ハイデガー」が出てくるが、消化不良。かつ、文系的伏線である「うぶめ」の形状が土地によって異なる(=伯爵は死の概念がちがう)なんてのも、あまり感銘を受けなかった。京極夏彦が、このシリーズを上梓することを長く休んでいた理由がわかった。彼は、当シリーズを書き続けることに苦しんでいるのではないだろうか。それでも、800ページ弱の作品を読ませる筆力には敬意を表するものである(だから★3つ)。
陰摩羅鬼の瑕(おんもらきのきず) (講談社ノベルス)Amazon書評・レビュー:陰摩羅鬼の瑕(おんもらきのきず) (講談社ノベルス)より
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No.36:
(3pt)

う~む

 何と言うか、待った割には・・・、という作品である。冒頭にクライマックスの一部を持ってくる点で「絡新婦の理」の構成に似た感じであるが、その効果、読後の感想はあまりにも違いすぎる。これまでの京極氏が出してきたものとの比較をするのがあまりにも酷な作品である。「死」について繰り返されるやり取りや鳥の説明などまどろっこしい事この上ない。京極氏の特徴といえばその通りであるが、程度問題だと本作に関しては感じた。個人的には多々良先生主役の「今昔続百鬼―雲」以来の「駄作」である。
陰摩羅鬼の瑕(おんもらきのきず) (講談社ノベルス)Amazon書評・レビュー:陰摩羅鬼の瑕(おんもらきのきず) (講談社ノベルス)より
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No.35:
(5pt)

待った甲斐あり

常人の認識の隙間を鮮やかに突いてくる手法は相変わらず。さすが、としか言いようがありません。今回はシリーズの中でも特にわかりやすかった(主題や構図が)ように思われますが、それだけに“考えさせられる”内容でした。京極堂シリーズは順を追って読まないと理解できない部分があるのですが、この作品は初めて読んでもそれなりに愉しめるのではないでしょうか(もちろん、京極ワールドを満喫するには、全作読むに越したことはありません)。ファンには待った甲斐のある、京極作品に初めて触れる方にもお薦めしたい、そんな一冊です。
陰摩羅鬼の瑕(おんもらきのきず) (講談社ノベルス)Amazon書評・レビュー:陰摩羅鬼の瑕(おんもらきのきず) (講談社ノベルス)より
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No.34:
(3pt)

原点に還った?

「姑獲鳥の夏」を読んだときに一番感心したのが、この人の作品には傍若無人な探偵・榎木津や、鬱を抱えた小心な関口が登場するわけですが、このアクの強いキャラ設定が、小説に彩りを添えるためにではなくて、作品の成り立ちになくてはならないものとなっている、ということでした。そういう意味でこの作品は、一読して最初の作品に還ったと思ったのです。関口の壊れかたは一層進んでいるのですが。前作を読んで京極堂はどこへ行くんだ、と不安に思っていた人には、やっぱり鮮やかに憑き物落しをしてくれなくては、とすっきりする読後感です。反面、こんなにすっきりしていいのか?という気もします。マンネリを通すことで人気を維持しているシリーズ作品は他にいくらもあるのに、変わってほしくな!い、でも意表をついてほしい、読者とはわがままなものです。謎も過去の作品に較べると、ちょっとわかりやすかったかな。
陰摩羅鬼の瑕(おんもらきのきず) (講談社ノベルス)Amazon書評・レビュー:陰摩羅鬼の瑕(おんもらきのきず) (講談社ノベルス)より
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No.33:
(4pt)

不思議な印象

前回の宴が華やかだったので、今回はページ数も減り、すぐ読めてしまって少し淋しい感じ。でも内容はおもしろかった。どういう展開になるかは途中で想像がついたのにも関わらず、そこにたどり着くまでの関口の独白、伯爵の独白、京極道の憑き物落としの語りが、いつものとおり興味深いものがあった。また脇役の伊庭元刑事もいい味を出していたような気がする。読んだ後に不思議な印象を残す作品だった。言葉で語りつくされているので、わかっている気になっている観念も、突き詰めていくと、まるで蒸発していくように形がない。規則は嫌いだけれど、言葉という記号の持つ意味が、規則として成立しているからこそ、私たちは普通に生きていくことができるのかもしれない。そう考えると、本当に世界とはも㡊??いものかもしれないなと思った。
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No.32:
(5pt)

