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螻蛄
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螻蛄の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.50pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全42件 21~40 2/3ページ
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ホームタウンの大阪を飛び出て、二宮と桑原が東京で活躍する物語。 お互いに毒づきながらも最高にして最強(凶)のコンビ。 こんなに面白いシリーズは、そうはないと思う。 大阪の風俗・文化と大阪弁がベースにあるので、やっぱり関西系の人が読んだほうが面白さ倍増だと思う。 | ||||
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何と面白いのか!good !黒川博行にハマリました。 疫病神シリーズ 新作待ち遠しい。 | ||||
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疫病神シリーズ第4作。過去3作と概ね筋運びのパターンは同じだが、イケイケ極道の桑原と、建設コンサルタントの二宮が織りなす金の匂いを追って暴れまくる物語は 文庫で750頁という長さを感じさせないほど面白い。今回の物語は宗教法人が保有する絵巻物を巡っての金がらみで展開していく。物語の舞台は京都と 東京。桑原たちが対決するのは新宿に本拠を置く暴力団。そして、彼らに汚い仕事をさせながら金と欲に塗れた坊主たち。相変わらずのスピード感あふれる ストーリーと、桑原、二宮の大阪弁のやりとりが楽しい。桑原のことを疫病神と呼んで嫌っている二宮だが、窮地に陥った桑原を「殺されないといけないほど 悪い奴じゃない」と自分に言い聞かせて助けに行くなど、口に言うほど嫌ってないなと思わせる場面もあったり、口ではぼろくそに言うくせに、二宮をある 意味可愛がる桑原の言動など、いつも面白く、笑わせてくれる。大阪じゃ、「あるある」と思わずうなる場面や発言も多々あり、大阪人の私にはいつも大きな 楽しみだ。 | ||||
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絵伝を巡って繰り返される術策、反復を飽きさせない筆力の妙を楽しみました。それにしても、この作者の作品群では中盤の重さと対照的に、軽い結末で終わるのはなぜでしょうね。 | ||||
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この疫病神シリーズ、「破門」から始まり、「国境」、「暗礁」、そしてこの「螻蛄」を読みました。 いずれもキレのいい口調で、中だるみなく次から次へとテンポよく展開していき、決して読者を飽きさせることがありません。 なんといっても「国境」がすさまじく、舞台も展開も大がかりであってこのシリーズの傑作といえます。 これに「螻蛄」、「暗礁」、「破門」が続くような形です。 この「螻蛄」では、舞台は大阪から京都、名古屋、そして東京と、ひと時も休むことなく、つねに“動き”がある状態で移っていきます。 コテコテの関西ローカルとは一線を画し、大阪から東京のシャレてキザなエッセンスに入り込んでいくことにより、一味違った味わいが楽しめます。 定番になっていますが、服装と着こなし、お酒と食べものを克明に描写させ、そこから人物像や場面が臨場感たっぷりに浮かび上がってきます。 ウラ界隈のストーリーですが、理不尽さを感じさせることなく、理屈に適ったロジックで展開していき、エンディングの落としどころを含め、公平な見方で納得感があります。 | ||||
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極道の桑原さんと建設コンサルの二宮さんの、関西弁の掛け合いが軽快で魅力があり、ページがするする進みます。その二人と、金と権力が大好きな、とんでもないけれどもいかにも実在しそうな坊さん達や、彼らが雇う東京のヤクザとの、古い絵巻物の長い争奪戦は、それでもやはり冗長だと思いました。期待したちゃぶ台返しもありませんでしたし。 繰り返しますが、登場する坊さんは本当にひどいです。小説に限らず実社会でも、檀家から集めた金に税金をかけないのは当然という能書きは、多分全然実態に合っていないのだと思いました。 冗長だよねと言いながら、でも、今日「疫病神」を買ってしまいました。 | ||||
