■スポンサードリンク


ねじまき鳥クロニクル 第3部 鳥刺し男編



新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!

ねじまき鳥クロニクル 第3部 鳥刺し男編の評価: 4.08/5点 レビュー 132件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.08pt


■スポンサードリンク


Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全132件 101~120 6/7ページ
No.32:
(2pt)

コクはあるけど、後味はいまひとつ・・

5年ぶりに、1ヶ月かけて『ねじまき鳥クロニクル』を読み直しました。あまりに壮大な話であるため、再読とはいっても、新鮮な気持ちで作品に向き合うことができました。が、「泥棒カササギ」編と「予言する鳥」編で、ぐいぐいと作品の世界に引き込まれていったのに対して、最後の「鳥刺し男」編では、それ以前にすでに相当の広がりを持っていた世界が、さらにあまりにも広げられており、展開も早く、何といっても、結局のところ「綿谷ノボル」なる人物が抱えていた闇の部分の真相が明記されないまま終わってしまう点に、中途半端さを感じざるを得ませんでした。読むのにこれだけ時間を費やしたのに、結局一番大事なところで置き去りにされてしまった感じです。この真相がはっきりとしないことには、「井戸」や「アザ」で時間や空間を越えて繋がっている様々な人物と主人公との関係もはっきりとは浮かび上がってこないように思います。加納マルタや加納クレタ、ナツメグやシナモン、第三部でねじまき鳥の鳴き声を聴く男の子などの存在も、結局はっきりしないままに作品が終わってしまいました。ただ、個人的には「笠原メイ」という登場人物と「間宮中尉の手紙」に書かれている事柄、「ねじまき鳥クロニクル#8」が非常に印象に残りました。また、登場人物たちが繰りなす会話や熟考の中に、ハッとさせられる事柄が多々あり、作品全体としては中途半端さを否めないものの、部分部分では、深さを感じさせられる素敵な作品だと思いました。「コクはあるけど後味のすっきりしない料理」って感じの作品でした。
ねじまき鳥クロニクル〈第3部〉鳥刺し男編 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:ねじまき鳥クロニクル〈第3部〉鳥刺し男編 (新潮文庫)より
410100143X
No.31:
(5pt)

夫婦の物語

村上春樹にしては珍しく「夫婦」を描いた作品だと思います。結婚してお互いを知っているようで 実は相手のことをなにも知らなかったと思い知らされる。相手を理解しようとすることは「井戸の底に降りていかなくてはならない。」のだと思います。井戸の底に下りていくように相手との関係を深く掘り下げていかなくてはならない・・・ということを教えてくれた作品だと私は感じています。手元においてなんども読んでみるにふさわしい作品です。
ねじまき鳥クロニクル〈第3部〉鳥刺し男編 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:ねじまき鳥クロニクル〈第3部〉鳥刺し男編 (新潮文庫)より
410100143X
No.30:
(1pt)

そして何も残らなかった。

パッとしない主人公の男、謎を秘めた妻、影があり妙に大人びているが
なぜか主人公には心を開く小娘、その他、主人公を取り巻く怪しい人々…。
「小説に出てきそうな人ベスト10」があれば確実に上位を占めるであろう
登場人物によって話は展開する。
3編に及ぶ長編小説だが、物語は中途半端に枝葉を伸ばし、作者の都合よく
展開され、結局収束されることなく終わる。
「恐ろしい血脈」「精神世界の支配、遊離」といったオカルトチックな内容も
ラヴクラフト(比べるのは間違ってると思うが)のような恐怖を微塵も感じることはなく、
次の展開に期待しても鼻白むばかり。
戦争の件は無意味且つ冗長で、いかにも「作者はこれだけ調べましたよ」と言いたげであり
ページ稼ぎも甚だしい。
文体が分かりやすく、どこにでもありそう(ないけど)な日常を描き、不可思議で、
ちょっぴり残酷で、ちょっぴり難解(と思い込ませる)であるということを考えれば、
若い女性に人気があるというのも頷ける。
実は上記のことを前もって理解していて「ちょっと難解にすれば読み手が勝手に深読みしてくれる。
だからこんな小説でも売れるんだよ」ということを実践して見せたというのであれば、
村上春樹は大した人物だと思うが、これは私の深読み。
ねじまき鳥クロニクル〈第3部〉鳥刺し男編 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:ねじまき鳥クロニクル〈第3部〉鳥刺し男編 (新潮文庫)より
410100143X
No.29:
(5pt)

