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硝子のハンマー
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硝子のハンマーの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.67pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全147件 121~140 7/8ページ
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この小説は、犯人の内面を綴った後半部分だけを独立した短篇として出せると思えるほど、後半部分がすばらしいです。「黒い家」をはじめとして、貴志氏の小説には、犯罪者の悲しい内面がよく描かれていると思います。 | ||||
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貴志先生の本を初めて読みした!「防犯探偵」という響きの新しさ。密室トリックの斬新さに感服しました。「硝子のハンマー」の前はホラー小説でしょうか?この機会に「防犯探偵」をシリーズ化したほうがいいのでは?荒唐無稽なホラー小説よりはいいと思います。最後に、密室トリックの解明の時、図表があれば尚GOODです! | ||||
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貴志作品はすべて読んでいる。待ちに待った待望の新刊。書店に予約までして発売日に購入し読み始めた。 たしかに普通におもしろい。ただ、残念なことに「普通に」だった。勝手に過度の期待をしていた方が悪いのかも知れないが、ファンとしては氏の過去の名作を超える物を待ち望んでいただけに正直落胆は隠せなかった。 確かに作者の表現力には相変わらず唸らされる。ただ、今回の作品は話の展開がちょっと強引すぎる。たぶん最大の「オチ」を思いついてからそれに肉付けするように話を構成していったのだろうが、トリックにたどり着くまでの人物描写や動機が弱く、今ひとつ感情移入できなかった。 たぶん、主人公の視点を章に寄って変える書き方をしたせいもあるだろうが。 ただ一定の満足はできた。早期の次回作を期待する!4年は長すぎですから・・・・・・。 | ||||
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自分もご多分に漏れず、貴志祐介氏の大ファンです。 「天使の囀り」を初めて読み、ISOLA・黒い家・クリムゾンの迷宮・青の炎と次々と読みました。 今回の硝子のハンマーはキャラは立っているものの、殺人の動機や密室のトリックに繊細さを欠き、言うなれば付け合わせが豪華なだけのメインディッシュのような感じに仕上がっていると言わざるを得ない。 非常に残念なことだ。 | ||||
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貴志佑介4年振りの新作 期待はしたんですけどねぇ・・・ 仮説をたてては消していく作業も読み応えはあったのですが、問題は第2部ですね。 犯人からの視点が弱いような感じです。私は個人的に青砥順子役を水野真紀、榎本径役をオダギリジョーにしてドラマ風にして読みました。けっこう面白かったですよ、特にオダギリジョーのキャスティングは飄々としていて楽しめました。まあそうでもしないと続かなかったですね・・隔作で傑作が出ていますから次回作に期待します。 | ||||
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正直、面白い小説ではあります。密室殺人をテーマにした本格推理物。第1部で事件を描き、第2部でその犯人の描写にスポットをあてています。重要ポイントの密室トリックもなかなかの水準のもの。貴志さんの読みやすい筆力も手伝って、さくさく読める推理小説でしょう。 そう、推理小説なんですねこれが。普通の作家が書けばとても納得の作品。しかし、これを執筆したのはかの貴志祐介先生です。正直、貴志先生の作品(そのうえ待ちに待った新作)でこういったありきたりな推理小説を読みたくはなかったです。「青の炎」「天使の囁き」「黒い家」と、貴志先生ならではの独特の世界が描かれていた世界が、ここには感じられませんでした。欲張りな意見かもしれませんが、貴志先生ならもっと面白いストーリーが書けるはずだと思っています。次回作に期待といったところでしょう。 | ||||
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密室ものはトリックに溺れて、なぜ殺さざるを得なかったかという点に納得性のないものが多いが本作もその例にもれない。動機にふれた1行にずっこけてしまった。 | ||||
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密室で殺害された会社社長。だれがどうやって殺したのか。意外なトリックが冴える本格ミステリー。最新の防犯知識や介護ザル、介護ロボットなど興味深い情報に溢れており読んでいてためになる部分が多い。思わず自宅のセキュリティは大丈夫か?と見直すこと必至です。情報小説として非常に良くできています。なお、肝心の謎解きとストーリーですが、この作品は、著者が思いついたあるトリックを実現するために、必然性のありそうな犯行状況をかなりがんばって構築しているという、無理矢理感がちょっと目立ってしまっています。示された状況だけでこの謎を解け、というのは結構酷だと思います。ストーリー展開については、主人公の内面や背景があまり語られないのでなんとなく作品に入り込みづらいものがあります。とはいえ、防犯コンサルタント榎本のさまざまな推理や、弁護士・純子のトンデモ推理まで結構楽しませてもらいました。読んで損はないと思います。 | ||||
