■スポンサードリンク


(短編集)

日曜の夜は出たくない



新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!

日曜の夜は出たくないの評価: 3.55/5点 レビュー 22件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.55pt


■スポンサードリンク


Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全4件 1~4 1/1ページ
No.4:
(3pt)

韜晦戦術は買えますが

"猫丸先輩"を探偵役とする連作短編集。連作短編集にしては物理的トリックもの、とぼけた妖怪談、船上もの等、良く言えばバラエティに富んでいる、悪く言えば一貫性がない構成になっているが、その訳が最後で明かされる所が本作のミソ。
それにしても、冒頭の「空中散歩者の最期」のトリックは酷い。作者には物理の初歩が分かっていないのではないか。物語の添え物として話題に出すくらいなら笑って済ませられるが、これがメイン・トリックなのだから開いた口が塞がらない。作者は根っからの文系なのではないか。
他の作品も各々違和感を感じさせながらも、一応の解決を見る。韜晦戦術である。そして、最後で作品全体の構想が明かされて、ナルホドとなる仕掛けだが、正直あまり感心はしなかった。全体構成がこうなのは、作者の都合であって読む方には関係ない。それより、短編一作々々に磨きをかけた方が良かったのでは。
日曜の夜は出たくない (創元クライム・クラブ)Amazon書評・レビュー:日曜の夜は出たくない (創元クライム・クラブ)より
4488012647
No.3:
(3pt)

韜晦戦術は買えますが

"猫丸先輩"を探偵役とする連作短編集。連作短編集にしては物理的トリックもの、とぼけた妖怪談、船上もの等、良く言えばバラエティに富んでいる、悪く言えば一貫性がない構成になっているが、その訳が最後で明かされる所が本作のミソ。

それにしても、冒頭の「空中散歩者の最期」のトリックは酷い。作者には物理の初歩が分かっていないのではないか。物語の添え物として話題に出すくらいなら笑って済ませられるが、これがメイン・トリックなのだから開いた口が塞がらない。作者は根っからの文系なのではないか。

他の作品も各々違和感を感じさせながらも、一応の解決を見る。韜晦戦術である。そして、最後で作品全体の構想が明かされて、ナルホドとなる仕掛けだが、正直あまり感心はしなかった。全体構成がこうなのは、作者の都合であって読む方には関係ない。それより、短編一作々々に磨きをかけた方が良かったのでは。
日曜の夜は出たくない (創元推理文庫―現代日本推理小説)Amazon書評・レビュー:日曜の夜は出たくない (創元推理文庫―現代日本推理小説)より
4488421016
No.2:
(3pt)

しまりのない連作

 1994年に出た単行本の文庫化。
 猫丸先輩シリーズの第一作。すでに著者の持ち味が良く出ていて面白い。良い点としては、パロディの腕が巧みなこと。それから人間の心理が良く書けていること。殺人(犯罪)の動機を、これだけ手際よく書けるというのは、尊敬に値する。
 悪い点としてはトリックが甘いこと。完全なミスもあるし、納得のいかない結末も。また、はやりだからかは知らないが、連作形式にして最後に全体をつなぐキーが説き明かされるというのは、大失敗だった。
 まあ、今後に期待というところだろう。
日曜の夜は出たくない (創元クライム・クラブ)Amazon書評・レビュー:日曜の夜は出たくない (創元クライム・クラブ)より
4488012647
No.1:
(3pt)

しまりのない連作

1994年に出た単行本の文庫化。

 猫丸先輩シリーズの第一作。すでに著者の持ち味が良く出ていて面白い。良い点としては、パロディの腕が巧みなこと。それから人間の心理が良く書けていること。殺人(犯罪)の動機を、これだけ手際よく書けるというのは、尊敬に値する。

 悪い点としてはトリックが甘いこと。完全なミスもあるし、納得のいかない結末も。また、はやりだからかは知らないが、連作形式にして最後に全体をつなぐキーが説き明かされるというのは、大失敗だった。

 まあ、今後に期待というところだろう。
日曜の夜は出たくない (創元推理文庫―現代日本推理小説)Amazon書評・レビュー:日曜の夜は出たくない (創元推理文庫―現代日本推理小説)より
4488421016

スポンサードリンク

  



新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!