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首無の如き祟るもの



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首無の如き祟るものの評価: 3.58/5点 レビュー 57件。 Sランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.58pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全57件 21~40 2/3ページ
No.37:
(5pt)

村村

面白かった。刀城言耶シリーズでは1番かな 。
このじめじめした雰囲気が好きかな
首無の如き祟るもの (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:首無の如き祟るもの (講談社文庫)より
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No.36:
(1pt)

なんか軽いです

恐ろしく評判が良いみたいですが僕には合いませんでした。
まず、情景の描き方が薄くて、ちっとも入り込めない。登場人物の心情に共感しづらい。
トリックに凝れば凝るほど、上記が引っかかってしまいました。
「江戸川乱歩」「横溝正史」などのキーワードからもっと重厚で、淫靡で、すえたミステリを期待していましたが、個人的には一切感じることはできませんでした。
首無の如き祟るもの (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:首無の如き祟るもの (講談社文庫)より
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No.35:
(5pt)

とりあえずミステリ好きなら一読の価値ありかと

刀城言耶シリーズを読むのは「厭魅の如き~」に続いて2冊目だが
おそらくほぼ作者の狙い通り、見事にしてやられた感を味わった。
序盤でとある「釘刺し」をしておきながら、終盤なかなかにニクい形で「裏切られる」。
これだけ書いても未読者には何のことやらだろうが…

突っ込みどころが無くはない作品だが、それを差し引いてもミステリ好きなら一度、最後まで読んでみて欲しい内容です。
首無の如き祟るもの (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:首無の如き祟るもの (講談社文庫)より
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No.34:
(5pt)

予測不可能! 戦慄のラストシーン!

刀城言耶シリーズ第2弾。
ホラーかと思えばミステリー。ミステリーかと思えばホラー。
前作以上の恐怖と謎が入り混じる傑作ミステリー。このラストは誰にも予想は出来ない。背筋が凍りつくミステリアスホラー。
首無の如き祟るもの (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:首無の如き祟るもの (講談社文庫)より
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No.33:
(4pt)

昔ながらのミステリ好きにおすすめ

江戸川乱歩や横溝正史さんなどの、おどろおどろしいストーリーが好きな人にはうってつけの作品です。

プロローグなどのある小説は少し苦手で、この話はさらにその土地の歴史などがな内容に関わってくるため、読み飛ばすわけにもいかず、初めこそ説明書きが多くて投げ出しそうになりましたが、徐々に怪事件や登場人物のやりとりに夢中になっていきました。

背筋の寒くなるようなホラーと、見事なミステリーがうまく合わさっています。
正直読みやすい文章とは思えませんでしたが、それでも話が面白いので一気に読んでしまいました。

「このとき、○○が起こるとは誰も思いませんでした」
「なんとこの後○○は〜を遂げるのです」
など、後の文章を先に話してしまうような書きぶりもちょっと残念でした。

それを差し引いても、えー!!なんで!?うそー!!と思いながら興奮して楽しく読める本です。
首無の如き祟るもの (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:首無の如き祟るもの (講談社文庫)より
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No.32:
(2pt)

トリックは素晴らしいと思いますが

この登場人物は何で悲しまないのだろうか。という違和感が酷かった。そいつが犯人だろうとそうじゃなかろうと。犯人だとしても悲しむふりはするはず。
トリックを成立させるためというか、伏線やキーポイントを記述するためだけに登場人物を人形のように動かしている。推理だけを求めてる人にはいいかもしれないが、小説の完成度としてはいまいち。ただ、怪異の描写は秀逸。
首無の如き祟るもの (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:首無の如き祟るもの (講談社文庫)より
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No.31:
(5pt)

まじで、トイレに夜行けません

三津田さんの作品は、これで三作目だが。前によんだ「凶鳥の如き」がそれほどでもなかったので、本作もそれほどではないだろうと高をくくっていたが。とんでもない。いつものごとく、犯人は、人間だけれども。最後まで読むと、結局はやっぱり「祟り」だ。となってしまう。
今回は、男装の美女が登場するのだが。もし、映画かTVドラマでやるとしたら、是非「瀬斗光黄」に長寿郎をやって欲しい。今回、刀城言耶はゲスト出演程度だが。キャストとしては、稲垣吾郎だろう。本当に「マジコワ」。(笑)
夜の描写が凄い。本当の闇の恐さ。そして、生首の怨霊。そこにからむ、男装の美女。耽美と超自然現象が入り混じって、そこに本格推理が入りこむ。出色の出来。興味本位で読んではならない。恐がりの人は、絶対読むべきじゃない。今回の主人公の斧高みたいに夜トイレに行けなくなる。
根性のある人は、読むことをおすすめする。とにかく、巧妙、幻妙。 う〜ん、凄い。
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No.30:
(4pt)