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人に借りた本じゃなければ、途中で読むのをやめたかもしれない。正直、つまんなかった。この本を貸してくれた人も、「途中で飽きた」と言ってたけど。とにかく、全ての登場人物に、魅力がない。いろんな人の視点が入れ替わり立ち替わりするのだけれど、だれにも感情移入が出来ない。そもそも、主人公が誰かすらはっきりしない。たぶん弁護士の純子か、防犯コンサルタントの榎本なんだろうけど、どちらにしろ、作品世界を構築するためのただの部品のようで、無機的で、読んでいて全然、イメージが喚起されない。ときどき妙な正義感を振りかざしたりするのだが、それもなんだか取って付けたようで、目障りで、余計にキャラクターの魅力のなさに拍車をかけている感じ。僕はわりとキャラクターで読む方なので、こうも魅力のないキャラばかりだと、お話がどんなに面白くても、読むのはしんどい。トリックはすごいけど、あまり「やられた!」って感じはしない。高度な専門知識がなければ考え付かない手口で、一般多数の読者に勝ち目はない。でも、すごいトリックには違いないし、ディテールが凝っているのを評価して,星2つ。貴志裕介はすごい、と聞いていたので期待したのだけれど、思いっきりハズレだった。でも、貴志氏はミステリ作家ではないわけだし、この作品だけで評価を決めるのはよそうと思う。そのうち、評判のいい『黒い家』あたりを読んでみよう。 | ||||
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第1部。ハイテク防犯の城のようなビルで、殺人事件が発生。しかも(半)密室状態。兎に角セキュリティが堅牢なので、犯人及び犯行方法の特定が非常に困難。それで、物理的な可能性をひとつひとつ調査・検討して行くのですが、この過程が実に読み所。専門用語も結構出て来るのですが、無駄なく綺麗に描写・説明がなされているので、ペダントリックな嫌味なんかも感じません。寧ろ、犯人探しのディスカッションを聞いているのにも似た、論理の恍惚が味わえるでしょう。防犯についても詳しくなれます。で。多分、ミステリ慣れしている人ならば、この時点で真犯人の当たりをつけるのは難しくないと思います。「なんかコイツが怪しい」と。でも、犯行方法は全くもって不明。従って証拠もなし。はい。第2部。一転してノワールの雰囲気。犯人の視点からの物語です。いきなり半生が描かれるのですが、これがなかなか読み応えあります。前半同様、情報小説としての面白さも。で。実は謎の解明に欠かせない描写なのですね、その人生が。もやもやっとしていた部分のピースが、ひとつひとつ嵌って行く快感!一切手抜きなし、細部までの徹底ぶりが凄い。圧倒的なリアリティをもって迫って来ます。ミステリ専門でない、一級の作家さんが気合いの入った本格ミステリを書くと、こんなに面白い。お奨め。 | ||||
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「『頭でこしらえた謎より人間の謎に興味がある』という作家は山ほどいるのだから、その反対側に立つ作家こそ希少である。」推理作家有栖川有栖氏の台詞であるが、しばしば本格推理小説が「謎が人工的過ぎてつまらない。人間の内面が描けていない。」という批判を受けることに対して、まるで反論したかのような台詞である。この小説で、貴志祐介も希少な作家の仲間入りをする資格を得たと思う。人間の内面的な謎を描くことを得意としている貴志祐介が、このような人工的な謎を構築する手腕を持っているとは、正直驚いた。そして、個人的には存分に楽しめた。従来のファンからは違和感を感じる声も上がるかも知れないが、このような路線も捨てずに、次回作以降を書いていって欲しい。 | ||||
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いっきに読み終えましたが『黒い家』のように夜一人でトイレに行けなくなったり『青の炎』のように切なくて涙がでることも『クリムゾンの迷宮』のように緊張と興奮で全身が汗だくになることもありませんでした。。貴志さんの著書をまだ読んだことがない方は上記のような有名なものを先に読むといいですよ。 | ||||
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貴志さんは、大好きな作家でした。今までの作品は、ほかのミステリーにはない、貴志さんのカラーがあったと思います。彼の作品を支えているのは、人間の悲しさ、心の奥に潜む残酷さ。そして、それは誰にでも降りかかる可能性があるのだ、と感じさせる恐怖でした。でも、今回の作品。トリックは凄いし、一気に読ませる筆力もあったと思いますが、一言でいえば『魅力がない』過去の作品は、どの登場人物にも(どんな悪人、犯人であっても)それなりの魅力がありました。ですが、この作品には逆に魅力ある登場人物が誰もいません。トリックの技巧を追うことに終始してしまい、貴志作品の魅力である、人間描写、人間関係の怖さがまるでなかったのが寂しいです。他の作者の作品だったら「上質のトリック・ミステリー」として楽しめたかもしれません。でも、貴志さんに求められているものは、もっと違うと思うのです。いい作品なんですが、貴志さんへの期待を裏切られたということで、辛口ですが・・・☆二つです。 | ||||
