■スポンサードリンク
氷菓
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
氷菓の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.57pt |
■スポンサードリンク
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全190件 161~180 9/10ページ
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
古典部シリーズ第一弾。 主人公ホータローの古典部入部から文集作成までが描かれています。 省エネ主義者の主人公のモットーは、 「やらなくてもいいことなら、やらない。やらなければいけないことは、手短に」 ですが、古典部に入部して出会ったヒロインの好奇心の爆発に巻き込まれていくなかで、主人公の心にも変化が現われていきます。 そんな青春活劇がこの古典部シリーズです。 殺人事件の起こらないかるーいミステリーなので、気楽に読めます。 トリックとかアリバイとかそういうのはいっさいありません。 ミステリーというよりかは、学園モノです。ライトノベル的です。 ―――――――――――――――――――――――― 「ホータローは、薔薇色が羨ましかったのかい?」 「かもな」 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
謎が大きいわけでもなく、特に文章が好みでもない。 シリーズものらしいけれど、気が向いたら読むかな、程度。 だけど、読んでいる間、もう10年以上前の高校生時代を思い出して身悶えた。 高校生って、なんて恥ずかしいんだろう…。 あの時の気持ちを思い出せただけでも、本書を読んで良かったと思った。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
感情移入できました。 学園の中での「謎」を解きますが、わたしにもその昔、学生時分に似たような経験があります。 謎は解かねばならないし、解けないものは謎ではない。 そうも思います。 この作品を推薦いたします。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
語り口調が昭和な感じなのがダメな人は入り込めないかも知れないが、古き良き学園ミステリーを彷彿とさせて僕は好きだった。このレビューを読んでくれた方が知っているか知らないが、ファミコンのディスクシステムの『ファミコン探偵倶楽部』的な雰囲気が僕をワクワクさせた。本当にありそうな話だなと読みすすめたが、あとがきを読んで4割は実話だと知ってなるほどと思った。気がつけば十数年前に戻って高校生の気分で楽しく読めた。今から続編を注文します! | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
値段からわかるようにそんなに太い文庫本ではないので電車の中で暇をつぶすのにはもってこいの小説。ほかの方のレビューにもあるようにこの本には殺人事件も命の危険に晒されるような危険なことは一切起きません。日常の中に起きた軽い事件、軽い疑問を主人公が推理していくというもの、子供の夏休みの読書感想文にもお勧めな本かもしれません。物語は無駄な浪費をしたがらない、物事に消極力姿勢の省エネ少年の主人公と、好奇心旺盛なお嬢様と、雑学豊富な主人公の悪友(好敵手)とその好敵手の事が好きな、毒舌家図書委員、この4人を中心に進められます。この氷菓の作品の中で起こった事件は3つ、私は初めの二つは30分最後の1つが1時間くらいで読みました(私の読書スピードは遅いです)まさに電車での暇つぶしーという感じです。本の内容は、ものすごく面白い訳でもなく、事件の内容からし、手に汗握る展開もないですが日常に起きうる事件ということもあり、難しい表現はあんまりないです。だからあまり頭を使わずスラスラーと読めます。ちょっと残念だったのが登場人物たちの心情というか内面のような物の描写が少ないためかあんまり登場人物に感情移入ができない所ですね。数年経ったら小説の内容を忘れそうなくらい印象派薄いかも。続編も出ているので、これから読み進めていく上で変わっていくかもしませんが。でもこういう人が死なない推理物というのは読みやすくて私は好きです。続きもぜひ読みたいと思います。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
