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ダイナー
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ダイナーの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.23pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全137件 61~80 4/7ページ
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文庫本にして521ページとそこそこの厚みがありますが、一日で読んでしまいました。 大藪春彦賞と日本冒険小説協会賞のダブル受賞も納得の、エンタメアクション映画(たとえばリュック・ベッソン監督の「レオン」など)を小説世界で再現したような勢いのある作品で、とても面白いです。 文庫版後書きの「読者に対してグウの音も出ないほど徹底的に小説世界に引きずり込み、窒息させるほど楽しませようとしている物語」を目指したとの著者の言葉どおり、ぐいぐいと読み進めさせられる力を持っています。 客が全員殺し屋という会員制のアメリカ式定食屋(ダイナー)で繰り広げられる、ユニークな殺し屋たちによる血みどろのグロイ場面に食欲減退かと思いきや、それはまったく逆で、読み進めるにつれ、益々食欲がわいてくる。 料理の天才と言われる店長ボンベロの造るハンバーガーのなんと旨そうなことか。 香ばしい肉の脂が焼ける匂いが文章から漂い、胃がキュッとなる。 平山夢明の作品は本作が初めてでしたが、バイオレンスでありながら、これだけ食欲をそそることができる文章に作者の力を感じ、他の作品も読んでみたいと思わせます。 | ||||
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殺し屋ばかりがやって来る不思議レストランで働くことになった女の子の話。 内容はいつもの平山節全開なので気軽に他人にはお薦めできないが、 グロ鬼畜ストーリーのなかにもハートフル要素が小さじ1杯ぐらい入っていたりして なかなかどうして悪くない。 メシ描写が素晴らしく、腹が減ってくる事請け合いなのでお菓子を用意しておくと良いかもしれない。 | ||||
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初っぱなからフルスピードで吹っ切ってくれるこの作品。クライマックスばりの濃さが繰り広げられているが飽くまでプロローグというサービスの良さ。手のひらサイズのずっしりとした重厚感と、表紙を彩る重量級バーガーからも、この小説が如何なるお味かが想定できようなものですね。後半の失踪感は読者に読後の達成感と寂しさをきちんと与えてくれます。 | ||||
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総じて言えばLEONのような仕上がり。 気になっていたグロ表現ですが、グロ耐性が無い私でもサクサク読めるほどエグい表現はありませんでした。 各登場人物の人間性が読み進める毎に明瞭になり、様々な感情が入り混じる。 文字でこれだけアクションを表現できる才能は流石だと思いました。 あとは、料理の素材の説明会がとても香ばしく、皆さん仰っているようにお腹が減る小説ですね 笑 人間色んな欲があると思いますが、是非何かが満たされない時に読んで下さい。 | ||||
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読み始めからの容赦ない暴力描写から始まり、舞台はどこか異国のような雰囲気漂うダイナーへ。 客が全て殺人鬼だという特異なダイナーにウエイトレスとして働くことになったオオバカナコと殺人鬼たちの物語ですが、個性豊かな殺人鬼たちの内、一人でも愛着が湧いてしまったら後はもうページを捲る手が止まりません。 嵐のように、けれど淡々と進んで行くストーリーに引き込まれ、あっという間に読破してしまいました。 物語に出てくるバーガーの如く分厚い内容ですが、ぺろりと読めてしまう素晴らしい作品でした。 | ||||
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殺人鬼の蠢めく(殺人鬼しか現れない)特殊なレストランに放り込まれた女の子と過去に色々ある曰く付きのマスターの日常には普通のことは起きません。登場人物はいずれも魅力的で楽しませます。まあドタバタですが、お休みの日の一冊にはオススメです。 | ||||