面白かった

本作品は、三津田信三氏の他作品のレビューで絶賛されていたので、興味を持って読ませていただきました。
推理小説に登場するひとつのお約束である首なし殺人の理由付けに対し、全く別の視点から構成されており、そこに作者の力量を感じます。
また、最後の謎解きで、それまで読みながら違和感を覚えた内容(ネタばれの恐れがありますので、具体的には言いません)につき、なるほどと思わせる組み立てには感心しました。

あえて難をいえば、終盤2転3転する内容に関してはやり過ぎの感があり、特にそれまでの謎解きをひっくり返すかと思いきや、やっぱりそうじゃないとする展開に関しては本当に必要だったのかと疑問を生じます。
このくだりを入れた作者の意図が見えませんが、全体を通してのプロットが見事だったので、ひょっとすると私の理解を超えたところで答えがあるのではないかと逆に考えさせられました。
いづれにせよ、ホラー的な要素を謎解きで排除しておきながら、最後に無理やりホラー小説にもって行った感がぬぐえないため、星4つとしました。

ただ、純粋に本格?ミステリーとしても完成度は高く、面白い作品であることは間違いないと思います。
コアなミステリーファンから一般的な読書好きの方まで幅広い方にお勧め致します。

ところで余談になりますが、最近の小説全てに言えることですが、登場人物の名前付けに関して、もう少し簡単にできないものでしょうか?
いくら理由があるにせよ、「斧」は「オノ」としか読めず、途中から「オノ」と読むことにしましたが、忘れたころに別のルビが入るため意識が読み方に行ってしまい、作品への没入感を阻害されました。
もし、犯人と同姓同名の方に対する配慮から自主規制している等のつまらない理由であればとても残念です。
首無の如き祟るもの (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:首無の如き祟るもの (講談社文庫)より
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No.29:
(5pt)

物の怪のしわざ

秘境のような田舎。その土地で伝承されてる怪異現象。それだけで恐い。時代錯誤します。
妖怪ものを読んでるような感じがします。
怒涛の謎解きは圧巻でミステリー小説に引き戻されてほっとしていると最後に自分が物語の中に入り込んでしまった感覚におちいります。
ゾクゾク
首無の如き祟るもの (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:首無の如き祟るもの (講談社文庫)より
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No.28:
(5pt)

ミステリ的趣向がわかる人にはおすすめ

冒頭、閇美山犹稔の著作『童唄が秘める隠された伝承』からの引用だという童歌の歌詞が掲載され、巻末の参考文献リストにも『童唄が秘める隠された伝承』が記載されている。
しかし、閇美山犹稔は、作者の別の作品に登場する架空の人物であって、書籍も架空の存在である。
この『首無の如き祟るもの』の本文にあたる小説を書いたとされる作者も、掲載されたという雑誌も、すべて架空の存在である。
こうした、何重にも仕組まれた虚構性こそが、この作品の読みどころであって、「怖くない。おどろおどろしさもない。」とは見当外れの批判でしかないし、横溝正史の作品と比較するのも間違っていると思う。
横溝正史かと思ったら安部公房の『箱男』みたいなメタフィクション系の作品じゃないか!
と驚いてこそ、作者の仕掛けたサプライズを楽しんだと言えるだろうか。
作者が企図したミステリ的趣向がわかる人なら、後半の展開は非常に面白く読めるだろう。
そうでない人は…ラノベでも読んでてください。
首無の如き祟るもの (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:首無の如き祟るもの (講談社文庫)より
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No.27:
(1pt)