中1の子供が読んで面白いというので、読んでみた。私にはまったく合わない。こんな大人びた15歳はいないだろという感じ。わが子が高1でキリマンジャロの酸味だとか、有線を流さない喫茶店とか口にしたら、私は「誰の金で生活しとんねん」と殴りつけることだろう。正直、四 事情ある古典部の末裔 の書き出しでやめようと思ったが、ここは我慢と読み続けたが、徒労に終わった。子供に、あの主人公って大人びてると思わなかったかと聞いたところ、ちょっと調子に乗ってると思うとのこと。またどこが面白かったのかという問いには、「雰囲気」と答えた。中学生が思う「高校生」とおっさんが経験した「高校生」との落差やろね。私自身はかなり大人びた高校生だったが、奉太郎ほどではない。ストーリーもなんだかなぁだし。題名にいたってはなんのひねりもなく子供だましかいとも。そもそも「スニーカー文庫」なのだから、45を超えたおっさんには無理があったのだろう。こどもは、このあとの古典部シリーズをすぐに買いに行ったが、もう私は読まない。ちなみに、私は「ボトルネック」のレビューも半年前に書いたが、酷評した覚えはないのにまだ掲載されていない。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
高校を舞台にした学園ミステリー. 何とか少年みたいに学校内で殺伐とした殺人事件が起きたりするわけではなく 日常の謎を積み重ねて,学校の過去の事件に迫っていくというストーリー. キャラ設定もストーリーもコミカルな雰囲気で 終始一貫してほのぼのとしたムードである. 最後の謎に到達するために 小さな謎を1つ1つクリアしていくプロセスが どことなくRPG的にも見える. ヒリヒリするような緊張感とは無縁だが 肩肘張らずリラックスして読める佳作. | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
「不必要にニヒルな態度を取る主人公にどうも感情移入できない」 「他のキャラクターもいまいちリアリティがない」 「謎解きが、どうも肩透かし」 「最後のオチ、どうなの?」 ・・・と、欠点をあげつらえばきりがない。 でも私が本書を、寝る間も惜しんで一晩で一気に読んでしまったことは事実。 そのストーリーテリングと舞台設定の妙には、素直に脱帽です。 さすがに「今が旬」という作家さんの作品だけあって、勢いのいい一冊でした。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
駅の本屋でちょっと立ち読みして興味を惹かれました。 ミステリー小説というより学園もののライトノベルといった軽い気持ちで読める作品です 難しい用語も、その本独自の設定も無く、”普通”という世界観 ですが、登場キャラクターも各々個性があり、ストーリーも無駄な展開が無くスムーズに読んでいける 「持っている本も読み飽きたし何か新しいものを読んでみようかな?」 というひとにお勧めしたいものです。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
「古典部」という古めかしさに気押されて今まで敬遠していましたが、ふつうの学園ものでした。 古典部は、文芸部に近い感じでしょうか。 正直な感想は、可もなく不可もなく。 日常のちょっとした出来事を、ミステリー仕立てで解決する。 伏線の張り方もうまいし、最後にちょっとした仕掛けあり。 それを通じて、変わっていく主人公。 ただ、登場人物に感情移入できなかった。 あまり物語に没頭できなかった。 残念です。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
最近すごく気に入っている米澤作品。三作目にして初・噂の「古典部シリーズ」を読みました。 これがデビュー作とのことですが、登場人物の造形、周囲の人物像、この世界観はやはり米澤作品の原点と言えるのでしょうか。謎解きはもちろん、この高校生活の雰囲気も。(「さよなら妖精」もこんな世界でしたね…) 「省エネ少年」ホータローくんの信条そのままに、無理なく無駄なく破綻なく(?)話が進み、謎解きも突飛ではなく、少しばかりの苦さもある。この氷菓、いい味出てます。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
