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わが心臓の痛み
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わが心臓の痛みの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.47pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全38件 21~38 2/2ページ
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ボッシュシリーズではなかったのが残念だが、ストーリーの展開に意外性があって、読み応え抜群だった。 | ||||
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最初に出てくる犯罪と、どんどん変質していくところが面白い。誰のための、何のための犯罪? | ||||
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1998年発表、2000年邦訳の本作品は、ハリー・ボッシュシリーズでヒットを続ける著者が、単発作品として描いたサスペンス。 冒頭では、コンビニ強盗の銃撃で非業の死を遂げた、グロリア・トレースの最後の瞬間が描写される。 そして、本編。 テリー・マッケイレブは、心筋症で瀕死の状態にあったが、心臓移植により、命を取り留めた。 FBI捜査官を引退し、療養中の彼をグロリアの姉、グエラシラ・リヴァーズが訪問し、強盗殺人事件の捜査を依頼。 なぜなら、マッケイレブの命を救った心臓は、グロリアのものだったからだ…。 −−と言う、ちょっと奇抜な設定の作品ですが、ハリー・ボッシュシリーズと同様に、「謎解き小説の要素も忘れないハードボイルド」に仕上がっています。 心臓移植後の身、ということで、アクションシーンは少なめで、地味な印象ですが、その分、元FBI捜査官ということから、現代的な科学捜査法を用いつつも、極めて堅実に、証拠を突き詰めていく姿は、現代の名探偵と呼べるもの。 本書の原題は、「Blood Work」で、FBI捜査官たちの信条である、凶悪犯の「血の負債は、血でもって贖われなくてはならない」という、「血の任務」のことを指していますが、これが第1の意味で、もうひとつの意味は、物語後半で明かされます。 本書の一番の読みどころは、この部分だと感じています。 先日、同じ著者の「ポエット(詩人)」も読みましたが、本書の真犯人の印象はその作品を上回るほど、鮮烈なものでした。 異常性極まる−−と言った感じで、犯人の「あまりに異常な犯行動機」を知るだけでも、ミステリを好む方なら、読む価値はあると思います。 なお、本書の主人公、マッケイレブはその後、ハリー・ボッシュシリーズ第7作「夜より暗き闇」(2001年発表、既読)で、ボッシュ刑事と共演を果たしてますが、どちらを先に読んでも、それぞれ楽しめる作品となっていると言えましょう。 | ||||
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買って損はしません。健康状態が理由で引退した元FBI捜査官が、妙なしがらみから事件の捜査にかかわることに。最初は単なる強盗事件と思われたが・・・。この作者の本はたいがいそうですが、半分くらいまではちょっと退屈です。しかしその後はいつものごとく一気に読ませます。読者を驚かせようと意外性を求めるあまり、わずかにリアリティに欠けるところがあるような気がしたので星1つ少ない4つにしましたが、おもしろいです。 | ||||
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コナリーの天才性と志の高さが読み取れる傑作。 雄性ホルモン過剰の見世物小屋文学である ハードボイルドのパターンのアンチテーゼを提示した傑作。 書評小説という新たなジャンルを切り開く傑作。 本格推理小説としては真犯人の動機に呆然とせよ! これは誰もやってなかった新しいパターンだよな。 何の為に生きるか闘うかを模索している本物の男はコナリーを読め! | ||||
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面白いです、一気に読めます。 しかし、犯人の動機というのが、究極の嫌がらせなんですよ。 これが肝なので、内容は書けないけど、「うっわぁ、嫌っ」って感じ。 映画化されているんですね。やはり、それだけ面白いストーリーなんだろうなと思います。 臓器移植の是非については、おのおの考え方があると思うし、 意見は差し控えます。 | ||||
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マイクル・コナリーのノン・シリーズものの傑作といわれている。 ’99年に、アンソニー賞、マカヴィティ賞、フランス推理小説大賞の三賞を受賞している。日本でも、翻訳された’00年、「このミステリーがすごい!」海外編第6位、「週刊文春ミステリーベスト10」海外部門第9位にランクインしている。また、’02年には、クリント・イーストウッドがプロデュース・監督・主演の三役をつとめて映画化もされた。 重い心臓病のため、FBIを早期退職したマッケレイブは、9週間前に心臓移植の手術を受けたばかりだった。退院した彼の元にある日、美しい女性の依頼人が現れる。コンビニ強盗事件に巻き込まれ、命を落とした妹のために、捜査をして欲しいという。事件は未解決で、犯人も挙がっていなかった。