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作者がシリーズモノに慣れていないのか、全く同じシーンや言い回し、設定のツメの甘さが気になる。 例えば、前作では桑原がレッドアイを飲み、それを見ていた二宮が驚いていたのだが、 この作品では逆で、二宮が飲んで桑原が驚いている。 こういうのは、シリーズ通して読んでるファンからすると気になって仕方がないのだが・・。 | ||||
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面白かった!一気読みしました。テンポが良くてサクサク読めるし、そしてストーリーがしっかりしており不自然な展開があまりなので、荒唐無稽でも違和感なしに読める。今回のテーマは宗教法人だが、巨大宗教法人組織にありそうな、ドロドロした世界を垣間見た気にさせてもらった。 | ||||
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二人の主人公のはちゃめやな生き方に、非日常的な人生を楽しめる。実際には、ありえる話が、読み手を夢中にさす。 | ||||
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関西弁人です。 関西弁を読んでいて違和感やストレスを感じさせないのは凄い。 シリーズ全部読んでいますが、どれも圧倒的な筆力でぐいぐい読ませてくれます。 面白い。 余談ですがドラマ化とかしないで欲しいわ。 絶対変な関西弁でイライラするから。 | ||||
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黒川さん、大好きです。全部読んでます。 もちろん、この二宮&桑原コンビのシリーズが一番好きです。 今作品も、とても面白かったのですが、やはり「誰が一番悪いやつなのか初めから分かってしまっている」「オチがあっけな過ぎる」という、 黒川さんの小説によくある悪しき2パターンに陥ってしまっている点が残念でした。 オチの弱さは、途中までがオモロすぎるから仕方ないのかもしれませんが、やはり、最後に、もう一展開、欲しかったです。 ひょっとしたら、今回は小結に過ぎず、次回作で、あの食わせ物の美人画商が、また出てきて、ちゃんと完結するのかも、 などと期待したりしております。 | ||||
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就教寺の住職が振り出した約束手形が巡り巡って 二蝶会の幹部、桑原保彦の手に渡ります。 建設コンサルタント、二宮啓之の菩提寺が就教寺であることから、 「関西アングラ最強(最悪?)コンビ」は再びタッグを組み、 巨大宗派の宝物である絵巻物を巡り悪(ワル)どもと全面戦争へ。 今回、舞台は関西エリアを離れ桑原のBMWで東へ。 東京、横浜、小田原、名古屋と、ついでに旅とグルメを 満喫しながら金の匂いを追いかけます。 何時もながら二人の会話が楽しくて、面白くて止まりません。 お互いにボロクソに言い合いますが(極道と堅気では互角にとまでは行きませんが・・・)、 その根っこにはお互いを思いやる気持ちが感じられ結構ハードボイルドで胸を打たれます。 ドラマ化の際には桑原役に松重豊さんが最適だと思いますが、いかがでしょうか。 | ||||
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桑原と二宮の掛け合いもいつも同じ感じで、ちょっと飽きてきましたね。この人の本はどれもワンパターン過ぎると感じます。 | ||||
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黒川作品は初読ではないが、「疫病神」シリーズは未読の私も、のめり込んだ本作。 何度かに分けて読んだが、本を閉じる度に自分が桑原になった気分になり、日常生活に支障が出る言動を堪えた。 螻蛄とは、バッタ目ケラ科のコオロギに似た虫。 無一文を意味するおけらともかけているのか? 本の厚みに違わぬ山場の連続に、ヤクザの銭とプライドへの執着を想像するが、ラストはあまりにあっさりし過ぎてはいまいか? ここまでこじれさせて、どう解決させるのかとの読者の期待を、ある意味では裏切る結末に減点したが、最後までリアリティを持たせるにはこう収めるしかなかったとも言えよう。 とは言え、今回も泥臭い関西弁ならぬ大阪弁と、大阪在住者ならではの舞台設定、スマートさのかけらもない主人公に、大阪在住者は他の読者よりもニヤリとさせられる場面も多く、これが黒川作品のも持ち味でもあるが、それには今回も満足する作品であった。 | ||||