いわゆる日常の謎系統のミステリとしても良い出来ですが、青春小説としても好感が持てます。 多少ミステリとしては地味な部分もありますが、青春、学校といった誰もが知る日常との調和という点では好いバランスだと思います。 主人公と仲間とのやりとりは各々の個性が活きていて楽しく、なんとも高校生してる感じです。 ミステリとしては破綻がなく、作者のミステリへの造詣の深さが随所で垣間見れます。 続編が気になります。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
高校生が主人公のお話ですので、軽いタッチの作品を想像していたのですが。 これが大間違い。 かなりの読み応えでした。 設定としては現代で、特に進学校でもない普通の高校が舞台とのことでしたが、 それはちょっと信憑性がなかったです。 言葉遣いは昭和ひとケタの感じで、イマドキこんな高校生はいないです。 ただ、やる気のない主人公が、ちいさな謎を次々と鮮やかに解いていく様は、 実に痛快でした。 北村薫さんの「空飛ぶ馬」を読んだ時の感覚と似ているなと思ったのですが、 著者がやはり北村さんの「六の宮の姫君」に触発されて本作を書いたと知り、 納得でした。 現高校生というよりは、昔高校生だった人たちにお勧めしたい作品です。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
典型的な“傍観主義”の主人公。どっかで見たことのある“僕”な親友。最後はデスマス口調のお嬢様。可愛い顔して変わり者、強情で主人公を振り回す。最初読んで、あ、キャラは無理だと分かったのでミステリーの方を期待していたのですかそっちも微妙。やっぱりこういうシリーズで一人称ものはキャラを好きになれなきゃ無理だと思った。特に主人公は好きになれない。話し方はハルヒのキョンに似てるけど全然違う。キョンにはムカつかないけどこの主人公にはムカついた。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
物語の主題の33年前のメッセージを探るというのは面白かった。 (その前の2つの事件はちょっと苦しいというか 展開の必要条件とはなりえなかったと思うが) 後々の解決の糸口になりそうなところをマーキングしたのですが、 (中にはp57大手尚人死亡なんてのも…全く関係ないけど・・) 解決のヒントとなる文も特にひねくれてなく、 心に引っかかったところはマーキングしてみるのがオススメ ヒントの素材を自分で用意できれば、主人公達よりも少しだけ速く謎が解ける。 祭りの名前の由来・執筆者の正体も過度な飛躍なく、 国語の問題を解いているような感じだった。 だからこの作品に限ってはじっくり読んでほしい。 解決そのものにならなくても過程は十分楽しめるはずだから。 日常範囲内の話・文中の中で解決の根拠の飛躍が無い。 ある種自分が理想とする作品であった。 欲を言えば、祭りの由来と氷菓の意味は説明しなくても良かったきがするけど(説明してほしくなかった)、まぁそれはやりすぎか。 面白かった。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
あらすじは省きますがいわゆる「日常ミステリ」の良作。つまり密室トリックとか無人島が舞台とかでなく、そもそも殺す殺されるとかいうものではありません。作風も明るくテンポよく読めます。面白味のあるキャラ設定も違和感なく受け入れられますし、ミステリー&ライトノベルといった感じで万人受けするでしょう。あえて不満をのべるならば短いということでしょうか。スラスラ読めてしまう故に、もの足りない、もっと彼らの日常が知りたいと感じてしまう。知らない人はとりあえず読んでみて欲しい、おすすめの一冊です。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
何事にも積極的にかかわろうとしない「省エネ人間」の奉太郎は、なりゆき古典部に入部する。 そこで彼は、日常に潜むちょっとした謎を、なりゆきに任せて推理していく… 可もなく不可もなく。 ぼーっと読み進められるお話でした。 推理と言っても、本当に日常のちょっとした不思議を「どういうことだろう」と暇つぶしに考えてみる、といったものがほとんど。 でも逆にそれが味になっていて、嫌いじゃなかったです。 ただメインになる「氷菓」の謎は、もうちょっとすっきりさせてほしかったような… 高校一年生にしては、登場人物がものすごく大人びているのも、ちょっとだけ気になりました。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
