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OUTの評価: 4.10/5点 レビュー 291件。 Aランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.10pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全223件 101~120 6/12ページ
No.123:
(5pt)

リアリティーあり過ぎ、見事

 そーいえば、桐野作品のレビュー書いてないや。
 本作は、内容はもう書くまでもないのかな。弁当工場の実態から始まって、最後まで読ませる読ませる。私は「主婦」ではないが、共感できる部分のオンパレード。ただのグロな作品ではなく、みんなが気がついているクセに見なかったことにしている現代の実質を的確にとらえて、見事というほかない。ラストがどうの、とおっしゃる方が多いようだが、あれ以外の終わらせ方って考えつきます?
OUT(アウト)Amazon書評・レビュー:OUT(アウト)より
4062085526
No.122:
(5pt)

鬱屈

序盤の空気の暗いこと重いこと。陰鬱な夜の弁当工場。それぞれの主婦達の生活の暗さ、出口の無さ。
そんな鬱屈した毎日が事件により変わっていき、今までの生活からOUTしていく。
序盤の空気があまりにも陰鬱すぎて、夫殺しや死体解体といった恐ろしい出来事であっても一種の爽快感を感じるし、「バレないでー!」とドキドキし殺人犯達を応援してしまう。「あんな生活続けるくらいならやって正解だったんじゃない」と思わせる。
結果的にそれぞれの主婦達はあまりハッピーエンドと言えるものではないが、
一人を除いては一応以前の生活で枷になっていたものから見事にOUTしてしまっている。
そう見ると平凡な主婦達がふとしたきっかけから破滅へ進む物語と捕らえるのは違うように思える。
OUT(アウト)Amazon書評・レビュー:OUT(アウト)より
4062085526
No.121:
(5pt)

食わず嫌いは損

かなり評判になっているのに何故か食指が動かない作者が私には何人かいて、その一人が桐野夏生である。読書仲間に無理やり「OUT」を貸され暫く眠っていたものの他に読むものがなくなり、仕方無く読み出したらさあ大変。久し振りに本当の意味でのの徹夜本になってしまった。感銘を受けた作品には読了後必ず2、3ケ所読み返さずには居られないシーンがあるのだが、この作品には全く無かった。読み返す場面を特定させない程地文のレベルが高く、これだけの長編にも拘らずダレ場が殆ど無かったと言う事である。主婦の日常、非日常がある程度メインに進んで行くお話なのにダレ場が無いのは、作者の筆力、転開力のすばらしさだろう。私の場合大抵食わず嫌いは正解なのだが、桐野夏生氏は今の所2番目の不正解になった。(ちなみに1番目は高村薫氏---今から思えばバカでした)
OUT(アウト)Amazon書評・レビュー:OUT(アウト)より
4062085526
No.120:
(5pt)

嗅覚+皮膚感覚に訴える力はキモかっこいい!

深夜の弁当工場の空気感、ニオイ、皮膚にまとわりつくのは転んでひっくり返したソースばかりでない・・解体される屍体からのおびただしい出血、体液、そして精液などの醸すなんともいやな感触がすべてカオスとなって行間からあふれ出てきます。皮膚や粘膜に直に触れる感覚は女性の方が鋭敏だからだろうか?
なんでこの作家はこんなにキモかっこいいんだろう!。
OUT 上  講談社文庫 き 32-3Amazon書評・レビュー:OUT 上 講談社文庫 き 32-3より
4062734478
No.119:
(5pt)

嗅覚+皮膚感覚に訴える力はキモかっこいい!

深夜の弁当工場の空気感、ニオイ、皮膚にまとわりつくのは転んでひっくり返したソースばかりでない・・解体される屍体からのおびただしい出血、体液、そして精液などの醸すなんともいやな感触がすべてカオスとなって行間からあふれ出てきます。皮膚や粘膜に直に触れる感覚は女性の方が鋭敏だからだろうか?