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待望の『疫病神』シリーズ第四弾。 エリート経済ヤクザと自称しながらもその実イケイケのケンカ狂・桑原と、堅気を通しながらも元ヤクザの父親譲りの任侠気質を併せ持つ二宮。 ある意味、合わせ鏡のような境遇の2人が、騙し騙され、どつきどつかれのデッドヒートを繰り広げる。一見するとただ金をめぐっての泥試合のようにも見えるが、それが時たまキラリと光る二人の義侠心を返って際立たせるから不思議。 今回は、宗教のカリスマ同士の利権争いがシノギの現場になるが、当然、桑原と二宮には聖域などお構いなし。普段は信徒から崇められている欲ボケ坊主達をバッサバサとこき下ろし、切り込む姿に見ているこちらもスッキリするし、満身創痍で走り回る二人が結果、どれだけ稼ぐことができるのか、それもなぜか気になり、続きから目が離せない。 印象に残るのは、シリーズ通してのキーパーソン、若頭の嶋田の任侠部分が見られたこと。 このおいちゃんも、かなりの曲者。 桑原と二宮は友達でもなければ仲間でもない。じゃあなにか、と聞かれれば、まさに究極の“バディ”であることは間違いないと思う。 それでも、本人達は、激しく否定するだろうけど。 | ||||
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要するに金への欲にとりつかれた連中が走り回る小説である。 はっきり言って、それ以外の人間、いわゆる「まっとうな」人間 は登場しない。 こう書くとそれだけであるが、それが無類に面白い。 黒川さんの小説はどれもあまりはずれがなくて、安心感がある。 基本的に大阪弁での世界観が確立していて(ただし、黒川さんの 小説の大阪弁は、完成された「いかにもそれらしい」大阪弁であ る。なみの作家にすぐに書けるものではない)安定して作品を書 けるからだろう。しかし、この作品はそれ以上にエンターテイン メント小説を読む楽しみを存分に堪能させてくれる。 『疫病神』、『国境』につづく、桑原・二宮シリーズの一冊だ が、それらを読んでいなくても読める。 他の方が書いているように、『国境』の方が面白かったという のは分かるし、どっちを先に勧めるかと言えば、それは『疫病神』 から始めて、と言うだろう。けど、あんた、『疫病神』や『国境』 を読んで、その次にこれが出版されているのに、読まんといるこ とができまっか? | ||||
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533ページ一気読みです。いったい何日間の出来事なのか、息もつかせぬ展開で主役の2人はよく体力が続くなあと感心しながら、何といっても全体の大半を占める二人の会話が絶妙! これが標準語だったら全く面白くないであろう。 ということは関西弁を知らない人には本当の面白さがわからないのではないかと思う。 テレビなどで関西弁を聞いていて意味がわかったつもりでも関西に住んで実際に自分が関西弁でしゃべった経験がない人には微妙なニュアンスは理解不能。小説を読んだというよりも面白い関西漫才を楽しんだというような読後感。 | ||||
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桑原と二宮の大阪弁ハードボイルドは安定感がある。500ページもあるが、飽きることなく楽しく読み進めることができる。 あとは何を題材とするかだ。「宗教」と聴いて、「またぞろ新興宗教の教祖が俗物で、金が絡んでヤクザともめる話か」と高をくくっていたら、伝統的な仏教の一派の話で想像していたよりも話に深みがあった。 しかし、このシリーズでは国境が一番だな。大体、参考文献の量が違う。桑原と二宮シリーズの基本設計が面白いのは認めるが、国境を超える面白い作品を期待し続ける読者としては物足りない。 | ||||
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桑原と二宮。イケイケの極道・桑原と、ギリギリ堅気・二宮が過去3作と同じく 欲の皮をツパッラかして、走り回ります。 ぶん殴ったり、ぶん殴られたり、さらったり、さらわれたり。 ギリギリの場面で繰り広げられる桑原と二宮のやり取りが何とも面白いです。 今回のプロットも秀逸。 涼しい部屋でキューッとビールでも飲みながらオヤジが楽しむ本としては最高です。 このシリーズ、映画化してみてほしいですねぇ。 桑原が、豊川悦司さんか内藤剛志さん、二宮が堺雅人さんというのが私のイメージです。 | ||||
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「疫病神」シリーズ最新作。 そうとはよくわかっていないまま買っていた。 今さらお預けして前作を読んでいくわけにもいかず 読了したが、全く杞憂であった。 しっかりと本書内で始まり、完結しているので 独立した作品として読める。 ハードなコンゲームかと思いきや丁々発止な軽口のようなこともあり スラスラと読める。 面白かった。 あらためて過去作に戻ってみようと思う。 | ||||
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