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陰摩羅鬼の瑕
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【この小説が収録されている参考書籍】
陰摩羅鬼の瑕の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.71pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全33件 1~20 1/2ページ
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状態良く、支障有りませんでした。また機会があれば宜しくお願いします。 | ||||
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かなり序盤でオチが見えてしまった。が、如何にして京極が落とすのか、エノさんは何を仕出かすのかを楽しみに読み進めていましたが、特にどうという事もなく、また姑獲鳥〜羅山の辺りはくど過ぎて眠くなり、今までの作品と比べると、すっきり読めませんでした。読み進めながら謎が深まっていき、登場人物たちと共に「何だ? 何が起きているんだ??」と思わせる展開、それがこのいつもブ厚い(笑)小説を苦もなく読ませる持ち味だと思うので、ちょっとこれは品質が落ちてるかなと。塗仏の次の話という事で、メリハリを付けたのかな? 次作にも期待してます。 | ||||
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ほかの方も書いてらっしゃるように、すぐに犯人やらなにやらが分かってしまいました。途中で出てくる人物達に「何で分かんないのさ!」と突っ込みながら読んでました。あまりにも簡単に分かったので「まさかなぁ。きっと何かどんでん返しがあるはず」と思ってたのにそんなものなく…。 世界に一気に引きこむ強さみたいなものは顕在なだけに拍子ぬけした感じです。今までの作品は推理小説として読んでもすばらしいと思っていたので、また、読者自身が登場人物達と一緒に憑物落としされているように感じられる物語を期待したいと思います。 | ||||
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個人的にはそれなりに楽しめました。 他の方々同様、推理小説としてというより小説として。 ただし規模(本の分厚さではない・よみごたえ的なもの)でいうなら、 『夏』『理』等を長編、『百器』等を短編として これは中編くらい。 結局のところ『宴』からの 沈黙の期間(巷説その他番外編はカウントせず)の割りに合わない。 (タイトルから当然)長編クラスを期待した方々が、 待ちに待った挙句これかよと思っても仕方がない。 発売直後の書評が手厳しいのは、そこら辺にあるのでは? | ||||
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シリーズ中最も早くにトリック(?)がわかってしまいました。そこに行き着くまでのプロセスが楽しめるので問題ないのですが。殆ど事件とは関係ないかの大作家と関口の邂逅シーンがよかった。★3つにしましたがこれは京極堂シリーズでの相対評価です。 | ||||
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京極夏彦氏の作品が、単行本・文庫本などいろいろな形で出版されているのは嬉しいが、どうせ出すなら、価格帯は統一して、その形態を、読者の目的に応じて選べるような形にしてもらいたいというのが本音。 高くなると判っていて分冊版を買っている人間が言うのも何ですが・・・。 | ||||
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今回の内容は、一言で言ってしまえば死生観・死への認識の違いが引き起こした悲劇という感じですかねぇ。 今回の犯人(こちら側の世界の言い方で言うところの)は、そんなバカな!!と言いたくなる程家族や死の考え方が一般とはかなり違っているのですが、そこは流石このシリーズ、うまーくまとめてオチをつけています。 ただ、いつものような2つ3つの一見無関係な事件が同時進行し、最後に一つの根を持っていた事が京極堂によって解き明かされるような面白さ・テンポの良さが全くありません。 また、神様・榎木津大明神のあばれっぷりもスケールが小さい為、物足りなさが残りました。 次回作に期待です!!! | ||||
