ツングース特命隊
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坂本真綾がヒロインの役で、NHK-FMで2013年に十代向けにラジオドラマ化(2017年にも再放送。妙に気合が入ってる)。 ジュール・ヴェルヌとコナン・ドイルを、山田正紀の教養と暴力と壮大なSF奇想でくくった、歴史冒険小説。 あまりにも意外なSF要素の多さとスケールの凄まじさは、今作以前の冒険小説「崑崙遊撃隊」よりアップしています。 実在のロシアの謎のツングース爆発を題材に、実在の明石元二郎将軍、思想家グルジェフ、怪僧ラスプーチンも暗躍します。 日本軍人として、日露戦争での諜報工作の任についていた武藤。その後、彼は、朝鮮半島で、抗日の武器商人として活動していた。かつて諜報工作を教え込んだ明石将軍に脅され、ツングース爆発の原因究明のためにロシアのシベリアへ潜入する。 素性も目的もバラバラなチーム。異様に士気と練度の高い謎の襲撃者、地元民が恐れる伝承のある現地、そしてさらに異様なその先の幻想的な美しい地獄。武藤たちはいったい、そこで何を見る?生還できるのか? オープンエンドっぽい終わり方が独特。武藤の生死はボカされてますが、エピローグの史実の日本のシベリア出兵とツングース調査の結果からして、たぶん・・・。最後の恋愛描写は冷酷にロマンチックです。 | ||||
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山田正紀さんは、本当に小説の書き方がうまい。この作品も彼の本領であるSFと言うより、史実を取り交ぜた冒険活劇だけど、バラバラな6人のキャラが、互いを牽制しながら、地の果てツングースを目指すドラマが、とても良く描けている。そもそも、ツングースを目指す目的が皆てんでバラバラであり、それでも力を合わせねば、サバイバルは不可能、と言う状況設定が魅力的で、互いの腹の探り合いは、読み応えがあった。 さらに、ラストが近付くに連れ、犠牲者も出始め、冒険の密度が加速し迫力十分。最後に物語を俯瞰し、人類の未来まで語る、SF作家らしい結末まで、見事に描き切っている。ただ、難を言えば、明石大佐、ラスプーチン、グルジェフと、史実上実在する怪人物が、途中では、物語にさほど関わって来ない事。又、襲撃されて活力を取り戻すまでが長く、キャラだけでなく、読む方も中だるみを感じてしまった。 | ||||
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1908年(明治41年)、シベリアで謎の大爆発がおこる。新しい爆弾の可能性を見てとった日本の軍部は、当時のロシアの南下政策と併せて脅威を感じ、シベリアへ大爆発の原因を探る調査隊をおくりこむ。人跡未踏のシベリアの地で、調査隊が目にしたものは・・・。この大爆発、実際には大きな隕石の落下によるものだったそうですが、そこは作者のこと、原因はそんな単純(?)なことではなく、異形のモノの住む不思議で妖しい世界へと読者を誘ってくれます。とてもおもしろい冒険小説なのですが、あえて難を挙げるとするなら、ちょっと短めもっと長くてもよかったのでは?と思えてしまうこと。あまりに夢中になってしまうので、どうしても短く感じてしまいます。もっともっと長い時間、作者が創りだした異世界で楽しんでいたかったな。 | ||||
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~てっきり秘境冒険小説かと思ったら、SF風というか、『総門谷』のような伝奇小説でした。山田作品は読んでみるまでどんなジャンルの作品か分からないクロスオーバーさ、そしてどのジャンルの作品でも面白く書けてしまう凄さが魅力なので、そのへんは頓着しないのですが…。今回は、韓国併合の時代、“明石大佐”の密命を受けてツングースの~~大爆発の謎を調査しに向かう一行の話です。メンバーは相変わらず仲良くないのが山田冒険小説の特徴で、そんなメンバーがいつの間にか力を合わせて、強力なプロの妨害をかいくぐって目的に向かうのが山田冒険小説の面白さなのです。~ | ||||
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大爆発のあったツングースを、その原因を探るため、冒険することになった6人の物語。様々な障害や、妨害を乗り越えた先には・・・この6人が、それぞれの事情を抱え、また、バラバラの性格・行動基準の持ち主で、探検そのものに加え、6人の腹のざぐりあい、対決も面白いです。お気に入りのキャラができて、その行く末が、探検の結末より、気になるような作品でした。 | ||||
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