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黒百合
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黒百合の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.00pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全22件 21~22 2/2ページ
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少年少女のひと夏の交流を描いた物語に叙述トリックを 仕掛けることで、驚愕の真相を浮かび上がらせる本作。 探偵役による「解決篇」がないため、読者は作中で 何が起こっていたかを自ら推理しなければなりません。 以上から、本作は乾くるみ『イニシエーション・ラブ』と同趣向の作品といえると思います。 本作では、ある名家が物語の中心となっていますが、複雑な姻戚関係や愛人の存在などにより、 錯綜した人間模様が描き出されるだけでなく、同じ属性を付与した人物が巧妙に配されています。 そうした、読者を誤誘導する登場人物(レッド・へリング)が多すぎるといった 批判もいくつか目にしましたが、個人的には、充分許容範囲だと感じました。 厳重にミスディレクションしておかないと、せっかくの サプライズが、台無しになるかもしれませんもんね。 ▽付記 何はともあれ、タイトル「黒百合」の真意には口がアングリでした。 | ||||
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この作品は昭和27年の夏休みに父親の友人の別荘に招かれた主人公の14歳の少年が、そこで出会う一彦少年と香という少女と夏休みを過ごす3人の交流を描いた青春小説である。また、その夏休みの出来事を描く章をはさんで、主人公と一彦の父親の青年時代や香の叔母の日登美の過去を描いた話が挿入される。 本に書いてあるあらすじだけを読むと、青春小説がメインでミステリ色は薄く感じるが、実際は読者の先入観を利用した叙述トリックが仕掛けてあり、最後の数ページで現在(昭和27年)の物語と過去の物語が結びつき、意外な真相が明らかになる。 読了した後で、改めて読み直すと作者がうまく読者を誤導するように書かれていて良く考えられた構成になっている。 普通に読んでいるとおそらく最後にだまされると思うので、これから読む人はよく注意して読んで、本格ミステリの面白さを堪能してもらいたい。 | ||||
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