■スポンサードリンク
犬の力
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
犬の力の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.97pt |
■スポンサードリンク
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全13件 1~13 1/1ページ
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
少し遅かったけど値段の割にはよかったです | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
ぎこちなく感じてしまいました。元の英文が翻訳しにくい語り口なのでしょうか、元の描写が細かいのでしょうか、英文直訳調で日本語の文章として読みにくく、私だけかも知れませんが入り込めませんでした。英文をそのまま読める英語力があればまるで違った作品になったのではないかとも、本来はかなり面白い作品なのだろうかとも思いましたが。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
熾烈を極める麻薬戦争。もはや正義は存在せず、怨念と年月だけが積み重なる。叔父の権力が弱まる中でバレーラ兄弟は麻薬カルテルの頂点へと危険な階段を上がり、カランもその一役を担う。アート・ケラーはアダン・バレーラの愛人となったノーラと接触。バレーラ兄弟との因縁に終止符を打つチャンスをうかがう。血塗られた抗争の果てに微笑むのは誰か―。稀代の物語作家ウィンズロウ、面目躍如の傑作長編。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
緊迫感や息つく暇なく展開するストーリーは申し分ないのですが、説明文というものがほとんどなく状況を理解するのに一苦労した。本編の大半がセリフと人物の掛け合いからできており、映画の脚本を読んでいるかのようだった。小説としての文章の巧みさを期待していたので拍子抜けした。頭の中でセリフの中から必要な情報を抜き出し、それらをつなぎ合わせる作業が必要になるのでスムーズにページをめくることができずにイライラしてしまった。話の流れがすんなり頭に入ってくるような文章を書いていただければ星5つにしただろうに、残念です。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
メキシコの麻薬撲滅に取り憑かれたDEAの捜査官アート・ケラー。叔父が築くラテンアメリカの麻薬カルテルの後継バレーラ兄弟。高級娼婦への道を歩む美貌の不良学生ノーラに、やがて無慈悲な殺し屋となるヘルズ・キッチン育ちの若者カラン。彼らが好むと好まざるとにかかわらず放り込まれるのは、30年に及ぶ壮絶な麻薬戦争。米国政府、麻薬カルテル、マフィアら様々な組織の思惑が交錯し、物語は疾走を始める―。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
上巻のレビューにて、本作のツッコミどころをあげて酷評してしまいました。 しかしそれは、ストーリー全体に対しての評価であり、一つ一つのエピソードの面白さについて否定するものではないです。 自分としては、本作はアートやアダンが主人公であると捉えて読むと(上巻のレビューで述べた通り)やや失敗作の感が拭えないと思います。 一方、カランが主人公だと思って(謀略系の設定やメキシコマフィアの話はスパイス程度に捉えて)、彼が女性を守る一人前の男に成長する物語だと思って読むと、上巻からの伏線がすべて回収された素晴らしい成長物語と読めます。 結論:メキシコマフィアものと思って読むといろいろガッカリだが、恋愛小説として読むとアツい! | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
物語は約30年間にわたる麻薬カルテルとの抗争を描いています。作者は、麻薬犯罪とかかわる中で、自らも犯罪者と同類の人間に成り下がってしまった主人公アートの贖罪を描きたかったのではないかと思うのですが。下巻の15章と最終章を読んでそれを感じましたが、読み終えた後、私の心に残ったことは、麻薬ビジネスにかかわった人たちの非人間的な残虐さだけです。 登場人物がたくさん出てくるのはよいとして、これだけたくさんの人が出てきても、誰ひとり応援したくなる魅力的な人物は出てきませんでした。 また、場面転換が唐突すぎると思った箇所もあります。 最近は「何故、これが一位なの?」と首をかしげたくなるミステリーばかりに出合いましたが、今度こそは面白いだろうという思いで読み始めました。上巻の200ページぐらいまでは重厚なすごい話だと思いました。でも面白かったのはその辺まで。残念ながら 今回も、一気読みできる面白さはありませんでした。 麻薬犯罪にかかわる組織や作戦、その背景など、可なり詳しく書いているので大変勉強になります 、そういう理由で星三つ。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