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本作から発売は文庫版と分冊版と同時になるようですね。わたしは迷わず文庫版を買ってしまいました。今までずっと文庫版だったから―というのが理由ですね。こだわっているわけではなく、単に慣性です。 文庫版のメリットとしては、まず表紙を飾るあの妖怪のグラビアですね。表紙を開けると同じ模型の、アングルを変えた写真がもう一枚出てくる。アングルを変えただけで随分と表情や雰囲気が変わってくるんですね。わたしあれ、結構好きなんですよ。それに、カバーの表紙にひっかかる部分、あれなんていうのかなぁ、表紙をめくると大抵は著者の紹介が書いてある部分ですね、あそこに文庫版は著者の紹介の代わりに本編を連想させる一葉の写真が刷ってあるんですね。あれがまた良い。あと、読ませる作家の作品を一気に読むことができるところも文庫版のいいところ。ただ、ひっくり返して言うと、読み出すとなかなか区切りがつかない。余暇向きの造りなんですな。通勤通学に読もうという人は、携帯の利便性も考えて分冊版の方をおもとめになる方がいいでしょう。 内容の方は、といいますと、不思議な、つまり一般的社会人が通有する(していると思い込んでいる)常識が機能停止してしまったような事件を、ある個人の宇宙観から演繹して解き明かしてゆくというスタイルは本作でも健在! こざっぱりとまとまった作品になっていると思います。ただこざっぱりとしている分だけ、京極堂シリーズ独特の読み進めるうちに湧きあがってくるような構成の広がり、けれんみ溢れる演出の妙は影を潜めている気がします。 | ||||
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鳥屋敷と呼ばれる館に、無数の鳥の剥製と住む伯爵。 死をも恐れず、呪われた館に嫁ごうとする花嫁。 そして、護衛代わりに結婚式に列席する我らが榎木津と下僕の関くん。 館の図書館にある巨大な鳥・陰摩羅鬼(おんもらき)の剥製は、 呪いの正体を知っている。 京極堂シリーズでは珍しく、憑物落としを待つまでもなく、 先の展開が比較的早い段階からわかる内容だった。 とはいえ、予定調和のように悲劇がおき、 蓋をあければ何の不思議もないという、 京極夏彦ならではの展開は健在! ひとかけらの悪意もないからこそ、 やりきれなさが残るのだということを教えてくれる。 | ||||
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「京極堂」シリーズの第7作。本作は「死の概念」について作者と読者とが対話する趣向。作中、興味を惹かれるのは、作中作である関口の小説だけで、後は作者と読者の我慢比べである(関口は前作から半分くらい立ち直っているのですね)。 本シリーズは本格ミステリを目指したものではないと言っても、冒頭で犯人も動機も明白になっており、後はひたすら京極堂が話を落とすのを待つというのは、さすがに辛い。前述した関口の作中作で動機がより明快になるのが唯一の趣向と言って良く、後はひたすら我慢である。 次作はもう少し起伏に富んだものを期待したい。 | ||||
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期待していただけに、ちょっと残念でした。というのも、読みやすい反面、その分物足りない感が読んでいる最中から読後まで続いたからです。京極作品らしくない・・・あの独特の『怪しさ』がないんですね、この作品には。その辺の小説と変わらないんじゃ・・・と一時思ったりもしました。次作『邪魅の雫』に期待します。 | ||||
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個人的には、シリーズ中 完成度では「絡新婦」が頂点で「塗仏」が総括的作品と認識しているので次のステップとなる本作に対して期待感も大きければ心配もありました。やはり、他のレビューにも書かれているように多くの方が事の真相に辿り着く事は容易だと思います。過去の作品で度々あった京極堂のみしか知りえない情報も本作では以外という感も無く。(勘の良い方は見抜いてしまったと思います)中途より読者は自分のヨミが間違っていなかったかどうかの確認作業になりかねない。批判めいた文になってしまったが、果たしてこれほどの枚数を要するほどの作品であったのか疑問を感じ得ない作品。(必要性もあったのは解りますが、関口、由良、伊庭の3人の視点に於ける1人称形式で語られるので重複する場面が多かったのが枚数増とテンポの悪さに繋がってしまったのでは)残念だったのは、折角 榎木津が現場に早々参加していたのにペダンティックな発言と暴れっぷりがこじんまりしていた様に思う点です。認識をあらたにしたのは関口氏がこれほどぶっ壊れたキャラだったのかという点です。他者の視点に映る彼はコミュニケーション力の欠落した落伍者の様に描かれていた点です。随分酷い事を書いてしまって恥ずかしい限りですが、ファン故の苦言とお許し下さい。次回作に大いに期待します。 | ||||
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京極堂シリーズの中では一番ストレートでシンプルなお話でした。 京極堂シリーズを読んできた人ならば、途中で犯人はもう分かるのではないか、と思います。 今までの話のような凄惨さや重苦しさの代わりに、後に残るのは何とも言えないせつなさです。読者の視点からは途中で真相に至ってしまうのだけれども、さて、この真相をいったいどうやって犯人や警察に説明するというのか。京極堂はいったいどう引導を渡すのだろう。そういった視点で今回は楽しむ事ができました。 いくら憑き物落としを生業にしているとはいえ、おそらく今までの事件に比べたらそれ程重苦しいものではないのかもしれないけれども、分かってしまった者からみるとこの憑き物落としという作業はなんとも酷な所業です。それを常に冷静に装いつつ行う京極堂はひとつ落とす度にひとつ傷を負っているのではないでしょうか。 それと今回嬉しかったのはなんといっても関口君の無事な姿が確認できた事です。塗仏の宴では散々でしたし。 榎木津は別にいいが・・・と暗に関口を心配するかのような京極堂を見て、やっぱりなんだかんだ言っても気にかけているんじゃないか、と思ってみたり。 前回の事件の後ですから、今回は「死」というテーマを優しいオブラートに包んたお話になってます。 | ||||
