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粘膜人間
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粘膜人間の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.46pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全95件 1~20 1/5ページ
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グロは苦手な方なので前評判からかなり読むの躊躇いましたが読んでみました。 内容結構「これでもか!」とエログロが 散りばめられていますが、 勢い凄いので、 「わー…筆ノッてるなぁ…。」っと スイーーーっと。読めました。 かなり詳細にグロいんですが勢いで持ってかれます。 色々と現実味が無くファンタジー感ある ところも嫌悪感を薄める。 そこも内容は充分気持ち悪いんですが… 平気で残酷な事する登場人物がどれも どっかすっとぼけた感じや可愛らしさがあって、少年と河童のほのぼのした場面もあったり…「抜け」がある感じも意外に最後まで 胸やけせずに読めた要因かなぁ?と思います。 河童…もさることながら、青洟垂らしたほっぺの赤い195センチの巨漢小学生って…笑 いや。それは確かに怖い。怖いんですけどね。 なんとなーーく評価高いのも分からなくは無い。って気はします。 よくこんなの書いたなぁ!頭の中どうなってんだろう??とは思いました。 | ||||
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第15回日本ホラー小説大賞長編賞作。 まず著者の飴村氏の作風として、 ・性的描写、ゴア/残酷表現、暴力描写が露骨 ・それらがとても下品に書かれている ・地の文だけでなく、登場人物も基本的に下品 というものがある。 下品というのも、「よくこんな表現思い付くな」と感心するくらいの飛び抜けた下品さ。 以下は下品な表現の一例↓ ※本作でよくネタにされてる「グッチャネ」の意味を聞かれたときの回答 「女の股ぐら泉に男のマラボウを入れてソクソクすることだっ」 これはまだマイルドな方で、この数倍から数百倍ひどい表現もザラ。 これを受け入れられるかどうかで、飴村氏の作品への評価は真っ二つに分かれる。 ダメな人には不愉快極まりない作品と思われるので、読まないことを推奨する。 以下はそういった作風を織り込んだうえでの感想。 この作品は飴村氏のデビュー作だが、既に氏の作風が確立しており完成度はとても高い。 終始上記描写のオンパレードなのだが、表現が独特・かつユーモアがあり、かえって笑ってしまうレベル。 登場人物もろくでもない人間しかいないはずだが、どこか愛嬌のようなものがあったりして憎めない。 これはB級映画を観て笑ってしまう感覚に似ているような気がする。 また下品さに目が行きがちだが、それを支える話の構成もしっかりしている。恐らくだが、下品な描写がなかったとしても普通に面白い作品。 下品でも最後まで読めるのは、その点が大きいかと思う。 とくに中盤から終盤にかけての展開は、人間の邪悪さをえぐり出したようでゾッとさせられる。そのためホラーとしても良くできている。 下品な作風が好きな人は勿論、そういうものに耐性のあるホラー好きも面白く読めるかと思う。 面白かった作品として名前を挙げたら、皆から眉を顰められかねない本作。堂々とはお勧め出来ないが、大丈夫そうな人は読んでみてほしい。 | ||||
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「グッチャネってなんだ?」 憲兵や河童、森の精が共存する不思議な日本を舞台に奇妙で残虐な物語が繰り広げられる。 「お前も蕎麦が出るといいな」 グロテスクながらもどこか可愛らしい河童兄弟の愉快な言動や暮らし振り、精神拷問薬「髑髏」の世界の珍妙な悪夢っぷりがとても愉しく、一気に読むことができた。 特に第三部のつかの間の微笑ましい共同生活とそれが近いうちに破滅的な末路を辿るであろう予感のコントラストがたまらない。 | ||||
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第一章は面白くて引き込まれたのに、自白剤の幻覚描写がフツウだったり、三男と河童の一触即発感があまりハラハラしなかったりでつらい。クライマックス前で断ち切れるの夢っぽいけど、おぞましい結末のだいぶ手前で終わってしまい肩透かし感。 | ||||
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‘08年の日本ホラー小説大賞、長編賞作品。 昭和初期っぽい世界を舞台にした、奇想天外なバイオレンス・ホラーです。 おもな登場人物は、巨大な小学生、中坊の兄弟、脱走兵、河童の兄弟、女子中学生、憲兵コンビ。 こいつらがまぁ、揃いも揃って変態ばかり。 性欲と暴力欲に取り憑かれ、あさましいドタバタを繰り広げます。 「エログロナンセンス」という表現が、これほど似合う小説も珍しいでしょう。 とにかく下品で、野蛮で、無意味な話です。 しかし、これがめっぽう面白い。 アホな下ネタで笑わせ、豪快なスプラッターで驚かせ、先の読めないストーリーで楽しませる。 理屈抜きに、とにかく面白いと言うしかありません。 (一部、本気でエグい場面もありますが、何も問題は無かろう。) なお、本作を抑えて大賞を獲ったのは、真藤順丈の「庵堂三兄弟の聖職」でした。 でもあれ「悪魔のいけにえ」を下敷きにしつつも、全然ホラーじゃないし。 文学性はさておき、ホラーとしては本作の方が優秀です。 なのに、なぜ負けた? 「粘膜人間」なる不気味なタイトルが悪かったのかも。 「河童三兄弟の生殖」というタイトルなら、こちらが大賞だったかも知れません。 | ||||
