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チェイシング・リリー
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チェイシング・リリーの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.33pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全18件 1~18 1/1ページ
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普段、小説や映画の主人公を自分に置き換えて、もし自分ならばどうするだろう?と考えながら鑑賞している。 しかし、間違い電話から見ず知らずの女性を探し始めるという、この小説の主人公の行動には全く共感できなかった。物語の途中で主人公の行動の理由の説明がなされるが、あまり説得力は感じられなかった。 自分が主人公であれば電話番号を変えて小説は即終了となるだろう。 | ||||
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ある化学者の引っ越し先で間違い電話が多発し・・・というお話。 上記だけだと何だか判らないと思いますが、間違い電話を追求していく内に様々な人の欲望の渦巻く事件に主人公が巻き込まれ・・・という巻き込まれ型サスペンスの典型を行くサスペンスでした。 書いているコナリー氏が、ボッシュ・シリーズで名手である事は良く知られていると思うので、最後まで飽きずに読める事は保証できます。最後のひねりも流石。 ボッシュ・シリーズのある事件が主人公の過去に反映されていて、ファンにははっとさせられその辺もキング先生みたいでやはり余裕のある作家だと思いました。 個人的な事ですが、私も自宅の家電の番号が似た感じの番号の人がいて、その人宛ての電話がよくかかってきましたが、間違い電話に関わると怖い事になる、というこの小説の発端を読んで、なるべく関わらない様にしようとか思いました。 名手がいつも通りの手腕を発揮したサスペンス。機会があったら是非。 | ||||
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マイケル・コナリーのシリーズものは全作読み終えたがノン・シリーズだけは『わが心臓の痛み』他の二作は未読だったのでまず『チェイシング・リリー』(2002年)を入手して読むことにした。 原題は「Chasing The Dime」であり直訳すると「10セント硬貨(ダイム)を追う」である。 これは本書の主人公ヘンリー・ピアスが「コンピューターを10セント硬貨の大きさにするぞ!」という意気込みで仕事を始めたときオフィスの壁に掛けられたシンボルマークなのである。 コナリーが本書を、2002年に物語構想して書くときには分子コンピューターなどは最先端の研究であり、コナリーのこの分野での知識の豊富さに驚いてしまった。 名門スタンフォード大学を卒業して立ち上げたベンチャー企業で成功したヘンリー・ピアスは恋人ニコールと別れて新居に引っ越した。 引っ越し先の家に引いた新しい電話にかかってくるのが男ばかりで「リリーは居るか?」と言う。 どうもリリーという女はエスコート嬢であるようだ。 興味をもったピアスはリリーの行方を探し始める。 この執拗なリリー探しを読みながらたいていの読者は苛立ちを覚えてしまうだろう。 電話番号を変えれば面倒なことは回避できるからである。 なぜピアスがここまでリリー探しに拘るのか著者のコナリーは小出しに明らかにしてくる。 とにかくコナリーの完全主義的偏執狂とでも(解説の典廐五郎氏のコナリー評)いえるような細部への拘りで構築されたストーリーだから、読者はどんどんストーリーの中へ引き込まれてゆく。 絶対絶命に瀕したピアスはどうなっていくのか? ノンシリーズ一作目『わが心臓の痛み』も傑作だったが、本書『チェイシング・リリー』もコナリーならではの傑作だから、ついつい夜更かしして楽しみながら読み終えました。 | ||||
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自分がボッシュシリーズファンというのもありますが、コナリー作品の中では少々物足りなかったです。面白いですが。 あと、これはしょうがないですが、当時は最先端だったIT技術も、現在はあたりまえだったりするので、 その点理解したうえで読んだ方がいいかもしれません。 | ||||
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賭けてもいい。コナリーの作品を読んだ多くの読者は、「この作者の作品には、外れはない」と思うはずだ。私は、彼の作品をほぼすべて 読んでいるが、何時も同じ感想、「はずれなし」ということをAmazon Reviewに載せている。「はずれなし」とは、コナリーに些か失礼な言い方 であり、要はすべて傑作ぞろいということである。巻末の書評で典厩五郎が全く同じ言い方をしている。典厩は、これだけの名作を常に 世に出しながら、世の中のコナリーに対する評価は低すぎないかという意味のことを述べているが、これも同感。コナリーの作品のコアとなる シリーズは、刑事ボッシュシリーズだが、この作品「チェイシング・リリー」では、ピアスという名前の化学者でベンチャー企業の若き社長が主人公である。 彼が転居した部屋に間違い電話が相次ぐ。全て、この電話番号を以前使っていた売春婦リリーを尋ねての電話だ。ピアスは、興味本位で このリリーを探ることになる。この後、彼はとんでもないトラブルに巻き込まれていく。このストーリー展開はさすがと言うしかない。どんどん、 読者は作品に引き込まれるはずだ。そして、意外な事件の結果が彼を待つことになる。とにかく面白い。ボッシュも登場はしないが、 以前の作品「ナイト・ホ^クス」の殺人事件と絡んで、犯人を射殺した刑事という表現で出てくることも興趣をそそられる。決して寡作な 作家ではないコナリーがいつもこれほどのレベルの作品を世に出し続けることにまたも、驚嘆させられた作品である。 | ||||