上巻は楽しく読めたのですが、下巻に入ってからは微妙でした。 作者のやりたいことは下巻に詰まってたと思うのですが、戦況やキャラクターの考えも泥沼化してきて、サクサク楽しく読めるような話でもなくなってきますし、背景の解説やらなんやらで疲れます。 話自体はよく練られていた思いますが、長さの割にはそこまで面白くもなかったです。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
面白く読んだが、後半は国家規模の謀略小説っぽくなってしまっているのがなんとも惜しい。アダンとケラーの愛憎劇を期待していたので、少し肩透かしを食らった感じがする。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
決してつまらない小説ではないし、それなりに楽しんで読みましたが、「このミステリーがすごい」で1位は過大評価でしょう。壮大な麻薬戦争の話が、いつの間にか主人公の個人的な復讐と意地の話になっています。主人公は、何万人もの犠牲者をだす麻薬戦争にたくさんの人を動かす立場で参加しています。自分の判断によって敵味方双方に多数の死者が出るわけです。しかし、それだけの覚悟は感じられず、自分にとって重要な数人のためだけに右往左往しています。この主人公に魅力が感じられず、いまひとつ感情移入できませんでした。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
このミス1位!につられて買ってみましたが、主人公?のアートもそれほど出てくるわけでもなし、 途中からだんだん尊敬できない人物になってしまい肩入れできませんでした。 物語の背景もかなり難解(細かすぎ)で、その辺を理解できなかったのも面白く感じなかった一因かも。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
2010年版の「このミステリーがすごい」で、 堂々の1位に輝いた作品です。 メキシコでの麻薬戦争を描いた本作品は、 多くの登場人物が物語を彩ります。 巻頭の「主な登場人物」欄には、見開き2ページに名前がずらり。 その中でも主要な登場人物といえば、次の5人が挙げられます。 アメリカ麻薬取締局(DEA)の捜査官、アート・ケラー。 メキシコ麻薬カルテルの後継者、アダン・バレーラ。 ニューヨークのヘルズ・キッチンから殺し屋へと育っていく アイルランド人、ショーン・カラン。 <白の館(ホワイト・ハウス)>の高級娼婦、ノーラ・ヘイデン。 彼らと不思議なつながりを持つ司祭、フアン・パラーダ。 物語は、彼らが国際的な麻薬戦争に巻き込まれ、 翻弄されていくというもので、とにかく人がやたら死にます。 上巻の「主な登場人物」欄で 見開き2ページにびっしり書かれていた人物が、 下巻になると、明らかに人数が減っているのが分かります。 麻薬を巡る駆け引きと、裏切り、そして殺戮。 すさまじいまでの描写に 読者はぐいぐいと引き込まれてしまうことでしょう。 ただ、私の場合、残念だったのは、 下巻になると、だんだんに彼らの行動についていけなくなってしまったこと。 上巻では、彼らの運命を知りたくて、 ページを繰る手ももどかしかったのですが、 次第に感情移入がしづらくなってしまいました。 彼らの背後に潜むもの。 それが題名にもなっている「犬の力」(邪悪なものの象徴とのことです) なのではないかと思いますが、 私にはこの「犬の力」の魔力が肌に合わなかったのかもしれません。 このミス第1位ということで、 実力のある作品であることは間違いないのですが、 私的には後半、物語にのめり込めなくなってしまい、★3つです。 うまく波長が合った人には大変に面白い小説であろうという感想を持ちました。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
『ストリート・キッズ』から始まるニール・ケアリーシリーズ同様、作者ドン・ウィンズロウの構想力が光る。一場面一場面に長い筆を割かず、端的に時間の流れを追っていく作品なので、非常にスリルのある編年体の物語(クロニクル)になりえている。 惜しむらくは、訳文が読みにくいこと。下巻での若干の誤字脱字や、主語と述語の非対応には目をつぶるとしても、一貫して文末が直訳で現在形なのはいただけない。叙述のトリックを用いる場合などを除けば、日本語の文では、現在のことでも過去の助動詞などを用いていかないと単調な文体になる。『ボビーZの気怠く優雅な人生』でも同様のことを感じたので、訳者のこだわりなのはよくわかる。しかし本作の場合、特に作品の語りだしから比較すると過去のことを述べている場面が多いので、原文どおりの時制で直訳するのではなく、時制の点では多少意訳してもらってもよかっただろう。 とはいえ、長編を読ませる力のあるミステリーに乏しい昨今、読んでいて飽きさせない作品なのは間違いない。文体が気にならない、あるいは好みにあう方なら、★5つ分の価値は十二分にあるだろう。 | ||||
| ||||
|
■スポンサードリンク
|
|
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!