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神狩り2 リッパー



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【この小説が収録されている参考書籍】
神狩り 2 リッパー
神狩り〈2〉リッパー (徳間文庫)

神狩り2 リッパーの評価: 2.86/5点 レビュー 35件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点2.86pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全8件 1~8 1/1ページ
No.8:
(3pt)

せっかくすごい話なのにとにかく文章がくどい

前作「神狩り」に続いて読みました。30年前のリアルタイムではなく両方とも現在にです(前作は長いこと積ん読になっていました)。
前作は背景が70年代、昭和の学生運動の時代と、雰囲気が違うことを差し引けばとてもユニークで斬新な作品だったと思います。それから30年、この740ページ超の続編が刊行されました。
結論から言うと、相変わらず斬新な作品ですが、手放しで称賛・・ではなく・・・。

原稿用紙で1600枚書いたものを1100枚に削り、それ以上はどうしても削れなかったということですが、個人的にはこの半分でいけた気がします。
とにかく話がくどい、説明が長い。ストーリーの核をかいつまんで言えば適当な長さで収まるくらいなのに、超大な大作に盛り上げようと言葉や展開を飾って大盛したため、全体的になんだか大げさな雰囲気になってしまいました。ざっと早読みした部分が結構ありました。最初からお腹いっぱいになります。
理論とアイデアは相変わらず斬新、人類と神という根源的なものを問うたのもすごい、前作に続き同じ人物やその次の世代が登場し、それぞれが個性的なのもいい、けれど・・なんだろう、表現が大仰でくどく感じるのがただただ残念です。

余韻を残した結末ではっきりした結果は描かれていません。けれどはっきりしたオチにするということは、人類が勝って神が負けるかまたはその逆なので、ではその後、地球は、宇宙はどうなるのか?人類は生き延びられるのか?そこからがさらに途方もない話にならざるをえないでしょうから、これ以上広げようがないという気もします。
根気は要りますが、SF史上に残る名作だと思うので読んでみて損はないと思います。
神狩り 2 リッパーAmazon書評・レビュー:神狩り 2 リッパーより
4198619905
No.7:
(3pt)

もっとぞくぞくしたかった

正直100%は理解できなかった。発想の飛躍のうち結果部分は把握したのだが、過程の部分でちょっと無理があるというかついていけないところがあり、そこだけ斜め読みしてしまったからだ。基本的な発想は面白いと思う。「脳は神を隠すために存在している」……刺激的だ。だが、そのアイデアを各分野から証明していくのはいいとしても、かなりくどすぎる。ページを割きすぎた感がある。
 逆に肝心の本来幹となるべきストーリーが弱いし、沢山登場する人物がしばらく何を目的に行動しているのかがはっきりしづらいから、物語を読み進める推進力が足らない。ページを捲る手を止められない小説とは正反対に、ときどき休まないと読み進められない小説だった。
 登場人物たちは最後には収束し、神と戦うのだが、ぞくぞくできたのはそこだけだった。あの天才山田正紀、あの「神狩り」の続編なのだから、最初からずっと神との追いつ追われつの激しいバトルを描いて欲しかった(多分そう書くこともできたと思う)。好みの問題なのだろうが期待が大きかっただけに残念。
 ただ、前作の不満点を解消した続編として快作の作品とはいかなかったものの、SF好きならこれは読んでおかないといけないくらいに内容はたっぷり。
神狩り 2 リッパーAmazon書評・レビュー:神狩り 2 リッパーより
4198619905
No.6:
(3pt)

リッパー

もう一度読む気にはなれないです。
それなりに面白いんですけどね。
色んな意味でちょっと複雑にし過ぎ。
解釈の仕方の尺度が広がり過ぎています。
自分が見たことも、聞いたこともないものを表現しようとすると、『訳が分からなくなる』事があります。
どのように表現すればもっともなのか。人それぞれ解釈の仕方が違いますから尚の事。
現象を追及すると複雑になる。複雑になると分からなくなる。
山田正紀はこの手のお話は苦手なのかもしれませんね。

神狩り 2 リッパーAmazon書評・レビュー:神狩り 2 リッパーより
4198619905
No.5:
(3pt)