村上春樹の

 記念碑的傑作だと思う。なんていうか、村上春樹がセカイ系の原点なんじゃないのかと思わず唸ってしまうほどの内容。歴史の暗部、それにも個人では覆せないものの比喩がこめられていて、あらゆるセカイと戦おうとする主人公だが、その戦いの理由そのものは別れた妻を取り戻すという極めて個人的な内容。だけれど、この作品は本当に素晴らしいと思う。今まで孤独や悲しみを強いモチーフとしてきた村上春樹だが、はっきりと真正面に立って戦う男をかいた一大クロニクルだ。
ねじまき鳥クロニクル〈第3部〉鳥刺し男編 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:ねじまき鳥クロニクル〈第3部〉鳥刺し男編 (新潮文庫)より
410100143X
No.28:
(5pt)

全てを知っている。

村上春樹さんの本を初めて読みました。私は特にこの作者に興味を持ってなかったのですが、たまたま家に泥棒かささぎ編があったのです。(たぶん兄が買ったもの)始めはとりあえずと軽い気持ちで読め始めたのですが、次第にねじまき鳥さんが愛おしくなってきたんです。まるで笠原メイと同じように彼と対話しているようでした。(それはきっと笠原メイと年も近いせいでしょう。)このお話は決して単純ではなく、理解する事が難しい出来事の連続です。私の世界からはとても遠い非現実的すぎる話であると共に、私にとても近い話でもあるように感じました。そして、いつの間にか、私もあの世界の住人となりあの井戸に入ってみたいと思うようになったんです。完璧な暗闇の底に自分が身を置くとどうなったしまうんでしょう。私もあの光にたどり着く事ができるのかな。とか考えたりします。結局のところ、ねじまき鳥さんに起きた出来事は、現実のものだったんでしょう。現実であるという事は夢であるという事。そう捉えればこのお話は、すんなりと私の中に入っていくように思うのです。そんなに意味不明と嫌わずに素直にこの世界を受け入れてみて下さい。
ねじまき鳥クロニクル〈第3部〉鳥刺し男編 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:ねじまき鳥クロニクル〈第3部〉鳥刺し男編 (新潮文庫)より
410100143X
No.27:
(1pt)

疲れました・・・。

3巻をまとめて買ってしまったので、なんとか最後まで読みましたが、全く理解することができませんでした。これが村上春樹なんだ、と言われればそれまでなのですが、あまりにもふざけすぎな気がします。他人が見た特に意味もない夢の話を、聞きたくもないのに延々と聞かされているような不愉快な気持ちでした。とりあえず、3巻にもわたって長々と書くような物語ではないと思います。1冊の本ならおもしろくなくてもあきらめがつきますが、「3巻も読ませといてこれかよ!」と、怒りが倍増です。結構な数の本を読んできましたが、こんなに腹が立ったのは初めてです・・・。私は、この作家とは相性が悪いようです。
ねじまき鳥クロニクル〈第3部〉鳥刺し男編 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:ねじまき鳥クロニクル〈第3部〉鳥刺し男編 (新潮文庫)より
410100143X
No.26:
(5pt)

まずまずの完結

この作品の話はとても複雑ですよね。その証拠に表紙の裏の本来はあらすじを載せる欄も本文の一部が抜粋されて載せられてるだけですし・・・。だからこの3巻まで読み進めるのはしんどい・・・というわけではなく、あっというまに読み終えてしまいます。この人の文章ってとても読みやすいんですよ。話は複雑だし、言ってる内容もけっして理解しやすいものではないんですけど、なぜかスラスラ読めてしまい、この作品の世界観にぐいぐい引き込まれました。「ねじまき鳥クロニクル」という題名からは全く想像もつかない壮絶な内容で、この巻ですべての謎が解けるわけでもないんですが読後感はけっこうさわやかでした。村上春樹の長編の中ではこの作品が一番良い作品なんじゃないかと思います。
ねじまき鳥クロニクル〈第3部〉鳥刺し男編 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:ねじまき鳥クロニクル〈第3部〉鳥刺し男編 (新潮文庫)より
410100143X
No.25:
(4pt)

