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陰摩羅鬼の瑕
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【この小説が収録されている参考書籍】
陰摩羅鬼の瑕の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.71pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全74件 1~20 1/4ページ
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地元が舞台ということもあり、個人的にはとても楽しみにしていましたが、途中で先が読めてしまったのが残念。 | ||||
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犯人も朧気に分かっていたし、まぁ唯一面白かったのが榎木津礼二郎と関口の絡み後、京極堂の出番ですね。しかし、犯人の動機が分からなかったし京極堂見事でした。 | ||||
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昔、20年以上前にハマった京極堂シリーズ(今は百鬼夜行シリーズと言うらしいですね)を、再度大人買いして、まさに憑かれたように、毎夜毎夜、読み返しております。 前作「塗仏の宴」以降は手をつけておらず この作品は初見。ドキドキして読みました。 犯人はだいたい 最初にわかるのですが、 だからこそ榎木津さんの反応に同調して読めました。 死についての話題は最近とても気になっている話題なのでとても興味深く読み進めました。 憑き物落としはとても切なく、涙がでました。 それにしても、 このところ、まさに憑かれたように読んでおり、寝不足なので シリーズ読み終えて憑き物を落とさねば、、、。笑 | ||||
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数作、物凄い内容が濃いっていうか口説い感じの話が続いていたので、 拍子抜けするぐらいにスッキリとした軽めの内容です。 もちろん、奇をてらった部分も少なくて犯人も半分まで行かない位まで読めば 察しの良い人なら大抵は想像が付く感じです。 悲しい物語って評価の方も沢山おられますが、 こんなもんが現実に居たら単なるサイコパスでしかないだろうなってのがワシの率直な感想でした。 ただ、ちょっと無駄に長いかなって思えました。 ソレがこのシリーズの醍醐味なんでしょうが、、、、、。 | ||||
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京極夏彦さんのこの中禅寺シリーズを読むと達成感が得られます。約750ページの長編ですから。毎度のように、事件と間接的に関係する背景やうんちくや難しい情報が8割くらい語られて、最後の100ページくらいで動機が判明ですから。今回は死ぬと言うこと家族とはどういうことなのか常識と非常識の違いをついていて、今回も新鮮なストーリーでした。毎回変わった殺人事件と動機をよく考えられなすよね。一読をお薦め。 | ||||
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ザ京極夏彦の作品です。 妖怪のくだりや哲学のくだりが大好きです。 | ||||
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Text-to-Speech(テキスト読み上げ機能): 有効になっていますが、巻末の仕様のみの読み上げで本文は読み上げてくれません。ご参考までに。 | ||||
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関口君の出番が多くてファンとしては嬉しい始まりですね。このシリーズも読み進めていくと、姑獲鳥の夏程のインパクトはないのですが、やっぱ京極さんだなぁと話し運びで感じます。 由良伯爵のわかるようなわからないような話し運びが楽しみです。 | ||||
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分厚い本なのでもっとレギュラーメンバーを活躍させてほしかったですけど、予想外の結末ありがとうございました。 | ||||
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百鬼夜行シリーズは勿論京極先生の作品はかなり読んでいますが、私の中では上位に入る作品です。 他とは違い、早い段階で先が解ってしまうからこそ読み進めるのが辛くなるような作品。 同じ場所にいて同じ物を見ていても見えかたは全く違うと言うことを深く考えさせられました。 | ||||
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余り内容を書きたくないのですが、電子版のレビューがまだあまりなくて寂しいので、とりあえず投下。 陰摩羅鬼は、新仏 (にいぼとけ)の発する気を図像化したもの。遺体からは既に霊や魂が抜けているので、これは儒教で言う魄 (はく)の妖怪化に当たります。 本作は、小説としては"未だ見ぬ死"に対して、"死と向き合う人間"、"死を隠す社会"の矛盾を皮切りに、江戸幕府〜明治政府にかけて利用された朱子学の功罪が取り沙汰され、そこからまた話が広げられていきます。 推理小説としては、序章だけでトリックも動機も明らかなので、ミステリ的意外性やどんでん返しを求める向きには退屈な小説となりえます。バカバカしいくらいに簡単な真相に対し600頁を費やして迫っていく様は、凝った小道具たちに意味を見出せなければ面白くは感じないでしょうから。 むしろ、真相が判っていてから、どういう風に魅せようとしているかを読み込むのが、面白いのだと思います。 ・殯 (もがり)、洗骨、魂呼ばい、早過ぎた埋葬、ゴーストマリッジ、吸血鬼伝説 ・御一新〜銃後にかけての貴族・華族とその制度。典型的な斜陽族の姿。 ・姑獲鳥, うぶめ鳥 に関する儒学や古今伝授の影響 ・林羅山とハイデッガーのスタンスの相似 ・儒教的価値観における家族形成 発表当時、"個人内世界の拡張"という核心が、当時セカイ系と呼ばれ流行となったものへの批判も多少は込められていたものと思います。 個人と世界の主客転倒をするにあたっては――、個人と世界の境界が曖昧になるに従って、その世界観の重要性が増し、誤った世界認識はそのまま大きな瑕 (きず)となってしまうというメッセージもわずかながら混じっていたと思います (どちらかと言えば続刊となる"邪魅の雫"において顕著ですが)。 本作にあっては、執筆前に作中の語り部のモデルとなった人物 (関戸克己氏)が亡くなっています。 そうした意味では本作自体が死者の語った書という構成にもなっており、また死者への弔意にもなっていると見ると、いっそう文面に重みを感じて読めるように感じます。 また、作中作「独弔」は、折口信夫「死者の書」に似ていますし、戦争と言う大量死の時代の後の推理小説についての言及もなされており、舞台となる館は、鳥の屍骸の城です。 舞台に、どこまでも"死者"が敷き詰められている小説です。 | ||||
