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スプートニクの恋人



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【この小説が収録されている参考書籍】
スプ-トニクの恋人
スプートニクの恋人 (講談社文庫)

スプートニクの恋人の評価: 3.95/5点 レビュー 190件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.95pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全190件 181~190 10/10ページ
No.10:
(4pt)

レスボス島の不安

この小説はかなり評判が悪い。だが作品としては、ある観点から眺めれば、成功しているといえる。これはもともと全集に収められた「猫」を主軸としてかかれたもの。そういった意味では、「蛍」「「ねじまき鳥と火曜日の女たち」のそれぞれを軸にした小説へ発展した『ノルウェイの森』『ねじまき鳥クロニクル』と同系列である。それは村上の言葉を借りれば、「書かれたがっている」小説であり、なぜこれらがそのようになるかをじっくりと考えなければ、真の作品の意味が問われることはない。商業的に失敗かもしれないが、作品の上では如実に村上の深まりを見せている。さらに最近では明らかに商業と作品とを区別しているように感じる。世界広しといえども、「売れる文学」を書ける数少ない小説家だ。マラソン選手が常に全力で走らないように、この作品は次へのステップへと続く重要な中継地点である。後半で舞台となるギリシャの小島は、レスボス島をモチーフとしているだろう。女性の同性愛を意味するレズビアンの原義である「レスボス」(レズビアン=レスボス島の住民)である。夜の島で音楽が聞こえ始める。おそらくこのシーンが作品のクライマックスである。主人公とその不安を同調できれば、狂気にも似た神秘が体験できるだろう。大事なのはもはやストーリーそのものではなく、また、構成でもなく、この作品自体に負荷された「重み」もしくは暗闇に引き込む「引力」であるように思う。
スプ-トニクの恋人Amazon書評・レビュー:スプ-トニクの恋人より
4062096579
No.9:
(2pt)

構成は見事なんだけど・・・

発売と同時に買って読んで、その時は「なんてつまらないんだろう」、と思いました。久々に読み返してみて驚いたのは、その構成の精緻さです。これは単純に、すごいと思いました。さらっと読むと分からないのですが(そしてさらっと読めてしまう!)、タイトルから、「記号」と「象徴」の議論、猫の話まで、とにかく挿入されている小話全てが本筋と複雑に絡まりあっていて、とてもクレバーに書かれている小説です。問題は、村上春樹氏の得意とする分かったような、分からないような比喩がこの本に限って言うとかなりくどいこと(そのせいで事態の深刻さが伝わらない)、キャラクターたちがワンパターンなこと(またかよ、と思います)、話の展開がスローなこと(これは意識的にテンポを変えているのでしょ
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4062096579
No.8:
(4pt)

ラストを評価

 特に深く印象を残すことのないまま、あっさり読み終えてしまったのは事実です。拍子抜けした感もあります。 が、小説家になりたい彼女の、無鉄砲だが暗いところのない性格と、まるで終わってしまったかに思えたラストに突然降って湧いた彼女の出現は、小説全体に彩りと前向き感を与えています。 何よりも彼女が帰ってきた、そのグレイの画面に一気に光と色をもたらしたラストを評価します。
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No.7:
(4pt)

僕はとても好きです。

僕は春樹氏の熱烈な読者ですが、今までの作品の中でベスト3に入る傑作だと感じました。登場人物の消滅・あるいは失踪が大きな意味を持つ彼の作品の王道は踏襲されているものの、これまでのそれとは一線を画す内容に仕上がっていると思います。 特に、後半の警備員室でのシーンはそれ自体、重要な意味を持ち、かつあの箇所に挿入される点に何とも言えない趣があります。 僕はどちらかといえば春樹氏の作品には目新しさより、あの希有な世界観にまた入り込めるんだという喜びの気持ちを求める方なので、そう言った意味でもこの作品は非常に満足のいく物でした。
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No.6:
(4pt)

ノルウェイの森のこたえでは?