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殺人鬼の集う定食屋に一般人の女が紛れ込んでしまう。こういうシチュレーションがずっと読みたくて、見つけたときに嬉しすぎたんですよね。ついハードルを上げすぎて読んでしまったのかもしれません。 この作者の怖い本のシリーズなど、短編のホラー小説がとっても面白かったので期待したのですが、すこし肩透かしを食らったような気分です。 全体的に大雑把だな、と思いました。せっかく面白味のあるキャラだと思っていた人物がぱっと出てぱっと死んでしまったり、なぜ主人公をかばってくれるのかよくわからないままだったり、理屈じゃない気持ちというのもあると思いますが、うまく表現出来ていないだけとも取れてしまいます。折角伏線かなと思ったものが出て来ないで終わってしまったり。そういうのを気にしないで一気に読んだほうがいいかもです。私は通勤でちまちま読んだから、細かいところで引っかかってしまったのかも。 原因としてはセリフの言い回しでハードボイルド感を出そうとしすぎだからだと思います。カッコよさを追及しようとしすぎると比喩表現が過多になり「この人はつまり何がいいたいのか?」がわからなくなります。作者の言わせたいことをそのまま言わせてしまうことで微妙に人物の性格の設定と言ってることにズレが出るんですよね。結果さっきと言ってること微妙に違くない?と気になってしまいます。折角個性豊かなキャラクターがいっぱいなのに、印象がぼやけてしまってもったいないです。最終的には結局ドンパチで落ちというのも味気ない。 あとこれは私の趣味なんですが、ヒロインが一番好きになれないキャラクターでした。頭は回るという設定なのに、ダイナーに来るまでがだいぶ稚拙な理由でもうちょっと考えれば良かったのにと残念。なぜそんなヒロインが一目置かれるのかがわかりません。そして物語のなかでも完全にトラブルメーカー役。あまり好感は持てなかったです。いっそのこともっと前向きな性格だったら応援できるんですが、彼女に関するエピソードも物語の中でもったいぶっているほどのものでなく、予想の範疇で驚きも何もありません。 でも本当にシチュレーションは好みなのでこういう小説はありがたいです。グロくて理不尽で、でもハンバーガーは本当においしそうな描写で、そのアンバランスさがカッコいい。ほかにも読んでみようかなと思います。 最後に個人意見ですが、できれば平山夢明には電子書籍にも進出してほしいな、なんて・・・・・・w | ||||
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稚拙で、解剖学や生理学の知識ゼロの人間が書いた小説の、一体どこに恐怖を覚えればいいんですか。 人体って、そう容易く切った貼ったできないですよ。 滑稽な、薄っぺらい内容。乏しい知識、稚拙な語彙。 ここのレビューが良かったので期待してAmazonで購入、新幹線の中で読みはじめ、半分ほどパラパラ斜め読み。 せっかく買ったのだからなんとか最後まで目を通そう、と思うも、ひどすぎて断念。 新幹線のゴミ箱に本を捨てたのは人生で初めてでした。金と時間の無駄でした。 | ||||
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あらすじや一部レビューを見て、とてもエグい小説を予想していましたが、読み始めるとしっかりとエンターテイメントの精神を感じるので驚きました。 容赦なく食欲を刺激してくる食べ物の描写や、思いの外有能な主人公に好感を持てて、面白く読めます。 終盤の展開に若干の陳腐さを感じましたが、おすすめの小説です。 | ||||
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少しずつ、物語に引き込まれていくストーリーテリング。 登場人物たちに感情移入されていく自分のページを捲る手が止まらない。 読まずに死ねるか。 いや、生きろ。 そして読め! | ||||
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冒頭から読者をかなり引き付けるようなインパクトのある書き出し。 全体として常に盛り上がりのある内容で、グロテスクな表現もとても良かった。 ただ、ずっと盛り上がっていただけに、最後の尻窄み感が物足りない気がした。 作中のなんとも食欲をそそる料理の表現が絶妙で、特にレストランの美味しいハンバーガーが食べたくなった。 | ||||
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長編ですが、とても面白く飽きさせない、そしてテンポのいい文章なので一気に読んでしまいました。 面白いだけじゃない、 中身もギュッギュ〜と濃密で読み終わった後は不思議な爽やかさと満足感で胸がいっぱいになりました。 続編は??続編はないの?! おかわりください!! グロいの苦手だからといって読まずにいるともったいないです。 夢中になれる読書体験をしたい方は勇気を出して、ぜひ。 | ||||
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自棄な気持ちからいかがわしい闇バイトに手を出し ヤクザにつかまって自分の墓穴を掘っているところから始まるという 平山夢明らしいめちゃくちゃで疾走感のある物語。 日本っぽいけど日本とは思えないような殺し屋たちの集うダイナーの光景は圧巻。 出てきてすぐに死ぬキャラまで含めて印象的でない人物が一人もいない。 日本語の限界を試すような暴力的な比喩からは物理的な圧力を感じるよう。まさに文圧。 そしてまた出てくる料理の美味そうなこと! ほとんどがハンバーガーだし、飲み物はバケツいっぱいのミルクシェーキだったりする 胸焼けのしそうなものばかりなのに、腹一杯に詰め込みたくなってしまう。 一部の展開が唐突だったり、前半に比べて後半の展開が急すぎたりと 構成の雑さを感じないわけでもないが そんなのは些細なものだと思わせてしまうパワーに満ち満ちている なんともロマンを感じるラストまで含めて 平山夢明の小説でも一番好きになった作品 | ||||