ほげー、こりゃすごい

実存主義、儒学、朱子学、仏教、民俗学とあらゆる情報量を提供されながら、この話はどこに向かっていくのかと思ったら、それらを見事に収斂させた驚天動地の結末には、思わずのけぞり返りました。京極夏彦、恐るべし。
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No.31:
(4pt)

まってました!

いつもの年とは違う、じめじめ退屈な夏休みに一気に読んでしまいました。京極氏の今までの作品の登場人物や時期の設定が複雑に絡み合っていてもう一度それらを確認するのがまた楽しい。先に発売されている百器徒然草-雨での榎木津氏の設定が「なるほどコッチが先の事件だったのね~」と納得!それにしても京極氏の書く犯人像はいつも切ない気持ちにさせてくれます。読んで損はない一冊だと思います。
陰摩羅鬼の瑕(おんもらきのきず) (講談社ノベルス)Amazon書評・レビュー:陰摩羅鬼の瑕(おんもらきのきず) (講談社ノベルス)より
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No.30:
(4pt)

久々の京極堂作品

久々に、京極堂・関口・榎木津・木場と初期メンバーだけのシンプルな登場人物。(今までに出てきた人と言う意味で。)1巻のように関口視点が多いかな~。物語もとてもシンプル。犯人は誰だか分かっているが。あちら側である犯人の心の論理を暴くのがストーリー。といっても、これでもかという伏線のおかげで事件のオチは途中で分かります。でも、京極作品はトリックを求めて読む本ではないので全く問題ありません。今回のテーマは「儒教」。いったいいつまでネタがもつのだろうか?こっちが心配になってしまいます。ちょっとこの作品はシンプルすぎるので京極夏彦の作品の中でも傑作とはいえない気がする。とはいえ、京極堂を初めとした主要4人のキャラが立!っているので、面白く安心して読めます。このシリーズをず~っと続けてくれないかなぁ?
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No.29:
(4pt)

社会派?京極堂シリーズ最新作

ネタバレとか、そういう事はこの際あまり気にせずとも良いだろう。本作に限っては、普通のミステリファンなら比較的簡単に真相にたどり着く事が可能だ。むしろここで問題になるのは「動機」である。犯人はなぜこんなことを仕出かしたのか。そして、京極堂はこの事件にどう収拾をつけるのか。いかにして、「憑き物」を「落とす」のか。読者の興味はそこにこそ集中する。そうした意味では、「覗き小平次」の山本周五郎賞受賞で興味を持ったという新来のファンには少々不親切。「姑獲鳥の夏」以来の京極堂シリーズの愛読者にのみ理解できる世界であると言えるかも知れない。むしろここは、彼独特の圧倒的な文章を味わって読みたい。涙もろい読者はラストの一行に「う」、となる事請け合いである。舞台は昭和!20年代だが、命の重さがどんどん軽くなり、「死」を実感できない若者が増えている現代を憂える作品でもある。
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No.28:
(4pt)

京極堂の世界

お久しぶりの京極堂シリーズ新刊。読み進めていくうちにじわりと体に浸透してくる怖さと面白さ心地よい。本の中で起こる事件の全容は半分ほど読めば大体察しがついてくるものではあった。それでも最後まで読まなければこの話の真理をわからないと感じさせ、そしてそれは間違いではなかった。重厚な雰囲気とは違い、読後感はどこかすっきりしている。察しがついたものを良い意味で裏切っていないからなのか。話として素晴らしいものだが私個人の趣味からいって、宴や理よりも劣るため星は4つに。 素晴らしく面白く、しかし哀しい。そんな話だ。そして自分を振り返る。我が人生に誤謬はないか。
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No.27:
(5pt)