当分はいいです

今頃になって読み終えました。感想は読むのが大変だったと言うことです。特にこの3部に入ってから、なんというかイメージがわかない感じで、とまどいました。話の内容は、直接村上さんに聞きたいくらい複雑で、自分が読んで自分の解釈で正解なのか分かりません。ただ、ひとつの解釈として綿谷さんをクミコさんが殺害するという話を、回り回り書いているようにも感じます。ちょっと、最近村上春樹さんの本ばかり読んでましたので当分は村上休みをもらおうと思います。
ねじまき鳥クロニクル〈第3部〉鳥刺し男編 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:ねじまき鳥クロニクル〈第3部〉鳥刺し男編 (新潮文庫)より
410100143X
No.24:
(5pt)

ついに・・・・

 この本を読み終えた時には達成感を感じずにはいられませんでした。私の拙い読書の中では間違いなく一番長編であったということもありますが、何より他の本にありがちだったおもしろくても「なんだもう終わりか・・」という感覚が無かったからです。 第3部だけをとって見れば他の二作に比べ、読むのに時間と労力を要しました。それはただ単に量的な事だけではなく、その内容に困難さを感じたからです。うまく表現できませんが、スキーで例えればワックス合っていない雪の上を滑る感じで、なんとも本としては不思議な印象を受けました。ミステリーのような世界観、部分的にはエンデの『鏡のなかの鏡』のような迷路のような世界観は、なんとも形容しがたいが、確実におもしろいものでした。 全作品集の解説で「世界は解けない謎を包含して成立している、というのが僕の基本的な世界認識だ」と述べている通りではないでしょうか。 所々を太字にする事で、よりリアルに作品を体感する事が出来ましたし、戦争中の記述はなによりもその存在感を持っていました。そういった意味で表現力といった意味でも高いレベルにあると思います。また個人的には牛河が好きです。日本の中年男性を象徴するような要望で描かれている牛河ですが、どこか爽やかで潔く、憎めないような印象を私は受けました。 ねじをまいている鳥・・・時間をより明確に意識させてくれるものでしたが、何かを象徴しているのでしょうか。レビューで色んな意見が聞ければと思います。本当に読み始めて良かったと思える作品です。
ねじまき鳥クロニクル〈第3部〉鳥刺し男編 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:ねじまき鳥クロニクル〈第3部〉鳥刺し男編 (新潮文庫)より
410100143X
No.23:
(5pt)

感想

平和な時代に生まれ、何不自由なく暮らすことのできる今日の日本。誰もが幸せに暮らすことができるはずなのに、同時に「孤独」という影に苦しむ人々も存在する。いつの時代にも、そして永遠に取り去ることの出来ない痛みは存在するものなのだろう。そんな中で、自分と向き合い、考え、立ち向かう勇気を学んだ気がします。不朽の名作に出会えた気がします。
ねじまき鳥クロニクル〈第3部〉鳥刺し男編 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:ねじまき鳥クロニクル〈第3部〉鳥刺し男編 (新潮文庫)より
410100143X
No.22:
(2pt)

わけがわからない

僕の読書の能力が低いのだと思うのですけど長い時間かけて読んだけれど内容はよくわからず残念なことに自分には何も伝わってきませんでした。
ねじまき鳥クロニクル〈第3部〉鳥刺し男編 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:ねじまき鳥クロニクル〈第3部〉鳥刺し男編 (新潮文庫)より
410100143X
No.21:
(4pt)