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ただ気持ち悪いだけ。 少しでも中身を目を通すことができたら(パラパラとめくって2,3行読む)買わなかった本。 失敗でした。 | ||||
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なんだこれどうなるんだ、なんだこれどうなるんだ、って感じで読み進めることが出来る小説。 そうやって読み進めていったのに、別にどうにもならなかったって感じの小説。 読んでいて退屈を感じるようなことはありませんでしたが、落としどころが結局見つけられなかったのかなって気がしないでもない。 落としどころが見つけられなかったんなら、たしかにあれ以上物語を進めるのは蛇足になるでしょう。 | ||||
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本を読む以上、物語が読みたいなと思うので。 別にエログロは苦手じゃないですし、読み飛ばさずに読了しましたが 「戦いはこれからだ!」みたいな感じで、どうしたもんかな…と。 | ||||
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現実に酷似した不気味な世界観の小説が読みたくて、その目的は達成できました。でかい小学生、髑髏、河童。現実に存在するかと言われたら、もしかしたら存在するかも。というファンタジー。 描写が生々しくて情景がリアルに思い浮かんでしまいました。特にまむしはきつかった。それも現実を彷彿とさせる理由の一つ。 先が気になりすぎて1日で読み終えましたが、最後が微妙だったので星3つ。 | ||||
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読む映画のようでした。読み手によって変わるかと思いますが、私は読みながらにして実際に体験しているかのような錯覚に囚われました。途中で気分が悪くなり、ですが続きが読みたくて一日で読み切りました。元々ゴア表現の強い作品を好むのですが、中でも飛び抜けて悍ましい作品です。非常にリアルでただの読み物じゃないという印象が強烈で、妖怪も登場しますがそれは極々自然のことのように在り、よく人間というものを理解している情景描写や耐性がない人は吐き気を催すのではないでしょうか。私は「粘膜人間」に魅力を感じます。もし興味があるなら覚悟しなければならない小説です。 | ||||
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不透明に濁った沼。中に何がいるのか、つい覗き込んでしまう。 不思議な淀みは人間、そのもの。 | ||||
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粘膜人間、粘膜蜥蜴、粘膜兄弟と読んだ。シリーズのあと2冊ももちろん読むけど先に3冊まとめて感想を。 てっきりガス人間だ透明人間だみたいな異能を持つキャラクターが謎を解決したりなどと活躍するエンターテイメント小説と思いきや、まったく想像を絶する小説だった。 ホラーだし、スプラッタだし、エロチックだし、猟奇的だし、変態的だし、伝奇的だし、架空戦記だし、SFだし、ファンタジーだし、シリアスだし、ギャグだし、スラップスティックで、おぞましく、おそろしく、美しさと、醜さと、生と、死を大真面目につづり上げている大小説だ。 出る人、出る人、いやな人間たちばかりなのに、読んでるうちになんか受け入れてしまうばかりか、好ましく思ってしまったりもする。 悪人としか思えない登場人物が九死に一生を得たときに、読んでいて、あ~良かった。と思ってしまうのはなぜなのか? 極限状態なのに品性を保つ人間は、どうせ裏があるんだろうと思ったら本当に純粋だったり、悪の権化かよと思ったら、実は極端にまっすぐなだけだったり、と、一周回った性善説みたいな登場人物たちが、またとても良い。 それぞれ上げていくだけで、オールスター・キャストといった感じになるだろう。 ※個人的には粘膜蜥蜴にでてくる東南アジアでケシ畑を経営してるおやじとか好き^^; 物を書く作者の文章力は私ごときでは筆舌に尽くしがたい。 物語を生み出す作者の想像力は私ごときの凡人の想像力などではとうてい及びもつかない。 スピード感をもってめくるめく展開をみせる物語にはぐいぐいと読み込まされ、読む者は誰だって引き込まれるはずだ。 私はまったく圧倒されたの一言に尽きる。3冊ともだ。 冗談なのか大真面目なのかよくわからない盛り込まれるエピソードの数々が、実は伏線だったりして、後々に、それに気が付いたときに、おぉぉっ!となるのは、もーこれぞ、読書のだいご味。 最後の最後まで息をつけない、油断ができない。 3冊が独立している話だけど、時代背景や設定が共通で、エピソードが関連しあってたりと非常に立体的で分厚い構成になっているのも見事だ。 3冊ともストンと落ちをつけて終わるんだけど、その終わり方もまた絶妙にして感じさせられ、考えさせられる。深くて強い余韻をのこし、気づけば、いそいそと次の本を開くという感じだ。 