被害にあった妹がマッケレイブの移植された心臓のドナーだったことを告げられ、彼は術後の不完全な体調で、しかも主治医の反対を押し切って捜査を始める。 マッケレイブは、所轄刑事の反感を受けながらも、かつての人脈をフルに利用して、事件を時系列順に当たるなどの地道な捜査をおこなう。その結果、驚くべき事実が明らかになる。 ちょうど物語の後半を過ぎたあたりでストーリーは急転回を見せ、一気に緊迫の度合いを増す。犯人の隠された動機が判明し、他の場所で起こった一見無関係なホールドアップ強盗殺人やマフィアの仕業のように見えた殺人が、実は綿密に準備された三つの連続殺人事件だったのだ。そして犯人とその真の目的が分かった時、マッケレイブは・・・。 本書は、ミステリーとしての謎解きのスリルと、科学捜査のリアリティーを併せ持った、文字通り心身ともに極限状態に置かれた主人公の、血を吐くような捜査を描いた超一級のハードボイルドである。 | ||||
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マイクル・コナリーのノン・シリーズものの傑作といわれている。 ’99年に、アンソニー賞、マカヴィティ賞、フランス推理小説大賞の三賞を受賞している。日本でも、翻訳された’00年、「このミステリーがすごい!」海外編第6位、「週刊文春ミステリーベスト10」海外部門第9位にランクインしている。また、’02年には、クリント・イーストウッドがプロデュース・監督・主演の三役をつとめて映画化もされた。 重い心臓病のため、FBIを早期退職したマッケレイブは、9週間前に心臓移植の手術を受けたばかりだった。退院した彼の元にある日、美しい女性の依頼人が現れる。コンビニ強盗事件に巻き込まれ、命を落とした妹のために、捜査をして欲しいという。事件は未解決で、犯人も挙がっていなかった。被害にあった妹がマッケレイブの移植された心臓のドナーだったことを告げられ、彼は術後の不完全な体調で、しかも主治医の反対を押し切って捜査を始める。 マッケレイブは、所轄刑事の反感を受けながらも、かつての人脈をフルに利用して、事件を時系列順に当たるなどの地道な捜査をおこなう。その結果、驚くべき事実が明らかになる。 ちょうど物語の後半を過ぎたあたりでストーリーは急転回を見せ、一気に緊迫の度合いを増す。犯人の隠された動機が判明し、他の場所で起こった一見無関係なホールドアップ強盗殺人やマフィアの仕業のように見えた殺人が、実は綿密に準備された三つの連続殺人事件だったのだ。そして犯人とその真の目的が分かった時、マッケレイブは・・・。 本書は、ミステリーとしての謎解きのスリルと、科学捜査のリアリティーを併せ持った、文字通り心身ともに極限状態に置かれた主人公の、血を吐くような捜査を描いた超一級のハードボイルドである。 | ||||
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Opinion: 元FBI捜査官のMcCalebは心臓移植を受け、仕事は引退。父から譲り受けた船で生活をしている。心臓提供者の妹が彼を訪れ、姉の死に不審な点がるので調べてほしいと彼に頼む。 Boschものとは違った空気が感じられる本作品は、鮮やかなストーリー展開、結末で読者を圧倒する。Connellyの作品のなかでももっとも優れたものになっていると思う。 試み Giorgio Kostantinos 極度 小説 The Quest A great novel, definitely worth your time. | ||||
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心筋梗塞により40過ぎでFBIを退職し、心臓移植を受けたプロファイラーが強盗事件で殺された妹の犯人探しを美しい女性から依頼される。 探偵小説で、読み始めから面白く、かなり速いペースで読み進むことが出来ました。結末も納得のいくもので、ストーリー展開も違和感はありません。 ボッシュシリーズの好きな方なら、満足できると思います。496ページとボリュームもありお得です。 英文も分かりやすいのでお勧めです。 | ||||
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心臓移植を受け、現役を退いた元FBI捜査官McCalebが主人公。ある日、美しい女性がMcCalebを訪ねてきた。新聞で、引退後のMcCalebを取材した記事を見たという。女性は、姉を強盗事件で亡くしたが、捜査が進展しないことから、McCalebに捜査を依頼。McCalebは、当初捜査を固辞したが、ある事情から捜査を引き受けざるをえなくなる。そして、McCalebが謎を解き始める。しかしその謎解きが、かえってMcCalebを窮地に追いやる…500ページ弱のpaper back です。300ページくらいまでは、「そこそこ面白い」「捜査当局は、こんなに守秘義務をやぶってもいいのか?」などどという印象でした。が、そこを過ぎてからは、展開は速く気持ちよく、意外性も盛り込まれ、本から手が放せなくなります。心臓移植を受けて生きることの業(ごう)というようなものを感じさせる深みもあって、読み応えも十分。また、捜査への催眠術の応用を知ることができることも一興です。なお、難度の高い単語はほとんど使われていません。 | ||||
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表紙の写真通り、老いたイーストウッドのイメージが主人公マッケイレブにどんぴしゃり。プロットもディテールも流石はビッグライターのコナリー、うまいもんだと唸ります。逆にクセや旨味が無さすぎるメジャー作品らしい嫌いもあり。何ファンに薦めるかと考えれば、根っからのクリント・イーストウッド好きしかないでしょう! | ||||