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貴志祐介さんは大好きな作家のひとりです。でも、今回はぼくの好きな作品にはならなかったです。何でだろう?他の作品のように入り込めるような「何か」が足りなかったように思えます。本がガラス製なら叩き壊しているところですが、そうもいかないので古本屋さんに売りました。 | ||||
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これまで貴志作品では外したことがないので、本作も迷わず購入しましたが、もうひとつ何かぐっときたり、アッといわせたりするものが欲しかったです。“今回のトリックは絶対に見破れないだろう”というコメントがありましたが、確かにそうでしょうね。でもトリックが明かされても“へぇ~そんなことができるんだ”という感じで、特に感動はしませんでした。防犯知識はとても参考になりましたが。 | ||||
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と、読み終わったあとに思った。主人公の純子、榎本などいろんな登場人物が出てくる割に、いまいち目の前にその人物が浮かんでくるような感じがない。だから入り込めないまま、最後まで辿り着いた。でも、いっぱい出てきた登場人物のキャラクターを尋ねられても即答できないだろう。犯人の動機もしかり。すっきりしない読み終わりだった。とはいえ、こんな状態であっても、最後まで読ませてくれるのは、さすが貴志先生。細かい専門知識の数々、ものすごい労力で取り組まれてるんだろうな、というのがひしひしと伝わってくる。だから、パーツごとはとても楽しく読んだ。文章にして、世の中に出す以上、これくらいのこだわりが必要だ。これくらいこだわりがないと、本は面白くもならない。期待が大きすぎたのかもしれない。これまでの作品に入れ込みすぎていたのかもしれない。でも、次の作品も是非よみたい。そんなふうに、つい思わされてしまう作家さんだと、私は思っている。ということで、次回作を楽しみにしつつ、これまでの作品を読み返して待つことにしよう。 | ||||
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到底抜け目のない厳戒なセキュリティー、隣室には秘書や役員がいるという社長室の中で社長が殺されていた。凶器や殺害方法も解明されないまま、専務の久永が逮捕される。久永の弁護をすることになった青砥純子が無実を証明できずに窮して頼った先は、密室トリックを破った経験のある防犯コンサルタント・榎本径だった。純子と径が様々な推理を元に立証しようと試みるが、次々と壁が立ちはだかる。一体、このトリックをどうやって破るのだろうか…。■貴志さんは唯一「作家買い」するのですが、今回“初のミステリー”ということと、“裏方さんの人事異動(噂?)”があったせいか、前作までの「迫り来る恐怖」「焦燥感」など一点に引き付けられては、開放されるというような揺さぶりが少なく、またプロットも伏線を活かしきれていな点が少し残念でした。■しかし、綿密なトリックづくりや犯人の背景は期待通りの濃さでした! | ||||
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第一部は、事件発生からトリックの検証、第二部は犯人の視点からのいわゆる倒叙ものとなるわけですが、この第一部からだけでは論理的な犯行の解明はできないので、本作はいわゆる本格ものとは言えず、あくまで本格風なミステリーとして読まれるべきです。チャレンジ精神は買えますが、貴志氏の実力からすると成功しているとまでは言えないでしょう。第二部ではさすがに貴志祐介と思わせるものはありましたが、全体として物足りなさは否めません。防犯コンサルタント榎本径の設定は非常に興味深いですが、今ひとつキャラが掴みきれませんでした。女弁護士の順子にしても同様です。しかし、シリーズ化も意識されているようなので、これから魅力的なキャラに成長していくことに期待します。特に榎本は、刑事や探偵にはできない非合法な調査をさせる事ができるので、そのポテンシャルは充分です。セキュリティに関する薀蓄は楽しめました。しかし、内容を推察させるタイトルは如何なものかと。4年半も待たされていささか期待し過ぎてしまいましたので、次作は早めにお願いします。貴志先生。 | ||||
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貴志祐介さんの作品は好きで、全て読んでいます。この小説は4年ぶりの新作、さらに初の本格ミステリーということで前評判も高く、期待して読みました。自分の中では『青の炎』が一番の傑作だと思っているのでこの本の持つ雰囲気や展開は好みでは無かったのですが、構成の緻密さや今作を書く為に要した調査を察すると充分おもしろい作品に仕上がっていると思います。欲を言えば終盤、防犯コンサルタントの正義感が強くなり過ぎてキャラが変わってしまっている印象を受けたので、個人的には最後まで飄々としたままでいて欲しかったです。 | ||||
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第一部はまさに本格ミステリの王道。これでもかというくらい贅沢にトリックが盛り込まれています。そして怒涛の第二部、貴志祐介の本領発揮といったところでしょうか。すさまじいリーダビリティで、時を忘れて久々の貴志ワールドにどっぷり浸りました。 | ||||
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