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単行本、文庫版と両方購入。 文庫版になる際の、かなりの加筆修正あり。 好みは分かれるかもしれないが、単行本の方がストーリーが通っているように思う。 ボンベロのハンバーガーは「…た、食べたい!」の一言。 カナコが羨ましい… | ||||
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イッキ読みできます。 グロいけれど、キャラクターの個性の魅力が際立っており、読み終わるのが淋しかったのです。 文章が壊れていますが、読んでいくにつれ慣れます。 私のような日々の日常に何の出来事もなく過ごしている人は良い刺激になるのではないでしょうか。 要するに面白いです。 | ||||
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登場する殺し屋たちはみないいきゃらくたーだし いいフレーズもあるね おもしろいですね 残酷な描写もいいかんじですね | ||||
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純粋なエンタメ本でここまで面白い作品は希有。 とにかくいつぶっ殺されるのか分からないので常にクライマックス。 平山作品の魅力の一つは、非現実っぽい話なのに、実は現実と地続きだということ。 ただ、世界の真っ黒な部分を巧みに抉り、洗練し、パッケージしている。 こんな場所が実際にあってもおかしくないと思わせるし、 実は近所にひっそりあったりしたら、ちょっと生きるのが嫌になる。 いや、むしろ逆か。 ただ、最後の展開だけはどうかな。 「ユニバーサル〜」で既にブーたれる一般読者層が平山夢明を見限ってるのが良かったw | ||||
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最初のほうの拷問のシーンを夕食を作りながら読んでいたら吐きそうになりました。 それでもそのまま読み続けて、作った夕食を食べるのを忘れるぐらいのめりこんで一気によんでしまいました。 気持ち悪いシーン満載の序盤から、徐々に気持ち悪さがなりを潜めていく。 普通と逆なような気がしますが、まんまとのせられました。 面白いです。 映画のLEONのような終わりはちょっと疑問でしたが、 やくざに捕まって埋められかけたり、人殺しの集まる定食屋に売られたりと絶望にまみれていたオオバカナコが、 最後では希望を持って生きていくようになるのはなかなか感慨深いものがありました。 | ||||
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大好きな一冊です^ ^ でも読解力がないのかクライマックス近くの戦闘シーンがよくわかりませんでした; でも戦闘シーンなくても大好きになったくらい個人的には好きです^ ^ | ||||
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グロとグルメの画期的融合、B級テイスト全開の無国籍ジェットコースターノベル。 一応舞台は日本で登場人物(の大半)は日本人のはずだが、そう思わせない虚構を組み上げる非日常感がある。 主人公オオバカナコは安い命と引き換えに殺し屋専門のダイナー(定食屋)でこき使われる事になったウェイトレス。店を取り仕切るボンベロは元殺し屋の天才料理人。ダイナーを訪れるのは一癖も二癖もある強烈な殺し屋たち。 縫い痕と傷だらけの皮膚をもつフェミニストな爆破屋スキン、愛犬のドーベルマンに自分と同じ名前をつけて可愛がるブロウ、見た目は十歳前後の無邪気な子供だが実は……なキッド、ボンベロの元恋人にして超美人な炎眉。 いずれも負けず劣らず強烈にキャラが立った殺し屋たちが次々登場してはあっさり退場していくのがもったいない。人物造形や道具立てはラノベっぽいが、カナコのコミカルでライトな一人称や憎まれっ子世に憚る軽口が、ともすると陰惨に傾きがちな物語に救いをもたらす。 グリルで肉汁滴らせ焼き上がるパテの横、涎沸く料理の横で容赦なく行われる殺人拷問解体の酸鼻を極めた一連の描写。でもページをめくる手がとまらない。 ダイナーに訪れる殺し屋は世間に疎まれ普通の人間に忌み嫌われる。 だがダイナーではボンベロのルールに従う限りにおいて、どんな異常者でも客として遇される。ルールの外で産み落とされ、殺す事と生きる事を同義としてきた彼らが、ダイナーのルールに守られて皆どこかリラックスした様子で客として振る舞う。 生きる事は食べる事、生きる事は殺す事。 その大前提にのっとって救われない過去と罪を背負った、救われない者たちのチープで壮絶な生き様と死に様。 実在の猟奇殺人犯をモデルにした殺し屋たちの生い立ちはとんでもなく過酷で極めつけに悲惨だが、そこから極めつけの晩餐が生まれる。 ボンベロの寡黙で不器用な優しさと一般人上がりの甘さがぬけないカナコのおばかさ、そんな二人が次第に息の合った師弟としてコンビとして店を切り回していくのが痛快。コントのようなコミカルでテンポよい掛け合いと映画のようにオシャレな台詞回しも秀逸。 個人的には三池監督に実写映画化してほしいと思いました。 | ||||
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