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ハリー・ボッシュ物ではないが、マイケル・コナリーの小説の中では本作がベストで読み応え十分。クリントン元大統領もマイケル・コナリーの愛読者の由。 | ||||
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元FBI捜査官のMcCalebは心臓移植を受け、仕事は引退。父から譲り受けた船で生活をしている。心臓提供者の妹が彼を訪れ、姉の死に不審な点があるので調べてほしいと彼に頼む。Boschものとは違った空気が感じられる本作品は、鮮やかなストーリー展開、結末で読者を圧倒する。Connellyの作品のなかでももっとも優れたものになっていると思う。クリントイーストウッドで映画化されているとのこと。 | ||||
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Michael Connellyと言えば、Harry Boschシリーズが有名だが、この小説では新たなヒーローとしてTerry McCalebが登場する。彼は心臓移植を受けたばかりの元FBI捜査官であるが、強盗に殺害された心臓提供者の妹から犯人の捜査を依頼され、警察とは独立に捜査に乗り出す。そして一見ただの強盗と思われた事件の背景には、彼自身にも関わる意外な事実が隠されていることが明らかになる(Blood Workというタイトルにも秘密が隠されている)。Harry Boschシリーズと同様、ストーリー展開は速く意外性に富んでおり、結末もConnellyらしいひねりが効いている。また、病み上がりながら昔の稼業につい夢中になっていくMcCalebの心理状態もよく書かれている(McCalebのパーソナリティーもHarry Boschと似ているように思えるが)。最新作A darkness more than nightではBoschとMcCalebの2人が登場するということだが、どういう展開を見せるのか楽しみである。Connellyの作品はどれも良いが、その中でもこの作品は上位にランクされるだろう。英語も平易で読みやすい。 | ||||
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Michael Connellyと言えば、Harry Boschシリーズが有名だが、この小説では新たなヒーローとしてTerry McCalebが登場する。彼は心臓移植を受けたばかりの元FBI捜査官であるが、強盗に殺害された心臓提供者の妹から犯人の捜査を依頼され、警察とは独立に捜査に乗り出す。そして一見ただの強盗と思われた事件の背景には、彼自身にも関わる意外な事実が隠されていることが明らかになる(Blood Workというタイトルにも秘密が隠されている)。Harry Boschシリーズと同様、ストーリー展開は速く意外性に富んでおり、結末もConnellyらしいひねりが効いている。また、病み上がりながら昔の稼業につい夢中になっていくMcCalebの心理状態もよく書かれている(McCalebのパーソナリティーもHarry Boschと似ているように思えるが)。最新作A darkness more than nightではBoschとMcCalebの2人が登場するということだが、どういう展開を見せるのか楽しみである。Connellyの作品はどれも良いが、その中でもこの作品は上位にランクされるだろう。英語も平易で読みやすい。 | ||||
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たそがれたオフィスに探偵が一人。そこに妙齢な御婦人が曰くあり気に訪れて、というのが古典的なハ-ドボイルド派私立探偵の基本的パタ-ンだ。なぜ「基本」かといえば、チャンドラ-以降の作家達がそんな設定で、多様なバリエ-ションを展開してきたからだが、「わが心臓の痛み」でマイクル・コナリ-が見せる「バリエ-ション」もまた、その基本に沿ってはいる。だが、そのアイディアは過去に例がない大胆さ斬新さで意表を突いてくる。臓器移植という今日的かつ社会的なテ-マを、コナリ-は殺人事件と結びつけ、個人の問題として提示して見せる。 移植された心臓には安寧が必要だが、他者の不当な犠牲に目をつぶり安寧を求めるなら、心臓は安泰でも「心」は死ぬ。心を置き去りにしてはこの先安らか!な夜もないという、「わが心臓の痛み」が突きつけるジレンマに、探偵は自らを「BLOOD WORK」へと追いつめる。テ-マとプロットとが不即不離となって、求めあい絡まりながら次第に緊迫感が高まっていく鮮やかな展開。 FBIとの確執や、事件の行方に左右される恋愛模様、連発される「どんでん返し」など、毎度お馴染なコナリ-印のパタ-ンもしっかり踏襲しながら、社会の病理と人の心の闇の深さを、コナリ-はセンス良くエンタ-テインメントにしてみせる。 ミステリ本来の魅力である「なぞ解き」は、ハ-ドボイルドでは軽視される傾向もあるが、ハ-ドボイルドにもミステリにも、等しく価値と意味とを与え続けてきた作家に相応しく、終盤は切れ味も見事なトリックを炸裂させてくれる。 「ハ-ドボイルド・ミステリ作家」としての矜恃にこだわるマイクル・コナリ-の面目躍如な作品、わが「心臓の痛み」が快感に変わるこの面白さには、「本格」好きも「ボイルド」好みも、共に魅了し、納得させるだけの力がある。 | ||||
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