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家族狩り



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家族狩りの評価: 4.09/5点 レビュー 111件。 Aランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.09pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全86件 81~86 5/5ページ
No.6:
(4pt)

楽しみ

単行本の『家族狩り』は、本当にショックな作品でした。『永遠の仔』の計算つくされた構成とは異なり、ぐいぐい心臓をえぐってきました。本書は、時代背景と天童氏の想いを再構成したもので、あらすじがある程度読めるとはいえ、新たなわくわくと感動があり、月1回の刊行が楽しみです。
幻世(まぼろよ)の祈り―家族狩り〈第1部〉 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:幻世(まぼろよ)の祈り―家族狩り〈第1部〉 (新潮文庫)より
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No.5:
(4pt)

今後の展開に期待!

以前発売された家族狩りを大幅加筆して出版された、五部作のうちの第一作目です。第一部ということで物語が始まったところで終わってしまっているのですが、これからどうなってしまうのか目が離せない内容となっています。後半目を覆いたくなるような悲惨な事件の描写がありますが、その分リアリティーがあり、今後どうなっていくのかが気になります。現代の社会に潜む家族の闇の部分について、考えさせられる作品だと思います。
幻世(まぼろよ)の祈り―家族狩り〈第1部〉 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:幻世(まぼろよ)の祈り―家族狩り〈第1部〉 (新潮文庫)より
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No.4:
(5pt)

2004年の出版界最大のニュース

本作品は、95年11月に発刊され山本周五郎賞を受賞した「家族狩り」の文庫化にあたり、作者が全面的に書き下ろした新作である(家族狩りの文章を1行も使っていない!)。本作の第1部を皮切りに、全5作が毎月発刊される。残虐な方法で夫婦が殺害され、その子供が自殺体で発見されるという事件が相次いでおこる。子供たちは事件前から家庭内暴力を起こしておりその果てに起きた事件として処理されるが、事件現場に立ち会った警部補・馬見原は、その結論に疑問を抱く・・・。一方、作品に登場する主要な登場人物それぞれが「家庭・家族」にトラブル・トラウマを持っており、第1部では主に馬見原の事情が描かれる。「家族の崩壊」と「そのしわ寄せに苦しむ弱者・子供」という本作品のテーマは、99年の大ベストセラー「永遠の仔」に通じるテーマである。「家族狩り」が発刊された95年当時と比べて家族を取り巻く状況は悪化し、様々な事件が現実に多発している。これらの社会情勢の変化にあわせ、作者がどの様なメッセージを私達に与えてくれるのだろうか?いずれにせよ、発刊を待ち焦がれただけあり、一気に読了させてもらった。期待に違わぬ出来で、ミステリーファンならずとも絶対買いである。一方、第2部まで1ヶ月も待たなくてはならないというのは拷問に等しい。あなたは毎月読みますか?それともまとめて読みますか?本シリーズは2004年の出版界最大のニュースとなるであろう。
幻世(まぼろよ)の祈り―家族狩り〈第1部〉 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:幻世(まぼろよ)の祈り―家族狩り〈第1部〉 (新潮文庫)より
4101457123
No.3:
(4pt)

この作者の本質はエンターテイメントだと思う。

ひたすら凄惨な殺人描写や、読むのが辛くなるような各家族の崩壊エピソードの数々(よく思いつくもんだと感心したものです)がこれでもかと叩きつけられて、まさに身を斬られるような思いで一気に読みふけった記憶があります。最後の犯人とのやり取りがいかにもサイコホラー然としていて、それまでの独特の重苦しさからするとやや類型的になってしまって残念ですが、読んでいる間、ほかのことに全く手が付かなくなるような、そういう力がみなぎっている作品です。後の永遠の仔は、はっきりと救済に踏み込んだためか、あまりセンセーショナルにならないようにという配慮を感じたのですが、この作品ではエンターティナー天童荒太の、下世話なほどの読者をひきつける技がおなかいっぱい味わえます。個!人的には永遠の仔よりこっちのほうが好きです。堂に入ってる気がします。
家族狩り (新潮ミステリー倶楽部)Amazon書評・レビュー:家族狩り (新潮ミステリー倶楽部)より
4106027429
No.2:
(4pt)

家族の在り方への問いかけ

 人を縛りつける鎖でもあり、優しく包みこむ繭でもある家族。 家族の間に究極の愛は存在するのか。 それを求めることが人として生きる最終目的なのか。 全ての問いの答えは血と慟哭に昏く染まる家の中に……。 冒頭からの凄惨な暴力の描写は同著者の『孤独の歌声』を思い出させる。『永遠の仔』しか読んでいないと、あまりの明度の違いに驚かされるので注意。 ミステリーとしてはあまりに早く犯人がわかってしまう分、長々と続く中盤が少々辛い。犯人とのニアミスも多すぎるのでは。しかし、後半の盛り上がりはかなり凄くて、多くは語れないが、手に汗握ると言っても言い過ぎではないはずだ。 エピローグは爽やかだ。少し綺麗にまとめ過ぎのきらいもあるが、救いがある。しかし、裏エピローグとも言えるあの会話があるから素晴らしいのだ。ページ数は多いが、ぜひ御一読のほどを。 読んでいる間、ストーリーの概要だけ知っている名作ゲーム(らしい)『家族計画』の匂いを感じ取ったのだが、その辺りはどうなんでしょうか。 
家族狩り (新潮ミステリー倶楽部)Amazon書評・レビュー:家族狩り (新潮ミステリー倶楽部)より
4106027429
No.1:
(5pt)

「家族」へのアプローチ

本を開いた途端に身も凍るような残虐な殺しが目に入る。そのあまりの衝撃ゆえに、私は本に対する価値観までも変わってしまった。「家族」というものを、社会の中で生活の中で、そして人の命を通してどう考えていけばいいのか?思わず目をつぶってしまうようなスタートからそのアプローチが始まる。いままでのミステリーとは一線を画す作品。ミステリー好き、「家族」を考え直して見たい方は必読。
家族狩り (新潮ミステリー倶楽部)Amazon書評・レビュー:家族狩り (新潮ミステリー倶楽部)より
4106027429

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