思い出に郷愁を、記憶に感情を織り込む夢

30年前、「神狩り」を読んだときには、山田正紀に魅せられて、続けざまに弥勒戦争や宝石泥棒などを読みあさりました。ジャコーモ・リッツォラッティがマカクザルの下前頭皮質に電極を刺してミラーニューロンを発展したのが1996年なので、仕方ないとは言え、あまりに待たされすぎました。
自身も30年たち、人間もスレて、余計な知識も付いたので、あらたなアイデアが見えなかった、と言うか、ごちゃ混ぜにしすぎのような印象です。
神狩り 2 リッパーAmazon書評・レビュー:神狩り 2 リッパーより
4198619905
No.4:
(3pt)

どう評価していいのか

今から20数年前、「神狩り」で山田正紀氏を知ってから夢中になって読んできました。その「神狩り」の続編が出たと知り、大いに期待をして読みました。その豊富な知識、奇抜な発想にはさすがと唸らされましたが、何か物足りなさを感じたのも事実です。”あの”「神狩り」の続編として読むには、あまりにも違和感があったのです。もちろん20年以上を経ての執筆ですから、書き手も読み手も当時とは変わってしまっているので当然といえば当然ですが。ただこの失望感のようなものは、「宝石泥棒2」を読んだときにも、感じました。あのときは、あまりにも思い入れが強かったので、それが災いしたのかと今になって思います。この「神狩り2」も前作と切り離して一つの独立したSFとした読めば、もっと楽しめたのかと思います。この作品を読まれる方は前作を読まれていると思いますので、その意味では読み方によって、かなり評価の変わる作品といえるかもしれません。
神狩り 2 リッパーAmazon書評・レビュー:神狩り 2 リッパーより
4198619905
No.3:
(3pt)

面白い。面白いけど・・

 自分も「神狩り」を読んで感銘を受けたSF読者の一人ですが、「神狩り2」を読んでいて感じたのは違和感でした。大仰な単語を羅列する文体・「ハイペリオン」四部作を思わせる天使達の描写・「マトリックス」ばりのアクションシーンなどなど、好ましくストイックだった「神狩り」とは空気が違いすぎます。確かに作品そのものの内容は十分佳作といえる内容と思うのですが・・・。あと、認知科学・脳の解剖学の知識がある程度無いと、内容が良くわからないかもしれません。
神狩り 2 リッパーAmazon書評・レビュー:神狩り 2 リッパーより
4198619905
No.2:
(3pt)

前作との比較

これ単体で見れば十分傑作のレベルに達していると思いますし、楽しんで読むことができました。ただ、インパクトという点では前作に遠く及ばない気が。「言語と論理が異なる神」というアイデア一本で展開された前作には、世界に類を見ない論理学SFだ(と当時は思っていた)と興奮しましたが、今回はわりと普通のSFになったなという感じ。認知科学の観点を導入した結果、人の「クロックアップ」が某映画やあの漫画と大差ない、よくあるイメージで捉えられてしまっていて、その分神の超絶性・隔絶性も弱められてしまった感じがします。天使が具体的に描き込まれているのも、その一因かも。ハイデッガーの使い方も前作のウィトゲンシュタインほどには決まっていないのでは?
神狩り 2 リッパーAmazon書評・レビュー:神狩り 2 リッパーより
4198619905
No.1:
(3pt)

前作との比較

これ単体で見れば十分傑作のレベルに達していると思いますし、楽しんで読むことができました。ただ、インパクトという点では前作に遠く及ばない気が。「言語と論理が異なる神」というアイデア一本で展開された前作には、世界に類を見ない論理学SFだ(と当時は思っていた)と興奮しましたが、今回はわりと普通のSFになったなという感じ。認知科学の観点を導入した結果、人の「クロックアップ」が某映画やあの漫画と大差ない、よくあるイメージで捉えられてしまっていて、その分神の超絶性・隔絶性も弱められてしまった感じがします。天使が具体的に描き込まれているのも、その一因かも。ハイデッガーの使い方も前作のウィトゲンシュタインほどには決まっていないのでは?
神狩り 2 リッパーAmazon書評・レビュー:神狩り 2 リッパーより
4198619905

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