物語がすごすぎるとその作家にまで意識が及ばないことがある。 一人の人間のイマジネーションが生み出した物語世界と、私の認知が及ばないのだろう。 描かれる物語と生み出された登場人物たちにすっかり魅了されきっているのだ。 そういう作家に野崎まどさんを思い出す。 野崎まどさんの『[映]アムリタ』から始まるシリーズを読んだ時も、おぉぉっ!となったものだ。読んでいて。 この本の作家、飴村行さんと野崎まどさんとは、料理でいうとフランス料理と懐石料理ぐらい違うと思うけど。 映画でいうと、クエンティン・タランティーノかな。 憎めない悪人がわんさか出てきて、それぞれの登場人物のエピソードが立体的に絡んでいって物語を作り上げるところとか似ている。 『フロム・ダスク・ティル・ドーン』、『ヘイトフル8』、『イングロリアス・バスターズ』、『ジャンゴ』あたりが好きな人はこの小説にのめりこめるかも。 ただ戦記物がダメな人はだめかも。戦場経験が結構重要なモチーフになっています。 あとどの本もゴア描写が結構あるのでそれがダメだとダメかと。 まぁ、角川ホラー手にする人でゴア描写NGな人はいないと思いますが。 さぁ、続きの2冊を読むぞ! 最後にはなんで“粘膜”なのか分かるんだろうかな^^;楽しみだ。 | ||||
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期待通りの気持ち悪さ。ただひたすら嫌悪感を誘う展開で、特に物語性は無し。 | ||||
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まず冒頭から、2mにはわずかに満たない小学生の暴力的な弟を、 兄ふたりが殺そう、さもなければ自分たちが殺される!と相談するとこから始まる。驚愕のシーンからスタート。 この時点で頭ひとつぶっ飛んだ小説です。 ここからの展開がすさまじい。読者の心をぐいぐいとつかみ読み進めさせようとするその文筆力。 眉をひそめるような人物たち、河童の兄弟や池のほとり?に住む男の描写など、 その不気味な世界観がとにかく個性炸裂で、クライマックスまで目が離せませんでした。 林真理子先生をも「作者は自身の文体に酔っているのではないか」と言わしめたのは確かです。 この世界が受け付けられない…という意見もありましょうが、私は強くオススメします! | ||||
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エログロ好きには受けてるようですね。私には筒井康隆の方が酷く感じましたが。 アンリミテッド内なので読んでみたけれど、話が終わらなくて気持ち悪い。打ち切られた少年漫画みたいなラストです。続編も無料なので読んでみましたが、続いてなかったです。 | ||||
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初めて飴村行の小説を読みました 想像より遥かに表現力が高く読みいってしまいました。 他の作品も購入したいと思います。 | ||||
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とにかく面白いです。 普通の読書に飽きた人。 これから読書を始めたい人。 おすすめです。 | ||||
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よくこのような設定や構成を考えたものだと思う。しかし、エロよりグロなのと途中で切れたような終わり方であっさりしない。グロだけが残った。ストーリーってある? | ||||
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面白かった。そのあとどうなったの?って言う点が多くて残念。ただ世界観は秀逸でした。 | ||||
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ホラー大賞の長編部門賞を取った作品ですが内容的には怖いホラーというよりエ○グ○コメディって感じです。これを評価(?)して世に出した審査員がすげーや。(その後の作品も安定しておもしろいしね。)ただこの作品・作者が素晴らしいのは言葉の言い回しと不快な描写の緻密さにあると思います。 「グッチャネって何だ?」 「女の股ぐら泉に男のマラボウを入れてソクソクすることだっ」、そうです。 擬音語・擬態語が見事一体に混ざった何てすばらしい名文でしょう。日本語が理解できてつくづくよかった。是非、読んだ方は明日から使って広めていただきたい。自分が死ぬまでには広辞苑に載ってほしいね。あと不治の病にかかったら、道端で女性に「グッチャネっしようや」って声かけて、警察に捕まって、お前「グッチャネって何だ?」と言われたら、この言葉を強く、強く言い切ってから事切れたい。 あと蕎麦の前後の無駄に丁寧すぎる描写は、この本読む前にちょうど蕎麦食ったせいか、鮮明に頭に浮かんでしまい、たまらず電車を降りてトイレでえずいてしまった。どんなグロ映画とか小説見てもこんなことになったことにないのに…。お食事とそういうのは混ぜたらあかんよ。 読み手が大真面目に受け取るとただただ中途半端で不快な作品になって、それで終わりの作品かな。ただ金払ってたら笑わなきゃ損な品質は備えている作品かと。白石和彌とか園子温とかにとことん大げさに、本気でふざけてB級ショートで実写化してほしいな。あ、雷太の顔は寺田心ね。 | ||||
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