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今までの京極堂シリーズと比べると、仕掛けは単純です。『姑獲鳥の夏』から『塗仏の宴』までに見える非常に壮大な仕掛けと比べると、最初の方に仕掛けをほのめかすシーンもあり、そういう意味でのファンにはあまり楽しめない内容ではないでしょうか。 ただ、関口・榎木津の迷脇役ぶりや、京極堂の薀蓄は今まで以上に元気ですし、また登場人物それぞれの心理描写は今までの作品の中でも最も深いものがある、と感じています。特に京極堂の林羅山談義は、私としては特に面白かったのですが…小説の味付けとしては逃すことのできない箇所ながら、筋として評価するのは如何とも。 まあ、好みの分かれる小説だと思います。何よりも大変なのは、この『陰摩羅鬼の瑕』を読むために、今までの分厚い京極堂シリーズを10冊も読まなきゃダメなことでしょうが(笑) | ||||
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今までのシリーズに比べると、薄い印象だったのは確かだ。読んでる途中から、結末が予想ついてしまって、ちょっとだるい気分だった。別に推理をするような、そういう作品ではないと分かっているんだど、そんな調子で最後の方まで行ってしまった。しかし、やはり京極さん。読み終わった後は「ああ、憑物が落ちた」みたいな気分に・・・。なんだかんだ文句言っても、やっぱり京極ワールドはたまらんね。すでに読み返しもしてしまいました。早く次の作品出ないかなあ。 | ||||
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本作を読んで、「リアリティがない」などという本格ファンはいるまい。あるいはむしろ、1999年11月に現実に起こった事件を思い出す向きもあるかもしれない。この世で起こることは、しばしば、我々の常識を逸脱する。我々は、あまりの格差に「なぜ?」と訝りがちだ。しかし、そうしたことどもは、決して不思議なものなのではない、ということだろう。 社会派の貧しい想像力を超える、本格の透徹した超リアリティの世界。シリーズの再始動を祝い、続刊の速やかなる発表を心待ちにしたい。 | ||||
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「ダ・ヴィンチ」で、宮台真司が本作品に言及しており、「ハイデッガーを朱子学的に解釈した」云々ということが書かれていたので、なかばそれにつられて読んでみた。私はミステリーはあまり読まないので、ミステリー作品としての出来はよくわからないが、肝心の「存在」と「死」については、どこがどうしたというわけではないが、全体として今ひとつ訴えるところに欠ける気がする。どうも「痒いところに手が届かぬ」もどかしさのようなものがあって、衒学的な印象がはなはだ強い。登場人物の伯爵については、「書物の知識で自らの世界観を構築した」という部分が殊更に強調されているが、他ならぬこの作品自体が書物の知識による産物であるような印象を免れない。これは「存在」と「死」を扱う文学作品にとっては致命的であろう。 | ||||
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今回の話は、読後に物足りなさが残る気がします。物語の構成が今までと違いシンプルなのもありますが、榎木津や京極堂といった前々から登場するキャラの存在感が少し薄いような気がするのです。関口は例外ですが。榎木津の奇怪な言動も少なかったし、あまり暴れていなかった。京極堂が真相を語る時も、今までの様な緊張感や独特の重い空気がなかったと思います。木場の出番はあれだけだし・・・今までのシリーズと比べると、私の感想はあまりいいものではありませんが、今回の話だけを考えるならいい話だったと思います。 | ||||
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謎解きの面白さを求めるのなら出来はいまいちですが、京極堂の蘊蓄が好きな手合いにはそれなりに興味深く読めます。林羅山のくだりは結構目から鱗。あと、「怪」掲載の後巷説百物語も併せてどうぞ。思わずニヤリとすること請け合い。 | ||||
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タイトルが「陰摩羅鬼の瑕」ということですが実際に読んだ印象としては「瑕」が強調されていて「陰摩羅鬼」の存在がぼやけている気がします。個人的には「陰摩羅鬼」という妖怪についての記述がもう少しほしかった。「ウブメ」の議論に圧倒されて肝心の「陰摩羅鬼」が・・・事件のからくりということで言えば序盤を読んでいく段階でピンとくる方は多いと思われます。同じ情景を視点を変えて書かれていくシーンは少しくどい気がしました。この本を読んで何かしら思うところがあるとしたらそれは「死」でしょう。とにかく哀しいお話です。読み終えたときの感想はいかなる意味においても「哀」でした。 | ||||
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