まあまあ

嫌いではないが、これといった盛り上がりがないのが欠点。
一言で言うと怖くない。
おどろおどろしさもない。
トリックはまあミステリを読みなれた読者にはある程度
想像がつくものです。
首無の如き祟るもの (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:首無の如き祟るもの (講談社文庫)より
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No.26:
(3pt)

横溝正史へのオマージュ

横溝正史や江戸川乱歩へのオマージュっぽいシーンが
あちこちに鏤められてます。
こちらは犬神家ならぬ、一守(いちがみ)家ですが。
獄門島や八つ墓村、乱歩の黒蜥蜴等も。

雰囲気や舞台設定、一族への祟りと、本家と分家の確執等、
横溝正史なんかが好きな人なら興味深く読めると思います。

首なし屍体というオーソドックスな設定ながら
上手に処理してると思います。

ただ、若干冗長な部分や、間延びした途中が気になります。
それと最後のクライマックスはちょっと小粒かな。
よく考えられてるとは思いますけどね。
首無の如き祟るもの (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:首無の如き祟るもの (講談社文庫)より
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No.25:
(1pt)

乱歩や正史の偉大さを再確認

横溝正史を思わせる発端の思わせ振りな文章に惹かれ購入しましたが、
はっきり言って期待は大きく裏切られました。
最大の問題点は、作者が小説家として未熟で、折角の面白い素材なのに
構成力と描写力が未熟な為、「小説」としてちっとも面白く無い事です。
伏線の貼り方の殆どが、いわゆる「伏線の為の伏線」でしか無いため、
事件解決の場面でのカタルシスというものが全く無く、「そう言えばそうか」程度の
作者の頭の中だけで通用する伏線を、ただ淡々と説明していく事に終始し、
白けること夥しいものがあります。これを読むと横溝正史や江戸川乱歩が、
いかに巧みに読者の気を引く文章や構成に心を砕いたかが改めて実感され、
「小説家」としての乱歩や正史の偉大さを改めて思い知られました。
首無の如き祟るもの (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:首無の如き祟るもの (講談社文庫)より
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No.24:
(4pt)

幾重にも重ねられた、巧緻なカモフラージュ

著者の本は初めてだが、純粋に小説として大変面白かったと思う。

物語は、嘗て媛首村に住んでいた作家が、当時に起きた未解決の殺人事件を振り返り、当時の資料を元に物語として再構成した者として語られる。
その為、綾辻行人の「迷路館の殺人」の様に、本作には「謎」として、この作品内の作家が書いた「媛首村殺人事件」の『作中内の解決』と、それを越えた『作品外の解決』の二つの解決が求められる二重構造の作品になっている。
この作品の凄い所は、この二重構造が単なる一つの壁で隔てられていうのではなく、この二つの層の間に幾つもの幕を張りながら真実を偽装している所であり、一筋縄ではいかない結末になっている。

更に、結末で真実が暴かれた後も、物語は異様な展開に進展し、なんともいえない結末を迎える。

正直、個人的な事をいえばオカルト全開の作品はあまり好きでは無い為、自分としてはこの結末は推理小説としては「ギリギリアウト」で認めたくない作品であるが、横溝正史的な余韻を残した薄暗い結末は好む人も多いだろうし、その様な結末が容認できるなら本作を十分に面白いと思う。
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No.23:
(4pt)

サービスサービスぅ!

必ずしも古典的本格作品とは言えない作品である一方、本格推理ファンのつぼをくすぐるネタはそれこそ満載で、あざとさすら感じます。ほとんどやりすぎ。
古典的本格部分のメイントリックはわりとあっさりしているのですが、「信頼できない語り手」を自然に用意した上で、これでもかと何層ものメタ記述を重ねて真相を隠蔽しているやり方は秀逸。それでいて記述もなかなかフェア。サービスといえば、「厭魅」読者がにやりとする場面もあります。
京極的題材を扱っているにしては文体がちょっと軽いのと、狙い過ぎな(笑)感じがするのとで一つ星を引いときます。
しかしねえ、「減門七味」の『猫婆』ってねえ、猫好きで有名な加門七海のファンよ怒るべし(笑)
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No.22:
(3pt)