潜められているもの。

 久しぶりに、読みきれない小説を読んだと思う。 印象としては、キーワードのようなものが、頭に張り付く小説だった。クレタ・マルタ・コルシカ・シナモン・間宮中尉・ノモンハン・水・顔の無い男・ベルボーイ・泥棒かささぎ・電話。など。何よりも井戸とidをかけているのが面白いなあと思った。 ただ、庭の木の下に心臓が埋められていたのを見た子供の話が、何故入っているのかよくわからないので、もう少し熟考して、読んでみないといけないなぁと思う。 この本なら、3回くらい読み直しても、いいかもしれない
ねじまき鳥クロニクル〈第3部〉鳥刺し男編 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:ねじまき鳥クロニクル〈第3部〉鳥刺し男編 (新潮文庫)より
410100143X
No.20:
(5pt)

動き出す!力強い鼓動を感じる第三部。

 とうとう物語は力強い鼓動を打って動き出します。第一部で変革、苦しみながらとにかく井戸の下まで降りて行き、第二部で主人公は変革の輪郭をつかみ取り、やがて来る活動の時期までじっと、しかし確かに歩みを進めていきます。そしてとうとう第三部。水が流れ出すように主人公と、その周りは力強い鼓動と共についに動き出します!!愛するものを救うため、もう一度愛するものと強く生きるため、彼は力の限り吼え、戦います!!激動の第三部。現代文学の最高峰とも言うべき傑作、喪失と空虚を埋めてほとばしる熱い情熱を、是非とも感じてみてください!!この本では「学ぶ」のでも「知る」のでもなく、「感じる」んです。最高に素晴らしい作品です!!!
ねじまき鳥クロニクル〈第3部〉鳥刺し男編 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:ねじまき鳥クロニクル〈第3部〉鳥刺し男編 (新潮文庫)より
410100143X
No.19:
(5pt)

なにかが心に残る

第一部、第二部と物語の中を流されてきて、たどりついた第三部。暗闇に包まれていた部分が、だんだんと全貌が見えてきます。ラストは、思わず”ほぅっ”と息をついてしまう感じ。いや、不満のため息じゃないです。”川の流れにのってゆるやかに下ってきて、 はじめは周りを木や岩に囲まれていてよく見えなかったのが、 下流にくるにつれて周りが開けて見えてきて、 最後は広く穏やかな海に帰ってきた。”とこんな印象です、この小説、私の中では。何度か登場した、戦時中のエピソードが、生々しく、戦争の悲惨さを切々と訴えてきます。どちらかというと感情のない淡々とした描写だけれど、強く心に訴えてきます。読後、あたたかいなにかが、心に残る感じがします。
ねじまき鳥クロニクル〈第3部〉鳥刺し男編 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:ねじまき鳥クロニクル〈第3部〉鳥刺し男編 (新潮文庫)より
410100143X
No.18:
(5pt)

迷路の中に入ってしまったような作品

話の流れ的には、行方不明になってしまった妻を連れ戻すという単純な話の筋である。けれども、途中で様々な風変わりな人々が登場したり、戦時中の悲惨な話が出てきたり、空想と現実の世界が入り組んだりするので、まるで、こんがらがった迷路に入っているような感覚を覚えました。村上春樹さんは、主人公岡田トオルが井戸の中で悩むのと同じように、読んでいる読者を悩ませたかったんだろうなーと思いました。そして、私はまんまとその思惑通りにはまってしまいました。ゴールに着いても(読み終わっても)まだ不思議な感覚が残ってます。
ねじまき鳥クロニクル〈第3部〉鳥刺し男編 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:ねじまき鳥クロニクル〈第3部〉鳥刺し男編 (新潮文庫)より
410100143X
No.17:
(5pt)

筆舌につくしがたい

 僕の村上春樹デビューがこの作品でした(大学の講義で「風の歌を聴け」を読んだが、あれは読書とはいえない)。僕がどうこうと言える作品ではありません。「ワタナベノボル」とは?「井戸」?「猫の失踪」?「ノモンハン事件」?「動物園」?と考えるところはいくらでもある。しかし、この作品が傑作であることは掛け値なしに保障できることです。 この小説にはジョン・アーヴィングの「熊を放つ」(村上春樹氏が翻訳)の要素が多く取り込まれている気がする。テーマとしては別のところにあるようだが・・・。 謎に満ち、メタファーの富んだ村上ワールドを思う存分堪能できる作品であることは確かです。
ねじまき鳥クロニクル〈第3部〉鳥刺し男編 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:ねじまき鳥クロニクル〈第3部〉鳥刺し男編 (新潮文庫)より
410100143X
No.16:
(5pt)