なんでこの作家はこんなにキモかっこいいんだろう!。
OUT(下)-日本推理作家協会賞受賞作全集(90) (双葉文庫)Amazon書評・レビュー:OUT(下)-日本推理作家協会賞受賞作全集(90) (双葉文庫)より
4575658898
No.118:
(5pt)

女たちのフラストレーションが爆発する時

失意と狂乱が入り混じった人間独特の毒気を大胆に描いた読み応えがある作品。
殺人事件を発端に想わぬ方向へ事態が一転していくスリリングさに拍車をかけます。
OUT 上  講談社文庫 き 32-3Amazon書評・レビュー:OUT 上 講談社文庫 き 32-3より
4062734478
No.117:
(5pt)

女たちのフラストレーションが爆発する時

失意と狂乱が入り混じった人間独特の毒気を大胆に描いた読み応えがある作品。
殺人事件を発端に想わぬ方向へ事態が一転していくスリリングさに拍車をかけます。
OUT(上)-日本推理作家協会賞受賞作全集(89) (双葉文庫)Amazon書評・レビュー:OUT(上)-日本推理作家協会賞受賞作全集(89) (双葉文庫)より
457565888X
No.116:
(5pt)

こえー

一気読みですね。続きが気になってページをめくる手が止まらないとはまさにこのことか、
という。
特に物語終盤の畳みかけるような展開の仕方、見事でした。
ミステリーという枠には収まりきれない作品です。
キーパーソン達の精神力と行動力にはただただ恐れをなしました。
OUT 上  講談社文庫 き 32-3Amazon書評・レビュー:OUT 上 講談社文庫 き 32-3より
4062734478
No.115:
(5pt)

こえー

一気読みですね。続きが気になってページをめくる手が止まらないとはまさにこのことか、
という。
特に物語終盤の畳みかけるような展開の仕方、見事でした。
ミステリーという枠には収まりきれない作品です。
キーパーソン達の精神力と行動力にはただただ恐れをなしました。
OUT(下)-日本推理作家協会賞受賞作全集(90) (双葉文庫)Amazon書評・レビュー:OUT(下)-日本推理作家協会賞受賞作全集(90) (双葉文庫)より
4575658898
No.114:
(4pt)

引きずり込まれる面白さと怖さ。そして余韻。

上下巻、一気読み必至の小説。
とても恐ろしい、気持ちよく無い話なのだが、読み終わって読後感が悪くないという奇跡的というか、筆者のすばらしい技量に驚いた。
そして、普通の生活に潜む毀れた感覚や関係について考えさせられる。
自分の身の回りにも、そうしたものがあるのではないかと、現実世界レベルに引き戻されても、まだ考えてしまう。
引きずり込まれるような勢いと、面白さと怖さ。そして読み終わった後も余韻が長く続く、素晴らしい小説だった。
少々グロい内容も含むので、そういうのが苦手な人は読まないほうがいいかもしれません。
OUT 上  講談社文庫 き 32-3Amazon書評・レビュー:OUT 上 講談社文庫 き 32-3より
4062734478
No.113:
(4pt)

引きずり込まれる面白さと怖さ。そして余韻。

上下巻、一気読み必至の小説。
とても恐ろしい、気持ちよく無い話なのだが、読み終わって読後感が悪くないという奇跡的というか、筆者のすばらしい技量に驚いた。
そして、普通の生活に潜む毀れた感覚や関係について考えさせられる。
自分の身の回りにも、そうしたものがあるのではないかと、現実世界レベルに引き戻されても、まだ考えてしまう。
引きずり込まれるような勢いと、面白さと怖さ。そして読み終わった後も余韻が長く続く、素晴らしい小説だった。
少々グロい内容も含むので、そういうのが苦手な人は読まないほうがいいかもしれません。
OUT(上)-日本推理作家協会賞受賞作全集(89) (双葉文庫)Amazon書評・レビュー:OUT(上)-日本推理作家協会賞受賞作全集(89) (双葉文庫)より
457565888X
No.112:
(4pt)

