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湖畔亭事件
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湖畔亭事件の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.91pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全3件 1~3 1/1ページ
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湖畔亭事件と一寸法師の長編2作品が書かれています。 湖畔亭事件は、引っ込み思案で人とのコミュニケーションが苦手なレンズマニアな主人公がそのレンズと段ボールの筒を組み合わせ、それを何個かを通して覗き見できる装置を発明しますが、暗くてとても見えないような気がしました。 そして湖畔亭という旅館に長期逗留中に自分の部屋と温泉の脱衣所とをその発明品を設置して覗き見ている時に一人の女性が刃物で刺されるところを目撃してしまいます。 たまたま、同じ旅館に宿泊していた画家の河野と意気投合し、一緒に事件を追いかけますが、あるはずの死体が見当りません。死体はどこへ行ったのか。 最後は、すべてを知る人物が事件のあらましを説明するという意外な結末でした。 一寸法師は、手足の短い障害者のことを指すようです。こいつが健常者を含め、社会全てに恨みを持っている人物です。 主人公の小林紋三がこの一寸法師に公園で遭遇するところから話が始まります。 そして、事件は小林紋三のよく知る実業家の山野大五郎の令嬢三千子が行方不明となり、そうこうしているところでバラバラとなった死体の手が見つかります。 最初は、令嬢の家出と思った山野の夫人百合枝が小林紋三の知人である探偵の明智小五郎に捜索をお願いしますが、登場する誰もがいろいろな人が令嬢を殺した犯人の可能性があります。 そこは、探偵の明智小五郎が最後に見事な推理で真犯人を見つけ捕まえることができます。 江戸川 乱歩さんは最後に自分自身でこの作品の評価を書いていて、この2作品は駄作であるとひどく落ち込んでいたという感想ですが、そこそこまとまっていたのでそこまで考え込まなくてもいいのではないかとは思いました。 | ||||
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自分は推理小説のオチを考えずに読むのだが、この作品は中程から完全にオチが読めた。 それは作者が狙って解りやすくしてるのか、それとも作品の完成度が低かったのか。 それとも、私が天才なんだろうか。 | ||||
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1993年に改版され、いまでは『黒蜥蜴 他一編』として出ている。 「黒蜥蜴」と「湖畔亭事件」の2編が収められている。 「黒蜥蜴」は言わずと知れた名作。冒険活劇であり、黒蜥蜴と明智小五郎の知恵比べにはうならされる。 「湖畔亭事件」はうってかわって、乱歩趣味が横溢する一編。レンズのマニアが語り手となり、歪んだ世界が写し出される。結末の落ち方も、いかにも乱歩らしい。 まったく違った印象の2編だが、合わせて読むと、改めて乱歩というものの奥の深さを感じさせられる。 | ||||
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