「ノルウェイの森」のラストに対しての返答なのではないかと思うような、ラストシーン。そして、そこまでにいたる奇妙で、作られたシーンの連続。物語を楽しむにはチープな感じすら受けるのに、読んでいる間中「村上春樹」を感じるから不思議。「ねじまき鳥クロニクル」に流れる不気味な静けさを、この本にも感じた。
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No.5:
(2pt)

パワーダウン

ついに村上春樹氏もパワーダウン。(「国境の南、太陽の西」あたりから既に衰えは感じられたが) 半分読んだ位からもうその先はあらかた予想通りの過去の作品と同様の展開に表現。特に村上春樹の熱烈な読者の私にとっては!今まで村上春樹の書くものすべてをいつかいつかと待ち焦がれ生き甲斐にしていた私にはとっても残念なことです。
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No.4:
(3pt)

ツナグモノ、ツナガレルモノ。

村上春樹の小説に出てくるたばこの描写。銘柄は、いつも「セブンスター」だ。ほんの、数行なのだがセブンスター愛煙家の私としては、非常に感慨深いものがある。共感者が少なくないとさえ思う。ページを繰るほんの数時間だけ、物語の原風景を共有する。ときに「すみれ」と、そして「ぼく」と。まるで、スプートニクのように・・・。
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No.3:
(3pt)

軽快なストーリー展開

小説家になりたい不思議な主人公の魅力と突然失踪してしまう事によって振り回される人々。登場人物は3人なのだが みなとても個性的だ。エンディングもハッピーエンドで良かったと思います。
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No.2:
(4pt)

孤独なスプートニクの末裔たち

 22歳の春、すみれは年上の女性ミュウに恋をし、性欲を感じる。ミュウはすみれを愛しているが、性欲を感じることができない。ミュウは14年前のある出来事が原因でふたつに分割され、もうひとりの自分を「性欲と……生きるための意志のようなもの」と共にあちら側に置いてきてしまったのだ。 すみれの唯一の友人「ぼく」はすみれを愛し、性欲を感じている。すみれは「ぼく」を好きではあるが、愛しておらず、性欲を感じることができない。一方「ぼく」は別の年上の人妻に性欲を感じているが、愛してはいない。「ぼく」は思う。「まるで実存主義演劇の筋みたいだ。すべてのものごとはそこで行きどまりになっていて、誰もどこにも行けない。選ぶ選択肢がない」  だが、ギリシャの小さな島ですみれは突然煙のように消えてしまう。「鏡を抜けて、すみれはあちら側に行ってしまったのだ。おそらくあちら側のミュウに会いに行ったのだ。こちら側のミュウが彼女を受け入れることができない以上、それはむしろ当然の成りゆきではないか?」  あちら側とこちら側で成り立った世界という著者の強迫観念は、否応なしに「世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド」を思い起こさせる。 物語は最後まで曖昧模糊として、どこまでが現実でどこまでが登場人物の想像の産物なのかが判然としない。読者を不安定な中空に放り出したまま、この物語は終わる。「どうしてみんなこれほどまでに孤独にならなくてはならないのだろう」と「ぼく」は思う。まるで、「地球の引力を唯ひとつの絆として天空を通過しつづけているスプートニクの末裔たち」のように……。
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No.1:
(3pt)

残酷さと癒しと

ストーリーテラーとしてすごいなぁと思います。 重いテーマをあきさせずに読ませる力は、春樹ファンのみならず、初めて作者の作品を読んだ人(男も女も)を引きつけるにおいを完全に身につけたようです。 生理的な痛みを伝える残酷なトーンが全体をつつんでいますが、最後はあっけなく前を向いています。 喪失することで、次に進むことができる。喪失には血が流れるが、誠実に何も言わずに受け入れることで乗り越えていく。がんばって乗り越えて行けというのが、メッセージなのかなぁと、作者の前作を読み返す気をおこさせます。作者の喪失感は時代のそれとシンクロすることで、勝手に体に入り込んできますが、少しだけその先への答えがしめされたように思います。
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4062096579

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