謎解きフェチのための専門図書

 読者を選ぶ作品です。解説の柄刀一などは大絶賛です。でも、密室殺人のトリックや容疑者の犯行時間とアリバイとかに夢中になれる謎解きフェチの人でないと楽しめません。更に、横溝正史ラブ、江戸川乱歩ラブの人なら大満足でしょう。地名や人名にそういう香りがぷんぷんします。
 殺人や死体解体についての物理的なリアリティーより、密室性の穴とか首無し死体は本当は誰?とかの謎解きが好きな人向けです。
 私のような一般読者にすると、変な構造の建物の説明とか、三重四重の密室とか書かれた段階でげんなりしました。すみません、間違ったお店に入っちゃいました…みたいな。終盤、疑問点を20以上整理されたところでは、無視して読むスピードを加速させました。
 トリック好き以外の皆さん、私のようにうかつに足を踏み入れてはなりません。通の人、上級者のための専門図書です。
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No.21:
(3pt)

二転三転。

買ってから読み終えるまでにやや時間を費やしてしまった。途中で読まずに置きっぱなしにしてしまったからだ。理由は、真ん中のあたりがだらだらと長く感じられたから。もう少し短くても物語は成り立つのでは…?と思ってしまったのだが、最後まで読み終えるとやはり必要な描写だったのだと気づかされた。
このシリーズはまだ2作しか読んだことがないのでわからないのだが、いつもこのように最後の最後でばたばたと二転三転になるのだろうか。それと、物語としては確かに面白かったのだが、最後の部分を余韻としてしまったところが、いい雰囲気であり、しかし、その後の顛末をもっと読みたいようなもどかしさも覚える。
内容については他のレビュアーの方が書いておられるので、感想のみ書いた。解説は柄刀一先生だが、解説の最初に編集部の注意があるように、「解説を読むのは絶対に物語を読み終えてから」をお勧めする。
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No.20:
(5pt)

ジャケ買い

 内容知らずに買った久々のヒットだった。
 やっぱりこういう雰囲気の物語は昭和20から30年代くらいが良く似合うように思える。
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No.19:
(3pt)

近年の推理小説では凝った面白さがあるが、反面読み難さも感じた作品

旧家の確執、伝説的な怪奇ものの挿入、本格推理と盛り沢山で、近年の推理小説では凝った面白い作品ということは間違いないのすが、文書の構成、特に、幕間が結構頻繁な挿入(整理はしてくれているのですが急に語り手の客観的な意見が入り)は、読んでいて話の腰が折られている気がしました。また謎解き役の刀城の登場も突飛で小説としては少々魅力に欠けたキャラクターの感じも拭えなかった。
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No.18:
(5pt)

《刀城言耶》シリーズの第三長編

ミステリではお馴染みの〈顔の無い屍体〉
トリックの巧緻なアレンジが秀逸な本作。
跡取りとなる男子を祟りから護るため、その姉妹を身代わりにするという、男尊
女卑的な因習に支配された旧家を背景に、次々と首なし殺人事件が起こります。
跡取りの周囲には、不審な死を遂げた二卵性双生児の妹や、その事件の後に行方不明となった娘の使用人、
そして、跡取りと交流のあった男装の推理作家など、思わせぶりな属性を持つ人々が配されており、作者は、
それらの登場人物を操作し、幾重にもトリックを掛け合わすことで、過去に多くの作例がある〈顔の無い屍体〉
テーマに画期的なアプローチを行うだけでなく、真相を導き出す、スマートな手筋の構築まで実現しています。
また、本作の大部分は、事件が起きた村に住んでいた作家が、時を経て
当時を回想し、雑誌に連載した小説という体裁の作中作となっています。
この趣向には、本作の真相にかかわる、メタフィクション的トリックが仕掛け
られていて、それを読み解くためには、巻頭の刀城言耶による「編者の記」、
そして、巻末の新聞記事と、雑誌の目次といった「外枠」の部分に注目する
必要があります。
本作の結末は、一見ホラー的幕切れのようなのですが、作者は自作解題で〈『首無』
の結末に関して色々な解釈があるようですが、真相は一つです〉とコメントしており、
合理的解決が「正解」だと示唆しているように思われます。
よって、やはり、作者が「外枠」の部分に託した
メッセージを読み取ることは必須といえましょう。
(特に、雑誌の目次の「×××発表」に要注目)
首無の如き祟るもの (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:首無の如き祟るもの (講談社文庫)より
4062766450

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