当然ながら

面白いです。読み応え十分でした!厚みがうれしい一冊で。なんとなく、今までになくさっぱりした分かりやすい話だったなあという気もいたしましたが。このシリーズをご存じない方、いきなりこの本から読まれても大丈夫かもしれませんよ?オールドファンは当然読みますよね。ね。
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No.26:
(4pt)

語るに落ちたか

いつもの饒舌があだになって、これではヒントの与え過ぎ。初読ならともかく、辛抱強くシリーズに付き合っているファンの多くは作者の思考パターンというかロジックの組み立て方が身に染みてるはず。あまりに「推察したとおり」の展開なのでちょっとがっかりです。「認識のずれ」一本勝負もそろそろ正念場でしょうか。いずれにしても今回はちょっとシンプル過ぎた気がします。
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No.25:
(3pt)

夏にはやっぱり・・・

ついに「京極堂」の新刊が!!あの厚みすら楽しみで手に取った作品ですが、妖怪ミステリー(?)らしいどこか禍々しいモノや妖しさがトーンダウンとていたような。犯人についてはなんとなく「あの人」と予想ができるところもあって読みごたえに欠けるかもしれません。何よりいつものメンバーが登場しきっていないのもがっかり?というわけで☆☆☆でした。
陰摩羅鬼の瑕(おんもらきのきず) (講談社ノベルス)Amazon書評・レビュー:陰摩羅鬼の瑕(おんもらきのきず) (講談社ノベルス)より
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No.24:
(4pt)

瑕つけられます。

待ちに待ったと言う感じですね。勿論お勧めできます!今回は今までのシリーズのような多くの伏線が見られなく、物足りない方もいるのではないかと思います。けれど、あらかじめ読者が真相を予測してしまうと言うのが作者の意図なのでしょう。それを踏まえてのラストはあなたの目で確かめてください。瑕つけられます。
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No.23:
(3pt)

これってミステリ?

~Who done it? ではない。Why done it? でも How done it?でもない。すべては最初から分かり切っていること。「世の中には、不思議なことなど何もないのです」すべての京極小説は、言葉の力で不思議を不思議でなくす醍醐味が魅力であったが、この陰摩羅鬼に関しては、最初から不思議なことがない。全くない。~~ものすごくシンプルな、長い話を、それでも読ませる京極の筆力には驚嘆するが、このシリーズの中で傑作かといわれると疑問が残る。とはいえ、一夜にして読んでしまったことには変わりがないが。~
陰摩羅鬼の瑕(おんもらきのきず) (講談社ノベルス)Amazon書評・レビュー:陰摩羅鬼の瑕(おんもらきのきず) (講談社ノベルス)より
4061822934
No.22:
(4pt)

待ちに待った新作

今にも倒れそうな関口、傍若無人の榎木津、突っ走る木場、渋面の京極堂とやっと揃った面々を前に言う事なし。更には路上で朦朧となった関口に語りかける謎の作家の登場や姑獲鳥の新解釈など楽しい趣向が満載である。京極ファンなら、是非とも購読されたい。読み進む内にゾクゾクとした恐さが、行間から溢れ出て来る。「姑獲鳥の夏」から京極作品に邂逅した私としては、それぞれのソロ活動も、それなりに嬉しいが、このカルテットの織り成す、複雑なリズムとハーモニーのぶつかり合いこそ待ち望んだものだ。そして、ソロを取る主旋律の憑物落としが、哀しくも不可思議な世界を解き明かし鎮める。出来れば今後も彼らの演奏を一作でも多く聴かせ賜えと、かしこみかしこみもまをす。
陰摩羅鬼の瑕(おんもらきのきず) (講談社ノベルス)Amazon書評・レビュー:陰摩羅鬼の瑕(おんもらきのきず) (講談社ノベルス)より
4061822934

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