無意識の世界へ

数年前に初めてこの本を手にしたとき、不思議な世界へと引き込まれるように読んだ覚えがあります。刺激的な文章に背中を押されながら、複雑に交差したさまざまな人の人生・歴史を読んだ気持ちがしました。また最近この本を読みましたが、さらに深く、人の運命とはこのように繋がっていて、何かを守るために誰かの記憶・その伝承の力をかりて無意識の中を泳ぎ、人は存在しているのかもと感じさせられました。また何年か経ったら、読んでみようと思います。
ねじまき鳥クロニクル〈第3部〉鳥刺し男編 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:ねじまき鳥クロニクル〈第3部〉鳥刺し男編 (新潮文庫)より
410100143X
No.15:
(4pt)

全て読んで・・・

春樹さんの有名な作品に関しては、ほぼ完読しました。このねじまき鳥のかなり面白かったです。読む価値はあり!(僕は三部作の方や、世界の終わりと~の方が好きですが・・・)それと春樹さんの小説には必ずといっていいくらい物語に良い味を出してくれるキャラが出てきて、僕はそういうとこが春樹さんらしくていいなぁと思うんです・・・。例えば今回なら笠原メイという女の子や、間宮中尉。叔父さんも良い味だしてます。春樹さんの殆どの作品がそうなんですが、今回のねじまき鳥もはっきりと、僕はあれを食べたかった、すぐに寝てしまいたかったというような心情を表すのが主人公のみなので、それだけに彼等の存在感が光ります。(ダンス~のユキや、スプートニクのにんじんとかも僕は好きですが・・・。)しかし、春樹さんの絶頂は世界の終わりと~で、終わったのではないかと思うのは僕だけでしょうか・・・?たしかに、これは面白いです。が、僕は1973年のピンボールや羊をめぐる冒険の方が何か新鮮な感じがしてしまいます。僕が初めて読んだ作品はノルウェイの森でしたが、皆さんが絶賛するほど、よさは感じなくて・・・。ただ、意味は深いし、おもしろいなぁと・・・。さすが売れるだけのことはあるなぁと・・・。次に風の~から三部作を読んでみたんですが、そっちの方が僕はみずみずしく感じてよかったです。そして、世界の終わり~・・・。素晴しいです。僕はこっちの方が好きです。ただ単に鼠ファンなだけかもしれませんが・・・。(ただ、文章的にみると洗練されてるのはノルウェイの森だと思いますが・・・。)最後にねじまき鳥は、社会問題や歴史的視点も絡んでいて、相変わらず深いですから、面白いのに変わりありません。是非、読んでみてください。
ねじまき鳥クロニクル〈第3部〉鳥刺し男編 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:ねじまき鳥クロニクル〈第3部〉鳥刺し男編 (新潮文庫)より
410100143X
No.14:
(5pt)

3冊なんてあっという間

先が知りたいけど、物語が終わって欲しくない、という気持ちになりました。どっぷりはまっていただけに、読み終わった時はとても名残惜しくて、「心にぽっかり穴があいたような」気持ちと言うのはこういうことだなと思いました。
ねじまき鳥クロニクル〈第3部〉鳥刺し男編 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:ねじまき鳥クロニクル〈第3部〉鳥刺し男編 (新潮文庫)より
410100143X
No.13:
(5pt)

笠原メイはどんな大人になるのか?

 おもしろかった。けれどフィクション。ここでの気づきをどうやってハルキが現実世界に持ち込むのか(あるいは持ち込まないのか)が問題。また、コレに衝撃を受けても自らの人生にこういったプロセスを組み込めなくてはナンセンス。(間宮中尉の二の舞です。) 正しい判断のできる自分をいかにして作り上げるか?その稀で希少なテーマに関して小説の形で試みた、実際稀で、非常にまじめな本です。
ねじまき鳥クロニクル〈第3部〉鳥刺し男編 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:ねじまき鳥クロニクル〈第3部〉鳥刺し男編 (新潮文庫)より
410100143X

スポンサードリンク

  



新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!