きもだめし

こんな、何の苦労も知らずにのうのうと生きてる私でさえ読んでいくのが辛かったです。
むしろ何にも知らないからこんなに辛くなったのかも知れないけど、とにかくこの物語に出てくる主婦たちはどうしようもなく孤独で読んでいて痛々しい。
「痛々しい」という表現が合っているかは分からないけどそれ以外思いつかないぐらいどの人にもより所がなくて、どうして生きてられるのか不思議なくらい。
サブキャラもなかなか立っていて、っていうかやっぱり病んでいてどのパートを読んでも胸のきりきりするような思いでした。
にしても、どんどん思考を堕落させていってそのまま最後まで読み進めさせてしまう桐野さんの展開力にはびっくりしました。
うわ〜やだなぁ〜と思いながらどうしても次のページがめくりたくなっちゃう、肝試しみたいに。
にしても、弥生の夫がバラバラにされてからのシーンは経験もないのにくっきりと画が浮かんで本当に変な汗かいちゃいました……っていうか同情しちゃう
OUT 上  講談社文庫 き 32-3Amazon書評・レビュー:OUT 上 講談社文庫 き 32-3より
4062734478
No.111:
(4pt)

きもだめし

こんな、何の苦労も知らずにのうのうと生きてる私でさえ読んでいくのが辛かったです。

むしろ何にも知らないからこんなに辛くなったのかも知れないけど、とにかくこの物語に出てくる主婦たちはどうしようもなく孤独で読んでいて痛々しい。

「痛々しい」という表現が合っているかは分からないけどそれ以外思いつかないぐらいどの人にもより所がなくて、どうして生きてられるのか不思議なくらい。

サブキャラもなかなか立っていて、っていうかやっぱり病んでいてどのパートを読んでも胸のきりきりするような思いでした。

にしても、どんどん思考を堕落させていってそのまま最後まで読み進めさせてしまう桐野さんの展開力にはびっくりしました。

うわ〜やだなぁ〜と思いながらどうしても次のページがめくりたくなっちゃう、肝試しみたいに。

にしても、弥生の夫がバラバラにされてからのシーンは経験もないのにくっきりと画が浮かんで本当に変な汗かいちゃいました……っていうか同情しちゃう
OUT(上)-日本推理作家協会賞受賞作全集(89) (双葉文庫)Amazon書評・レビュー:OUT(上)-日本推理作家協会賞受賞作全集(89) (双葉文庫)より
457565888X
No.110:
(4pt)

十年分お腹一杯になります。

強烈なリーダビリティでもってグイグイ引っぱられる物語ではあるが堅実に着実に緻密に練りあげられた物語はラストに至って一気にリアリティを失う。これは読んだ人しかわからないことだが、勢いにまかせて書いてしまおう。
要するに、佐竹と雅子の同族としての悲劇は、もっぱら作者のひとりよがり的な印象しか与えず、読者にとってすんなり理解できる類のものではなかったということなのだ。しかし、実際のところそのひとりよがりな解釈をまるで写真を切り取ったかのように、明確に現実として位置づけようとする作者の手腕に舌を巻いたのも事実なのだ。
この作者は確かな感性をもっている。研いだナイフのように鋭利で冷たい光を放っている。それは本書の主人公である雅子に象徴される孤高の極みであり、極北のストイシズムでもある。ぼくが思うに、この人の対極にあるのが宮部みゆきなのだろう。
本書は主婦を主人公に据えながら、まさしく生粋のハードボイルドだ。それも、今まで読んできた多くの主人公の中でもとびっきり冷たく、乾いた造形で描かれる主人公である。
ぼくは本書で初めて桐野作品に接したのだが、これを読んだあと十年近くも彼女の作品を読めずにいた。なぜならば、これ一作で十年分お腹一杯になってしまったのだ
OUT 上  講談社文庫 き 32-3Amazon書評・レビュー:OUT 上 講談社文庫 き 32-3より
4062734478
No.109:
(4pt)

十年分お腹一杯になります。

強烈なリーダビリティでもってグイグイ引っぱられる物語ではあるが堅実に着実に緻密に練りあげられた物語はラストに至って一気にリアリティを失う。これは読んだ人しかわからないことだが、勢いにまかせて書いてしまおう。

要するに、佐竹と雅子の同族としての悲劇は、もっぱら作者のひとりよがり的な印象しか与えず、読者にとってすんなり理解できる類のものではなかったということなのだ。しかし、実際のところそのひとりよがりな解釈をまるで写真を切り取ったかのように、明確に現実として位置づけようとする作者の手腕に舌を巻いたのも事実なのだ。

この作者は確かな感性をもっている。研いだナイフのように鋭利で冷たい光を放っている。それは本書の主人公である雅子に象徴される孤高の極みであり、極北のストイシズムでもある。ぼくが思うに、この人の対極にあるのが宮部みゆきなのだろう。