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この本を読んで、必ずしも世界の常識が通じるということはないんだと言うことを思い知らされました。真相に迫ったとき全ては一つに繋がるので最後まで読みましょう。 榎木津は相変わらずの破天荒振りでした。 | ||||
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今作は他シリーズ作に比べて、読みやすく分かりやすい。それが残念。 ウブメや魍魎のように難しい四字熟語や諺をふんだんに使って欲しかった。 儒学や孔子の薀蓄は正直言ってイマイチ。それらに造詣も探究心も少ない私は、なかなか頭脳に吸収することができなかった。 トリックは作者の認識の違いという手法を知っている人ならば、簡単すぎる内容。 と、マイナスな事ばかり書いてしまっているが、京極氏の世界観が好きな人間ならば楽しめることは間違いない。 | ||||
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すばらしい。天才だ。これだけのボリュームで勢いが落ちることなく最後まで突っ走ってくれます。時間のあるときにがっつりと読むのがお薦め | ||||
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すばらしい。天才だ。これだけのボリュームで勢いが落ちることなく最後まで突っ走ってくれます。時間のあるときにがっつりと読むのがお薦め | ||||
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これまでのシリーズの中でもっとも登場人物が少なく物語の構成がシンプルでした。 またかなり前半で犯人や物語の展開が読めてきますが、このシリーズは犯人が途中で解っても つまらなくなることはありません。 謎解きや犯人探しがメインのミステリではないと思います。 読み手がいろいろと面白いところを探してハマってゆくのですねえ。 今回は関口と榎木津の躁鬱コンビ(失礼!)で話が進んでゆきます。 この組み合わせ、実に不安定、関口の語りにもそれが多く表れて、読者はさらに不安が増します。 関ちゃんの心理状態が読み手に伝染してきます。 ああ、私も鳥が苦手だから余計そうなったのかもしれないな。 由良伯爵との会話がすごく印象的でした。 クライマックスの関口と榎木津の行動が奇妙奇天烈でありながら、結構くるものがありました。 林の中を植物に足を取られながら必死に駆ける関ちゃん、間に合わないのがお約束でも 読後はやり切れない気持ちになります。 しかし、私はこのシリーズの登場人物では関口巽に一番肩入れしてしまうので、 この物語は彼が結構活躍できてカッコいいところもちょっとみれて良いっ! | ||||
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今回のお話は元華族の豪邸でおこる連続花嫁殺人事件。謎は序盤でわかってしまいますが、このお話の主題は儒教思想、生と死、日本における仏教と儒教の関係のウンチクです。陽明学、朱子学、論語、孔子など名前は知っていますが、全くの無知の私はその一端に触れ、しきりに感心した次第です。今回は久しぶりに関口くんが登場しますが、どうにも鬱が悪化しますね。榎木津の破天荒さで吹き飛ばしてくれるので、なんとか読み終えられました。 | ||||
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前作の超長編を体験していたので覚悟していたのですが、今回は京極堂の歴史解説うんちくが少ないせいか、大変読みやすくなっていると思います。 今までの百鬼夜行シリーズは飛ばし読みは厳禁でしたが、今回は多少飛ばしても、理解できます。(私はもともと本を読むほうではないにも関わらず、本シリーズにハマってしまったので、気が抜ける感じで、なんとなくほっとしました。京極氏はこんなこと意図していないと思いますが…。) 推理小説ではなくても推理をしてしまうミステリー小説。今回は生死観、儒教を主に取り扱っています。ほとんどの読者は最初の段階で犯人の察しがつくと思いますが、京極堂の憑き物落しでは、やるせなさを感じます。しかし、思ったよりも切ない気持ちが残らなかったのは、ラストシーンでのやり取りがあるからだと思います。 前作で完全に「壊れた」関口君ですが、今回はちょっと逞しくなった気がします。今後の彼の活躍に期待。 | ||||
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ノベルズ版で読みました、4回ほど。 他の方と少し見方の違う話をします、初回物語の内容が少々物足りませんでした、しかし2回3回と儒教の解説に惹かれ読んでおりますと。「これは「姑獲鳥の夏」の創り直しではないのか?」と思えてきました。 前作「塗仏の宴」でおそらく今後宿敵となって現れると思われる「堂島静軒」が登場しているのですが、その堂島大佐が登場せず、またお話のスケールがとても小さく創られているように思いました、「姑獲鳥」以降徐々に物語の持つ空間が広がってきたことを考えれば不思議でした。 そこで思ったのは「塗仏」で物語の第1幕が終わりこの「陰摩羅鬼」で物語の第2幕が始まったのではと思いました、それほどこの物語の骨格は「姑獲鳥の夏」に似ています。 果たせるかな次の「邪魅の雫」は「絡新婦の理」の人が人を操る姿の組直しに読めました。 「邪魅の雫」の次「鵺の碑」はどうゆう物語になるのか期待しております、第1幕の外側に第2幕の物語を数編組み上げ、そこで再び法の外に居る絶対悪意「堂島大佐」と対決する。 そのような構成になっていると思えてなりません。 京極先生は水木しげる先生から「妖怪」のみならず「先の戦争」への怨嗟をも引き継いでおられる様に思います、水木しげるという人物が戦争で受けた心と体の傷を京極先生は我が物として物語は広がってゆくのではと思います。 思い過ごしでしょうか? 京極堂シリーズは是非とも出版順に読まれることをお薦めします。 | ||||
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