私が高校の頃、新校舎の横にはまだ旧校舎の一部が残されていて、そこは 文科系の部の部室として使われていた。当時のそんな様子を思い出しながら、 ちょっぴり懐かしい気持ちで読んだ。 学校生活や部活動の中で起こるちょっとしたミステリアスなできごと。奉太郎は 次々とその謎を解いていく。そしてそのことは、同じ部の千反田の叔父が絡む 33年前に起こったあるできごとの真実を掘り起こすことになる。一人の人間の 運命を狂わせたできごとは、高校時代に似たような経験をした私にとっては胸の 痛くなるような話だった。ラストで明かされる「氷菓」という名前に込められた 思いも、切ない。青春とミステリーが組み合わされた「古典部シリーズ」を、 これからも楽しんで読んでいきたい。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
〈古典部〉シリーズの1作目にして、米澤穂信氏の処女作。 米澤氏は、かつて笠井潔氏と対談した際、 本シリーズと〈小市民〉シリーズが目指す 方向性について、以下のような発言をしています。 (ビルドゥングス・ロマンとまではいかず)全能感と裏返しの無能感、 これを試練にかけることで自分を客観視することのできる視点を獲得 する(過程を描きたい) このことを念頭に置くと、本作の第一章が「ベナレスからの手紙」 と名づけられているのは、非常に示唆的だといえます。 ここで「ベナレス」という地名が選ばれたのは、決して故なきことではありません。 あきらかにT・S・ストリブリング『カリブ諸島の手がかり』の一編、 「ベナレスへの道」が踏まえられているのです。 異文化のなかで挫折し、敗北していく探偵役・ポジオリ教授の姿は、 奉太郎がいずれ迎えるだろう未来図を暗示しているといえます。 と同時に、〈古典部〉シリーズにおいては、神のごとき全能の名探偵は存在せず、 あくまでひとつのコマとして作品に奉仕する等身大の探偵役しかいない、 という宣言でもあるのでしょう。 作者が用意した試練とそれに伴う挫折によって、 奉太郎は最終的にどこに至るのか――。 最後まで見守っていきたいです。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
「春期限定いちごタルト事件」などの作品で知られる米澤穂信さんのデビュー作です。 氏が得意とする、高校を舞台にした人の死なないミステリものです。人が死なないだけに、より「謎解き」に力がいるジャンルですが、謎を謎として提示して連作の中で一つずつ解決していく話運びの巧みさ、高校の学園生活(文中で「薔薇色の」と形容詞が普通つくとされる生活)の描写、どちらをとっても一級品で素晴らしい一作です。氏のエッセンスが凝縮されています。これを読んで米澤さんの作品を気にいらなければこの後もダメだろうし、逆にこれを読んで「面白い」と思えたら米澤さんのどの作品を読んでも楽しめると思います。 さて。舞台となるのは神山高校という地方都市にある学校。文化祭が有名なくらい色々な部活動が活発な高校です。主人公の同校新入生・折木奉太郎は、同校の卒業生である姉からのエアメールで、部員がいないと廃部になってしまう「古典部」という部活動に部を存続するため参加するよう指示され、他に部員がいないという前提で入部届けを出します。しかし、部室にいってみると先客がおり、彼女も古典部に入部したと言われます。千反田えると名乗る彼女は、名家のお嬢様らしく外見は清楚そのものながらつきあいだしてみると、その「知りたがり」の度合いは半端ないものでした。なし崩し的に、彼女と、奉太郎の親友の里志、漫画研究会とかけもちの伊原を加えて4人となった古典部。 彼らは、千反田えるが古典部に入ることになった33年前の事件の謎を解く事になりますが、果たしてタイトルの「氷菓」の謎を解く事ができるのか? あとは読んでのお楽しみですが、ミステリの謎解きもそうですが、読む人それぞれの青春時代を思い起こさせてくれる非常によくできた作品です。是非読んでみて欲しいです。最近の小説にしては非常に薄い200ページちょっとの物語です。是非読んでみて下さい。評価は5の5です。 | ||||
| ||||
|
■スポンサードリンク
|
|
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!