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…読み始めた時にその作品がいい感じかそうでは無さそうか(自分好みとして)何となく雰囲気が掴める気がしますが、こちらの作品はいかにもな始まり方で、それなら最後までテンポの良い展開を期待していたらそうでもない。濃い部分は濃く、薄い所はあっさりって感じです。主人公に惹かれなかったのが自分的に残念です。 | ||||
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過去の作品から読んでいるので色々なつながりがあって面白く読めました。 | ||||
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会社を引っ越した際、新しい電話番号が娼婦の物と一緒で迷惑こうむる社長ヘンリー。 リリーと言う名の娼婦の存在を知ったヘンリーは、 連絡の取れないリリーの安否に興味を覚えて独自に捜査していく。… みたいな話。ならば『チェイシング・リリー(リリーを追って)』も納得だが、 読み進めていくと…終盤で大きな疑問符が付く。 リリーとは何だったのか? リリーを追って話は進むけど扱いはとっても微妙。物語の核は違うんじゃないでしょうか。 原題は『チェイシング・ダイム(10セント硬貨を追って)』。 こっちの方が充分、作品を表してると思います。 そして、嘘が下手、すぐに何か忘れる、勘違い番長、興味の無い人に講釈を垂れる…etc というヘンリーに共感を持てず読んでいてイライラする。 会社の事業概要も詳しく説明してくれるんだが、リリーの追跡に関係あるの?と大いに疑問。 絡んでくるんだろうなぁ…と、半ば諦めかけに読み進め、その事件の全貌も、 肝心な部分は解らないままになってる気がする。そんな気がする。 マイクル・コナリー好きじゃないと評価できないような作品です。 取り合えず、最初に手をつけるべき作品ではない気がする。そんな気がする。 | ||||
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2002年発表の本作品は、「ハリー・ボッシュシリーズ」の第8作目と第9作目の間に書かれた単発作品で、2003年の邦訳後、2007年に文庫化されています。 コナリー作品の中心は、やはり「ハリー・ボッシュシリーズ」ですが、単発作品も高水準であることが分かるのが、本作品です。 主人公のヘンリー・ピアスは分子コンピュータ開発を行う<アメデオ・テクノロジー>の30歳代の社長。 彼は研究熱心なあまり、つきあいをないがしろにしていると、恋人ニコールから別れ話を持ち出されていたが、転居先のアパートメントで奇妙な事態に遭遇する。 新しく引いた電話番号あてに「リリー」あての通話が頻繁にかかってくるのだ。 ネットを調べてみると、彼女はエスコート嬢で、以前使っていたと思われるこの番号が、連絡窓口になっていた。 ピアスはリリーの存在が気になり、詳しく探っていく。 すると、リリーが行方不明になっていることが判明し…。 −−と、いう物語展開で、普通ならば、ネット会社にその番号を削除してもらうか、電話会社に申し出て電話番号を変えてもらえば、それでおしまい、となるはず。 でも、そこはきちんと、ピアスの人物設定に工夫があり、なぜリリーを追いかけて(チェイシング・リリー)いくのか、納得できるようになっています。 しかも、ハリー・ボッシュシリーズと密接に関係のあるところは、シリーズを読んでいる人間にとっては、うれしい設定です。 なお、本書の原題は、CHASING THE DIMEで、ダイムとは、10セント硬貨の意味。 開発を目指しているシリコン・チップよりも小さな集積回路で作られる分子コンピュータの大きさを指しています。 邦題も決して間違いではないが、二転三転の果てに浮かび上がる真相を知ると、原題に著者の込めた本当の意味がじっくりと味わえ、忘れがたき作品となります。 | ||||
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コナリー作品の常として半分まではつまらないです。でも、我慢して丹念に読み進めていくと、我慢が実ります。ああ、こういうつながりになっていたんだ、と。ただ、ピアスを嵌めるためにそんな大がかりなことをする必要あるのかなぁ、邪魔なら「ズドン」で終わりでいいのに。とずっと考えてしまうようなまどろっこしい事件の動機・背景に、減点です。一緒に事件解決に向けて推理して行くタイプの読み手にはちょっと拍子抜けかもしれません。あと、いつもそうなのですが、コナリー作品の結末はいつも犯人やら誰やらが死んで事件が闇に葬られておしまいになるのが、今ひとつですよね。アメリカでは法の裁きが意味をなさないと言うことの隠喩なのかもしれませんが、いつもなにかすっきりしない終わり方で、厭です。この作品もそれが不満かなぁ。といいながらまたコナリーを読み続けるのでしょうが。 | ||||
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コナリーにしては珍しい、理系の研究者を主人公にしたサスペンス。中盤まではめっぽう面白いですが、黒幕が明らかになる終盤はすこし息切れ気味。時間が足りなかったのかページが足りなかったのか、悪役がぞろぞろ出てきてやや強引な幕切れとなった感があり、いささか消化不良。細かいことは考えずのんびりと読むサスペンスとしては十分な面白さだが、ハリー・ボッシュもののような濃厚な作品を期待しているとガッカリするかも? | ||||