本書は主婦を主人公に据えながら、まさしく生粋のハードボイルドだ。それも、今まで読んできた多くの主人公の中でもとびっきり冷たく、乾いた造形で描かれる主人公である。

ぼくは本書で初めて桐野作品に接したのだが、これを読んだあと十年近くも彼女の作品を読めずにいた。なぜならば、これ一作で十年分お腹一杯になってしまったのだ
OUT(上)-日本推理作家協会賞受賞作全集(89) (双葉文庫)Amazon書評・レビュー:OUT(上)-日本推理作家協会賞受賞作全集(89) (双葉文庫)より
457565888X
No.108:
(5pt)

ネタバレ注

すげえ女…というのが率直な感想。アウトローな男が数人登場するにもかかわらず、その逸脱っぷりがまだ正常に思えるほどの女である。だから正直、生々しい描写が多いにもかかわらず、興奮して頁をめくってしまう自分がいた。節ごとに描写対象を変える形式、及び結合から分離に向かう人間関係の描写は著者の十八番であり、次の展開への渇望感に拍車をかけてくれた。
人物の性格や人間関係の描写がリアルな一方、偶然の連鎖が極めてファンタジー的なところが、辛うじて臨界点を超えないでいられるポイントだろう。
結局、最初からOUT的要素を持っていた女は、運命のようなものに手繰り寄せられ、本来の居場所(OUT)に帰着するということか。
OUT(上)-日本推理作家協会賞受賞作全集(89) (双葉文庫)Amazon書評・レビュー:OUT(上)-日本推理作家協会賞受賞作全集(89) (双葉文庫)より
457565888X
No.107:
(5pt)

ネタバレ注

すげえ女…というのが率直な感想。アウトローな男が数人登場するにもかかわらず、その逸脱っぷりがまだ正常に思えるほどの女である。だから正直、生々しい描写が多いにもかかわらず、興奮して頁をめくってしまう自分がいた。節ごとに描写対象を変える形式、及び結合から分離に向かう人間関係の描写は著者の十八番であり、次の展開への渇望感に拍車をかけてくれた。
人物の性格や人間関係の描写がリアルな一方、偶然の連鎖が極めてファンタジー的なところが、辛うじて臨界点を超えないでいられるポイントだろう。
結局、最初からOUT的要素を持っていた女は、運命のようなものに手繰り寄せられ、本来の居場所(OUT)に帰着するということか。
OUT 上  講談社文庫 き 32-3Amazon書評・レビュー:OUT 上 講談社文庫 き 32-3より
4062734478
No.106:
(5pt)

推薦図書(20歳以上に)

映像で見るのは怖そうなので、本をチョイスしました。
有名な本だけあって、買って大正解でした。
これだけの長い話を最後まで上手くまとめられるのが凄いなぁ…っとただただ関心。
ただ…下の佐竹と主人公の展開は、あまり好きじゃない。
OUT 上  講談社文庫 き 32-3Amazon書評・レビュー:OUT 上 講談社文庫 き 32-3より
4062734478
No.105:
(5pt)

推薦図書(20歳以上に)

映像で見るのは怖そうなので、本をチョイスしました。
有名な本だけあって、買って大正解でした。
これだけの長い話を最後まで上手くまとめられるのが凄いなぁ…っとただただ関心。

ただ…下の佐竹と主人公の展開は、あまり好きじゃない。
OUT(上)-日本推理作家協会賞受賞作全集(89) (双葉文庫)Amazon書評・レビュー:OUT(上)-日本推理作家協会賞受賞作全集(89) (双葉文庫)より
457565888X
No.104:
(4pt)

壮絶・・・

一気に最後まで読みました。
佐竹がジワジワと4人を追い詰めていくさま、見事です。
佐竹と雅子の対決、もう壮絶でした。
脳裏に焼きついてなかなか離れませんでした。
描写が生々しいので血とかダメな方は心の準備が必要かもしれません。
二人にしかわからない心理、
私には最後まで理解が難しかったけど
衝撃だったという意味では実に心に残る作品でした。
OUT 上  講談社文庫 き 32-3Amazon書評・レビュー:OUT 上 講談社文庫 き 32-3より
4062734478

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