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ハリー・ボッシュシリーズではないが、相変わらず暗い過去を持つ男の話。 主人公をナノテク科学者に据え、最新の技術動向やハッキングなどをまじえたサスペンスを装っているが、むしろ、妄執にとらわれた一人の男が娼婦を追いかけるという単純な話。 マイクル・コナリーはよくエルロイと比較されるが、今回の作品はエルロイの『ブラック・ダリア』とよく似ている。エルロイほど暗くはないが。 とにかく、最後まで一気に読ませるストーリー・テラーぶりは健在。でもボッシュシリーズの方が好きかな。 | ||||
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コナリーと言えばハードボイルドだが、 これはヤッピー上がりの科学者を主人公にしたサスペンスぽい。 ジャニス・ラングワイザーが出てくるので実は “ハリー・ボッシュ”シリーズと同じ世界である。 それどころか主人公の親戚も “ハリー・ボッシュ”シリーズに登場してます。 主人公のファミリーネームにピンと来た人は必読。 本格推理小説としては、 三転した後の真犯人に至る手掛りが明示されてなくてアンフェア。 コナリー小説としては、主人公がラストで救いを得るのが、 論語なのが素晴しい。 大雑把で能天気なヤンキーなのに、 コナリーは東洋思想にも造詣が深くてイイ! 「怪力乱神を語らず」 超能力も神も人の心を救うことは出来ません。 知的レベルの高いまともな男はコナリーの小説で救われろ! | ||||
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コナリーのデビュー作以来のファンです。最初から順番に読んできてよかったと思える今日この頃の豪華キャスト競演(笑)。本作は、ボッシュ・シリーズではありませんが、ボッシュが関係した事件や女性が再登場して、中盤までは実に面白い。 ただ、ラストが話をまとめるためとはいえ、ウーン。渋いハリウッド製のハードボイルド映画だったはずが、日本の2時間サスペンスになってしまった、という感じ。ちょっと設定がSFっぽくって、無理があったかな。 | ||||
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マイクル・コナリーの本は初めて読みました。 かなり無理な展開を、強引にまとめようとしています。 やっつけ仕事の一つなんでしょう。 教養を見せようとして、無駄な知識をひけらかす、悪趣味な人物が書いたミステリもどき。 それが本書の正体です。 伏線を張ろうとして、脱線してる。 気の利いた文章を気取ろうとして、間が抜けてる。 深みのある人物が一人も登場しない。 見た目は金ぴかで、中身は偽者の中国製品のような出来栄え。 | ||||
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マイクル・コナリーが’02年に発表し、翌年邦訳されたノン・シリーズの作品である。<ハリー・ボッシュ>シリーズとは一味違う、ノンストップ・サスペンスに仕上がっている。 主人公は天才ナノテク科学者のヘンリー・ピアス。恋人と別れ、心機一転、転居したマンションに、ひっきりなしに間違い電話がかかってくる。いずれも「リリーはどこだ?」というエスコート嬢目当ての男性からのものだった。アダルトサイトで確認すると、確かにヘンリーの新しい住所の電話番号と同じだった。客たちの話では、つい最近までこの電話番号でリリーと連絡がついたらしい。ひょっとしてリリーの身に何か起こったのでは、という思いに取り憑かれたヘンリーは、素人探偵よろしくリリーの所在を探り始める。 はじめは、彼女の無事が確認できさえすればいいという気持ちだったが、どんどん深みにはまっていき、暴行を受けて入院したり、ついにはリリー殺しの容疑者に仕立て上げられたり、にっちもさっちもいかなくなった・・・。そもそもリリー探しの動機には、彼自身の誰にも言えない暗い過去の体験が影響していたのだ。さあ、八方ふさがりの状況を彼はどう打開していくのか・・・。やがて明らかになるのは、予想をはるかに上回る巧緻な陰謀だった。ヘンリーは、充分に練りこまれた恐るべき罠にはまったのである。 本書では、ヘンリーのリリー探しのアプローチも、危機的状況打開の分析も、科学者らしいユニークなもので、同時にコナリーらしいスピード感あふれるスリリングなサスペンスを味わうことができる。 | ||||
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コナリーの単発ものは、ハリー・ボッシュシリーズと比して、どこか明るく突き抜けるような楽天性を感じる。本書の主人公、ピアスも、仕事の上では順風満帆、ナノテクや分子コンピュータといった最先端分野の寵児でありながら、好奇心旺盛で猪突猛進の無邪気さも持っている。そんな彼の人格を形成した、家族にまつわる過去の出来事も背景にあり、物語に奥行きを与えている。とはいうものの、ストーリーの骨子はあっさりしたもので、人間性を深く抉るような狙いはない。巻き込まれ型の二枚目半ヒーローのノンストップサスペンスであり、展開にわくわくするエンタテイメントとして、今回もまた期待を外さず楽しませてくれた。設定に不満がないわけではないが、語り口のうまさにしてやられた感じだ。 | ||||
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